テバク17話あらすじ&日本語訳vol.3
チャン・グンソク、ヨ・ジング出演「テバク」17話の終盤です。
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淑嬪の住処、寶慶堂は大きな悲しみに包まれていた。
彼女に仕えた人々の嘆く声が、澄み渡った空に響き渡る。
駆けつけたテギルと延礽君の前で、淑嬪はまるで眠っているかのように横たわっていた。
延礽君「母上。目を開けてください。母上!私が参りました。母上…」
泣き叫ぶ延礽君の隣で、テギルもまたガクリと膝をつく。
ほんの数えるほどしかない母との思い出が蘇るたび、後から後から涙が湧いてくる。
テギル(心の声)「やっと…やっと会えたのに。頼もしい笑顔も見せられなかった…。なぜこんなに早く行ってしまわれるのですか!お母さん!」
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「喪主になれないと?!」延礽君の声が響いた。
延礽君「息子なのに…なぜ喪主になれないというのだ?!」
尚宮「延礽君様はずいぶん前、仁顕王后様の養子となられましたので…」
延礽君「そんなことは知っている!構うものか、今すぐ喪服を持ってくるのだ!」
尚宮「申し訳ありません、延礽君様」
「私の言葉が聞こえぬか!」延礽君の叫び声が一層高くなる。
延礽君「今すぐ喪服を持ってくるのだ!!!」
恐れをなし、尚宮たちがゾロゾロと下がる。「今すぐだ!!!」
#悲しみはいろいろだし、どちらも伝わるけれど、静かに母の死を弔うテギルと、泣きわめく延礽君。描き方が何とも…。
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市場通りの賑わいはいつもと変わらない。
そんな人混みの中を呆然と歩いてくると…
マングムは遠巻きに宮廷の門を眺めた。
マングム「安らかにお逝き。出来の悪い亭主に会って、苦労したな…。本当に…本当に済まなかった」
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朝の会議に粛宗の姿はない。
大臣たちの議論はすでに白熱していた。
キム・チャンジプ「邸下、禁刑日となっても大逆罪人は含まれないのが慣例にございます。イ・インジャの処刑をこれ以上伸ばしてはなりません」
キム・イルギョン「領相大監、淑嬪様が息を引き取られたのに、処刑ですと?!伸ばして当然ではありませんか!」
チャンジプ「邸下!とんでもないことでございます。イ・インジャは一刻も早く…」
チョ・イルス「何と!代理聴政中の世子邸下がくだされた英断に何たる…!」
大臣(老論)「大逆罪人の処刑を決めるのに、世子邸下の英断を必要とする理由がどこにありましょうか!」
大臣たちは皆厳しい表情で睨み合う。
#撮影楽しいだろうね(´-`)
そこへ入り口の扉が開いた。
どこか心ここにあらずといった表情で現れた延礽君に、大臣たちは静粛に頭を下げた。
ゆっくりと世子の前まで進むと、延礽君は足を止めた。
延礽君「処刑を… 延期してください」
「延礽君様!」老論の大臣たちが驚いて声を上げる。
延礽君「息子として!!!… 母上の死を辱めるわけにはいきません」
老論の大臣たちはそれ以上何も言えず、顔を見合わせ、押し黙った。
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山寺に姿を現した人物を見た瞬間、タムソは凍りついた。「!」
そこに立っていたのは… 鄭氏、チョン・ヒリャンだ。
タムソ「なぜまたいらしたのですか」
ヒリャン「師匠が生き残ったのだから、君の答えも変わっただろうと思ってね」
タムソ「私の気持ちに変わりはありません。私は今でもこの手で師匠を殺すつもりです」
#端正で知性漂うお顔です♪
ヒリャンはタムソの横顔を一瞥する。「自分自身を偽らないことだ」
タムソ「!」
ヒリャン「自分で確かめてみるといい。君の本心、君の師匠の本心」
タムソ「…。」
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牢番に金を握らせ、タムソは鍵を受け取った。
牢番「少しの間だけだから、早くお戻りを」
タムソが牢の前に立つと、インジャは少し驚いた表情で立ち上がる。
インジャ「元気でいたか?」
タムソ「随分… おやつれになりました」
「立つ瀬がないな」インジャはふっと笑った。
タムソ「…。」
インジャ「それで、私を救いに来たのか?それとも、殺しに来たのか?」
タムソ「ここから出して差し上げます。師匠の命をいただくのは、その後に」
彼女は手に握った錠を差し出す。「最後の恩返しです」
「…。」インジャはゆっくりと鍵を両手で包む。
…と、彼女の手ごとそれを押し戻した。「行くのだ」
インジャ「大逆罪人の仲間になるつもりか。助けはいらぬ。帰りなさい」
タムソ「!」
タムソの頭の中に、チャン・ヒリャンの言葉が渦巻く。
彼の言葉通り、彼女は確かめに来たのだ。彼女自身の気持ち、そしてインジャの真意を。
インジャ「帰れと言ったのだ!」
タムソ「…。」
インジャ「我が国朝鮮のためになるなら、私は喜んで命を投げ出そう。だが、この腐り切った朝鮮を改革し、新たなる国を開かなければならぬなら、その大業は私がやるつもりだ」
タムソ「!」
インジャ「ゆえにタムソ、お前は自分の道を行きなさい」
タムソ「…。」
インジャ「帰れと言っておろう!」
「…。」タムソは半ば呆然と牢を後にした。
#えっと、鍵を渡して面会させるって、何だったんだろうね。
チョン・ヒリャン(声)「あの娘の苦しみにも責任が伴う。ペク・テギルと延礽君も然り。全ての責任を負うことになろう」
#ん?どういう意味?これだけでは主語のわからない台詞です。
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感情のうかがえない世子を、粛宗は憮然として睨みつけた。
世子「お呼びになりましたか」
粛宗「何を考えておる?イ・インジャの処刑を延期した理由は何だ?」
世子「まだ淑嬪様の…」
粛宗「くだらぬ事を申すな!!!」
世子「…。」
粛宗「あやつを庇護するお前の真意は何だと訊いておるのだ」
「お助けください」世子は静かに言った。
粛宗「何と?」
世子「イ・インジャを… お助けくださいませ」
粛宗「あやつの本心をわかっているのか?」
世子「父上、誤解です」
「誤解…」粛宗はため息のように吐き出す。
世子「母上が流刑にお発ちになったあの日、父上が母上を追い出されたあの日、私に手を差し伸べたのはイ・インジャでした。碁石を掴み、白石であれば私を泥沼から引き上げてやると言ったのです」
粛宗「そこに黒石が入っていたと思うか!はなからお前を惑わせる策略だったとなぜわからぬ!」
世子「わかっておりました!」
粛宗「!」
世子「わかっていながら頼りたかったのです。あやつに!あの日、私に手を差し伸べてくれた唯一の人に頼りたかったのです!」
肘置きをドン!と叩き、粛宗はよろよろと立ち上がった。「黙れ!!!」
粛宗「あやつの魔の手に落ちたまま、決別できぬとは!」
世子「あやつは私を擁護し、目を掛け、力づけてくれた人です!」
あまりの怒りと不調で、粛宗はふらふらとよろめき、頭を押さえる。
世子「私を王位につけると約束してくれた人なのです!」
粛宗は呆然と世子を見下ろし、傍らの刀を抜いた。
同時に両脇に控えていたサウンとサモが、足元に深くひれ伏す。
粛宗「お前、死にたいのか!」
粛宗は世子の胸ぐらを掴み、刀を突き立てた。「たかが獣の手のひらで浮かれおって!!!」
世子「!」
粛宗「お前はそれでも一国の世子であり、国本なのか!!!」
世子「…。」
粛宗の呼吸がみるみるうちに荒くなる。「余が今すぐ…イ・インジャの首を…」
と…
しだいに呼吸が弱々しくなってきたかと思うと、粛宗はカッと目を見開き、
そして、バタリと世子に覆いかぶさった。
世子「…父上?…父上!父上!!!」
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ここでエンディングです。
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Comment
ゆじなさん、いつもありがとうございます。
あのー、王様まだご存命です…^^;
あら…
早とちりですみません。
最後の一言削除しました。