テバク13話あらすじ&日本語訳vol.1
チャン・グンソク、ヨ・ジング出演SBSドラマ「テバク(대박)」13話です。
※「骨師」ではなく、「骨蛇」だと判明しましたm(_ _)m
これまでのものはそのうち修正します。
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「骨蛇が死んでもいいんだな」突然訪ねてきた男… テギルの言葉に、骨蛇の娘は顔色を変えた。
テギル「噂は聞いたろ。西小門の六鬼神が木っ端微塵になったって。奴を倒したのは俺だ。ペク・テギル」
骨蛇の娘「あなたね、白面書生の仮面をかぶって全国の賭場を荒らしているというのは」
テギル「どうした?気が変わったか?」
骨蛇の娘「いいえ。無駄な努力だわ」
テギル「…。」
骨蛇の娘「あなたがどれだけもがいても、あの男を倒すことはできない。イ・インジャは…!」
テギル「イ・インジャのことは俺のほうがよく知ってる。もう何度となく戦って、何度となくやられたからな」
骨蛇の娘「それなのに何故?!」
テギル「戦わなきゃいけないから」
骨蛇の娘「…。」
テギル「変えられるのは… 俺だけなんだ」
骨蛇の娘「…。」
テギル「俺にだってわかる。父親を助けたいお前の気持ち。だがな、ここにじっと座っていて解決することなんて一つもないんだ。忘れるな。あんたが動かなけりゃ、変わらないんだ。何一つ」
そうしてテギルは彼女の元を立ち去った。
骨蛇の娘「…。」
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他の客に混じって月香閣を出て来たテギルは、門の前ではたと足を止めた。
テギル「ソリム…?」
彼女がそこで待っていたのだ。
ソリム「…。」
~~~~
ファングに凶殺の相を持っていると言われたソリムは、その凶殺を抜く方法を教えられていた。
ファング「選択は二つだけ。俗世を離れ、生涯一人で隠居すること。凶殺が誰にも届かないから、一番容易い方法ね」
ソリム「…。」
ファング「もう一つの方法は… あなたの愛する人を殺すこと」
#あれだね、大切な人を殺して万華鏡写輪眼が開眼するみたいな。ちゃうか(いきなりすみません
~~~~
テギルを見つめるソリムの目には悲しみが満ちていた。
テギル「どうした?何かあったのか?」
ソリム「ううん、何もないよ」
テギルははぁっと溜息をついた。「女だった」
ソリム「え?」
テギル「女だったんだ、骨蛇の子」
ソリム「…あぁ」
何だか上の空のソリムを、テギルは不安げに見つめた。
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骨蛇の娘の部屋の扉が開く。
そこに立っていたのはファングだ。
骨蛇の娘「?」
ファング「ペク・テギルに会って葛藤しているの?」
骨蛇の娘「!」
ファングは彼女の目の前に腰を下ろす。「確かに…それも仕方ないわ」
ファング「面白い話をしてあげようか」
骨蛇の娘「…。」
ファング「ペク・テギルは死命殺を持って生まれた帝王の相」
骨蛇の娘「!」
ファング「あなたも四柱には詳しいから、容易く理解できるはず。私の言葉が何を意味するか…」
骨蛇の娘「…。」
+-+-+-+
「どうなった?」別行動のテギルたちと落ち合うと、延礽君が訪ねた。
テギル「説得はしたが、まだ断言は出来ない」
延礽君「娘が父親のために自らイ・インジャの人質になるとは。それほどの親思いなら話が通じるかも…」
「いや」テギルが否定する。
延礽君「?」
テギル「娘を動かして骨蛇を揺さぶろうなんて、最初から考えてない。娘がどうしようと、俺は俺で動く」
延礽君「…。」
テギル「明日、骨蛇を倒しに行く」
延礽君「あやつは力がある。簡単ではないぞ」
ソリム「そうよ。大丈夫なの?」
テギル「難しいことはない。宮様が手伝ってくれるならな」
延礽君「…私が?」
テギル「一役買いたいんだろう?禁亂廛權の廃止のために帳簿が要るはずだ。どうした?タダ食いするつもりだったのか?」
延礽君「だが、私が何を…」
テギル「司憲府を動かして、骨蛇の配下にいる奴らを片付けてくれ」
延礽君「…。」
テギル「俺が骨蛇とデカく勝負できるようにな」
「それは…」延礽君が顔を曇らせる。「難しくなった」
テギル「?」
延礽君「六鬼神を封じた直後、官位を奪われたのだ」
テギル「!」
延礽君「品階は無論、官員目録からも名前を消された」
テギル「…。」
延礽君「だが、方法がないわけではない」
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話を終え、延礽君はテギルの家を出て来た。
延礽君「自信はあるのか」
テギル「明日、申の刻までだ。遅れるなよ」
延礽君は小さく頷く。「ならば、これで」
延礽君が立ち去ると、後ろにいたソリムが言う。「私も行くね」
テギル「…?」
ソリム「犬斫刀が待ってるから」
テギル「戻ってくるよな?」
ソリムはそれには答えず、一瞬目を伏せる。「気をつけてね」
テギルが頷くのを確かめて、ソリムは彼の家を後にした。
+-+-+-+
テギルの家を見張っていたムミョンは、すぐさまイ・インジャの元へ戻った。
インジャ「明日の申の刻とな…?」
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犬斫刀は一人、静かに物思いに耽っていた。
そこへ戻ってきたソリムが、彼に頭を下げる。「これまで助けてくださってありがとうございました」
犬斫刀「…行くのか」
ソリムは黙って頷いた。
犬斫刀「もう夜更けだ。明日にしろ」
「…。」頭を下げ、ソリムが出て行くのを見送り、犬斫刀はふたたび思い巡らせる。
~~~~
犬斫刀の元へやってきた時、ソリムは彼の前で跪いた。
ソリム「力を貸してください!そうしてくれるなら、この命…」
犬斫刀「その命…!」
ソリム「…?」
犬斫刀「むやみに持ち出すな。そんなに安いものじゃない」
ソリム「!」
~~~~
犬斫刀「…。」
+-+-+-+
インジャは、ホンメとファングを呼び寄せていた。
インジャ「ペク・テギルがあの娘に会ったと…?」
ホンメ「トッケビの旦那がうちの賭場に来たんですがね、変だと思ってたんですよ。骨蛇の娘を探してたのね」
インジャ「それで?」
ファング「旦那様の迷惑になるかと、一切関与しておりません」
インジャ「利発な娘だから、いたずらに動くことはあるまい。ムミョン、お前がしっかり見張っていなさい」
「はい、主君」後ろでムミョンが言う。
「ところで…」筆を持っているインジャの手元に、ホンメが視線を移した。「何を書いていらっしゃるんです?」
インジャは書き上げた書を、ファングに手渡した。
『本日 申の刻、骨蛇の首を取りに行くから、待っていろ。ペク・テギル』
ホンメ「?!」
インジャ「これを書き写し、漢陽のあちらこちらに貼るのだ。北村、市場、六曹通り、鍾路。そして、麻浦にも」
インジャの指示は直ちに遂行され、翌朝には漢陽じゅうの人がその果たし状を目にすることとなった。
+-+-+-+
さっそくテギルの宣戦布告は少論の大臣たちの間で話題になる。
大臣「骨蛇と言えば、麻浦の賭博師ではありませんか」
チョ・イルス「ただの賭博師ではない。麻浦の物流を牛耳る実力者であり、市廛の商人たちやイ・インジャの橋渡しをしている人物でもある。そやつが潰れれば、我々少論も痛手をこうむるだろう」
「うむ」チョ・イルスは悩ましげに目を閉じる。「今すぐイ・インジャを呼ぶのだ」
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波紋は老論の大臣たちの間にも広がっていた。
話はすぐに領議政キム・チャンジプの知るところとなる。
彼はさっそく延礽君の元に乗り込んだ。「延礽君様もご存じだったのですか」
チャンジプ「ペク・テギルなる者が企んでいることを!」
延礽君「ペク・テギルがどう出ようと、私はイ・インジャを捕らえるつもりです」
チャンジプ「イ・インジャを?!禁亂廛權の廃止を云々なさっているのも、ひょっとしてイ・インジャを捕らえるためのことですか?」
延礽君「はい」
チャンジプ「!」
延礽君「イ・インジャを捕らえるには、市廛の商人たちとの結託を断ち切らねばなりません。市廛の商人たちを捕らえるには、奴らの悪行を記録した帳簿が必要なのに、今、その帳簿は骨蛇の手中にあるのです」
チャンジプが溜息混じりに頷いた。「帳簿を手に入れ、禁亂廛權を廃し、イ・インジャの資金源を断つと?」
チャンジプ「一介の賭博師を捕らえたところで、イ・インジャは眉一つ動かしますまい!」
延礽君「いいえ。骨蛇は決して無視すべきではありません」
チャンジプ「?」
延礽君「朝鮮の地で最も賑わっているのは麻浦ではないですか。まさに麻浦の商権を握っているのが骨蛇なのです。麻浦の渡しを通じて出入りする物品も、骨蛇の許可なく船荷に積むことは出来ません。それを管理すべき官吏たちさえ、あやつと政経癒着の関係にあるため、決して見て見ぬふりは出来ません」
「そこでですが」延礽君はここぞとばかりに話を進める。
延礽君「大監に力を貸していただきたいのです」
じっと黙って聞いていたチャンジプは、重い表情で考えこんだ。「漢城府を動かしましょう」
チャンジプ「ですが、私にも一つ条件があります。私が漢城府を動かす代わりに、帳簿は私にお渡しになり、延礽君様はもう手をお引きください」
延礽君「!」
チャンジプ「後のことは全て私にお任せいただきたいのです」
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イ・インジャはさっそく宮廷へ少論の大臣たちを訪ねた。
チョ・イルス「延礽君とも関係があるようだが、一体ペク・テギルとは何者なのだ?」
インジャ「前訓練都監の軍校、キム・チェゴンの弟子です。二年前、王の仕組んだ刺客事件をご記憶ですか?その日、王がそやつに剣を下賜しました」
イルス「だが、そやつがなぜ賭場を荒らして回っているのだ?それに、延礽君はなぜそやつと親しくしている?」
インジャ「深いわけがあり、事細かく申し上げることは出来ませんが、あまり案ずることはありません」
「全ては…」インジャは自分の手のひらを広げてみせる。「この手のひらの上で起きていることです」
+-+-+-+
粛宗に呼ばれ、淑嬪がやって来た。
彼女の目の前に差し出されたのは、漢陽じゅうに出回っている、例の果たし状だ。
「うむ」驚く彼女に、王は静かに切り出す。「ペク・テギルだ」
粛宗「あやつら二人でイ・インジャに仕掛けようとしているようだが、実に危なっかしい」
淑嬪「…。」
粛宗「大丈夫だろうかと、余は訊いているのだ」
淑嬪「どういう意味でしょうか、殿下」
粛宗「兄弟だとも知らず、あやつら二人であれこれしているうちに、互いに刀を抜き合うようなことになればどうする?」
淑嬪「!」
粛宗「結び目を解かれよ。解けなければ切ることだ。淑嬪、そなたがあやつらの母親、全ての歴史の始まりなのだから」
+-+-+-+
延礽君が漢城府へやって来た。
首都、漢城の行政や司法を担当している部署であり、領議政キム・チャンジプが手を回したのだ。
延礽君は漢城府の高官に領議政からの委任状を見せる。
延礽君「漢城府の人員は合わせて何名になる?」
+-+-+-+
テギルもまた、すでに麻浦へと乗り込んでいた。
彼に気づいた露店の男たちが、人気のないところでさっと彼を取り囲んだ。
#え?顔バレしてるの?有名人?
テギル「おい、今何時だ?」
訊かれた男は思わず空を見上げた。
テギル「今日、大事な約束があるもんでね」
「やれ!」男が仲間に指示した瞬間、周囲から漢城府の武官たちが大勢駆けて来て、彼らを取り囲む。
漢城府「全員逮捕しろ!」
俄に漢城府と男たちの乱闘が始まる。
#だからー この人たち誰?
テギルを中央に残し、漢城府の武官たちはあっという間に彼らを取り押さえた。
そこへ駆けつけたのは、麻浦の官吏たちだ。「漢城府が何事です?!」
そして、満を持して延礽君が登場した。
麻浦の役員「延礽君様!」
延礽君「国の禄を受け取っている官吏として恥ずかしくないのか」
麻浦の役人はガックリとうなだれた。
#えー、何で突然ガクンとなっちゃったの?
延礽君「(漢城府に)こやつらを逮捕し、典艦司の管理簿と船荷簿、全て押収せよ!」
皆に縄を掛ける漢城府の武官たちを挟み、テギルと延礽君は無言で目を合わせた。
テギル「…。」
延礽君(心の声)「お膳立てはしてやったから、あとはお前の役目だ」
+-+-+-+
骨蛇は自らの賭場に腰を落ち着け、町に出回った果たし状を見つめていた。
階上の窓際で番をしている男が日時計を確かめた。「申の刻です」
その瞬間、入口の扉が開き、光が差し込む。
テギルだ。
彼はたった一人で入ってくると、真正面の席で待っていた骨蛇の前で立ち止まった。
骨蛇「時間に正確だなぁ!」
テギル「王にでもなった気分だ。こんなに歓迎してくれるとは」
骨蛇「なんのこれしき」
テギルは彼を囲んだ骨蛇の手下たちをジロリと見た。
骨蛇「おい!お客様に何て態度だ!」
手下たちが道を空けると、骨蛇は自分の向かいの座席へ座るよう、テギルを促す。
さっそく二人は向き合って座り、鋭い視線をぶつけあった。
テギル「…。」
骨蛇「…。」
骨蛇の手下が卓上に出したのは”骨牌”だ。
テギル「骨牌か….。最初から本気でくるとは」
骨蛇「準備運動だ。お前の実力も見ないとな」
骨蛇は牌の詰まった箱を一気に裏返す。
卓上に牌が裏返しに並んだ。
骨蛇「やり方は知ってるだろう?」
テギル「一応は知っているが」
そう言って、テギルは立ち上がって刀を引き抜くと、卓上の牌めがけて振り下ろした。
#↑もはや持ちネタ
左側に並んでいた牌が割れ、バラバラと散らばる。
骨蛇は眉一つ動かさず、静かにテギルを見上げた。
テギル「最初だから許してやる」
骨蛇「…。」
テギル「(散らばった牌を刀で半分に分け)こっちは牛角で作った骨牌。(割れていない方を指し)こっちは象牙で作った骨牌。値段は倍、感触も全く違う」
骨蛇がへへへと笑った。「バレたか?」
テギルもニヤリと笑い、賭場の中を見渡す。「この賭場、面白いな」
近くの卓では数人が集まり、ユンノリに興じていた。
テギルは4本のユッ(木の棒)を手に取り、卓上にパラリと投げる。
テギル「桐が3本、樫が1本だ」
骨蛇の目が鋭く光る。
「それから」テギルはそばにあった別のユッを手に取る。
テギル「裏しか出ない桑の木」
テギルが4本のユッを床に放り投げると、全て裏になった。
彼は別の卓に移る。
そこは闘牋勝負の最中だ。
闘牋札の山を手に取ると、テギルはニヤリとしてそれを空中にバラまいた。
札により、落ちる速度にばらつきがある。
彼が一枚を拾い上げ、層になった紙をめくると、そこに針金が現れた。
テギル「針金が埋まった闘牋札はまだご愛嬌だ」
骨蛇「…。」
テギルはまた別の闘牋卓に移る。
卓上を一瞥すると、彼はすばやく刀を抜き、卓ごと真っ二つに叩き割った。
ひっくり返った卓の裏に、札がこっそり挟み込んであるのが見える。
#普通に卓をひっくり返せばいいのだよ
テギル「何なんだ?こりゃ。賭場自体がイカサマか」
テギルはじっと黙っている骨蛇を振り返る。「どうする?もっと暴いてやろうか」
骨蛇「おいおい、やめろよ。それだけやれば実力も十分わかった」
テギルは骨蛇の前に戻ってくると、刀で卓上のイカサマ骨牌を押し退けた。「ちゃんとやれ」
骨蛇「…。」
テギルは改めて、骨蛇の前に腰を下ろした。
+-+-+-+
ここで区切ります。
この賭場で一番気味が悪いのは、イカサマどうのこうのより、客が一言も口をきかないことです。
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Comment
ありがとうございます!
ほんとですね!
客が一言もはっして無いですね!(o。o;)
いつもありがとうございます。
韓国語は単語を何個かだけわかるだけで日本に訳してる頂けて本当ありがたいです。m(_ _)m
ハングル勉強始めたいと思います。
万華鏡写輪眼が開眼www
かなりツボったので思わず初コメいたします^^
いつも素敵な翻訳および解説ありがとうございます♪
ドラマ見た後にユジナさんのblogを読ませていただくと
情景が目に浮かんできてドラマが数倍楽しいです( ´▽`)
♯のツッコミも大好物です(笑)
これからも楽しみにしています♪(´ε` )감사합니다!!