テバク4話あらすじ&日本語訳vol.2
チョン・グァンリョル、チェ・ミンス出演SBSドラマ「テバク(대박)」4話、中盤です。
さっそくGo~♪
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タムソの後をついてきたケトンイは、ちょうど通りかかった両班の一行に紛れて、難なく妓房の中まで潜り込んだ。
庭を彷徨いていると、目ざとく目をつけた妓生たちがさっと彼を捕まえる。「あら、初めて見る顔ね」
妓生1「あぁ、駕籠担ぎさん?いらっしゃい、私がいい気分にさせてあげる♪」
ケトンイ「僕…お金が」
妓生2「もう!駕籠担ぎが意外とお小遣い持ってるの、わかってるんだから!そう言わないで、いらっしゃいよ」
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その一角には延礽君も陣取って酒を飲んでいた。
「…。」何か物思いに耽っているようで、今夜はやけに静かだ。
妓生「何を悩んでるのかしら」
延礽君「?」
妓生「良くないことでもあったの?」
「悩みなんか!」延礽君はニッコリ微笑み、彼女の頬をキュッとつねって見せる。「飲もう!」
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「お座りなさいよ」ケトンイは庭先に空いていた席に連れて来られた。「照れ屋さんねぇ」
妓生1「あら、お兄さんの腕♥さすが駕籠担ぎねぇ」
ケトンイ「ちょ、ちょっと」
妓生2「あら、太腿も♥」
ケトンイ「ひ、人の足をそんな…」
ここは月香閣。
行首が出てきて挨拶を始める。
20年前、淑媛のお腹の中の子を占った、あのソルジュだ。
※ソルジュという言葉が名前なのか不明です。ホンメのことをタムソが”ホンソルジュ”と言っているようで、調べてもよく分からず…。
ソルジュ「こうして月香閣へおいでいただいた皆様に感謝の気持ちとして、特別にご用意した舞台でございます。お楽しみくださいまし」
美しい音楽が流れ始める。
白と赤の幻想的な衣装に身を包み、一人の女性が登場した。
ケトンイ「!!!」
タムソではないか!
~~~~
タムソは予めインジャから指示を受けていた。
インジャ「今夜、月香閣に延礽君が来るはずだ。顔を覚えておきなさい」
~~~~
延礽君… 王の子。仇…。
タムソはしっかりと延礽君の顔を見据える。
ケトンイだけではない。
延礽君まで、いとも簡単に彼女の神秘的な色香に魅了されてしまったのだ。
#イム・ジヨンさん、ミステリアスな美しさがとてもいいね!
と、そのとき!
ドンという鈍い音が庭に響く。
向かいで延礽君がタムソに見とれているのに気づいたケトンイが、カッとなって延礽君の襟首を掴んだのだ。「また会ったな!」
延礽君「またお前か」
ケトンイ「人をいやらしい目で見やがって!目ん玉くり抜かれたいか!」
延礽君「その女人、お前の情人だとでも?」
「何?」痛いところを突かれ、ケトンイは後ろにいるタムソを振り返った。
ケトンイ「情人だ!情人に決まってるだろ」
延礽君「…。」
ケトンイ「俺の嫁になる人だから、忘れろ。目障りなんだよ!」
突然、今度は延礽君がケトンイの襟首を掴み返した。「目障りならどうだって言うんだ?」
ケトンイ「!」
そのとき…落ち着いた声が二人に水を差した。
ソルジュだ。「この子が美しいばかりに、お二人とも理性を失われたようですわね」
緊迫していた場が笑いに包まれる。
ケトンイ「…。」
延礽君「…。」
二人はきょとんとして辺りを見回した。
ソルジュ「そこまでうちの子がお気に召したなら、こうなさいませ」
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庭の中央に用意された台に、金属の器が一つ。そこにソルジュがサイコロを転がした。
ソルジュ「低い数字が出た方が勝ちということに。勝った方はこの子の接待を受けるのです」
延礽君「良かろう。だが、何も失わない勝負は勝負ではない」
ケトンイ「文句ばっかだな。服を脱ぐのはどうだ?下着までな」
延礽君「わかった。男に二言なしだ」
ケトンイ「”落張不入”だ!」
※落張不入=賭場で一度出した札は戻せないという掟。
ケトンイが先にサイコロを振った。1!
ケトンイ「言ってなかったか?俺は賭博師だって」
延礽君「賭博師?」
延礽君はサイコロを手に取る。「確かに小さい方が価値だと言ったな」
彼はサイコロをひょいと宙に飛ばすと、それが落ちると同時に、金属の器で叩き潰したのだ。
ケトンイ「!!!」
台の上には、細かく割れたサイコロが残った。
延礽君「私の勝ちだな」
ケトンイ「何だよ!こんなのインチキだ!」
延礽君「決まりは一つ。小さい方が勝ち。そうじゃなかったか?」
ソルジュが黙って頷いた。
ケトンイ「…。」
延礽君「二言はなしだ。脱げ。下着までな」
そういうわけで、裸ん坊になって皆に大笑いされるケトンイを肴に、延礽君は実に旨い酒を飲んだのだった。
#ちょ~っと待った!上に正確に訳したけど、「小さい方」とは言ってないぞ!「低い数字の方が勝ち」って言ったんだぞ!いとも簡単に騙されてるよ~~!
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滑稽な裸ん坊に大いに盛り上がる月香閣の賑わいに、男が一人姿を現した。
インジャだ。
愉快に笑い声を上げながら、彼は中央までやって来る。「金を払っても見られない見世物だ」
インジャ「だがね、おとなしく酒を飲んでいるべきだったのです。人を賭けるとは」
延礽君は俯いて口を閉ざす。
インジャ「国法を犯しているのをご存知ですか?延礽君様」
彼がわざと延礽君の名前を口にすると、皆が慌てて頭を下げた。
ケトンイ「???」
「またそなたか」延礽君が立ち上がり、冷ややかな目でインジャを見る。
インジャ「私をご存知で?」
延礽君「ネズミのように私の後を嗅ぎまわっていれば、知らぬはずがなかろう。イ・インジャ」
インジャ「はっはっ。偶然ですな。私も近頃、賭場を荒らして回るネズミのせいで、頭を悩ませていたところでして」
延礽君「…。」
インジャ「延礽君様、それにしてもどういたしましょう。私的に賭け事をなさった場に、よりによって捕盜隊長が居合わせておられるとは」
延礽君「?」
近くの席にいた男が立ち上がり、頭を下げた。
「失礼をお許しくださいませ」そういうと、捕盜隊長は声色を厳しくする。「もう飲んだなら、出て来なさい」
「はっ!」月香閣のあちらこちらから部下たちがぞろぞろと出てくると、延礽君の周りに集結した。
延礽君「私を捕らえるつもりか?」
捕盜隊長「私に延礽君様を捕らえる権限などありましょうか。ですが、厳然たる国法を犯したこの者たちは、処罰を免れますまい」
困って立ち尽くすケトンイやタムソを、延礽君は見渡した。
延礽君「いかに国法が厳しいとは言えど、しばし余興を楽しんだに過ぎぬ。一度くらい目を瞑ってくれてもいいと思うが」
捕盜隊長「我が目で見ていなければそれも可能ですが、申し訳ありません」
延礽君「…。」
周りを取り囲んでいた捕盜庁の武官が、ケトンイたちに縄をかけた。
「待った!!!」ケトンイが大声を上げる。
ケトンイ「この娘には何の罪もありません」
タムソ「!」
捕盜隊長「罪がない?」
ケトンイ「そうじゃありませんか!賭けをしたのは僕だし、風紀を乱したのも僕なのに、この娘に罪を問うんですか?!」
タムソ「…。」
捕盜隊長「無礼な!老若男女、身分を問わず、賭博に関わった者はすべて罰するのが国法だ!」
ケトンイ「それなら、この娘が受ける罰は僕が代わりに受けます」
タムソ「!」
「…。」彼女の身代わりを申し出たケトンイを、延礽君は黙って見つめた。
捕盜隊長「健康な男でも棒叩き30回で障害が残ったり、死ぬこともあるのだぞ」
ケトンイ「構いません」
捕盜隊長がチラリとインジャを見る。
インジャは小さく頷いた。
捕盜隊長「よかろう。お前の殊勝な願いを聞き入れてやる」
「連れて行け」捕盜隊長の指示でケトンイは連行される。
縄を解かれながら、タムソは彼の後ろ姿を目で追った。「…。」
#タムソは何の罪もないのに処罰対象で、賭けを提案した張本人はお咎め無し?何だかねぇ
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「なぜ私に何も話してくださらなかったのですか」タムソがインジャに訴える。
インジャ「話していたら、何か変わったか」
「私のせいで要らぬ罰を受ける者がいるのです!」タムソの目に、俄に涙が滲む。
インジャ「さて… それもまた縁であり、運命であろうな」
タムソ「…。」
「そなた」延礽君がインジャを呼んだ。「話がある」
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「私を狙って謀ったことか」個室に場所を移すと、延礽君は単刀直入に切り出した。
インジャ「延礽君様に脅威を与える意図はございません」
延礽君「兄上の後ろ盾があるからと、強気に出過ぎではないかと思うが」
インジャ「ただ確かめたかったのです。巷に出回っている噂が気になりましてね」
「延礽君様は昼には酒、夜は女に溺れておられると」インジャはあくまでも穏やかに言った。
延礽君「…。」
インジャ「故に、政治には何ら興味も野望もない」
「それで」延礽君が盃を卓上に強く置いた。「わかったのか」
インジャはにっこり微笑むと、部屋の外へ視線を移した。「雨が降り始めましたね」
インジャ「雨足が強くなる前に、気をつけてお帰りください」
延礽君「!」
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延礽君が月香閣を後にすると、部屋にはインジャと行首が残った。
インジャ「どう見る?」
ソルジュ「虎です」
インジャ「…。」
ソルジュ「しかも、1頭ではなく、2頭」
インジャ「?」
ソルジュ「私も驚きましたわ。イ様と同じ相を持つ者がいるとは」
インジャ「まさか…あやつが疫神の相だというのか?」
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「28回目!」降りしきる雨の中、ケトンイはひたすら刑罰に耐え忍んだ。
大きな棒が彼の体に振り下ろされるたび、彼の体が衝撃で大きくしなる。
ケトンイ「俺はケトンイだ!死ぬもんか!」
30回の棒叩きを耐え忍び、彼はようやく解放された。
途方に暮れて雨空を見上げていたその時、誰かがそっと上着を差し出す。
ケトンイ「?」
タムソだった。
「はっ!!!」彼は驚いて服を受け取り、彼女に笑顔を見せた。「放って帰られたと思った」
タムソは黙ったまま、彼の足元に視線を移す。
服の裾から覗いた足に、血が滲んでいた。
「タムソ」
そう…彼女はポツリと言った。
ケトンイ「え?」
タムソ「私の名前」
ケトンイ「あぁ、タムソか。これも縁だし…」
タムソは彼の話を待たず、俯いて歩き出した。
「!」彼はタムソが置いたままで行こうとした傘を拾い上げ、彼女の手首を掴む。「ちょっと!」
タムソ「何?」
ケトンイ「(タムソに傘を握らせ)持ってな。俺は丈夫だからこんなもの要らないんだ」
「見てろよ」腰を落とし、「えいっ」と気合を入れた途端、彼は叩かれたお尻の痛みに顔を歪ませた。
タムソ「…。」
彼女の手から傘がはらりと落ちる。
ケトンイ「?」
タムソ「あんた馬鹿?」
ケトンイ「…。」
タムソ「なんで自分の体を大事にしないの?そんなことして誰かが認めてくれる?」
ケトンイ「いや、俺はただ…」
タムソ「いくらあくせくしたって、わかってくれる人なんていないわ。一生貧乏から抜け出せない…そんな賤しい人生なんだから」
ケトンイ「…。」
雨に濡れるのも構わず、彼女は背を向けた。
ケトンイ「…俺は!」
タムソ「…。」
ケトンイ「わかってくれる人が一人いればいいんだ」
タムソ「!」
ケトンイ「たった一人… 俺の嫁さんになってくれる人」
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壁にもたれかかり、物憂げなオーラを全身にまとっているケトンイに、父ちゃんと爺ちゃんは一目で異変を感じ取った。「お前、どうしたんだ?」
マングム「お前、棒叩きに遭って来たのか?!」
トッケビ「漢陽へ来るなりやらかしたのか!」
ケトンイはとにかく悶々として、壁に頭を何度もぶつけて叫んだ。「わぁーーっ!」
外へ飛び出すと、一直線に走って行って、そのまま井戸にダイブする。
#井戸の一歩手前の踏切りが素晴らしい( *´艸`)ププッ.
マングム「おい、ケトンイ!」
父ちゃんと爺ちゃんは慌てて追いかけて行って、井戸を覗きこんだ。「ケトンイ!」
ケトンイ「父ちゃん!俺、なんでケトンイ何だよ?!」
狭くて暗い井戸の中で、ケトンイは思い切り泣き叫んだ。
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「なんで俺はケトンイなんだよ…」救出されて横になってからも、彼の心は少しも晴れなかった。
ケトンイ「両班なんだろ…?なのに何で?…何で”出来損ない”だの”乞食”より酷いんだよ?一体何で?!」
名前をつけたのはマングムだ。
息子の悲しみに、マングムの心は傷んだ。
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世子、昀(ユン:後の景宗)は、弓矢の稽古にいそしんでいた。
母である禧嬪張氏を失った後も、世継ぎの地位は守られたまま、立派に成長していたのだ。
「お変わりありませんか、邸下」インジャがやって来て頭を下げる。
世子「これも皆そなたのお陰だ。今日はどうした?」
インジャ「殿下にお会いし、邸下の心配を拭って差し上げようと思いまして」
世子「父上にお会いすると?」
インジャ「はい、邸下はここで私と弓を射てくださっていれば結構でございます」
そうして二人が並んで弓を射ているところへ、向こうの道を狩りから戻った一団が通りかかった。
先頭の馬にまたがっているのは、粛宗だ。
下の弓道場をチラリと見やると、粛宗は片手を上げて速度を落とし、ゆっくり坂を降りてくる。
粛宗の前へ進み出ると、インジャは跪き、深々と頭を下げた。
世子「私の囲碁の先生にございます」
「囲碁の先生?」しばらくインジャを眺めると、粛宗は感情の混じらない声で言った。
#ワイルドで素敵っす♥
インジャ「イ・インジャと申します」
小さく鼻で笑うと、粛宗は馬をくるりと引き返させる。
インジャ「殿下、恐れ多くも私、殿下に一局お願いしても宜しうございましょうか」
粛宗「…。」
ゆっくりとインジャの元へ戻ってくると、粛宗は馬の上から身を乗り出し、鷲のように彼を見据える。「一局頼むと?」
インジャ「はい、殿下。10手差し上げましょう」
粛宗「ははは。10手とな?」
インジャ「…。」
「どうも私に話があるようだな」粛宗は視線を外すことなく、ニヤリと笑った。
+-+-+-+
ここで区切ります。
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Comment
ありがとうございました。毎回楽しみにしてます。解りやすくて、今後どうなるのか楽しみです。また、ヨロシクお願いしますm(__)m
第5話のあらすじが書かれた韓国語の記事の中に、ソルジュのことを 황구어멈(전수진 분) 翻訳機にかけると黄狐母親(チョン・スジン扮) と出ていました。 ご参考までに。
管理人です。皆さん、いつもありがとうございます!
>ya-chan さん
情報ありがとうございます^^
황구어멈という名前は、公式サイトでもそうなっているので、きっと記事はそれを元に書かれたんでしょうね。
ただ、ドラマのセリフの中ではまだそう呼ばれていないので…。
引き続き調べますね。