個人の趣向15話あらすじVol.1
イ・ミノ、ソン・イェジン主演「個人の趣向」15話です。
今夜最終話が放送されるので、大急ぎでできるところまで訳しますね。
ケインを喜ばせようとサンゴジェを修復したジノでしたが、それはケインの悲しい悲しい記憶を呼び起こす引き金になってしまいました。
ケインが記憶を取り戻したその時、イギリスから帰国したパク・チョラン教授がサンゴジェへ。
では、どうぞ^^
ケイン 「子どもの頃、どうしてお父さんがこんなに私を嫌うのか…どうしてこんなに私を憎むのか…毎日毎日悲しかった」
パク教授 「・・・。」
ケイン 「(うなずく)私でもそうだったでしょうね…私はお母さんを殺した娘だから!」
パク教授 「ケイン!何のことだ?」
ケインが子どものように声を上げて泣き出したとき、ジノが入って来ます。
ジノ 「ケイン?」
振り向き怪訝な顔でジノを見つめるパク教授。
パク教授 「君は…誰だ?」
ジノ 「ご挨拶が遅れました。チョン・ジノです」
パク教授 「出て行ってくれ」
ふらついて座り込むケインにジノが駆け寄ります。
ジノ 「ケインさん!大丈夫ですか?」
ケイン 「私…全部思い出したの」
ジノ 「!!!」
ケイン 「陽の光が…すごくまぶしい日だった。お日様を見てからお母さんを見たら、お母さんの顔がしばらく見えなかったの」
幼い頃のケイン
「お母さん、お母さん、お母さん」
ケイン 「私はただ…お母さんを呼ぼうとしただけだったのに…。私と…遊んで欲しくて、私の方を向いてほしくて。それなのに、お母さんが返事をしてくれないから…」
小さなダンベルでガラスを叩くケイン。
ガラス一面にヒビが入ります。
ケイン 「私が…」
ケインの手を握ったパク教授は…
パク教授 「違う。そうじゃない!ケイン、お前は悪い夢を見たんだ」
ケイン 「…思い出したの」
パク教授 「!」
ケイン 「あのとき、お母さんが…私に、笑いかけたでしょう?」
パク教授はケインと母親が写った写真があるのに気づきます。
パク教授 「この写真…どこで見つけた?」
「もしや!」パク教授はゆっくりと視線を動かし、それは地下室へ続く扉で止まります。
パク教授 「地下室を開けたのか?!」
ジノ 「…はい」
パク教授 「どうしてお前が…お前に何の権利があってあそこを開けた??!!!」
ジノ 「・・・。」
パク教授 「出て行け。私の家から今すぐ出て行け!出て行けと言ってるんだ!」
———-
地下室へ一人、そっと降りてみるパク教授。
写真の中のケインを指でなぞり、その場にがっくりと膝をおとします。
———-
ケインとジノは母親の墓へ。
ケイン 「お母さん…」
ジノ 「・・・。」
ケイン 「私のせいだったんです。お母さんは私を助けようとして…」
ジノ 「ケインさん」
ジノ 「お父さんが今までどうして私をあんなに憎んでいたのか、やっと分かりました。私でもそうだったでしょうね。自分でも私みたいな娘には…会いたくないと思うわ…」
そう言って涙を流すケインの肩を何も言わずに抱き寄せ、慰めるジノ。
——–
サンジュンは見つけた設計図をテフンに渡し、スキャンしてキレイに仕上げるよう指示します。
テフン 「何ですか?この古い用紙」
サンジュン 「ジノがサンゴジェで急遽印刷しようとして用紙がなかったんだろう」
テフン 「何です?これ」
サンジュン 「まぁな。俺たちを一発で救ってくれるスペードのエースの隠しカードだ!」
テフン 「スペードのエース?何ですか?」
サンジュン 「お前のやることは印刷だ。何だか尋ねることじゃない。いいな?」
そこへサンジュンの電話に連絡が入ります。
例の、以前負傷した職人が訴えている件で、「合意のためには無条件で2億だせ。出さなければ法廷で」と要求している模様。
それを聞いたサンジュンは、あの設計図を持ち、タム美術館の前に立っていました。
設計図の筒を見つめるサンジュン。
サンジュン 「すまない、ジノ。俺たちが生きる道はこれしかない」
——–
館長室に通されたサンジュンはチェ館長に設計図を差し出します。
サンジュン 「我々の事務所で進めているタム芸術院の設計図です」
チェ館長 「?」
サンジュン 「館長に一度見ていただければ…と思い、持参いたしました」
チェ館長 「・・・。」
サンジュン 「もちろん原則に外れているのは承知していますが、あれこれと助言していただければ、我々がそれに沿って修正できると思いまして」
チェ館長 「チョン所長に頼まれたんですか?」
サンジュン 「えぇ、もちろんです」
チェ館長 「?」
サンジュン 「ジノが、いや、所長はチェ館長なら愛情を持って計らってくれるだろうと」
チェ館長 「・・・。」
サンジュン 「(立ち上がり頭を下げる)チェ館長を信じております」
チェ館長 「ノ・サンジュンさんと言いましたね?」
サンジュン 「えぇ」
チェ館長 「私の知るチョン・ジノさんなら、このような原則に反することはしないはずですが、私は彼のそういう面を高く買っていましたので。それとも、私はこれまで人を間違って見ていたのでしょうか」
サンジュン 「(うろたえる)いいえ、それは…」
チェ館長は設計図の入った筒をサンジュンの方へ押し返します。
チェ館長 「お持ち帰り下さい」
切羽詰ったサンジュンはチェ館長に詰め寄ります。
サンジュン 「実は…今我々の会社は大変な窮地でして。それで、チョン所長はこんなお願いをする人ではなく、すがるような気持ちで私が…」
チェ館長 「・・・。」
サンジュン 「…お願いです」
——–
サンゴジェの前へ帰ってきたケインとジノ。
ケイン 「じゃあ…」
家に入ろうとしたケインを、ジノが静かに引き止めます。
ジノ 「僕がどんな言葉を掛けるべきなのかよく分からないけど…これ一つだけ覚えておいてくれませんか?」
ケイン 「・・・。」
ジノ 「僕が…いつでもそばにいること。今は大きな慰めにはならないけど」
ケイン 「いいえ。ジノさんが私のそばにいることは…今の私には全てなんです」
ケインがサンゴジェに入ると、ジノが使っていた部屋からパク教授が出てきます。
ジノに間貸ししていたことを説明するケイン。
ジノがガラスを入れた床も、ソファが戻されていました。
パク教授 「あのチョン・ジノとかいう青年がつまらないことをしたな。地下室はまた封鎖したから、忘れなさい」
ケイン 「怒ったことを、なかったことにはできないでしょう」
パク教授 「ケイン!」
ケイン 「…おやすみなさい」
最後まで父親と目を合わせようとせず、部屋へ戻るケイン。
——–
パク教授はタム美術館を訪れていました。
うー、この一連のシーン訳したくないorz
チェ館長はパク教授を歓迎し、「審査をしていただけてどれだけ心強いか」と感謝します。
パク教授 「タム芸術院プロジェクトは私と縁が深いんです。審査をすると決心はしましたが…果たしてお役に立てるかどうか」
——–
サンジュンは出勤したジノに報告すべきことがありました。
サンジュン 「タム美術館に行ってくるのか?」
ジノ 「あぁ」
サンジュン 「ちょ、ジノ。俺さ、お前の設計図を予めチェ館長にお見せしたんだ」
ジノ 「設計図?」
サンジュン 「タム芸術院の設計図だよ」
ジノ 「あれはまだ未完成だろ?」
サンジュン 「それはそうだが、助言をしてもらればと思って先にお見せしたんだ」
ジノ 「それどういうことだよ?」
サンジュン 「そこの黒い筒に入ってた設計図のことだよ…」
置いてあった設計図がなくなっていることに凍りつくジノ。
ジノ 「そこにあったのをチェ館長に持って行ったって?!」
サンジュン 「お前が嫌がるのは分かってるが、そうやってでも目立たなきゃ、能力を見せられないだろ」
ジノ 「あーっ!あれは俺が書いたんじゃないんだorz」
サンジュン 「じゃ誰が?」
ジノ 「パク・チョラン教授。ケインさんのお父さんだ」
サンジュン 「おい、そ、そ、その、パク・チョラン教授がどうしてあの設計図を持ってたんだ?」
鞄を掴んで出かけようとするジノ。
サンジュン 「どこ行くんだ?」
ジノ 「どこって設計図を引取りに行かなきゃ。兄貴、何で頼んでもないことを?!!」
急いでタム美術館にやって来たジノ。
そのころ、チェ館長はさっそくサンジュンが持って来た設計図を出していました。
正式な審査の前にパク教授にも見せるつもりなのです、
あーあー、良かれと思ってやってることがorz やめてーーーっ
設計図を開き、目を丸くする教授。
当然のことです。それは自分が書いて封印してあった設計図だったのですから。
そこへ入って来たのはケイン。
パク教授が来ているので、チェ館長が気を利かせて彼女を呼んだのでした。
あーあー、またまた良かれと思ってやったことがorz
ケインがここで働いていることを知らず、驚くパク教授。
パク教授 「ケイン、お前がどうしてここに?」
チェ館長 「我々の子ども用休憩室の作業を担当しているんです。お父さんがいらっしゃっているので一緒に食事でもと思い、お呼びしました。我々の美術館でお嬢さんが働いておられるとはさぞ驚かれたでしょう」
パク教授 「至らない点が多いでしょうに、ご迷惑になるのでは…」
チェ館長 「そんなことはありません。パク・ゲインさん、過分な程よくやってくれています。能力に気づいてスカウトした自分がとても誇らしいです」
パク教授 「そう言ってくださって有り難いです。あの…ところで、誰ですか?これを設計した人は」
チェ館長 「M建設事務所のチョン・ジノ所長です」
パク教授・ケイン 「!!」
チェ館長 「そうだ、お聞きになっているかもしれませんが、ケインさんとチョン・ジノ所長は恋人同士でして」
ケイン 「・・・。」
チェ館長 「チョン・ジノ所長は能力のある、とても立派な若者です」
そこへやって来てしまったジノ。
あーあー(以下略
設計図を持って立ち上がり、つかつかとジノの元へ近づくパク教授。
チェ館長も不安を感じ、立ち上がります。
パク教授 「この設計図は君のか?」
ジノ 「あの…それは…」
パク教授 「君のかと聞いているんだ!」
ジノ 「…申し訳ありません」
パク教授は設計図をジノに思い切り投げつけます。
パク教授 「これは30年前に私が作業を中断したタム芸術院の設計図だ。これを横取りするためにうちの家に入ったのか?」
ジノ 「横取りしたわけではありませんが、お怒りになる状況なのは十分に分かります」
ケイン 「どういう意味?何の設計図を持ち出したんですか、ジノさん?何か誤解があるようだけど、ジノさん、何とか言ってくださいよ。ね?」
パク教授 「君、本当に大したものだな。これが目的でうちの入居者として入り込んだのか?隙あればあちこち掘り返して、ついにこの設計図を見つけて、娘の心まで手に入れて楽しかったか?!」
ジノ 「いいえ。パク・ゲインさんへの気持ちには少しも嘘はありません」
パク教授 「堂々と他人の物をかすめ取る者を信じろと?」
怒りに震え、館長室を出て行くパク教授。
ジノは彼を追いかけます。
ジノ 「お父様!」
パク教授 「誰が君の父親だ?!」
ジノ 「少しだけ…僕の話を聞いてください」
ケイン 「ジノさんの話を聞いてください。何か事情があるはずです。」
パク教授 「お前、まだそんな状態か。自分の首にナイフを突きつけているヤツとも知らず、簡単に信じて。そいつはタム芸術館の受注のためにお前を利用したんだ!」
ケイン 「(戸惑う)…ちがうわ。そんなはずない…。そうでしょう?ジノさん」
ジノ 「・・・。」
ケイン 「!」
パク教授 「タム芸術館は元々私に入って来た仕事だった。それを知って、そいつは最初から私の設計図を盗むために入り込んだんだ」
ケイン 「?!」
パク教授 「口があるなら言い訳してみろ」
ジノ 「…はい。その通りです」
ほとんどの男が「違う!」とまだ食い下がるであろうところを、あっさり認めてしまったジノ。
ジノ 「最初にサンゴジェに入ったとき、そんな考えがなかったわけではありません。タム芸術院はサンゴジェがコンセプトだと聞いて、何か得ることができるのではないかと思い、入り込んだのです」
ケイン 「…何を言ってるんです?」
ジノ 「ですが、ケインさんを好きになり、そんな考えは封じました」
パク教授 「婿になればあとのことはどうにでももみ消せると計算したんだろう!(ケインに)そんなやつの愛でも構わないと?」
怒りをぶちまけ、去っていくパク教授。
ケイン 「タム芸術館のために…サンゴジェへ来んですか?」
ジノ 「…すみません。言おうとしたんだけど…」
ケイン 「いつ?!タム芸術館の仕事を手に入れた後ですか?それも横取りしたお父さんの設計図で!」
ジノ 「ケインさん、それは違います」
ケイン 「どうして…どうして私にそんなことを?」
ジノ 「・・・。」
ケイン 「それじゃ…最初から!私を利用するつもりで近づいたんですか?」
ジノ 「・・・。」
ケインが去り、その場に立ち尽くすジノ。
そして、床にばらまかれた設計図を広い、溜息をつくしかないチェ館長。
ジノがタム美術館を出てきたところで、居ても立ってもいられずに待っていたサンジュンが駆け寄ります。
同時にジノを追って出てきたイニ。
サンジュン 「ジノ!設計図は取り戻せたのか?心配でたまらないから待ってたんだ」
ジノ 「…全部終わった」
サンジュン 「全部終わったって?」
イニ 「パク教授がいらしてたんです。ケインを利用して設計図を奪ったことを知って激怒されて…」
サンジュン 「それは違うんです!あの設計図はジノが書いたんだと勘違いして僕がチェ館長にお見せしたんですよ。(ジノに)おい、俺がパク教授とチェ館長のところに行って説明するよ。会社が苦しいから俺がちょっと知恵を絞ったらこうなってしまったと…。他のコンセプトで進めているものもあるって」
ジノ 「…やめろ」
サンジュン 「やめられるわけないだろ!このままじゃお前も会社も一貫の終わりなのに…。チェ館長のところに話に行かなきゃ」
何だか慌ててしまってどうしようもないサンジュンを見てたら涙が出てくる…。
美術館の中に入ろうとしたサンジュンを止めるジノ。
ジノ 「やめろって!!!」
サンジュン 「・・・。」
ジノ 「俺が間違ってたんだ。最初から不純な目的でサンゴジェに入り込んで、こうなったんだ…」
——–
早速チャンニョルにイニからお呼び出しがかかります。
チャンニョル 「今度は何の用だ?」
イニ 「おめでとう」
チャンニョル 「何のことだ?」
イニ 「事が妙にもつれてチャンニョルさんに有利になったわ」
チャンニョル 「?」
イニ 「ジノさんと一緒に働いてる人が、パク教授が設計したタム芸術院の設計図を、ジノさんのものだと言って館長に見せたのよ」
チャンニョル 「!」
イニ 「結果的にジノさんがパク教授の設計図を盗んだってことになったわ」
チャンニョル 「!」
イニ 「これでジノさんは確実に館長の信用を失うことになるだろうし、パク教授の様子じゃ…きっと葬り去られるわね」
チャンニョル 「…チョン・ジノ。あのバカ」
——–
ケインはサンゴジェのジノが使っていた部屋に立っていました。
パク教授 「人を呼んで荷物を全部持って行かせなさい」
ケイン 「!」
パク教授 「お前ができないなら私がやる」
電話を取り出すパク教授。
ケイン 「私が…やります」
ケイン 「私みたいな人間は…お父さんの娘じゃなかったら、誰からも愛される資格がなかったんですね」
溜息をつき、何の言葉もかけることなく立ち去るパク教授。
——–
部屋に戻ったケインはジノに電話を掛けますが、ジノは考え込んだまま電話を取ろうとしません。
鳴り続ける電話の音に、そっと近づいてジノに声を掛けるサンジュン。
サンジュン 「電話に出ないのか?」
ジノ 「俺に何が言える?」
サンジュン 「何も言えないワケないじゃないか。お前がサンゴジェに入ることになったのも俺がやらせたんだし、ゲイだって嘘をつくことになったのも俺のせいだし、設計図だって…」
ジノ 「兄貴がどうしたって…結局俺がやったことだ。今更くだらない言い訳をしたところで、事実は消せない」
サンジュン 「だからってケインさんの電話を無視つづけるつもりか?お前がやってもいない間違いまで引き受けて?」
ジノ 「・・・。」
サンジュン 「お前とケインさんがどうやってここまで来たか…」
ジノ 「・・・。」
サンジュン 「別れることにでもなったら、俺申し訳なくてお前に顔向けできないだろ」
あかんorz ひと泣きしてきていいですか(涙
サンジュンの差し迫った様子がもうたまらん。。。
サンジュン 「な?ジノ、頼みに行こう。お前は黙ってるだけでいい。俺が頼むから。な?」
ジノ 「・・・。」
サンジュン 「ケインさんとこのまま終わっちゃダメだ!終わるときは終わるとしても、頼むから濡れ衣は晴らそう、ジノ」
ジノ 「・・・。」
サンジュン 「お前が濡れ衣をかぶったままケインさんと別れたら、ケインさんだってお父さんに対して(?)。な?」
責任を感じ、必死に懇願するサンジュンに、ジノは最後まで黙ったまま…。
——–
ケインがジノの荷物を整理していると、「ごめんください!」と人の声が。
ぎょっ・・・。
入って来たのはハン会長と、後ろで少し小さくなったチャンニョルでした。
パク教授の姿を発見したハン会長は、手をすりすり。
ハン 「これはこれはパク教授!写真で拝見しただけでしたが、こうやってお会いできて光栄ですな」
パク 「失礼ですがどちらさまで?」
ハン 「電話でご挨拶いたしました、未来建設のハン・ユンソプと申します」
パク 「あぁ…はい。ところで、どのようなご用で?」
ハン 「(チャンニョルに)何しとる!妻の父となる方にご挨拶もせずに」
チャン 「初めまして。ハン・チャンニョルと申します」
ハン 「私のセガレでして」
何も言わず厳しい顔でケインを振り返る父。
そりゃそうです。ジノと付き合っているはずだったのに、また違う男が現れたわけですから。
ケインは困惑した表情。
お茶を煎れるケインのところへチャンニョルがやって来ます。
チャンニョル 「チョン・ジノがパク教授の設計図を横取りしたんだって?」
ケイン 「・・・。」
チャンニョル 「卑劣なヤツ…俺があれだけ君と付き合うなと警告したのに」
ケイン 「まさか…チャンニョルさんは知ってたの?ジノさんがどうしてサンゴジェに来たのか」
チャンニョル 「(溜息)結局、君も知ってしまったな」
ケイン 「・・・。」
チャンニョル 「君が傷つくに決まってるから、君には最後まで知れなければいいと思ってたのに」
ケイン 「・・・。」
チャンニョル 「ケイン、まさかこんな目に遭っても、まだあいつを信じてるわけじゃないよな?自分をゲイだと嘘をついてこの家に入って来たのも、全部ただパク教授の設計図を盗むためだ」
ケイン 「それはチャンニョルさんとチャンニョルさんのお父さんも同じじゃない?!」
チャンニョル 「?」
ケイン 「チャンニョルさんが私ともう一度付き合おうって言ったのも全部タム芸術院のため。チャンニョルさんのお父さんがここまで訪ねていらしたのも、みんな同じ理由だわ」
チャンニョル 「ケイン!俺はそんなんじゃない!」
ケイン 「(うんざりして)全部!…同じことよ」
——–
二人の父親とケイン、チャンニョルは向き合って座っていました。
ジノがハン家に対して良からぬ感情を持っていて、チャンニョルとケインの関係を知りながらワザと近づいたんだと吹き込むハン会長。
ケイン 「そんなふうにおっしゃらないで下さい。それは違います」
パク教授 「この青年とはどういう関係なんだ?」
ケイン 「・・・。」
黙っているケインの代わりにチャンニョルが口を開きます。
チャンニョル 「交際していたのは確かですが、僕の過ちで別れました」
パク教授 「・・・。」
ハン会長 「ぬっはっはっは。若い者は付き合ったり別れたりするものじゃないですか。セガレは義理があるからとお宅のお嬢さんに振られてもドイル家具に…」
ケイン 「!!!」
チャンニョル 「(ケイン父に)自分の名前のついたブランドを持つことこそ、デザイナーの夢ですから」
ケイン 「ドイル家具…チャンニョルさんが仕掛けたことだったの?」
チャンニョル 「…ブランド設立の件は俺たちの問題とは関係なしに進むから、あまり気にするなよ」
自分の力で獲得したとばかり思っていたドイル家具のブランド設立が、チャンニョルの差し金だった…。
ショックで何も言えないケイン。
——–
ジノはサンゴジェが見える角に車を停め、考え込んでいました。
彼女に会いに行く決心をして車を降りるのですが、
彼の目に入ったのはサンゴジェから出てくるハン親子の姿。
チャンニョル 「いきなり訪ねてきまして本当に失礼いたしました」
パク教授 「君」
チャンニョル 「はい、お父様」
パク教授 「娘に対する気持ちは…本物なのか?」
チャンニョル 「はい、もちろんです。これまでケインをひどく傷つけてしまったのでケインは心を開いてはくれませんが、私はいつまでも待ち、努力する覚悟でおります」
パク教授 「君が娘の気持ちを変えたなら、また会う機会があるだろう」
チャンニョル 「最善を尽くします!」
パク教授が右手を差し出し、それに応えて握手をするチャンニョル。
満足そうに手を叩くハン会長…。
すぐ近くで繰り広げられている光景に、ジノは何もすることができません。
——–
サンゴジェの中に戻ってきたパク教授は「話をしよう」とケインの前に座ります。
ケイン 「チャンニョルさんの話なら…したくありません」
パク教授 「それで…私の設計図を横取りしたあいつと、付き合い続けると?」
ケイン 「よく分からないけど、何か誤解があるはずです。ジノさんはすぐにバレルようなことをする愚かな人じゃありません」
パク教授 「凶悪な人間だからお前の心から掴もうとしたんだろう」
ケイン 「・・・。」
パク教授 「さっきの青年…良さそうに見えた」
ケイン 「お父さんは知らないんです。チャンニョルさんが私をどんなに傷つけたか…。その傷をジノさんがどうやって癒してくれたか」
パク教授 「お前がそんなに庇いたがるチョン・ジノという人間が本当に潔白なら、今すぐにでも訪ねてきて弁明すべきだろう。でも、来ないじゃないか!」
ケイン 「話をしようと言いながら、結局私の話は聞いてくださらないんですね…」
パク教授 「・・・。」
ケイン 「私を信じてもくださらずに…」
感情がすっかり抜け落ちてしまったような表情で、お茶を片付けに席を立つケイン。
———-
ここで一旦区切ります。
ざっと整形してとりあえず公開しますね。
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