韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

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49日 15話あらすじ

      2011/05/06

だんだんと自分のそばにいる「誰か」の存在を感じ始めたイギョン。
睡眠治療で浮かび上がった記憶の中には、自分だけど自分でない「誰か」が確かにいました。

夜。

アパートの前からバイト先までつけてきたミノが、イギョンの前に現れます。

「ソン・イギョン」
「・・・。」

では、続きをどうぞ。

#彼の手から彼女の手へ… 渡ったものは?


+-+-+-+

ミノ:「ソン・イギョン」
イギョン:「・・・。」

イギョンの反応をじっと待つミノ。

イギョン:「何です?カン・ミノさん」
ミノ:「!」
イギョン:「!」

イギョンもまた、意志とは関係なく自分の口をついて飛び出した言葉に驚きます。

ミノ:「ここで何してるんです?」
イギョン:「・・・。」
ミノ:「君は誰なんだ?」
イギョン:「… 帰って下さい」

思わずカウンターの中で背を向けるイギョン。

ミノ:「こっちを向いてくれ、ソン・イギョン。こっちを向くんだ!」

恐怖と戸惑いで震えるイギョンの背後で扉が開き、キョンビンが入って来ます。

ミノ:「僕のこと分かりますか?君は誰なんだ?」
イギョン:「・・・。」
キョンビン:「何事ですか?(イギョンに)イギョンさん、どうしたんです?」
ミノ:「?!… ソン・イギョンさんを知っているんですか?」
キョンビン:「どなたですか?何事なんです?」
ミノ:「ソン・イギョンさんに話があるんです」
キョンビン:「(イギョンの震える背中を見て)本人にはそのつもりがないように見えますが。どうなさったんです?」
ミノ:「… いいんです」

店を出てきたミノは、もう一度振り返り、今会ったばかりの「ソン・イギョン」を見つめます。

ミノ(心の声):「あの女、誰なんだ?シン・ジヒョンなのか?ソン・イギョンなのか?!」

+-+-+-+

イギョンはひとまず、キョンビンと共にテーブル席に座ります。
震える両手でようやくコップを抱え、水を口に運ぶイギョン。

キョンビン:「どうなってるんです?あの人は誰ですか?イギョンさんの知っている人ですか?」

イギョンは一度頷いたものの、やはりよく分からないというように首を横に振ります。

キョンビン:「知ってるんですか?知らないんですか?」
イギョン:「知らない人なのに… あの人が私を呼んだ時、自分でも分からないうちにあの人の名前を口にしたんです」
キョンビン:「知らない人なのに、どうして名前が分かったんです?」
イギョン:「・・・。」
キョンビン:「あの人はイギョンさんのことを知っているようだったけど、どこで会ったのか覚えていないんですか?」
イギョン:「睡眠治療のときに見た人なんです。あまりよくない感じがして…」
キョンビン:「睡眠治療で?… イギョンさん、昨日僕に会ったこと、覚えてますか?」
イギョン:「?!私、昨日先生に会ったんですか…?」
キョンビン:「昨日、イギョンさんの家の前で会ったんですが、僕のことを分からなかったんです。身なりも僕の知っているイギョンさんじゃなかった。僕の考えでは解離性正體障害にかかっているのではないかと。大きな精神的ショックを受けると、自分の中に違う人格を作って…」
イギョン:「多重人格だと…?」
キョンビン:「イギョンさんの中にもう一人の人格がいることは間違いありません」
イギョン:「・・・。そんなのじゃありません」
キョンビン:「その方が亡くなったショックが思ったより大きかったんです。身近な人の死は原因の一つですから」
イギョン:「…そういうのじゃないんです、先生。私と一緒に暮らしてる誰かが… いるんです」
キョンビン:「…?」

店に入ろうとして、店員の姿が見当たらず、帰って行く客。

イギョン:「大丈夫だって言ってるんです」
キョンビン:「イギョンさんの言う通りならもっと深刻です。イギョンさんの中に霊が入り込んでるって話なのに、怖くないんですか?イギョンさんの体に入るところも感じたんでしょう?!」
イギョン:「霊… そういう感じじゃないんです。何だか分からないけど、憐れで… 不憫なんです」
キョンビン:「・・・。」
イギョン:「それに、私のこと心配しているのを感じるんです」
キョンビン:「(溜息)イギョンさん…」
イギョン:「イスを失ってから初めてなんです。こんな感覚」
キョンビン:「・・・。」
イギョン:「誰かが心から私を心配してくれる感じ…」
キョンビン:「霊に慰められているって言うんですか?」
イギョン:「先生は… 私の愛していた人が突然事故で死んだとしかご存じないでしょう?」
キョンビン:「5年前、イギョンさんは僕のところへ来て座っていただけでしたから」
イギョン:「5歳のとき、2月に母が春川駅の前に私を捨てたんです」
キョンビン:「・・・。」
イギョン:「汽車に乗って遊びに行こうって、一番お気に入りのリュックに大事な物を入れて背負わせ、妹(弟?)のおむつを替えて来るって言ったきり、戻って来ませんでした」
キョンビン:「5歳なのに、イギョンさんは名前が分からなかったんですか?」(←ちょっとよく分からず^^;
イギョン:「別名で呼ばれてたから探しに来られるはずもなくって…。孤児院に送られて最初に日、隅っこで泣いていたら、一人の子が近づいてきてチョコレートを差し出したんです」

~~孤児院~~

ベンチで一人泣いているイギョンに、男の子が黙ってチョコレートを差し出します。

男の子:「お前、今からソン・イギョンだ」

イギョンの手を取り、チョコレートを握らせてやる男の子。

イギョン:「?」
男の子:「僕はソン・イスっていうんだ」

~~~~~~~

現在。

イギョン:「イスは赤ちゃんのときに捨てられて、孤児院で一番の古顔でした。お母さんに捨てられた傷を… イスが忘れさせてくれたんです。同じ2月に捨てられたっていう理由だけで、イス、イギョンって兄妹みたいに、先輩みたいに、友だちみたいに…。そうやって18年を共にして来たんです」
キョンビン:「・・・。」
イギョン:「そんなイスだったのに… 私のことを捨てました」

いつの間にか、彼らの座るテーブルのそばにはスケジューラの姿が…。

イギョン:「… それから、2週間後、死にました」
キョンビン:「!」
イギョン:「私は彼と別れる心の準備も出来ていないのに… 言いたいこともあったし、聞きたいこともあったのに…イスは逝ってしまいました」

スケジューラ:「俺が捨てたって…?」

イギョン:「母に捨てられたことはイスがいたお陰で忘れたけど、イスに捨てられてからは誰のことも信じられなくなりました。私のことを必要とする人は… 誰もいないから」

イギョンの言葉を聞いているうちに、スケジューラの目からは涙が流れていました。

スケジューラ:「… どうしたんだ?(涙を拭ってみて)… 涙が出るなんて」

キョンビン:「そんなことないですよ。だからって、霊に慰められるなんて話にならない」
イギョン:「だけど… そうなんです」
キョンビン:「あのアパートから出ようとは思わないんですか?」
イギョン:「怖いけど… その女の人がすごく切迫してて… 切実だって感じるんです」

+-+-+-+

カフェを出てくるキョンビン。
通りを歩いて帰るキョンビンの後ろで、1台の車がゆっくり彼の後をつけて動き出します。
運転席に座っているのはミノでした。

+-+-+-+

イギョンのアパート。

ジヒョンはアパートの前で会ったキョンビンのことが気になって仕方ありません。
彼を通してイギョンにバレたらどうしようということ、それに、イギョンが睡眠治療を受けているということも…。

+-+-+-+

ミノがマンションの前に帰ってくると、そこにはインジョンが待っていました。
ジヒョンだと思ってイギョン(ジ)と接してみてどうだったか、と尋ねる彼女に「違う。ジヒョンのわけがない!」と言い張るミノ。

それだけでは納得できず、どうやって確認したんだ?と話を聞きたがるインジョンですが、ミノは「明日はシン社長の手術だから」と一方的に話を打ち切ります。

マンションに入ったミノは、婚約式の写真を外した壁の跡を見つめます。

イギョン(ジ)(声):「次に私がここへ来るときは、シン・ジヒョンとの写真は目に入らないようにしてくださいね」

ミノは床に下ろしてあった写真に近づきます。

ミノ:「お前がソン・イギョンだなんてあり得ない…。話になるか。話になるか!!!」

彼は写真を持ち上げ、床に思い切り叩きつけます。
バラバラに砕け散るフレーム。

#彼にとっては「イギョンがジヒョンだった」ではなく、「ジヒョンがイギョンだった」になるんですね。ジヒョンにはちっとも傾かず、イギョン(ジ)を好きになったから。新鮮。

+-+-+-+

太陽が昇ります。

携帯電話(声):「残り13日4時間29分です」

ジヒョンが待っているところへ、イギョンが帰って来ます。
部屋に入り、まず全体を見回すイギョン。

ジヒョン:「オンニ、今日睡眠治療に行かなかったのね?」
イギョン:「(キョロキョロ)」
ジヒョン:「良かった。どうしたの?あの人(キョンビン)が喋っちゃったのかな?」

ウロウロしていたイギョンの視線は、だんだんとジヒョンのいる方向へ集中します。

ジヒョン:「オンニ、今日、お父さんが手術を受ける日なんです。早く寝てくれるわけにいきませんか?」
イギョン:「・・・。」

ジヒョンの願いが聞こえたかのようにまっすぐ布団に向かうイギョン。
彼女は上着も脱がずに横になります。

ジヒョン:「(感激)良かった!オンニ、ありがとう。ありがとう!」

目を閉じるイギョン。

+-+-+-+

すっかり身支度を整えたイギョン(ジ)が急いでアパートを飛び出すと、そこには自分を待っているガンの姿がありました。

#何だかガンの姿にものすごくホッとした。最初からずっとドキドキしてたからね^^

イギョン(ジ):「あ?!」
ガン:「あ?何かあったんですかって?何もないですけど」
イギョン(ジ):「私、店に出勤するところじゃないんですけど」
ガン:「俺だって店に行くところじゃないけど」
イギョン(ジ):「?」
ガン:「今日、ジヒョンのお父さんが手術を受ける日なんだけど、一人で行くのは寂しいから一緒に行こう」(あぅ…:涙
イギョン(ジ):「病院に?」
ガン:「時間がないからとにかく病院に行こう。そうすれば他の人が来る前にゆっくり会えるだろ」
イギョン(ジ):「?」
ガン:「あ… ソン・イギョンさん、時と場所を考えずに泣いたりするでしょう。他人にはすごく非常識に映るんだ。”あいつ何だ?娘でもないくせにあんな風に振舞って”。悪口言われるに決まってる!しかも、インジョンが腹を立てて”あの人、ジヒョンの婚約者と恋愛中なんです”なんて告げ口したらどうするんだ?誰もいないときにジヒョンのお父さんに会ったほうがいい」
イギョン(ジ):「私、カン・ミノと恋愛中なんかじゃないですよ」
ガン:「その恋愛中の振りしてるのも、早く辞めたほうがいい」
イギョン(ジ):「・・・。」

+-+-+-+

病院。

イギョン(ジ)は手術を受ける父、そして母と3人きりで顔を合わせていました。

母:「手術の日にまで来てくれてありがとう」
イギョン(ジ):「いいんです」

穏やかに微笑む父。

イギョン(ジ):「手術の成功を祈ってます、お父さん」
父:「ジヒョンのヤツ、義理堅い友だちがたくさんいるんだな」
母:「あなたに似てるからよ。人間好きで誰でも信じて…」
父:「ジヒョンが目覚めたら、いつでも遊びに来るといい」
イギョン(ジ):「お父さんに会いに来ます…」
父:「ジヒョンの母親に… 会いに来てやってくれ」
母:「・・・。」

手術を受けた後の妻をイギョン(ジ)にそれとなく頼む父。
母は思わず俯きます。

イギョン(ジ)(心の声):「お父さん…!」

微笑む父を見つめていたイギョン(ジ)は…

イギョン(ジ):「あの… 一度だけ、抱きしめてもいいですか?」
父:「?」

立ち上がったイギョン(ジ)は、父を包むように優しく抱きしめます。
励ますように、そっと肩を叩き…。

イギョン(ジ):「また後でお目にかかりますね」

涙が溢れ出したイギョン(ジ)は、そのままかばんを掴み、逃げるように病室を後にします。

+-+-+-+

廊下で赤ん坊のように泣きじゃくるイギョン(ジ)のそばで、ガンは困ってオロオロしていました。

ガン:「あぁ… もう泣きやめよ。大丈夫だって!何で泣いてるんだ?お父さんが亡くなるんじゃないかって?あ、… シン・ジヒョンのお父さんが亡くなったわけでもないのに泣くなよ!」

そこへ廊下の向こうからやって来るミノ。
泣いているイギョン(ジ)と、それをなだめているガンの姿に思わず立ち止まります。

ガン:「(ハンカチを差し出し)こんなところで泣いてちゃ駄目だ。外に出て泣こう。ね?」
イギョン(ジ):「(ハンカチを受け取り)えーーん(泣)」
ガン:「(彼女の背中を叩きながら)手術は俺が見守ってるから、店に行ってて」

二人の様子に、思わず溜息をつくミノ。

ガン:「手術は6~7時間掛かるらしいから、終わるころに連絡してあげるから。ね?」
イギョン(ジ):「(うんうん)」

イギョン(ジ)を支えるように歩き出すガン。
そこへミノが硬い表情で近づきます。

イギョン(ジ)&ガン:「!」
ミノ:「気分悪いな。俺の女をなぜお前が連れてる?」
ガン:「・・・。」
ミノ:「(イギョン(ジ)に)ここへ来るなら俺に連絡するべきだろ」
ガン:「先輩が来るとは思わなかったからだろ」
ミノ:「俺が来られないならソン・イギョンだって来られないはずだ」
ガン:「・・・。」
ミノ:「HEAVENに行くのか?送ってやるから」
ガン:「今日みたいな日に、ここでこんな真似する必要があるのか?」
ミノ:「今日みたいな日に、なぜお前はここへソン・イギョンを連れて来た?」
ガン:「!」

イギョン(ジ)はガンの隣からミノの隣へ。
彼の袖を掴み…

イギョン(ジ):「送ってください」

#彼女の手とミノの腕の間には、しっかりガンのハンカチが挟まっております^^

袖を掴んだ彼女の手、そしてイギョン(ジ)を… 無言で見つめる二人の男。
最後にガンを一瞥し、ミノは彼女に肩を回して背を向けます。

怒りを堪え、拳を握りしめるガン。

ガン:「はぁ…。気が狂いそうだ。一体何を調べようとしてるんだ?いつまでやるつもりなんだ?」

+-+-+-+

ミノの車の中。

ミノ:「昨日は仕事が終わってから何を?」
イギョン(ジ):「なぜそんなこと聞くんです?」
ミノ:「恋愛したことないんですか?俺たち、恋愛してるんじゃないのか?」
イギョン(ジ):「疲れてたから早く寝ました」
ミノ:「手術のことも忘れてゆっくり寝たのに、病院までやって来て泣いたのはどういうわけだ?」
イギョン(ジ):「最後の挨拶のようなものですよ」
ミノ:「ジヒョンを見て申し訳ないと思わなかったんですか?」
イギョン(ジ):「申し訳ないと思っても、やるべきことはやらなきゃいけないから。それは私たちみたいな人間の特性じゃないかしら」
ミノ:「・・・。」

前を見たまま感情もなく話すイギョン(ジ)の横顔を見つめるミノ。

+-+-+-+

HEAVENの庭では支配人夫婦がもめていました。
「真心を表すもの」と考えさせておいて、その理由をどうしても隠す支配人が不満で仕方ないのです。
とうとう「やめなさい!」と大声を上げる支配人。

そこへイギョン(ジ)がやって来ます。

支配人:「今日はガンのお母さんの命日だろ」
支配人妻:「私に怒鳴るなんて!」
支配人:「他の日ならいいが今日だけは許せない。ガンのお母さんは俺たちにとってどんな人か忘れたか?」
支配人妻:「それは… 感謝の気持ちでいるわ」
支配人:「気持ちだけでどうするんだ」
支配人妻:「祭祀を行うなって遺言残されたんでしょう?」
支配人:「祭祀をやらないからって何も準備することがないのか?」

支配人は妻を置いて一人で出掛けて行きます。

イギョン(ジ)(心の声):「お母さんの命日なのに… ハン・ガン、うちのお父さんのこと見守ってくれてるのね」

+-+-+-+

いよいよ手術の時間が迫ったジヒョンの父。
病室にはガンにミノ、そしてインジョンとソウが集まっていました。

ジヒョン父:「(ミノに)お前を信じて行ってくる」
ミノ:「お待ちしております」
ジヒョン父:「(インジョンに)これまで君のお陰で安心だった。(ソウに)ソウ、君は…」
ソウ:「私には何もおっしゃらないでください。終わってからお聞きしますから…」
ジヒョン父:「(笑)…(妻に)君には言うこともない」
ジヒョン母:「言わないで!昨夜たっぷり話したからもうたくさんよ」
ジヒョン父:「(ガンを見て)おい、ぐうたら」
ガン:「(目に涙を浮かべ、微笑む)はい、お父さん」
ジヒョン父:「ありがとうな^^」
ガン:「出ていらっしゃるのをお待ちしています」
ミノ:「?」

ベッドの上の娘に話しかける父。

ジヒョン父:「ジヒョン…。父さん、お前の望みどおりにするからな」

そして…

皆に見送られ、ジヒョン父は手術室へと入って行きます。

+-+-+-+

HEAVEN

事務室で一人、イギョン(ジ)は父の無事を祈っていました。

+-+-+-+

手術室の扉が閉まると、ミノはまず黙ってガンを睨み…。
負けずに睨み返すガン。
インジョンは二人の間にただならぬ雰囲気を感じ、戸惑います。

仕事があるから、用事があるからとミノとガンが手術室前を離れ、インジョンもソウを残して立ち去ってしまいます。

+-+-+-+

ガンは、ヘミド関連の調査を依頼していた男性に会っていました。
ジヒョン父の手術日のため、わざわざ病院まで来てもらった模様。

男性:「ヘミド、これは90%二重契約だ。シン社長が直接契約した物と比べると、開発産業が買い入れたときは土地の値段がかなり跳ね上がってる。カンパニーだかパク・スンジェだか、名前を借りて二重契約し、差益を儲けたに違いない」
ガン:「証拠を掴む方法は?」
男性:「二重契約の売渡人を探しているが… 簡単じゃないな」
ガン:「だから先輩にお願いしたんですよ」
男性:「二重契約書やヒョクサンのの約定書が一番確実なんだが、そんなものどこで手に入れるんだ?」
ガン:「(溜息)」

+-+-+-+

ミノが会っていたのは… HEAVENの店員、ジュニでした。

ミノ:「キ・ジュニ、最近ガンのお遣いまでやって忙しいらしいな」
ジュニ:「え?」
ミノ:「学費を稼ぐために休学してガンの店で働いてるんだろう?ガンが学費を全部出してくれるのか?」
ジュニ:「何をおっしゃりたいのか…」
ミノ:「サグ大学経営学科の首席入学だと聞いた。卒業したらうちのHM開発に入らないか?」
ジュニ:「HM開発…ですか?」
ミノ:「その前にウォーミングアップも兼ねてテストしなきゃな。俺のこと、ちょっと手伝ってくれるか」

+-+-+-+

誰もいない手術室の前へ戻ってきたインジョン。
そこへガンもやって来ます。
ガンに気づき、居心地の悪そうに俯くインジョン。

ガン:「大したチームプレーだな」
インジョン:「どういう意味?」
ガン:「完璧なカップルだ。誰が見ていようがいまいが、ジヒョンの親友なり婚約者なり、どちらかがその役を演じてるじゃないか」
インジョン:「私たちの関係を知ってるくせに、どうしてジヒョンのご両親に言わなかったの?」
ガン:「ただでさえ何とか持ち堪えてるご両親に、お前たちのことなんか話せるか?」
インジョン:「・・・。」

深刻な表情で俯くインジョン。
彼女は、本当に親友を演じるためだけにここへやって来たのでしょうか…。

+-+-+-+

やはりじっとしていられず、病院の前までやって来たイギョン(ジ)は、ある男性とすれ違います。
すれ違い、同時に振り返る二人。
薄汚れた服装で、顔も傷だらけの男性は、彼女を見て驚き…

男性:「!」
イギョン(ジ):「!」

二人は、胸元に同じペンダントをつけていました。

男性:「あっ!!!(駆け寄り)この涙…!こ、これ、どうやって手に入れたんだ?」

#この役者さん、こういう役似合いますよね~^^

そういう男性のペンダントには、涙は見えません。

イギョン(ジ):「・・・。」
男性:「あぁ…。本当に手に入れたんだなぁ」
イギョン(ジ):「おじさん、49日の旅行者なんですか?ソウルには私しかいないと思ってたのに」
男性:「あ、俺はテジョンから来たんだ。友だちがこの病院に入院してるってようやく調べて来てみたんだが、ひでぇヤツだ… 1時間前に死んだってさ」
イギョン(ジ):「そんな…」
男性:「死ぬなら涙の1滴でも流して行けってんだ」

二人はベンチに座り、話し始めます。

イギョン(ジ):「明日が最後の日なんですか?それなのに1滴も手に入れてないんですか?」
男性:「社長って言われてた俺がよ、工事現場で日雇いの仕事しながら友だちやら先輩後輩みんな訪ねてな、イ・スンボク、俺がイ・スンボクだって、イ・スンボクを知ってるかって…。人間たちを信じちゃダメだ。クズばかりだからな」
イギョン(ジ):「顔は…?工事現場で働いていて怪我したんですか?」
男性:「あ、こいつ?(自分の頭を殴り)俺が暇あるごとに殴ってやったんだ。こいつは俺のこと植物人間にしたやつだからな。(?)しながら、俺の後頭部をガンガンガン!(後頭部を叩く)」
イギョン(ジ):「(止めて)おじさん!」
男性:「お嬢さんは涙1滴手に入れたんだから、まだ希望があるな。残り何日なんだい?」
イギョン(ジ):「あと13日です」
男性:「それなら、だんだん力も気力も出なくなって、兆候が出てくる頃だな」
イギョン(ジ):「兆候?」
男性:「体から抜け出すのが難しくなるし、魂の状態じゃ力も出ない。だんだん酷くなるぞ」

そこへ病院から出てきたインジョンは、イギョン(ジ)の姿に気づき足を止めます。

男性:「俺に13日残ってたら、うちの女房にこれまで本当にありがとうなって花束でも贈って、母さんの顔だってもう一度眺めて、息子たちに手紙の一つでも遺すのになぁ」
イギョン(ジ):「今からでもそうなさればいいじゃないですか」
男性:「KTXに乗って行けば時間も余るだろうが…。顔も見られるかどうか。(時計を見て)おっと、汽車に遅れちまう」

かばんからお金を出したイギョン(ジ)は、立ち上がった男性の手に握らせます。

イギョン(ジ):「お風呂にでも入ってから会いに行ってください」
男性:「ありがとうな。他人の体じゃ飯食っていくのも大変だろうに。俺の49日… あまりに残酷だったよ」

「お気をつけて…」 イギョン(ジ)は男性を見送ります。

+-+-+-+

歩いて来る男性を呼び止めたインジョン。

インジョン:「おじさん、今話していた女性と知り合いですか?どういう知り合いなんです?」
男性:「どういう知り合いなのか… なぜ聞くんです?」
インジョン:「お金が必要なんですか?私がもっとお渡し出来るんですが…」
男性:「(冷笑)いくらくれるってんだ?」
インジョン:「渡せるだけお渡ししますから。あの女性の正体、詳しく教えてくださればね」

インジョンを見つめ、怖い表情で近づく男性。

男性:「俺を先に助けてくれ。そうすれば、俺が持ってるテジョンの7階建て、全部あんたにくれてやるよ」
インジョン:「?」

何のことか分からず、黙ってしまったインジョンの前から、男性は立ち去ります。

+-+-+-+

手術室からチョ博士が笑顔で出てきます。
出迎えるガン、ミノ、インジョンとソウ。

博士:「とりあえず腫瘍除去に成功しました」

ホッと胸を撫で下ろす一同。

ミノ:「それでは、もう安心していいのでしょうか?」
博士:「うむ、まだ安心するには早いな。重患者室で一晩様子を見なければ。意識が戻れば安心出来るでしょう」
ソウ:「(頭を下げ)どうぞよろしくお願いします」

彼らを残し、何も言わずにどこかへ走り去るガン。
ミノとインジョンがチラリと彼の後ろ姿を見送ります。

+-+-+-+

もちろん、ガンが急いでその場を離れたのは、イギョン(ジ)に一刻も早く知らせるためでした。

イギョン(ジ):「それじゃ、意識さえ戻れば助かるんですか?」
ガン:「(笑顔)腫瘍の除去はうまく行ったから」
イギョン(ジ):「はぁ、良かった…」
ガン:「夕食まだでしょう?どこかで食事をして、お父さんの経過を見守ろう」
イギョン(ジ):「いいんです、帰りましょう。今日、お母さんの命日なんでしょう?」
ガン:「!… うちの母さんは祭祀をしないから、夜だけでいいんだ」

結局、HEAVENへ戻ってきた二人。

二人は、ガンのお母さんの唯一の形見、ピアノのそばに席を用意し、ガンはワインを開けます。

ピアノの上に置いたグラスには、お母さんのためのワイン。
そのグラスに、ガンはそっと自分のガラスを傾け、乾杯をします。

ガン:「どうぞ、母さん。母さんが好きだったワイン、一杯やってください」

席についたイギョン(ジ)は、そんな彼をじっと見つめます。
一口ワインを飲んだガンは…

ガン:「母さんがどんなにキツイ人だと思います?写真の一枚も残さなかったんだ。このピアノの他にはね。母さんがいつも酒に酔って弾いたこのピアノ…」
イギョン(ジ):「・・・。」

ガンはイギョン(ジ)のグラスにも同じワインを注いでやります。
ふたりきりの広い店内に響く、ワインの注がれる美しい音。
彼女の隣に座ったガンは、再び口を開き…

ガン:「俺の幼い頃、父さんは事業のためにアメリカを行ったり来たりしてたんだけど、ある日、母さんがここにワインバーを開いたんだ。男たちと酒を飲んで… 幼い俺の目には、母さんが笑顔を振りまいて酒を売る女として映った。父さんの稼ぎで十分なのに、どうしてそんなことをするのか理解できなかったんだ。寂しくてやってるなんて… 寂しいのがどんなものなのか… そのときは知らずにいたから」
イギョン(ジ):「・・・。」
ガン:「そのうち離婚するって聞かされて… 当然母さんのせいだと思ったんだ。母さんがここで出会った男と浮気したんだと思ったから」
イギョン(ジ):「・・・。」
ガン:「離婚して父さんとは連絡が途絶えたんだけど、それも母さんのせいだと思ってた。それなのに母さん… 今度は俺を連れてチナンへ移ってのんびりしたいって。息子の俺がいなきゃ駄目だって言うんだ。笑わせるな、何様のつもりなんだ?…そう思った。チナンでは荒れたな。ちょっとキレたら家にも帰らないで、母さんと一度だって目を合わせることもなかった。まともに返事さえしたことがないんだ。母さんの顔が黒くなっていくのは、チナンの日差しのせいだと思ってた。末期の膵臓ガンで苦しかったろうに… そのせいで黒くなってるとも知らずに俺は…。俺は日差しのせいだって」

ガンの瞳から流れ落ちる涙。
彼を黙って見つめるイギョン(ジ)の瞳からも、涙がこぼれます。

ガン:「そうして… 最後まで何も言ってくれずに俺をアメリカに送って、一人で死んだ」
イギョン(ジ):「!」
ガン:「アメリカへ行ってから知ったんだ。父さんに10歳を越えた子どもがいたって」
イギョン(ジ):「!」
ガン:「残酷すぎる母親だろ。俺をそんなにダメな息子にしたかったのか?」

イギョン(ジ)は思わず、ガンの手を握ります。

イギョン(ジ):「そんなんじゃないって… 分かってるでしょう?」
ガン:「母さんが覚えてる俺の最後の姿は、歪みに歪んでわめき散らしてる俺…。いっそのこと産むんじゃなかった… 後悔するような姿に違いない」
イギョン(ジ):「・・・。」

イギョン(ジ)(心の声):「そんなことないよ、ガン」

イギョン(ジ):「ピアノを遺してくださったのは、それがお母さんの全部なのかもしれないでしょう?お母さんが寂しくて辛いとき、ピアノを弾いて慰められたから。ピアノこそ、息の吹きこまれたお母さんご自身かもしれないわ」
ガン:「写真はどうして残さなかったんだ?」
イギョン(ジ):「写真は… 今みたいになるんじゃないかと思って残さなかったのよ。お母さんの写真を見て、息子がもっと罪悪感を感じるんじゃないかって」
ガン:「もっともらしいことを…」
イギョン(ジ):「もっともらしいことじゃなくって、そういうものだって!」
ガン:「・・・。」

初めてイギョン(ジ)を見つめるガン。

ガン:「… 慰められたよ」
イギョン(ジ):「・・・。」
ガン:「・・・。」

無言で見つめ合う二人。
そこへ…

イギョン(ジ)のお腹がきゅるるっと音を立て、イギョン(ジ)は慌ててお腹を押さえます。
呆れて笑い、涙を拭うガンに、微笑み返すイギョン(ジ)。

そんな二人きりの穏やかなテーブルを、一人、店の外で見ている人物がいました。

カン・ミノ…。

彼は、キョンビンを訪ね、イギョンに関する話を聞き出していました。

~~キョンビンの診療所にて~~

ミノ:「ソン・イギョンさん本人が憑依だとハッキリ言ったんですか?」
キョンビン:「女性が体に入ってくるところまで見た気がすると…」
ミノ:「女性がですか?」

~~~~~~

+-+-+-+

その後

ガンとイギョン(ジ)は他のテーブルに移り、食事をしていました。
物も言わずに食べるイギョン(ジ)を見て思わず笑うガン。

ガン:「何か話しながら食べないか?」
イギョン(ジ):「あ… それじゃ、質問しようかな」
ガン:「どうぞ」
イギョン(ジ):「前にシン・ジヒョンに世話になったって言ったでしょ?それ、どんなことなんですか?」
ガン:「シン・ジヒョンとすごく仲良かったんだろ?ジヒョンが話さなかったのか?」
イギョン(ジ):「話さなかったけど?ジヒョンはそんなことちっとも思ってなかったみたい」
ガン:「黙って父さんのところに行こうとして、母さんの金をくすねて飛行機のチケットを買ったことがあったんだ。チケットは1週間後だったんだけど、突然母さんが俺をチナンに連れて行ったんだ」
イギョン(ジ):「飛行機のチケット?アメリカの?」
ガン:「転校して3日目、シン・ジヒョンのせいで足を挫いた」

坂の下から自転車を持って上がろうとして、二人揃って転がり落ちたことを思い出すイギョン(ジ)。

ガン:「派手に割り込んできた女の子のせいで飛行機に乗れなくなったから、何となく憎らしくて、会うたびにカッとして意地悪してたんだ。けど、何であんなに単純で明るいのか… 何かやるたびに笑わせてくれる。からかうのがすごく楽しかったんだ^^」

イギョン(ジ)(心の声):「それで私に意地悪してたの…?」

ガン:「そのおかげで、チナンを出ようと思ってたのも忘れるようになった。それがある日、ジヒョンがまたマジックで騙して、俺にわかめスープを飲ませたんだ。」

あのときのガンの悪態を思い出し、顔をしかめるイギョン(ジ)。

ガン:「どんなにありがたかったか…」
イギョン(ジ):「?!」
ガン:「偉そうに突っぱねておいて…本当は辛かったんだ。息子の誕生日に学校にまでわかめスープを持って来てくれたのに…。シン・ジヒョンがいなかったら、死ぬ前に母さんが作ってくれた最後のわかめスープさえ食べなかった息子になるところだった」
イギョン(ジ):「… たったそれだけのことなの?シン・ジヒョンが聞いたら笑うわ」
ガン:「一番心に引っ掛かったのは… ごめんって言えないまま別れたこと」
イギョン(ジ):「!」
ガン:「桜祭りのとき、つまらないことで荒れてさ。母さんのことで騙したり、ちゃんと話してやらなかったり… 馬鹿みたいに気に食わなかったんだ」
イギョン(ジ):「・・・。」

ガンはポケットに手を入れ、何かを彼女に差し出します。
それは…

あのとき、彼女が落とした銀のブレスレットでした。

ガン:「これ、ジヒョンに渡してください」
イギョン(ジ):「!」
ガン:「シン・ジヒョンの友だちなんでしょう?君が持ってて。後で渡して欲しいんだ」

ブレスレットは、長い年月を経てガンの手からイギョン(ジ)の手へ。
そのブレスレットをそっと撫でた彼女の心の中には、別の思いが蘇っていました。
それは…

~~高校時代。ガンの誕生日~

ガンが母親の持って来たわかめスープを放り出し、走り去る姿を目撃したジヒョン。
追いかけようとして咳き込む母親に、彼女は声を掛けます。「私にください」と。

ガン母:「?」
ジヒョン:「私が食べさせますから」

不思議そうに見つめるガンの母に、笑顔で「ガンの友だちです」と自己紹介するジヒョン。

その後…。

ガン母:「本当にガンがわかめスープを食べたの?^^」
ジヒョン:「もぐもぐ全部食べましたよ。ちょっと騙したんです。あ、悪いことじゃないですよ!」
ガン母:「(笑)見事ね、ガンが完敗だなんて」

そう言って、ガンの母はジヒョンの手首にブレスレットをつけてくれたのでした。

ジヒョン:「これ、何ですか?」
ガン母:「私が大学に入るお祝いに父が買ってくれたんだけど、私には娘がいないから。ガンに初めて女友達が出来たらあげようと思っていたのよ」
ジヒョン:「私、ハン・ガンの女友達じゃないですよ!」
ガン母:「友達だけど女の子だってことよ。友達でしょう?」
ジヒョン:「まだ友達ってわけでもないです」
ガン母:「さっきはガンの友達だって言ったじゃない^^」
ジヒョン:「… ガンは私のこと大嫌いなんです」(←逆か。も「私はガンが嫌い」かも。
ガン母:「うちのガンはそんなダメな子じゃないわ。あまりに純粋だから… 私に腹が立ってあんなふうに振舞うだけなの」
ジヒョン:「だからってお母さんにあんなの… 酷いわ」
ガン母:「名前はシン・ジヒョンだって言ったわよね?」
ジヒョン:「はい」
ガン母:「お腹空いてない?トーストは好き?」
ジヒョン:「私、食べるものなら何でも好きです」
ガン母:「(笑)」

~~~~~~~~~~

現在。

ガンがようやく彼女に返せたブレスレット。
実はガンのお母さんがジヒョンにプレゼントしてくれたものでした。

じっと見つめていたイギョン(ジ)は、ガンがトントンと机を叩く音で我にかえります。

イギョン(ジ):「!」
ガン:「人のブレスレット、何でそんなに見つめてるんだ?」
イギョン(ジ):「・・・。」

イギョン(ジ)(心の声):「これ… あんたのお母さんがくれたものなのに」

ガン:「(時計を見て)もう11時だ。遅くなる」(←この前の台詞から口調が優しすぎるんですけどぉ
イギョン(ジ):「・・・。」

何も言えず、ガンを見つめるイギョン(ジ)。

#二人の今の関係を考え始めると止まらなくなるこの場面。ガンは彼女がジヒョンだと知っていて、彼女はそれをガンを知っていると分かっていて、お互い決して口にしちゃいけない。二人でジヒョンのことを話しながら、あくまでもジヒョンの友達に預けるという形でブレスレットを返せたガン。彼女も「彼は、実は直接返してくれてるんだ」と理解して受け取るものの、彼女はそれが「あなたのお母さんの物だ」とは今の時点では決して言えない。ストーリー上、ブレスレットと印鑑を返す場面は必ず出て来なきゃいけないと思っていたけど、こんな段階を踏んでくるとは!今度は、彼女が晴れてジヒョンとして彼の前に現れ、このブレスレットのことを話すシーンが見られるのでしょうか。

+-+-+-+

ミノのマンション。

ガンの店の前でじっと立っているところをインジョンに見られたミノは、彼女に問い詰められていました。

インジョン:「ガンの店の前に立ってたのはどうしてかって聞いてるのよ。ジヒョンじゃなくてソン・イギョンなんでしょう?それなのに、どうしてガンといちゃついてるところを黙って見てたの?オッパだって疑ってるからでしょう!もし本当にジヒョンだったら、私たちの関係も計画も全部知ってるのにどうして誰にも言わないのか、理由を突き止めなきゃいけないわ」
ミノ:「・・・。」
インジョン:「オッパ、まさか… ジヒョンじゃなければいいと思ってるの?」
ミノ:「・・・。」
インジョン:「だから確かめようとしないの?」
ミノ:「・・・。」
インジョン:「ジヒョンだと困るから… ソン・イギョンの体にジヒョンの魂が入っているのが確かなら、オッパはジヒョンを愛したことになるから?」
ミノ:「ジヒョンは愛してる振りの出来るような子じゃないだろ」
インジョン:「だからジヒョンじゃないって?じゃあ、ソン・イギョンはオッパを愛してるって言うの?」
ミノ:「もっと調べてみるから… もう帰ってくれ」
インジョン:「違うわ。ソン・イギョンはオッパのことを好きじゃないし… ジヒョンだってオッパを愛してはいなかったわ」
ミノ:「!」
インジョン:「愛してると信じていただけよ。オッパが自分のことを愛していると思っていたから。運命の男だと思ったからよ。あのときだってオッパを愛していなかった子が、今オッパを愛してると思う?」
ミノ:「ジヒョンじゃないと言ってるだろ!!!」
インジョン:「・・・。」
ミノ:「ジヒョンのわけがない。俺の知ってるジヒョンじゃないのに、どうしてジヒョンなんだ!!!」
インジョン:「・・・。」

+-+-+-+

イギョンの体から出て、アパートの前でイギョンとは反対に歩き出すジヒョン。
アパートの前でそっと待っていたガンは、カフェへ仕事に出掛けるイギョンの後をついて行きます。

しばらくイギョンの働く様子を見守っていたガンは…

ガン:「特に変わった様子はないな。まだ何も気づいてないのかな?」

+-+-+-+

ジヒョンは病院へ来ていました。
まだ意識の戻らない父のそばに立った彼女は…

ジヒョン:「お父さん、何してるの?どうして戻って来ないの?」

そのころ… ジヒョンの父は誰もいない不思議な空間を彷徨っていました。
どこからか「お父さん、早くこっちへ来て。どうして戻って来ないの?どこで何してるの?」と娘の声が聞こえてきます。
扉が開き、まばゆい光の中に立っている娘を見つけるジヒョン父。

ジヒョン父:「ジヒョン…。ジヒョン!ジヒョン!!!」

彼は娘のいる方へ走り出します。

そして…

再び病室。

ベッドの上に横たわっているジヒョン父は、うっすらと目を開けるのです。
生死の狭間でようやく出会えた娘に導かれ… 彼が戻って来たのは現実の世界でした。

目を開けた彼の目に、自分を覗きこんでいる娘の顔が映ります。

ジヒョン:「はっ!お父さん…。お父さん!!!」

次の瞬間、娘の気配を見失ったのか、キョロキョロと視線を動かす父。

「ありがとう」と言うと、ジヒョンは父の耳元へ顔を近づけます。

ジヒョン:「お父さん、愛してるわ」

その瞬間、父の目から涙がこぼれ落ちます。

ジヒョン:「愛してる、お父さん…」

+-+-+-+

病院を出て、ジヒョンは一人、夜道を歩いていました。
そこへバイクが一台やって来て停まります。

スケジューラ:「何してるんです?シン・ジヒョン旅行者」
ジヒョン:「バスが終わっちゃったから歩いてるの」
スケジューラ:「・・・。」
ジヒョン:「お父さん、助かったの」
スケジューラ:「生死は人間の努力でどうにかなるもんじゃない。そう言ったろ」
ジヒョン:「何よ?あんた、お父さんが手術で死んだりしないって分かってたの?」
スケジューラ:「そんなもん知るか!」
ジヒョン:「酷いよ…。お父さんが私のせいで手術受けないって言ったおかげで、どれだけヤキモキして時間使ったと思ってるの?」
スケジューラ:「・・・。」
ジヒョン:「ヒントくらいくれても良かったのに」
スケジューラ:「何も知らないとヒントもやれねーだろ。あんたの父さんが今日死亡しないってことはな、昨日ダウンロードしたスケジュールにシン・イルシクさんの名前がなかったから分かっただけだ」
ジヒョン:「あんたのスケジュール?」
スケジューラ:「あぁ。俺は10日ごとに出るスケジュールに従って動いてるからな」
ジヒョン:「そうだ。初めて会ったとき、人間はみんな生まれつき寿命が決まってるって言ってたよね」

ジヒョンにヘルメットを渡してやるスケジューラ。

スケジューラ:「乗れよ。バスが終わったから送ってやるつもりで来たんだ」

「え?」と驚いた彼女は、いつのまにかライダージャケット姿に^^

スケジューラ:「スケジューラを100倍楽しむ。何をやるにもこの世のスタイルに従うこと!」

+-+-+-+

スケジューラの後ろに乗り、バイクで走るジヒョン。

ジヒョン:「その寿命って誰が決めるの?」
スケジューラ:「あんたたち自身が決めるんだ。前世を生きた人がこの世の寿命を決めて、この世で生きた姿が来世の寿命を決める。そう教えられた」
ジヒョン:「そうだったの?じゃ、あんたは?」
スケジューラ:「前世がエラく悪かったんだろ。納得したか?」
ジヒョン:「ごめんね。痛いところ突いちゃった。そのかわり、来世ではずっとずっと長生きできるといいね」
スケジューラ:「それも無理だろうな…」
ジヒョン:「どうして?」
スケジューラ:「俺、悪いヤツだったみたいだ」
ジヒョン:「どういうこと?誰が言ったの?」
スケジューラ:「(溜息)… 誰かがな」

+-+-+-+

イギョンのアパート。

座って考えごとをしているイギョンに、ジヒョンは嬉しそうに話しかけます。

ジヒョン:「オンニ、お父さんが助かったんです!」
イギョン:「・・・。」
ジヒョン:「もう私、無理してカン・ミノと付き合ったりしないわ。ガンは私の手紙を読んだから、お父さんが元気になったら話してくれるだろうし、私が生き返っても、カン・ミノと結婚するのを放っておかないでしょう?… 12日しか残ってないけど」
イギョン:「・・・。」
ジヒョン:「あと2滴、涙をここに溜められるかどうか分からないけど、とにかくオンニのために出来ることをするつもり^^」
イギョン:「・・・。」
ジヒョン:「オンニに何も恩返しが出来ずにいたら… 12日後に私、あのおじさんみたいに後悔すると思うの」
イギョン:「(かすかに視線を上げる)・・・。」
ジヒョン:「^^」

+-+-+-+

ジヒョンの病室。

ジヒョン母:「お父さんは大丈夫だから、心配しないで、ジヒョン」
ソウ:「そうよ、ジヒョン。後はあんたさえ帰ってくればいいの」
ジヒョン母:「あぁソウ、あなたも早く帰って休みなさい。疲れたでしょう」
ソウ:「はい」

二人は笑顔でベッドのジヒョンを見つめます。

+-+-+-+

ソウが家へ帰ってくると、インジョンはソファでうたた寝をしていました。
そこへ鳴り始めたのは、テーブルの上に置いてあったインジョンの電話。

画面に「カン室長」と表示されているのが、ソウの目にも入ります。
目を覚ましたインジョンは慌てて携帯を掴み、部屋へ戻ろうとしますが…

ソウ:「ここで出なさいよ!カン・ミノさんの電話をどうして部屋に戻って取るの?」

何も答えずに部屋へ入ろうとするインジョンを掴んで離さないソウ。

ソウ:「ここで出なよ!」
インジョン:「!」
ソウ:「!!!あんたたち… 」
インジョン:「!」
ソウ:「あんたが付き合ってるの、ミノさんだったの?」
インジョン:「ソ、ソウ…」

その瞬間、ソウはインジョンの髪を掴んで叫び、暴れ始めます。

インジョン:「どうしてジヒョンにそんなことできるの!!!あれだけジヒョンに恩があるくせに!!!!!」
ソウ:「・・・。」
インジョン:「ジヒョンがいなかったら、あんたソウルの大学にも行けなかったわ。居候させてくれたから大学に行って就職も出来たのよ!それなのに裏切ったから怖くなってジヒョンの霊が見えたわけ?あたしがジヒョンでも黙って死ねないよ!!!」

+-+-+-+

ジヒョン父の意識が戻ったと、ガンにも連絡が入ります。
さっそく「ジヒョンに教えてやらなきゃ」と電話しようとした瞬間、ドアを叩く音が。

声:「ハン・ガ~~ン!」

ドアを開けてみると、そこにはトレイを手にイギョン(ジ)がニッコリ笑って立っていました。

ガン:「今電話するところだったのに。シン・ジヒョンのお父さんが…」
イギョン(ジ):「知ってるわ!ふふっ♪」

中へ入って行くイギョン(ジ)。

イギョン(ジ):「知ってるって?」

持って来たトレイをカウンターの上に置いたイギョン(ジ)は、黙ってスツールを指差します。

ガン:「?」
イギョン(ジ):「全く… 座れって言ったら早く座りな!」
ガン:「(呆)ソン・イギョンさん」
イギョン(ジ):「(腕組み)おやおや、ヌナに”ソン・イギョンさん”って?」
ガン:「・・・。」
イギョン(ジ):「ちょっと、ハン・ガン!前に言わなかったっけ?ソン・イギョンはあんたより1つ年上なんだから!長幼有序の国に来たなら、その国の道理に従うべきよ。いつでもどこでも”ソン・イギョンさん!ソン!ソン!”」
ガン:「ジヒョンのお父さんの意識が戻ったって、ホントに知ってたのか?」
イギョン(ジ):「知ってるからあんたにお礼を言いたくって、あんたの好きな朝食作って来たんじゃない♥」

トレイに被せていたカバーをさっと取ると、そこにはトーストや目玉焼きの朝ご飯。

ガン:「何だこれ?」
イギョン(ジ):「思い出の食べ物!シュガートーストにいちご牛乳。ご褒美にこういうの貰ったら嬉しいっていう男がいたからさ」
ガン:「それは子どもが…」

と言いかけて、心の中で「俺の好きなモノだ」と驚くガン。

ガン:「ひょっとして、シン・ジヒョンは俺の母さんに会ったことあるって?」
イギョン(ジ):「あぁ… (涙のペンダントを無意識に押さえ)そう言ってたような気がするな^^;」
ガン:「… たいしたもんだな、シン・ジヒョン」

食べ始めるガン。

イギョン(ジ):「美味しかったらまた作ってくれって言ってね。忙しいヌナは帰るからさ^^」

イソイソと出て行こうとするイギョン(ジ)。

ガン:「お父さんが助かってよっぽど嬉しいみたいだな」
イギョン(ジ):「!(振り返り)シン・ジヒョンのお父さんだからね」

出て行くイギョン(ジ)。

ガン:「何でシン・ジヒョンのお父さんだって言い直したんだ?」

+-+-+-+

ミノの執務室。

ジニョン:「夜はカフェで、昼間はHEAVENで働いているから、眠る時間はほとんどないな」
ミノ:「分かった。もうこれ以上ソン・イギョンの調査はするな」

ジニョンが出て行った後、チョン理事に電話を掛けるミノ。

ミノ:「お久しぶりです、チョン理事。そろそろ… 始める時が来たようです」

+-+-+-+

イギョン(ジ)は、イギョンが以前働いていたホテルを訪ねていました。
以前、ガンに言われて就業証明書をもらいに来たとき、「久しぶりね」と自分に声を掛けた職員がいるのを思い出したのです。

イギョンはそのスタッフに自分が記憶喪失だと話し、自分がホテルで働いていた頃のことを聞き出します。

みんなと仲良くやっていたけど、特別仲の良い人はおらず、仕事が終わればずっとソン・イスと一緒だったこと。
ソン・イスもこのホテルに勤めていたが、6ヶ月経った頃、歌手になると言って辞めたこと。
イギョンはイスと別れて廃人のようになっていたが、彼が死んだと聞いて失神した後、もう仕事に出てこなかったと…。

イギョンが会社に残したままだった持ち物を受け取り、イギョン(ジ)はホテルを後にします。

バスに乗っていると、インジョンから呼び出しの電話が…。

+-+-+-+

カフェで待ち合わせたインジョンは、顔にアザを作っていました。

インジョン:「ソウに殴られたんです。カン・ミノさんとの関係、バレてしまったから」
イギョン(ジ)(心の声):「パク・ソウらしいわ…」
インジョン:「一番近い人たちにすっかりバレたから、もう怯えて過ごさずに済んで嬉しいわ」
イギョン(ジ):「嬉しい?私は憐れに見えるけど」
インジョン:「・・・。」
イギョン(ジ):「カン・ミノさんと終わっちゃったのに、殴られて憐れだわ」
インジョン:「終わってないわ、私たち。ソン・イギョンさんがカン・ミノさんと結婚しない限り。結婚するつもりなんですか?ミノオッパと」
イギョン(ジ):「・・・。」
インジョン:「この間、私がどうしてジヒョンにこんな仕打ちをするのか気になるって言ったでしょう?今日はその話をしに来たの」
イギョン(ジ):「急になぜ?」
インジョン:「大学の時、ジヒョンの家に居候してたんです。高3の時、父が未免許で交通事故を起こして、ソウルの大学になんて到底通える状況じゃなかったから。すごく腹が立って、ジヒョンの家に遊びに行って話したんです。そしたら夕食の時、ジヒョンは私に聞きもせずに、”インジョンをうちの家に住まわせてあげてくれ”ってご両親に…。そのときは本当に涙を流して感謝したわ。その話、ジヒョンに聞きましたよね?」
イギョン(ジ):「全校1位だった子が家の事情でソウルの大学に通えないのはすごく勿体ない… そう言ったわ」
インジョン:「本当に良い子だったわ。それにもう一つ。大学1回生の冬休み、今ソウがマネージャーをしてるパン屋でアルバイトをしたんです。野外で販売していたら、途中で私、風邪を引いて具合が悪くなって。「行けなくなった」って社長に連絡だけしてくれって頼んだら、良い子のジヒョンは何も言わずにピンチヒッターをしてくれたんです。わずかな時給のために自分のピアノのレッスンを休んで」
イギョン(ジ):「インジョンさんがクビになると思ったんじゃないですか?」
インジョン:「ジヒョンのお母さんから見れば、あまりに呆れた話だわ。3万ウォン稼ぐために、2時間で50万ウォンを無駄にしたんだから。お母さんに叱られたとき、ただ”ごめんなさい”って、そう言えばよかったのに、あまりに友達思いのジヒョンは、それで良かったんだってお母さんに口答えしたんです。インジョンがバイトをクビになったら困るって。そんなこと言ったら、ジヒョンに黙って私がお母さんに呼ばれることになるって… 夢にも思わない子だから。ジヒョンはあまりに純粋だから、大学で一緒にコンパに行ったら”インジョンは自分の家で一緒に住んでる一番の親友だ”って必ず言ったわ。家の近くまで彼氏が来たら、退屈だからって付いて来て。私に確かめもしなかったわ。その彼氏がジヒョンに電話するようになって、私と別れても、ジヒョンはなぜそうなったのか気づかない。人を決して疑わない子だから」
イギョン(ジ):「今… そんな話をする理由は何です?」
インジョン:「新しい服を買えば、着て私の部屋まで見せに来たわ。”この服、どう?””うん、可愛いわ””じゃ、あんたが着る?あたしはまた買えばいいからさ。あんたにあげてもちっとも惜しくないの。あたしって欲がないから”…」
イギョン(ジ):「本当にそう思ったから…。そういうことが、インジョンさんの気を悪くさせたんですか?」
インジョン:「私を…惨めにさせたわ」
イギョン(ジ):「!」
インジョン:「見境ないその良心が私を惨めにさせたんです。大丈夫だって言っても、親友は良心だって… 決して私の立場に立っては考えない良心。私の感情は無視した良心。そのうんざりするほどの清らかさ…」
イギョン(ジ):「・・・。」
インジョン:「いつの日からか気になり始めたわ。ジヒョン、あんたは私みたいに昼夜アルバイトをして奨学金を貰っていたとしても、今みたいに清らかでいられるのかって。いいえ、あんたに力のあるお父さんがいなかったら、その成績であの大学に入れたかしら?あんたが私のお父さんみたいな親の娘に生まれても、トッポッキがたまらなく美味しくて、どこまでも善良で純粋な子でいられたかしら?ジヒョンに何もなくなってもそんな風にしていられるかどうか… 有能なお父さんが無能なうちのお父さんみたいになったらどうなるか… 確かめたくなったの」
イギョン(ジ):「・・・。」
インジョン:「”あんたたち、私のウェディングドレス着なよ。あんたたちはどうせレンタルなんだから”。ジヒョンは… 自分で位置を決めていたの。それなのに否定するから笑っちゃうわ。だから、私からカン・ミノさんに頼んだの。ジヒョンを私と同じ状況に突き落としてくれってね」
イギョン(ジ):「!… (震えて)話にならないわ。インジョンは…!」

慌ててペンダントを押さえ、自分を落ち着かせようとするイギョン(ジ)。

インジョン:「ジヒョンがそう言ったんでしょう?何をあげても惜しくないって。それなら、お父さんの会社も、婚約者もくれればいいじゃない」
イギョン(ジ):「・・・。」
インジョン:「そのうちジヒョンに会ったら伝えてくださいね」

最後まで淡々と話し終わり、イギョン(ジ)を残して席を立とうとするインジョン。

イギョン(ジ):「それでも…」
インジョン:「?」
イギョン(ジ):「インジョンさんを愛する気持ちは… 本物でした」
インジョン:「私も… ジヒョンを愛する気持ちは本物でした」

カフェの外へ出たインジョンは、そっと中の様子を覗きます。
そこには…席から動けず、泣きじゃくっているイギョン(ジ)の姿がありました。

インジョン:「!」

+-+-+-+

イギョン(ジ)はぼんやり公園のベンチに座っていました。

イギョン(ジ):「いくらそうだとしてもこれは間違ってる。私を踏みにじる理由にはならないわ」

ふと、イギョンの勤め先のホテルから引き取ってきた箱が気になったイギョン(ジ)。

そこには笑顔のイギョンとイスの写真が何枚も入っていました。
その下にあった手帳を何気なくめくってみると、そこにイスと違う女性の写真を発見します。

イギョン(ジ):「何なの?!あいつ、完全に浮気者じゃない!このオンニがいるのにさ!」

さっそくスケジューラに電話しますが…

電話(応答音):「ブルーなスケジューラは音楽鑑賞中です。また後で」

+-+-+-+

音楽を聴きながら、ぼんやりと一点を見つめているスケジューラ。

そこへカンカンに腹を立てたイギョン(ジ)が押しかけてきます。

イギョン(ジ):「ちょっとソン・イス!あんた何やってんの?!」
スケジューラ:「?」
イギョン(ジ):「あんた、浮気してこのオンニと別れたのよ」
スケジューラ:「?」
イギョン(ジ):「人間って何でこうなの、皆揃って。裏切るのが特技なわけ?どうして信じてる人を裏切るのよ!」
スケジューラ:「何言ってんだよ?」

イギョン(ジ)は持って来た写真を彼に突きつけます。

イギョン(ジ):「これ見なさいよ!」
スケジューラ:「(写真を受け取り)これはまた誰だよ?これ… 俺なのか?」
イギョン(ジ):「(呆)あんたの言うとおりよ。あんたの大事なことはソン・イギョンオンニと関係ないんだわ。この女のためなのよ」
スケジューラ:「何だって?(写真を投げ捨て)これは本当に俺じゃない!」
イギョン(ジ):「何が違うのよ。間違いなくあんたと他の女よ。あんたはこの女のためにオンニと別れたんだわ。このオンニが今までこんなふうに生きてるってことは、あんた死ぬ時もこの女と一緒にいたのかもね」
スケジューラ:「違うって!!!」
イギョン(ジ):「何が違うのよ。こうやって証拠があるのに。それにあんた、記憶もないんでしょ!」
スケジューラ:「記憶がなくてもこの女は違う!違うって!!!」
イギョン(ジ):「どうしてそう言い張るの?(写真をもう一度突きつけ)見てみなさいよ!これでも違うって?」
スケジューラ:「俺がこの女となんて…!この女は何でもないって言ってるだろ!」
イギョン(ジ):「何もないって言ったからって、何もないことになるわけじゃないわ」
スケジューラ:「!」

その瞬間、イギョン(ジ)に引きつけられるように、彼は彼女から目を離せなくなります。

スケジューラ:「???」

【何もないって言ったからって、何もないことになるわけじゃないわ】

それは、イギョンがイスに言った言葉でした。

スケジューラ:「違う、違うって、イギョン!ソン・イギョン!違うって言ってるだろ」
イギョン(錯覚):「・・・。」
スケジューラ:「何で俺のこと信じないんだよ?」

イギョン(ジ)は、突然様子の変わったスケジューラに驚きます。
スケジューラの目の前では、今座っているイギョン(ジ)と、封印された記憶の中の彼女が交錯し…

イギョン(ジ):「?!」
スケジューラ:「!!!… イギョン?」
イギョン(ジ):「!!!」
スケジューラ:「!!!…(涙を滲ませ)イギョン!」
イギョン(錯覚):「・・・。」
スケジューラ:「おぃ… ソン・イギョン」

彼の目から涙が一筋流れ落ちます。
震える手を彼女にゆっくり伸ばし…

+-+-+-+

ここでエンディングです。

ラストで「おおおーーーー!」となりながらも、自分じゃないとスケジューラが言い張るあの写真がすごく気になります。

そして、何でもないかもしれないと思いながら、さりげな~く出てきた、ガンに腹違いの弟(妹?)がいたという話も^^(ニャハハ♪

 - 49日(私の期限は49日)