韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

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49日 13話あらすじ

   

SBS韓国ドラマ「49日」、真実の愛が溢れる12話ラストの余韻を残しつつ、13話です。

生死の狭間で一人、苦しんでいるジヒョン。
彼女の苦しみや寂しさを思い、自分に一体何が出来るのか、そればかりを考えながら車を走らせていたガンは、
道を元気なく歩いているイギョン(ジ)を見かけ、車を停めます。

車を降り、迷いなく彼女に向かって歩いて行くガン。

#衝撃の告白に愕然とするミノ、余裕のイギョン(ジ)の向こうに、二人の婚約式の写真。
こちら側にはインジョン。なんとも言えないすごい構図

では、続きをどうぞ^^


<Innocent Love>まさに今日、「涙ペンダントが発売されたら、うっかり買っちゃうかも」と思ってたら!!!
注意:たぶん涙は溜められません

++-+-+

彼女の前で足を止めたガンは、強く彼女を抱き寄せます。
ガンの突然の行動に驚くイギョン(ジ)。

彼の腕の中でじっと考えているうちに、彼女もまた目を閉じ、憔悴した心を預けるのでした。

イギョン(ジ):「はっ!」

我にかえったイギョン(ジ)は慌てて彼から体を離します。

イギョン(ジ):「何するんですか!… いや、今何したんですか?」
ガン:「何だ?今、何かしました?」
イギョン(ジ):「私のこと抱きしめたでしょ?!」
ガン:「そうだったっけ?!あ… 夢遊病だから覚えてないな」
イギョン(ジ):「(呆)」
ガン:「そんな驚くことじゃないだろ?あんまり沈んで見えたから、元気出せって抱きしめたんですよ。”癒しのハグ”、知らないのか?」
イギョン(ジ):「(ジロジロ)」
ガン:「俺はアメリカに10年したでしょう。そこじゃハグは日常なのに。あぁ~、アメリカに住んだことないから知らないんだな」
イギョン(ジ):「(疑)そんなハグじゃないみただったけどぉ~?」
ガン:「ソン、君は孤児なんだろ?話せる人も頼れる人もいないって。元気なさそうに歩いてるのが、すごく寂しくて辛そうに見えたから」
イギョン(ジ):「・・・。」

イギョン(ジ)(心の声):「ソン・イギョンを愛してあげる… その唯一の人になるっていうの?」

ガン:「何をそんなにじっと見つめるんです?(車の方向を指して)行きますよ」

ぎこちなく歩き出すガンに、ちょこちょこついていくイギョン(ジ)。

イギョン(ジ):「彼女がいる人はね、韓国では他の女の人をハグしちゃダメなんですよ!」
ガン:「彼女がいるなんて言ってないけど?」
イギョン(ジ):「好きな人がいるんでしょう?」
ガン:「好きな人なら彼女ってことになるのか?」
イギョン(ジ):「あんな大きな花束捧げるくせに、彼女も作れずに何やってんですか?!」
ガン:「彼女作るために花束捧げたわけじゃありませんから」
イギョン(ジ):「それじゃ何のために花を?」
ガン:「元気出せって」
イギョン(ジ):「?!… たった今私のことも元気出せって抱きしめたんだって言ったでしょ!」
ガン:「それが… 何か間違ってますか?」(間違ってない!一貫しているぞ
イギョン(ジ):「あの女この女、女性を元気づけて回るのが趣味なんですか?」
ガン:「あの女この女じゃない!」

車に乗り込むガン。

イギョン(ジ):「はぁ… どういう意味なの?」

イギョン(ジ)も車に乗り込みます。

その向こう側で…
二人の様子を窺っている車が一台。中から顔を覗かせているのはジニョンでした。
彼は携帯電話の画面を見つめます。そこには、ガンがイギョン(ジ)を抱きしめている写真。

+-+-+-+

HEAVENへ戻ってきたガンは、支配人に声を掛けます。

ガン:「おじさん、牛肉のリゾット、オリオパスタ、(マルガリータ?)、サラダ、急いで出すように言ってくださいね」
支配人:「誰か来るのか?」

不思議そうにカウンターから出てきた支配人。

ガン:「俺が食べるんだ」

支配人は、後ろにガンと一緒に帰ってきたイギョン(ジ)がいるのに気づき、「あぁ~、分かった^^」と理解します。

ガン:「(支配人の耳元でこっそり)月桂樹の葉、抜いてね」
支配人:「(こっそり)了解!」

二人を不思議そうに見つめるイギョン(ジ)。

+-+-+-+

テーブルにガンの注文した料理が並びます。

リゾットを取り皿に丁寧に取り分けているガン。
「全部揃いました」と最後の皿を持って来たイギョン(ジ)に…

ガン:「食欲旺盛なソン・イギョンさん、残飯処理してくれる?」
イギョン(ジ):「何の処理ですか?」
ガン:「ときどき試食品評するんですよ。俺は味だけチェックすればいいんだけど、食べ物を残しちゃ勿体ないでしょう」
イギョン(ジ):「つまり… (ニコニコ)これを食べてくれってことですか?」
ガン:「残った食べ物を処理してくれって頼んでるんです^^」
イギョン(ジ):「… 同じことじゃない」

さっそく席に座ったイギョン(ジ)の前に、ガンが皿を置いてやります。

イギョン(ジ):「食べ物を残しちゃ勿体ないから、仕方なく食べなきゃ」

食べ始めるイギョン(ジ)。ガンも隣で一緒に食べながら話し始めます。

ガン:「人は… 重要な物が何か、知らなければならないものです」
イギョン(ジ):「?」
ガン:「ソン・イギョンさん、今それを食べてるのはなぜです?」
イギョン(ジ):「残飯処理してくれって言ったでしょ?」
ガン:「生きるために食べるんだ。人間はね、生きるために食べるんです」
イギョン(ジ):「?」
ガン:「死ぬつもりで食べるんじゃなくて、生きるために!生きるのが何よりも重要なんです。分かりましたか?」
イギョン(ジ):「言ってることは分かりましたけど、どういう意味なのか…?」

フォークを置いたガンは…

#男性がこうやって肘をついて身を乗り出して話すのは、説得力があって効果的だと「ホンマでっかTV」で学びました^^覚えましょう!

ガン:「こうやって美味しい物を食べることも、怒ることも、復讐も愛も… 死んだら何も意味がありません」
イギョン(ジ)(心の声):「どうしちゃったの?ひょっとして私だって気づいてるんじゃ?」
ガン:「… 期限つきだって前に言ったでしょう?48日しか生きられないって」
イギョン(ジ):「… あぁ」
ガン:「どんな病気なのか知らないけど、元気出してください。たくさん食べて」
イギョン(ジ)(心の声):「(疑)感づいたんじゃないの?」

食べるイギョン(ジ)を、ガンはじっと見つめます。

ガン(心の声):「お前が何をやってるのか分からないけど、まずは生きることだろ…」

+-+-+-+

ジニョンの言葉に驚き、ミノが顔を上げます。

ミノ:「何だって?ガンがソン・イギョンを?あり得ない」
ジニョン:「俺は見たとおり言ってるだけだ」
ミノ:「見間違えじゃないのか?見間違えたんだろ」

携帯電話を出し、証拠写真を見せるジニョン。
ミノは、ガンがイギョン(ジ)を抱きしめている写真に凍りつきます。

+-+-+-+

支配人とガンは事務室で話していました。

支配人:「印鑑にそんな事情が隠されてたのか?!」
ガン:「ジヒョンが俺の部屋に印鑑を隠したのは、店を大掃除した日だ」(←何で分かったんだろう
支配人:「元々ジヒョンさんの結婚式の日だったから、お前病院に行ったよな?」
ガン:「自分の結婚式の日、印鑑を隠したんだ」
支配人:「とんでもない不届き者たちめ!おい、そんな奴ら放っておくのか?!」
ガン:「とりあえずさっきヘミドの登記を取ってきた。先輩にシンカ産業とACM開発側を調べるように頼んだし」
支配人:「おいおいおいっ!今会社のこと気にしてる場合か?!ジヒョンさんを助けるのが先だろう!」
ガン:「それはジヒョン自身が一番よく分かってるはずだ。それなのにミノ先輩のそばをウロウロしてるってことは、それだけの理由があるってことだ」
支配人:「会社のことはジヒョンさんのお父さんにお話しすればいいことだろ?」
ガン:「何てお話しするんだよ?ミノ先輩を信じて遺言状まで作った方だ。証拠もなしに信じてくださるもんか」
支配人:「それもそうだな。… あぁ、ジヒョンさんが話すわけにもいかないし」
ガン:「下手に言ったらジヒョンが危険だって言ってるだろ!おじさんだって、おじさんが自分で気づいたんであって、俺が言ったんじゃないからな!」
支配人:「分かってる、分かってるさ」
ガン:「はぁ… 憑依だなんて…。そんなことがあるとはな。まるで夢みてるみたいだ」

急にバチン!とガンを叩く支配人。

ガン:「あ!」
支配人:「夢じゃないだろ!ん?しっかりしろ」
ガン:「・・・。」
支配人:「ガン、二度とまた後悔することのないようにしろよ。な?」
ガン:「一番急を要するのは、ジヒョンのお父さんが手術を受けることなんだけど…」
支配人:「… そうだな」

ガンの隣に移動し、彼の肩をしっかりと抱いてやる支配人。

支配人:「頑張ろう。な?」
ガン:「・・・。」

そこへ「ヘウォンさ~~ん♥」と飛び込んできた支配人妻。
支配人は慌ててガンから離れます。

支配人妻:「?… あなたたち、何してたんです~?」
支配人:「ファジュンさん!ノックしなきゃ~!」
支配人妻:「えぇ~♥ 私がね、ちょっと分かった気がして来たんですよ。ほら」

彼女が差し出したノートには…?

支配人妻:「人の真心を表すのは、どう考えても心しかないわ。その心を証拠として見せるためには”眼差し”。ふふっ♪」
支配人:「それはジュニ(男店員)が言ってたやつじゃないか」
支配人妻:「そうでした?はぁ… 目は心の鏡だって言うけど…」

ノートを覗き込み、眺めるガン。
そこにはマインドマップ式に人の心を表すアイテムが挙げられています。

真ん中に「人の真心を表現するもの」と書かれた円。
そこから、「電話、心、手紙、会うこと、プレゼント」と分岐し、さらにそこから、眼差しや「愛してる」という言葉、メール、薔薇の花…などとアイディアが広がっています。
「眼差し」と「愛してる」の箇所に☆マークが3つ。

ガン:「これ、いいね。俺も書いてみなきゃ」

+-+-+-+

スケジューラは公園で柔らかい春の日差しと桜を満喫中。

そこへドタドタと走って来たイギョン(ジ)が彼の平和な空間をぶった斬ります。
前に立ちはだかったイギョン(ジ)に気づいた彼は…

スケジューラ:「あーもう!陰になるだろ!」
イギョン(ジ):「調べてみた?ハン・ガンが感づいたのかどうか」
スケジューラ:「何のために調べんだよ?」
イギョン(ジ):「怖くて仕方ないんだもん!」
スケジューラ:「常識的に考えてみろ。体に他の人の魂が入るなんて話になるか?」
イギョン(ジ):「ハン・ガンが変なのよ。前は疑ってたのに今は親切にしてくれるの」
スケジューラ:「ソン・イギョンが好きなんだろ」
イギョン(ジ):「・・・。」
スケジューラ:「かわいそうに。魂になってから本当の愛を知るとはな。やっぱりメロはすれ違いが面白いや」
イギョン(ジ):「とにかく、安心してていいってことよね?」
スケジューラ:「あんたがヘマしてバレたんじゃなきゃな」
イギョン(ジ):「・・・。」
スケジューラ:「人間たちはな、いつか自分が必ず死ぬってのは分かってるけど、死んでどうなるかは誰も知らない」
イギョン(ジ):「私は知ってるじゃな~い^^」
スケジューラ:「ごジョーダン!」
イギョン(ジ):「?… 私が生き返ったら記憶がなくなるってこと?」
スケジューラ:「覚えてたら大変だろ!49日の旅行者が49日間のことを覚えてたら、このイケてるスケジューラの噂でいっぱいになんだろ!そしたら、俺に会いたくて自殺するヤツが続出だ」
イギョン(ジ):「真面目に言ってよ!」
スケジューラ:「覚えてたら生死の境界が崩れちまう。それなのに、記憶を残せるわけないだろ。人間の口は超軽いのにさ」
イギョン(ジ):「覚えて… いられないって?!49日間全部?!」
スケジューラ:「・・・。」
イギョン(ジ):「それじゃ、カン・ミノを放っておいちゃ絶対ダメだわ。私、生き返ったら何にも知らないでカン・ミノと結婚しちゃう!」
スケジューラ:「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないな」(←ちょっと意味深^^
イギョン(ジ):「・・・。」

+-+-+-+

インジョンはパク・ジョンウンという人物がソウにも連絡していないことを確認します。

病院で友人が話したインタビュー動画の話。
自分たちと同じ日にパク・ジョンウンがチナンに行ったという話。
自分より先に、誰かがカンガルーのぬいぐるみを調べ、印鑑を持って行ったらしいということ…。

インジョンは病院で会った友人に連絡し、パク・ジョンウンの電話番号を教えてくれと頼みます。

+-+-+-+

イギョン(ジ)は店で掃除をしていました。
ふと「君はもう知りたい相手じゃない」というミノの言葉を思い出します。

イギョン(ジ):「私、また前みたいに単純にやっちゃったのかな?それで嫌気が差したの?(冷笑)シン・インジョンとの絆がそんなに強いってわけ?それなら、魂のままカン・ミノの家に立てこもってでも暗証番号突き止めなきゃね」

そこへ男店員が水を汲みにやってきます。
植木鉢の植え替えをしたから水を遣らなければいけないと…。

イギョン(ジ):「鉢の植え替え?鉢の土を全部入れ替えたってこと?!」
男店員:「そうだ。イギョンさんにトイレ掃除させるなって社長に言われてたのに…」

慌てて出て行くイギョン。

+-+-+-+

ガンは自室にいました。
そこへドアを開き、顔を覗かせるイギョン(ジ)。

イギョン(ジ):「あの… ちょっと用事があって帰りたいんです」
ガン:「・・・。」

それまで見ていた書類をテーブルの上に伏せたガンは…

ガン:「入って来て」
イギョン(ジ):「え?」
ガン:「風が入ってくるだろ。寒いから入って話して」

ドアを閉めて中へ入って来たイギョン(ジ)。
彼女が印鑑を隠したはずの植木鉢をチラチラと窺います。

ガン:「どうぞ座って」
イギョン(ジ):「?!… いや、私… 帰るって言いに来たんです」
ガン:「取って食ったりしないから座って。ちょうどお茶でも飲もうと思ってたんだ」

ガンがお茶を注ぐ間、イギョン(ジ)は植木鉢に近づいて根元をジロジロ。

イギョン(ジ):「これは植え替えしなかったのかな?」

振り返ったガンは、イギョン(ジ)が植木鉢の根元を気にしているのに気づきます。

ガン:「(ちょっと考えて)植物好きなんですか?」
イギョン(ジ):「(ドキッ)すごく大きい植木鉢ですね。植え替えしたって聞いたけど、こんな大きい物、下まで運んだんですか?」
ガン:「何おかしなことを!」
イギョン(ジ):「?」
ガン:「そんな重い物持って腰を痛めたら、男はオシマイだ」
イギョン(ジ):「?」
ガン:「その植木鉢はこれから100万年ずっとそこに置いておくから」

ほっと安心するイギョン(ジ)。

イギョン(ジ):「ところで、さっき何て?腰を痛めたら?」
ガン:「俺だって男ですから。ソン・イギョンさん」
イギョン(ジ):「・・・。」

彼に強く抱きしめられたことを自然と思い出すイギョン(ジ)。
何となくモジモジデレデレ^^

立ち上がり、彼女の前まで歩いて行った彼は…

ガン:「男だからってオオカミじゃないから、こっちへ来て座って」
イギョン(ジ):「あ… えっと…そんなんじゃなくって、帰らなきゃ」

背を向けて逃げ出そうとしたイギョン(ジ)の腕をさっと掴むガン。

ガン:「お茶飲んで行けって言ってるんだ」

手を引いて彼女をソファへ座らせ、自分も元の場所に座ると、ガンはカップを手に取ります。
ふと彼の部屋に流れている音楽に気づくイギョン(ジ)。

それは、以前HEAVENのピアノで彼女が歌った、あの曲でした。

イギョン(ジ):「あ… この曲」
ガン:「母さんが一番好きだった曲なんです」
イギョン(ジ):「あぁ…。(心の中で)それで覚えてたのね」

彼女もカップを手に取り、お茶を飲みながら、視線はガンの横顔に。
じーーーっと見つめていると、ガンが気づき、慌てて目をそらし…。

そこで彼女は、サイドテーブルに置いてある小物入れに目が留まります。
それは、ジヒョンのブレスレットと印鑑を大切にしまっている、あの小物入れ。

イギョン(ジ):「これ何ですか?」

蓋を取ろうとしたイギョン(ジ)の手を、慌てて掴むガン。

ガン:「!」
イギョン(ジ):「?」

掴んだ手の処置に困ったガン(笑)は、彼女の手を握ったまま立ち上がり…

ガン:「行こう!」
イギョン(ジ):「どこに?」
ガン:「帰るんでしょう?」
イギョン(ジ):「えぇ… それはそうだけど」

二人の視線はぎゅっと掴んだ手に…。

ガン:「あぁ、手!(彼女の手を握り直し)元気出してって言おうと思って^^;」
イギョン(ジ):「???… ^^;」

+-+-+-+

その頃…
ミノはHEAVENの前に車を停め、じっと運転席に座っていました。

ガンがイギョン(ジ)を抱きしめている写真が頭から離れません。
「カン・ミノさんは絶対に私のことを知り得ない」… そう言うイギョン(ジ)を残し「もう知りたい相手じゃない」と立ち去った自分。

ミノ:「俺のことを訪ねてきて何時間も経たないうちに…」

気になってやはり彼女の元へ来てしまう男の性(サガ)。

そこへガンとイギョン(ジ)が階段を降りて店の外へ出てきます。

イギョン(ジ):「大丈夫だって言ってるのに何で出てくるんですか?」
ガン:「散歩がてらバス停まで行くだけですよ」
イギョン(ジ):「散歩みたいにのんびり歩いてる余裕ないですから。私、行くところがあるからお先に!」

さっさと行こうとしたイギョン(ジ)の腕を咄嗟に掴んで引っ張ったガン。

ガン:「何をそんなに急いでるんだ!」
イギョン(ジ):「キャッ!」

引っ張られた勢いでバランスを崩し、ガンに抱きついてしまうイギョン(ジ)。

ミノ:「!」

目の前で抱き合う二人に、車の中のミノは顔をひきつらせます。
抱き合ったまま、なぜか離れない二人(ふふっ♪
しばらくして、イギョン(ジ)は慌てて彼から離れます。

イギョン(ジ):「・・・。」
ガン:「大げさだな。散歩がてらバス停まで行くんであって、ソン・イギョンさんを見送りに行くわけじゃないですよ」
イギョン(ジ):「… ^^;」

照れくさそうに笑うイギョン(ジ)の表情が、ミノの目に映ります。
たまらず車を降りるミノ。

ミノ:「(怒)ソン・イギョンさん!」
ガン&イギョン(ジ):「?」
ミノ:「・・・。」
ガン:「先輩、何の用だ?」
ミノ:「ソン・イギョンさんに用がある」
ガン:「先輩…!」

ミノに詰め寄ろうとしたガンの腕を、イギョン(ジ)がそっと引き止めます。

ガン:「・・・。」
イギョン(ジ):「(穏やかに)社長じゃなくて、私に会いに来たって言ってるじゃないですか」
ガン:「・・・。」
イギョン(ジ):「(ガンに)もう戻ってください」
ガン:「・・・。」

ガンは一瞬イギョン(ジ)の目をまっすぐ見つめ、背を向けて階段をゆっくり上がっていきます。

ミノ:「ガンに路線変更したようだな」
イギョン(ジ):「(ジロリ)」
ミノ:「あぁ、ガンの方がもっと容易いだろう」(許さん!
イギョン(ジ):「まともに男を見る目がある女なら、当然ハン・ガンさんを選ぶでしょうね。カン・ミノじゃなく」
ミノ:「何だと?!」
イギョン(ジ):「愚かな私は男を見る目がなくてカン・ミノさんに捕まったけど」
ミノ:「… お前、何なんだ?俺をからかったのか?」
イギョン(ジ):「・・・。」
ミノ:「ガンとどんな関係なんだ?チナンでなぜガンと会ってた?!前もって連絡取ってたんだろ!!!」

嫉妬に興奮し、どんどん声を荒げるミノ。

イギョン(ジ):「カン・ミノさん」
ミノ:「!」
イギョン(ジ):「そんな質問、こんな場でしちゃいけなかったのよ。時と場所を間違えてるわ」
ミノ:「!」
イギョン(ジ):「昼間会ったとき聞くべきでしょう?それなら、答えてあげたのに」
ミノ:「・・・。」
イギョン(ジ):「それでもあなたは来ると思ってたわ。後悔するだろうと思ったから」
ミノ:「俺が来ると思ったって?」
イギョン(ジ):「さっき私に関心がないって言ったこと、自分で自分に悪あがきしたんでしょう?」
ミノ:「・・・。」
イギョン(ジ):「不渡り、遺言状、婚約者、友だち…。私が誰かに話せば大変なことになるのに、それを忘れるほど抵抗したかったんだわ」
ミノ:「・・・。」
イギョン(ジ):「あなたとシン・インジョンさんがやったこと… 誰にも言わなかったわ。それが答えよ」
ミノ:「・・・・・・・。」

ずっと黙って聞いていたミノは、たまらず彼女の腕を掴んで車に乗せ、階段の上で見ているガンの目の前で連れ去ります。
ガンは黙って拳を握り締め…。

+-+-+-+

部屋に戻ってきたガン。

我慢我慢…。

ガン:「ミノ先輩から何を掴もうとしてるんだ?何か分からないと助けられないだろ。あー、イライラしてたまらない」

さっきイギョン(ジ)が開けようとした、あの小物入れの蓋を開け、
印鑑とブレスレットを取り出すガン。

ガン:「… お前に返してやらなきゃいけないのに」

+-+-+-+

ミノはイギョン(ジ)をバーへ連れて来ていました。

ミノ:「チナンでどうしたんだ?急に倒れて、俺のこと分からなくなったでしょう?」
イギョン(ジ):「嗜眠症があるんです」
ミノ:「嗜眠症?」
イギョン(ジ):「急に倒れて眠ってしまう病気なんだけど、目覚めるときに錯覚したり幻覚を見たりするんです」
ミノ:「嗜眠症か…。聞いたことがある。それで僕のことが分からなくなったんです?そんな深刻な病気があるなら予め言ってくれないと」
イギョン(ジ):「深刻な病気の人を置いてインジョンさんのところに行ってしまう男に、そんなこと話してどうするんです?」

#ちょっとこの切り返しの冴えっぷりは、中の人がジヒョンだとは到底思えんorz
#ミノが惹かれてどうしようもないのも仕方ない。見習おう見習おう

ミノ:「何のためにあんなメールをインジョンに…」
イギョン(ジ):「インジョンさんに話した通りだけど。自分が心穏やかでいたくて」
ミノ:「軽率すぎる」
イギョン(ジ):「シン・インジョンさんとはどうなったんです?」
ミノ:「… 分からない。自分で何をやってるのか…」(素直すぎるw
イギョン(ジ):「またあの食堂に行きたいわ。すいとんが美味しかったのに、あまり食べられなくって」
ミノ:「・・・。」
イギョン(ジ):「貧しいとき、お母さんと外食したお店だったんでしょう?それなら、成功した今はお母さんとどこで外食を?」
ミノ:「留学する前に外食したのが最後でした。あの食堂で…」
イギョン(ジ):「… 留学する前?」
ミノ:「もう何年も入院してるから」
イギョン(ジ):「!」

彼女は婚約式のことを思い出します。
彼の母親として席についていた女性は…?

イギョン(ジ)(心の声):「私がお会いしたお母さんは偽物だったの?」

イギョン(ジ):「どこの病院にいらっしゃるんです?」
ミノ:「… 酔ったみたいだな。シラフじゃ母さんの話なんかしないのに」
イギョン(ジ):「・・・。」

以前、彼女の背後でミノが金庫を開けようとしたときのことをイギョン(ジ)は思い巡らせます。

イギョン(ジ)(心の声):「確かに6桁だった。本物のお母さんの誕生日かもしれないわ」

イギョン(ジ)を見つめるミノ。切ない視線で彼に応えたイギョン(ジ)は、そっと彼の手に自分の手を重ねます。

イギョン(ジ):「あなたも可哀想な人だわ。話したくないことが… 私みたいにたくさんあるのね」
ミノ:「・・・。」

+-+-+-+

外へ出たイギョン(ジ)は、送るというミノを断り、店の前で彼と別れてさっさと歩き出します。

ミノの合図で、店の前で待機していたジニョンが静かに車を発進させ…。

+-+-+-+

一人、バスに揺られるイギョン(ジ)。
彼女は、さっきHEAVENの前で別れたガンのことを思い出していました。
別れ際に自分を見つめ、階段を上がっていったガンの後ろ姿…。(いいぞいいぞ♪

そこへ、突然隣のシートに現れたスケジューラ。

スケジューラ:「お嬢さん」
イギョン(ジ):「はっ!」
スケジューラ:「愛が思い通りにいかないなら、俺と酒でも一杯やるか?」

イギョン(ジ):「ちょっとぉ~」
スケジューラ:「シン・ジヒョン、あんたは間違いなく俺の任期完了を妨害する最大のトラブルメーカーだ。間違いなくな!」
イギョン(ジ):「!… 私また何か失敗した?」
スケジューラ:「20日しか残ってない旅行者がよくもまぁダイナミックに生きるもんだな。Bourneシリーズ(※アクション映画)でも撮ってんのか?」

そういって後ろをヒョイっと指差すスケジューラ。
振り返ったイギョン(ジ)は、後ろをつけてくる車に気づきます。

イギョン(ジ):「あれ、お父さんの車だ!」
スケジューラ:「まさかあんたのお父さんが娘の尾行させたりするか?」
イギョン(ジ):「チャ運転手(ジニョン)はカン・ミノの高校の友だちだって言ってたわ。あ!!!カン・ミノがさせたのね!どうしよう」
スケジューラ:「俺たちがマット・デイモンとフランカ・ポテンテになればいいだろ^^」

※マット・デイモンとフランカ・ポテンテ=映画「ボーン・アイデンティティー」でマット・デイモンが主役を演じ、その恋人をフランカ・ポテンテが演じています。

停留所でバスが停まるたび、イギョン(ジ)が降りないかどうか後ろで見守るジニョン。
バスが再び走りだして間もなく、臨時停車したバスから二人が飛び出します。
イギョン(ジ)の手を引き、走るスケジューラ。カモーーーン!

油断していたジニョンは、走り去る彼らの後ろ姿に気づき、慌てて車を降りて追いかけます。

+-+-+-+

公園の中へ逃げ込んで木の陰に息を潜め、うまくジニョンをまくことに成功した二人。

ホッと安心してベンチに並んで座ります。

イギョン(ジ):「ありがとう!」
スケジューラ:「あんたのためじゃないからな。ソン・イギョンを守ってるんだ」
イギョン(ジ):「… そうだね。ただでさえ私のためにこのオンニ、体も心も苦労してるのに。… またビックリさせちゃダメだわ」
スケジューラ:「だからさ、何で無駄な諜報作戦やってんだよ?」
イギョン(ジ):「カン・ミノの秘密金庫、開けなきゃいけないからよ」
スケジューラ:「秘密金庫を開けたら?全部解決すんのか?」
イギョン(ジ):「カン・ミノの正体を知らせればお父さんに手術を受けてもらえるし、会社の不渡りを防げるし、ヘミドだって守れるわ」
スケジューラ:「・・・。」
イギョン(ジ):「何よりも、もし私が生き返ったら、またカン・ミノに騙される心配がなくなるでしょ?」
スケジューラ:「その前にシン・ジヒョンは?あんたのための涙は手に入れないのか?」
イギョン(ジ):「… どこかにあるんだろうと思うわ。3滴なのか1滴なのか分からないけど」
スケジューラ:「・・・。どういう意味だよ?」
イギョン(ジ):「もう決まっていることでしょう?49日が与えられるのは、死ぬ運命じゃなかった魂への最後のプレゼントみたいなものじゃない?」
スケジューラ:「・・・。」
イギョン(ジ):「涙はね、探して歩きまわる必要がなかったのよ。自分がシン・ジヒョンだって明かせないのに、魂を愛してくれなんて言えないから」
スケジューラ:「・・・。」
イギョン(ジ):「(涙のペンダントを見せて)これだってそうよ。涙は勝手に溜まったでしょ?」
スケジューラ:「”私の言うとおりでしょ!””正直に言ってよ!”… そういうのはお断りだぞ」
イギョン(ジ):「あんたも私に涙、涙って言わないで。涙は… 全ての人が死ぬとき、すでに決まってるものなんだから」
スケジューラ:「OK!(立ち上がり)ここまでな。これ以上話すと度を越すから」
イギョン(ジ):「(うなずき)分かった。あ!聞くことがあったんだ。前にソン・イギョンオンニの条件を教えてくれたとき、一愛保育園で育ったって言ってたよね?」
スケジューラ:「そうだったか?(データを調べて)あぁ、そうだけど、それがどうした?」
イギョン(ジ):「あんたがソン・イスを探してくれないから、私が探してあげるのよ!」
スケジューラ:「ソン・イスを探してやろうなんて思ってないで、カン・ミノに尾行されないように気をつけろ!」
イギョン(ジ):「・・・。」
スケジューラ:「ソン・イギョンの人生を揺さぶるなって言ってんだ!」
イギョン(ジ):「分かったよ…。気をつけるから」

+-+-+-+

酔って帰ってきたミノ。
マンションの中へ入ると、そこには彼の帰りを待っているインジョンがいました。

ミノ:「・・・。」
インジョン:「(冷)ソン・イギョンを忘れるのが辛いみたいね。オッパがお酒に頼るなんて」
ミノ:「勝手に出入りされちゃ困るな」
インジョン:「それなら玄関の暗証番号でも変えればいいわ」
ミノ:「・・・。」

うんざりした表情で冷蔵庫を開けたミノは、水のボトルを取り出します。
そんな彼をじっと目で追うインジョン。

ミノ:「そんなこと言いに来たんじゃないだろ」
インジョン:「前に印鑑を見つけられなかった日に話したパク・ジョンウンっていう名前、覚えてる?ジヒョンの友だちだっていう…」
ミノ:「・・・。」
インジョン:「その女がまた現れて、怪しい動きをしてるの」

彼女のそばに座り、ミノは話を聞き始めます。

インジョン:「印鑑は間違いなくその女が持って行ったのよ。ジヒョンの友だちを訪ねて回っているのも怪しいし、私たちがチナンへ行った日に、その女もチナンにいたことも気になるわ。私たちの背後をつけ回してるのよ」
ミノ:「想像が過ぎると思わないか?」
インジョン:「そんなこと言わないで調べてみて」
ミノ:「インジョン、そんなに不安なら語学研修にでも行って来るといい」
インジョン:「語学研修?」
ミノ:「事が全部終わるまで、いや、遠くに留学するのもいいし」
インジョン:「留学しろって?!私のこと突き離すつもり?」
ミノ:「・・・。」
インジョン:「ソン・イギョンをどうこうするつもりはないから待ってろって言ったのに、私を遠くへ送り出しておいてどうするのよ!」
ミノ:「そういう意味じゃなくて…」
インジョン:「オッパ、私によくもそんなこと…。ジヒョンには2年間ビクともしなかった人が、あの女相手に一体どうしたのよ!」
ミノ:「あぁ、俺はソン・イギョンが好きだ」
インジョン:「!!!」
ミノ:「だが、ソン・イギョンのためだけじゃないんだ」
インジョン:「… 何よ?」
ミノ:「俺たちの2年を思い起こしてみろ。君と俺の2年間を」
インジョン:「・・・。」
ミノ:「いや、正確には君があの話をした2009年10月5日だった。俺の誕生日だったから。あの日からジヒョンが事故に遭うまで、俺たちは会うたびに計画の話しかしなかった」
インジョン:「それ… どういう意味?」
ミノ:「(立ち上がり)君はジヒョンがどんな人間なのか性格から好きな食べ物、服の色、趣味、音楽、泣いた映画、さらに両親の性格、価値観まで意識合わせに余念がなかった。俺はシンカの不渡りを出しヘミドを手に入れるためにヒョクサンを見つけ、シン社長に決して気付かれない計画を建てるため、ひたすら検討実行に奔走して来た」
インジョン:「それが何よ…?私たち二人のためだったじゃない!」
ミノ:「俺たちは2年間、ビジネスをして来たんだ。恋愛じゃない」
インジョン:「!!!」

愕然とするインジョンの前に、再び静かに腰を下ろすミノ。

ミノ:「お互いについての会話も思い出も… 何一つない2年だった。分かち合った物がないのに、心が冷めていくのは当然じゃないか?」
インジョン:「心が… 冷めた?」
ミノ:「君だってそうだと思ってたが…」(←男って…

震えるインジョンの目から涙がこぼれ落ちます。

インジョン:「オッパ…」
ミノ:「自分の心が… 本当に思うようにならないんだ。インジョン」

+-+-+-+

イギョンのアパート。

イギョン(ジ)は布団に横たわり、目を閉じます。
が… 以前のようにスッと体から魂だけ抜け出すことが出来ません。

ジヒョン:「はぁ。チナンに行ってから抜け出すのが大変だわ」

眠っているイギョンを見つめるジヒョン。

ジヒョン:「ソン・イスは急いで探しますから、もう少しだけ待っててくださいね」

+-+-+-+

イギョンが働くカフェに、今日もキョンビンが来ていました。

キョンビン:「おとといは本当に休暇を取ってたんですか?ひょっとして何かあったんじゃないですか?」
イギョン:「休暇?」
キョンビン:「一日休暇を取ったって… 出勤してなかったでしょう?」
イギョン:「私がですか?」
キョンビン:「来てみたら若い男性が、イギョンさんは休暇を取ったって」

#決して生理休暇だと言わないキョンビン先生の大きな配慮♪

イギョン:「おとといですか?(記憶を探り)おとといなら…夢だと思ってたのに」

イギョン(心の声):「夢じゃなかったんだわ…」

そんな光景を眺めて慌てているのが… スケジューラでした。

スケジューラ:「あ゛ー やっちまった!何でこんなヘマしたんだ?変身するの忘れるとは!これ、またペナルティ対象じゃ?!」

+-+-+-+

イギョンは今日も睡眠治療を受けに来ていました。
横たわり、目を閉じるイギョン。

キョンビン:「イギョンさん、今どこへ向かっているんですか?」
イギョン:「イスに会いに…」

彼女の頭の中に蘇る記憶。

~~記憶~~

髪を長く伸ばしたイスが、イギョンに声を荒らげていました。

イス:「人間が変わらないわけないだろ!変わるのが人間だ!」
イギョン:「それでもイスには変りないでしょう!」
イス:「お前が理解してくれればいいんだろ!」
イギョン:「・・・。」

~~記憶~~

イギョン:「私が… 泣いていて。泣きながらホテルに戻って来たんです」

イギョン:「ある男の人を見かけて嬉しくて…」

イギョン:「それなのに、その人と女の人がホテルの部屋に入って行くんです。隠れて見ていたんだけど、すごく驚いたみたいで…」
キョンビン:「その男の人がソン・イスさんですか?」
イギョン:「いいえ、知らない人です」
キョンビン:「見ている人は?イギョンさんですか?」
イギョン:「姿は私だけど… 私じゃありません」
キョンビン:「?」

イギョンの中でどんどん蘇り、錯綜する場面。
チナンで思い出の場所を見つめ、涙を流し、倒れて誰かに支えられ、
彼女を覗き込んでいたのは…。

「驚かないで、イギョンさん」と声を掛ける男性。
「お前、エラく面白い素振りだな」と言い放つ男性。

どこかの部屋で「お父さん!」と泣き崩れる姿。
アパートで、涙を流しながら「元気を出して」と自分に話しかける若い女性。

+-+-+-+

睡眠治療の後、キョンビンが口を開きます。

キョンビン:「イギョンさんが自ら封印していた過去を取り出してみると、前世の記憶が混ざっている気がします」(へっ?
イギョン:「前世じゃ… ありません。私に何かおかしな事が起こってるんです」
キョンビン:「それはどういうことです?おかしな事とは?」
イギョン:「・・・。」

じっと自分の中の何かを感じとろうしているイギョン。

キョンビン:「イギョンさん、どういうことか話してみてください」
イギョン:「・・・。」
キョンビン:「どうしたんです?何が起きているんですか?」
イギョン:「分からないんです。話したいけれど、話したらいけないような… そんな気がするんです」

+-+-+-+

帰りの遅いイギョンを待っているジヒョン。
そこへようやくイギョンが帰って来ます。

部屋の真ん中でじっと気配を窺っているイギョン。

ジヒョン:「はぁ…。オンニ、帰りの遅い日が増えてきたわね。(ニッコリ)だけど良かった。オンニが少しずつ動くようになったみたいで」

上着を脱ぎ、壁のフックに掛けようとするイギョンを、すぐ横でジヒョンが見守ります。
掛けた服から手を下ろした瞬間、イギョンの手がジヒョンに…。

イギョン:「!」

何もないはずなのに… 手に確かに何か当たった気がして、ジヒョンのいる場所をじっと見つめるイギョン。
ジヒョンもまた、イギョンの手が触れた気がしたのか、イギョンに気づかれたと思ったのか、慌てて座り込んで小さくなります。

何かが触れた自分の手を押さえ、考え始めたイギョンは… 自分の他に誰かがいる確信を持ったのでしょうか?

+-+-+-+

ミノの執務室をガンが訪ねていました。

明るく話し始めたガンは、一度断ったA区域の設計をやはり自分にやらせてくれとミノに告げます。
ジヒョンがあんなことになってどうしてもやる気が起きなかったが、ミノとインジョンのことを知った以上それくらいやってあげなければと、そう理由を話すガン。
ミノは「俺は嬉しいが」と承諾しながらも、心変わりの理由に納得がいかない様子です。

+-+-+-+

パク・ジョンウンの電話番号を友人から聞き出し、さっそく電話をしてみようと入力し始めるインジョン。
すると…

その番号はすでに彼女の携帯電話に登録されていたのです。
携帯画面の表示に驚愕するインジョン。

【ソン・イギョン 010・491・4949】

インジョン:「!!!」

+-+-+-+

すぐさまインジョンがやって来たのはジヒョンの病室。
彼女は「ジヒョンが好きなパスタを食べに行きましょうよ。ジヒョンがお母さんと食べたいって言ってたんです。」と気の進まないジヒョン母を説得し、一緒にHEAVENへやって来ます。

ガン:「お母さん!」

店の前までやって来たジヒョン母に駆け寄り、頭を下げたガンに、ジヒョン母の顔がパッと明るくなります。

ジヒョン母:「あら!こんなところで会うなんて!」
インジョン:「ここ、ガンの店なんです」
ガン:「・・・。」
インジョン:「(ガンに)ジヒョンが好きなパスタを召し上がっていただきたくてお連れしたの」

テーブル席へつく二人。
彼がメニューを差し出し…

ガン:「ゆっくりお選びになってください」
ジヒョン母:「いいの。私はジヒョンが好きだっていうパスタにしてちょうだい」
インジョン:「私もそれにするわ」
ガン:「サラダもジヒョンが好きな物をご用意します」
ジヒョン母:「^^」
インジョン:「ソン・イギョンさん、出勤してないの?」
ガン:「・・・。さぁな」

ガンがカウンターに行くと、「注文は聞いたよ」と声を掛ける支配人。
ガンは支配人にまだイギョン(ジ)が来ていないことを確認します。

ガン(心の声):「お母さんに会うチャンスなのに何で来ないんだ?」

+-+-+-+

イギョン(ジ)は公園を歩きながら、イギョンが過ごしたという保育院に電話をしていました。
そこでイスも一緒にいたことは分かったのですが、その後、イスがどうしているかは分からないと…。
ガッカリして電話を切ると、すぐにガンから電話が入ります。

画面の「ハン・ガン」という表示を見て、何となく嬉しそうに電話を取るイギョン(ジ)。

イギョン(ジ):「もしもし!」
ガン:「今どこだ?何で来ないんだ?」
イギョン(ジ):「公園の中を通ってるところなんです」
ガン:「なら急いで来て。5分以内にね」
イギョン(ジ):「何事ですか?」
ガン:「来れば分かるから」

+-+-+-+

HEAVENでは、二人の客にさっそくパスタ料理が振舞われます。
胸をいっぱいにし、娘を思いながらパスタを口に運ぶジヒョン母の前で、入り口をチラチラと窺うインジョン。

ハン・ガンもまた、彼女とは違う思いで入り口を気にしていました。

そこへ…!

息を切らして飛び込んできたイギョン(ジ)。
さっそくインジョンが餌を投げるかのように空のグラスを上げ、水を頼みます。

ウォーターピッチャーをイギョン(ジ)に渡し、彼女をテーブル席へ押し出すガン。
振り返ったジヒョン母は…

ジヒョン母:「まぁ!ジョンウンじゃない!」
イギョン(ジ):「!!!」
インジョン:「・・・。」
ジヒョン母:「あなた、ここで働いてるの?^^」
イギョン(ジ):「… はい。こんにちは」
インジョン:「ソン・イギョンさんがパク・ジョンウンさんだったんですか?」
ジヒョン母:「誰?あら、この子はパク・ジョンウンよ」

咄嗟にどうしていいか分からず、動揺して黙りこむイギョン(ジ)。
そんなイギョン(ジ)を、インジョンは落ち着いた視線で見つめます。

震えて立ちすくんでいるイギョン(ジ)の様子に、ガンはとにかく彼女からウォーターピッチャーを受け取ります。
その瞬間、走ってその場から逃げ出すイギョン(ジ)。

+-+-+-+

店の庭に出てきたイギョン(ジ)を、追いかけて出てきたのはインジョン。

インジョン:「パク・ジョンウンさん?」
イギョン(ジ):「!」
インジョン:「どうなってるんです?なぜパク・ジョンウンに成りすましたりしたのかしら。それとも、パク・ジョンウンなのにソン・イギョンになりすましたのかしら?」
イギョン(ジ):「・・・。」
インジョン:「本当の名前は何なんです?」
イギョン(ジ):「パク・ジョンウンはインターネットサークルのニックネームです」
インジョン:「(ニヤリ)サークルのニックネーム?そんな仮名をニックネームにする人もいるんですか?」
イギョン(ジ):「・・・。」
インジョン:「いいわ。それはそういうことにしておいて… ジヒョンの友だちだったんですか?」
イギョン(ジ):「・・・。」
インジョン:「なぜ言わなかったんです?いいえ、なぜ騙したの?あなた、本当にジヒョンの友だちなの?違うわ!」
イギョン(ジ):「ジヒョンの友だち…」

そこへ背後から力強い声が響きます。

ガン:「ジヒョンの友だちだ」
イギョン(ジ)&インジョン:「!!!」

まっすぐインジョンの前に歩み寄ったガン。

ガン:「ジヒョンに頼まれて俺が雇った」
インジョン:「え?」
ガン:「何が問題なんだ?」

突然全て承知しているかのように自分をフォローし始めたガンに、何も言えずに戸惑うイギョン(ジ)。

ガン:「パク・ジョンウンはニックネームだって言ってるだろ。(イギョン(ジ)に)ソン、ジヒョンのお母さんのお相手をして」
イギョン(ジ):「・・・。」
インジョン:「ガン!」
ガン:「(イギョン(ジ)に)早く!」

入り口へ駆け出し、もう一度彼を振り返るイギョン(ジ)。
そんな彼女に、ガンは目で「早く入って」と合図を送ります。
言われたとおり、店に戻るイギョン(ジ)。

インジョン:「ハン・ガン、何するのよ!私はソン・イギョンと話していたのよ」
ガン:「お前こそ何だ!」
インジョン:「あの人、怪しいから確認したいことがあったのよ!」
ガン:「何が怪しいんだ?俺の目にはお前のほうが怪しいな」
インジョン:「?」
ガン:「ジヒョンの友だちじゃいけない理由でもあるのか?ソン・イギョンがパク・ジョンウンなのがお前にそんな重要なことか?」
インジョン:「本当にジヒョンの友だちだと知って雇ったの?」
ガン:「(冷静)どれだけ重要なことならジヒョンのお母さんまで利用したりできるんだ?」
インジョン:「…それ、どういう意味?ジヒョンのお母さんを利用したって?」
ガン:「ミノ先輩とお前の関係… 分かってる」
インジョン:「!!!」

ガン:「それなのにお前のやってることは… あんまりじゃないか? いや、図々しすぎるだろ」
インジョン:「(狼狽)」
ガン:「とにかく戻れ。ジヒョンのお母さんに気を使わせるな!」

彼女を置いて店に戻るガン。

#ごめんなさい、ちょっと叫ばせて。ガンアァーーー!♥

インジョン:「どうして分かったの…?ハン・ガンに喋るだろうって、どうして気がつかなかったのかしら!」

+-+-+-+

母の相手をしているイギョン(ジ)。
そこへインジョンが戻って来ます。

インジョン:「すみません。急に電話が入ったので」
ガン:「お帰りになるときは僕がお送りします。病院へ戻られますよね?」
インジョン:「?!… ガン」
ガン:「(インジョンに)お前は会社の仕事があるだろ」
インジョン:「・・・。」
ガン:「ご一緒します。あっちでクライアントに会う予定があるので」
ジヒョン母:「(ニッコリ)そうしましょう」
イギョン(ジ):「(ガンをジロジロ)」
ガン:「ソン・イギョンさん、僕の事務室にコーヒーを頼みます。シロップ抜きでね」

+-+-+-+

ガンのいる事務室へコーヒーを持って来たイギョン(ジ)。
テーブルにコーヒーを置き、イギョン(ジ)が座ると…

ガン:「(わざとらしく)ソン・イギョンさん、本当にシン・ジヒョンの友だちだったんですか?」
イギョン(ジ):「… えぇ^^;」
ガン:「ホントに?!どうして言わなかったんだ?さっき、ネットサークルの友だちだって言ってたみたいだけど」
イギョン(ジ):「マジックサークルなんです」
ガン:「(指をパンと鳴らし)あぁ~、それでシン・ジヒョンとよく似てたんだ!」
イギョン(ジ):「(苦笑)でも社長… どうして知ってたなんて言ってくれたんですか?」
ガン:「事情は分からないけど、君が追い込まれてると思ったから」
イギョン(ジ):「どういう意味だか…?」
ガン:「前に言ったでしょう?シン・ジヒョンにすごく世話になったって」
イギョン(ジ):「・・・。」
ガン:「そのうちの一つが… あ、ジヒョンのこと良く分かるよね。あいつ、ものすごい正義の塊でしょう。弱い奴らを苦しめたら、やみくもに出撃するじゃないですか」

イギョン(ジ)(心の声):「それが世話になったってこと?」

ガン:「それに、俺はインジョンがあまり好きじゃないんだ」
イギョン(ジ):「どうして?!」
ガン:「ソン・イギョンさんも知ってたんじゃないのか?ミノ先輩とインジョンの関係」

イギョン(ジ)(心の声):「はっ!どうして分かったの?」

ガン:「… 知らなかった?」
イギョン(ジ):「… 知ってました」
ガン:「それなら、いいんだ。仕事に戻って」
イギョン(ジ):「え?」
ガン:「だから君を助けたんだ」
イギョン(ジ):「・・・。」

そこへガンを呼びに来る男店員。
立ち上がったガンは、「行って来ますね」とイギョン(ジ)に微笑みかけ、事務室を出て行きます。

イギョン(ジ)(心の声):「インジョンはカン・ミノにすぐ言いつけるわ!」

慌てて立ち上がるイギョン(ジ)。

#咄嗟に機転を利かせてイギョン(ジ)を庇っただけでなく、自分のアシストに彼女が驚いただろうと、ちゃんとすぐにそっちもフォローする。
しかも、どこまでもさりげなく…(溜息

+-+-+-+

HEAVENを後にする母を、階段の上で見守るイギョン(ジ)。
インジョンが黙ってイギョン(ジ)を見上げます。

+-+-+-+

執務室で慌ただしく動くミノ。
出ようとしたところで電話が鳴ります。
「ソン・イギョン」と記された携帯画面を見て、嬉しそうに電話を取るミノ。

ミノ:「はい、カン・ミノです」
イギョン(ジ):「話があるんですけど、今会えますか?」
ミノ:「ミーティングに出掛けるところなんだけど、何かあったんですか?」
イギョン(ジ):「何時に終わります?」
ミノ:「そうだな、5時ごろかな?」
イギョン(ジ):「家の前で待ってますから」

電話を切った瞬間、再びミノの電話が鳴ります。
発信者はインジョン。
電話に出ることなく電源を切った彼は執務室を出て行きます。

+-+-+-+

ジヒョンの病室。

ジヒョン母はガンを伴って戻って来ます。

ガン:「(ペコリ)またお邪魔しました。昼食は召し上がりましたか?」
ジヒョン父:「来るなと言ったのにちっとも聞かんな!」
ジヒョン母:「インジョンと一緒に行った店がハン社長の店だったのよ」
ジヒョン父:「どうでもいい。何でまた来たんだ?」
ジヒョン母:「あなたに話があるって」

そう言って席をはずすジヒョン母。

ジヒョン父:「俺に話をするような関係か?」
ガン:「僕がこんなことを申し上げる立場でないのは承知していますが、ジヒョンの代わりだと思って聞いていただきたいんです」
ジヒョン父:「何様のつもりでジヒョンの代わりだと?!」
ガン:「僕は… ジヒョンとよく似た境遇だったんです」
ジヒョン父:「… 何だって?」
ガン:「僕は母がいつ亡くなったのか知りませんでした。一年経ってから知ったんです。母が一年前にすでに世を去っていたと…」
ジヒョン父:「・・・。」
ガン:「それは全て… 僕のためを思った母の遺志だったそうです」
ジヒョン父:「いったい何を言ってるんだ?」
ガン:「母は言ってくれなかったんです。なぜ離婚したのか、どんな病気なのか、いつ死ぬのか…。死に向かいながら最後まで僕に言うことなく、僕をアメリカへ送りました」
ジヒョン父:「もういい。何が言いたいか分かったから、もうやめろ」
ガン:「母が僕のためだったと言っても、僕は今でも母が理解できません。僕のためを思うなら、言ってくれるべきだったんです」
ジヒョン父:「それのどこがジヒョンと似てるんだ!」
ガン:「ジヒョンはそれ以上でしょう!目覚めたときにお父さんがいらっしゃらなかったらどう思うでしょうか。しかも、自分のために手術も受けずに亡くなったと知ったら!」
ジヒョン父:「おい、脅すつもりか?何が分かる?何の資格があるんだ?!」

興奮し、頭に痛みを感じて顔を歪ませるジヒョン父。

ガン:「お父さん…」

+-+-+-+

イギョン(ジ)はミノのマンションの前にぼんやり座っていました。
夕方。傾いていく日差しとそよ風が彼女を優しく撫でていきます。

イギョン(ジ):「風が気持ちいい…。すごく綺麗だな、空も」

イギョン(ジ)(心の声):「49日の後も… 見られるかな。見られなくなりそう…」

そこへやって来たミノは、夕陽の中で一人で座っているイギョン(ジ)に気づき、思わず足を止めます。

イギョン(ジ)(心の声):「ううん、見られるわ。きっと見られるはずよ」

そこでミノの姿に気づき、無防備な心の中を覗かれたように戸惑うイギョン(ジ)。

ミノ:「何をしてたんです?」
イギョン(ジ):「風と空が… とても素敵だったので」
ミノ:「それならドライブに出掛けよう。こんな日に家にいるのは物足りないだろう?」
イギョン(ジ):「車でする話じゃないんです」

彼の返事を聞かず、さっさとマンションの中へ入って行くイギョン(ジ)。
誘いをはぐらかされたミノも、黙って彼女に続きます。

+-+-+-+

ミノのマンション。

イギョン(ジ)は壁に掛けてある、ミノとジヒョンの婚約式の写真を見つめていました。
腕組みをして…。

そこへコーヒーカップを二つ、持って来て座るミノ。
彼女はそれでも、立ったまま写真からじっと目を離しません。

ミノ:「写真に穴が開きそうだ」
イギョン(ジ):「私にある友だちがいたんです。あまり会うことはなかったけど、顔は知っていて、心の中も全部分かっている友だちが」
ミノ:「話があるんだろう?こっちへ座って」
イギョン(ジ):「もう話し始めてるわ」
ミノ:「^^」
イギョン(ジ):「ネットサークルで知り合った友だちだったんだけど、その子が… シン・ジヒョンです」
ミノ:「!!!」

そこで初めてチラリとミノを見下ろすイギョン(ジ)。

イギョン(ジ):「シン・ジヒョン。彼女がその友だちなんです」
ミノ:「・・・。」
イギョン(ジ):「あなたがカン・ミノだと知ったとき、最初はシン・ジヒョンの婚約者だから嬉しくって。シン・インジョンとの関係を知ってからは… 憎くなったわ。そのうちこういうことになったのよ」
ミノ:「ちょっと… ちょっと待って」

動揺して彼女の話を止め、混乱した頭の中を懸命に整理し始めるミノ。
イギョン(ジ)は、ぎゅっと拳を握り締めます。

立ち上がったミノは…

ミノ:「君が… ジヒョンの友だちだって?」
イギョン(ジ):「サークルのニックネームはパク・ジョンウンよ」
ミノ:「パク・ジョンウン?!」
イギョン(ジ):「シン・インジョンさんから聞いてません?」
ミノ:「それが君だって言うのか?… どうしてそんな」
イギョン(ジ):「今度この家に来るときには、この写真… シン・ジヒョンとの写真は見せないでくださいね^^」
ミノ:「・・・。」

そこへドアが開き、入って来たのはインジョンでした。

インジョン:「!!!」

余裕の笑みを見せるイギョン(ジ)。

イギョン(ジ):「どうぞ入って。私の話は終わったから」
インジョン:「何の話が終わったって言うんです?」
イギョン(ジ):「インジョンさんが言おうとしてる話ですよ」

出て行こうとするイギョン(ジ)の腕を掴むインジョン。

インジョン:「ちょっと!」
イギョン(ジ):「嘘を話していないかどうか、それはカン・ミノさんに確かめるといいわ」

手を振り払い、イギョン(ジ)は出て行きます。

インジョン:「オッパ!どうして黙ってるの?あの女が何て言ったの?!」

目を閉じ、座り込むミノ。

ミノ:「全部聞いた。少し考えなければ」
インジョン:「あの女がパク・ジョンウンだったのよ!」
ミノ:「・・・。」
インジョン:「パク・ジョンウンがソン・イギョンで、つまりソン・イギョンがジヒョンの友だちだってことよ!」
ミノ:「(目を閉じたまま)聞いたと言ったろ」
インジョン:「何かあると思わないの?」
ミノ:「(目を開き)考えてみるから帰ってくれ」
インジョン:「オッパ!」
ミノ:「一人で考えたいんだ!!!」
インジョン:「!」

じっと一点を見据えたまま、彼女に見向きもしないミノ。
インジョンは仕方なく、彼の部屋を出て行きます。

+-+-+-+

堂々と立ち回ったものの、マンションのロビーの陰で、イギョン(ジ)は不安に駆られていました。

イギョン(ジ):「おしまいだわ。カン・ミノが放っておくわけないもの。ここでカン・ミノと終わってしまったら何も突き止められなくなるのに…。お父さん、どうしよう」

そこへフラフラと足取りのおぼつかないインジョンが降りてきます。
「もう出て来たの?」と陰に隠れて様子を窺うイギョン(ジ)。

すると、後から降りてきたミノが脇目もふらずに走って出ていきます。

+-+-+-+

アパートに帰ったイギョン(ジ)は、以前もやったように玄関のドアを少しだけ開き、布団に横になります。
横になったものの、目覚めたイギョンがまた驚くに違いないと何度も起き上がっては悩み…。

魂の状態になってミノのマンション前で待ち、彼が出掛けるときにマンションの中へ入ろうとしているのです。

「やっぱりダメだわ」と、アパートの玄関を開けたままにするのを諦めた彼女は、いつもどおりの時間に体から抜け出します。

目を覚まし、起き上がったイギョンは、またふと気になって部屋を見まわし…。

+-+-+-+

夜のHEAVEN。
支配人妻は夫にノートを見せ、真心を表すものをどれだけ一生懸命考えたか訴えていました。
それなのに、夫が理由を話してれないのが気になって仕方ないのです。

そこへ、怖い形相で歩いてきたミノが、二人の前を通り過ぎ、店の中へ入っていきます。

支配人:「あ、台風が来たようだな」

+-+-+-+

ガンは目の前の広げたレポート用紙に集中していました。
土地の登記簿から調べ上げたことをまとめ、「(株)ジュンセカンパニー2010年5月」「パク・スンジェ 2011年」という名前を丸く囲むガン。
その下には「シン・イルシク(ジヒョン父)の名前が並んでいます。

#ガンの字がえらく可愛いんですけど^^

集中する余り、ミノが入って来たのに気づかないガン。
幸いミノはレポート用紙に書かれた内容を気に留めない様子で、彼の机をゴンゴン!と叩きます。
さっとノートを閉じるガン。

ガン:「… いつ来たんだ?」
ミノ:「お前、本当に知ってたのか?」
ガン:「あぁ… ソン・イギョンがジヒョンの友だちだってことか。知ってたよ」
ミノ:「・・・。」
ガン:「前にジヒョンが友だちを紹介したいって言ってたから」
ミノ:「それなのになぜ俺に言わなかった?ソン・イギョンと俺が関わるたびに、ジヒョンの婚約者云々言ってカッとなってたろ」
ガン:「だから止めようとしてたんだ」
ミノ:「最初からジヒョンの友だちだと言えば簡単なことだった」
ガン:「先輩を信じてたから」
ミノ:「・・・。」
ガン:「先輩がジヒョンを愛してるって信じてたんだ」
ミノ:「・・・。」
ガン:「婚約者の友だちだなんて、いちいち先輩に話さなきゃいけないのか?」
ミノ:「なら、ソン・イギョンをなぜそのまま置いてたんだ?クビにすりゃいいだろ」
ガン:「(冷笑)知らないで言ってるのか?… 俺が彼女を好きだって、先輩も知ってるだろ」
ミノ:「何だと?」
ガン:「俺は… 彼女が好きだ」
ミノ:「ソン・イギョンが好きだと…。あぁ、そうだろうと思った」
ガン:「・・・。」

ガン(心の声):「ソン・イギョンじゃない。シン・ジヒョンだ…」

はっきりと言い切るガンに、ミノはそれ以上言葉がありません。

+-+-+-+

イギョンと一緒に家を出たジヒョンは、まだバイトの時間でもないのに出掛けたイギョンが気になります。
自分もミノの家へ早く行きたいものの、やはりイギョンの後ろ姿を振り返れずにはいられないジヒョン。

結局彼女はイギョンの後をずっとついて行きます。

イギョンが独りでやってきたのは教会でした。
中にも入らず、じっ教会の前に座っているイギョン。

ジヒョン:「オンニ、そんなに行くところがないの?会いに行く人もいないの?私は会いたくても… シン・ジヒョンとして会えなくて寂しいのに、オンニは会う人がいなくて寂しいの?」

ジヒョン:「ソン・イスさん、保育院でもどうしてるか分からないって言うの。オンニの学校でも誰と仲良かったのか分からないし。… じれったいわ、ホント。私、行かなきゃならないのに」

イギョンを見つめながら、彼女に近づくジヒョン。

ジヒョン:「ずっとここにいちゃダメですよ。誰もいないから危険だわ」

イギョンの髪をそっと撫でようとしたその瞬間、イギョンが気配を感じてビクっと動きます。

ジヒョン:「?」

気配の正体を探るように、キョロキョロと視線を動かすイギョン。

+-+-+-+

ミノのマンションにやって来たジヒョンは、彼の帰宅に合わせてマンションの中へ入り込むことに成功します。

それから…

彼が寝室の秘密金庫を開けるのを、ひたすら待ち続けるジヒョン。

携帯電話(声):「残り18日4時間29分です」

朝が来て、また夜が来て。

携帯電話(声):「残り17日4時間29分です」

朝が来て、また夜が来て。

携帯電話(声):「残り16日4時間29分です」

そしてまた朝が…。
ミノの部屋に居座っても、彼が金庫を開けることはありません。

+-+-+-+

朝。

イギョンがアパートへ戻ってくると、そこへ急いで走って来たジヒョン。

ジヒョン:「あ、オンニ!!!」
イギョン:「?」

呼ばれた気がしたのか、ハッとして足を止めたイギョンは、驚いて辺りを見回します。
イギョンの様子に戸惑うジヒョン。

+-+-+-+

アパートの壁に、イギョンとジヒョンは並んでぼんやり座っていました。

イギョンの心の中を、夢だとばかり思っていた記憶が巡ります。

イギョン:「… やめて」
ジヒョン:「?」
イギョン:「イス!今になって…!」

涙がイギョンの目から溢れ出します。

ジヒョン:「オンニ!」

泣きじゃくるイギョンの隣で、彼女に触れることも出来ず、「どうしたらいいの?!」と一緒に泣くジヒョン。

+-+-+-+

布団の上で目を開けるイギョン(ジ)。
瞳に残った涙を拭うと、急いで起き上がります。

前に見かけたことのある、イギョンの大学の卒業アルバムを思い出したのです。
それを見れば、卒業生たちの連絡先が見つかるはずです。

アルバムをめくっていくと…
そこには、かつてのイギョンが明るく微笑んでいました。

イギョン(ジ):「このときはこんなに明るかったのに、オンニ^^」

そして、ふと隣の写真に目が留まります。
そこには「ソン・イス」という男性の写真。

イギョン(ジ):「あっ!この人がソン・イスみたい!一緒の学校に通ってたのね!」

嬉しくなってもう一度彼の写真を見つめるイギョン(ジ)。

イギョン(ジ):「?… でも、この人。スケジューラーとそっくりなんだけど」

目を近づけ、写真に見入った彼女は…

イギョン(ジ):「!!!」

+-+-+-+

急いでアパートを飛び出したイギョン(ジ)は「大事な話があるんだから!」と、「来るな!」と言い張る編曲作業中のスケジューラの元へ押しかけます。

彼の目の前に突進してきた彼女は、「見せるものがあるの!」と、持って来たアルバムを出します。

イギョン(ジ):「私、ソン・イスを見つけたのよ!」
スケジューラ:「どこで何してるか調べてくれって?見当もつかねーな!」
イギョン(ジ):「そんなんじゃないから、とにかく見て!!!」

ガバっと彼女が開いたそのページに、スケジューラが視線を落とします。

イギョン(ジ):「ここよ」
スケジューラ:「・・・。ん?」
イギョン(ジ):「・・・。」
スケジューラ:「!!! 何だ、これ?これ… 俺だけど」
イギョン(ジ):「!!!」

とうとうつながったスケジューラとソン・イス。
二人は言葉もなく、顔を見合わせます。

+-+-+-+

ここでエンディングです。

まずはちょっと妄想話^^;
あと2滴の涙がどうなるのか、すごく気になるところですよね。目ぼしい人は今のところ見当たらないし。
何話も前から思っていたんですが、私は、回りまわってそれがミノとインジョンになれば面白いなぁと。
今の二人を見ていると、残りの数話で純粋にジヒョンを思うようになるとは考えにくいのですが、
1滴目のガンに匹敵するインパクトを…と考えたら、この二人以外にいないと思うのです。
(もしくはビックリの大穴でイギョンとイスとか。二人もジヒョンと繋がってますからね。でもなー うーん)
こうして妄想は止まらず…。

そして

今回は何と言ってもガンが心の中でハッキリ言ってくれた「ソン・イギョンじゃなくてシン・ジヒョンだ」。
誰にもまだ言っていない、ガンが視聴者の私たちとだけ共有してくれた大切な思いが胸に響きました。

ガンが晴れて本人の前で、堂々と声に出して言える日が来ますように。

 - 49日(私の期限は49日)