韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!プロデューサー/SPY/夜警日誌/トライアングル/主君の太陽など

49日 5話あらすじ

   

SBS韓国ドラマ「49日」、5話に進みます。

ミノたちの動きを知り、自分の印鑑を何とかして先に手に入れようとするジヒョン。
物に触れるためには、イギョンの姿でなければなりません。

ジヒョンの家の前までやって来たイギョン(ジ)は、意を決してインターホンを鳴らします。

では、どうぞ。

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声:「どちら様ですか?」
イギョン(ジ):「あの… こんにちは。ジヒョンの友だちのパク・ジョンウンといいますが」
声:「どちら様って?」
イギョン(ジ):「ジヒョンに貸していた物があって来たんです」

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その頃、インジョンはまだタクシーの中。

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イギョン(ジ)は家の中へ通してもらうことに成功します。

ジヒョン母:「何を取りに来たんです?」
イギョン(ジ):「マジック映像のCDなんです。急に必要になって…」
ジヒョン母:「サークルの友だちということは大学の?」
イギョン(ジ):「いいえ。インターネットサークルなんです。ネットで知り合って集まるんです」
ジヒョン母:「ジヒョンの友だちはみんな知っているけれど、聞いたことがなくて…」
イギョン(ジ):「昨年のご両親の結婚記念日の時… 4月だったか5月だったか… その時、ジヒョンがマジックをお見せしたでしょう?ティッシュをヒラヒラさせて、お母さんのネックレスをジャン!お父さんの(カフスポット?)をジャン!」
ジヒョン母:「!… えぇ」

イギョン(ジ)(心の声):「(言い聞かせる)シン・ジヒョン、自分を出しちゃダメ。あなたはジヒョンの友だちなのよ。ジヒョンじゃないの」

イギョン(ジ):「(ジヒョン母に)それ、私とすごく練習したんです」
ジヒョン母:「そうだったの…?」
イギョン(ジ):「シン・ジヒョンがあんな状態なのに、こうやって訪ねて来て申し訳ありません」
ジヒョン母:「ジヒョンのこと… 知っていたのね。誰に聞いたの?」
イギョン(ジ):「あ、それは… シン・ジヒョンの大学の友だちに」

イギョン(ジ)は病院から持って帰ってきたばかりのカンガルーの人形が、すぐ近くに置いてあるのに目をやります。

イギョン(ジ):「あ、これ、あのぬいぐるみですね。ミノさんに貰ったっていう…」
ジヒョン母:「うちのジヒョンがそんな話までしたの?」
イギョン(ジ):「えぇ。二人が出会って初めての誕生日プレゼントでしょう?」

溜息をつく母親。

ジヒョン母:「そんなに何から何まで話す友だちなのに、どうして今まで一度も私に言わなかったのかしら」
イギョン(ジ):「私はインターネットで知り合ったから、影みたいな友だちなんです。シン・ジヒョンは元々他にも友だちがたくさんいるでしょう?」
ジヒョン母:「(うなずく)ところで… 探しているのは何だったかしら」

母が立ち上がろうとします。

イギョン(ジ):「私が探します。CDがたくさんあって探すの大変でしょうから」
ジヒョン母:「・・・。」
イギョン(ジ):「もし構わないなら…。とてもお辛そうに見えるので」
ジヒョン母:「(うなずく)… そうしてくださる?」
イギョン(ジ):「はい。(カンガルーのぬいぐるみをチラリ)これも上に持って行きましょうか?」
ジヒョン母:「そうね」

#そうかそうか。何でも知ってるんだから「友だちだ」って母親を言いくるめるのも簡単なことだったんだ。

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ミノは携帯電話の留守番電話を聞き、ジヒョンの家に持って帰ったばかりのカンガルーのぬいぐるみに印鑑がしまってあることを知ります。

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ジヒョンの部屋へカンガルーのぬいぐるみを持って行ったイギョン(ジ)は、
無事ポケットから印鑑を手に入れます。
一緒に入れてあったネックレスがその弾みでぬいぐるみの足元へ…。

棚からさっとCDを探し当てた彼女は、ふと気がついてもう1つ棚から何かを手に取ります。

イギョン(ジ):「これは借りて行くだけですからね!盗むんじゃないですからね!」

階段を下りてくると、ソファで母親がぐったりしている姿が目に入ります。
そっと母の前に立ち、見つめるイギョン(ジ)。
涙が滲み、慌てて目を逸らします。
そこへ、気がついて目を開ける母。

イギョン(ジ):「(CDを見せ)… これです」
ジヒョン母:「そう…。どうぞ持って行って」
イギョン(ジ):「何か召し上がってください。こんなふうにヤツレていらっしゃるのを見たら、シン・ジヒョンが悲しみますから」

彼女の言葉に精一杯うなずき、それでもやはり辛くて目を閉じる母。

イギョン(ジ):「・・・。シン・ジヒョンはお母さんのことものすごく好きなんです」
ジヒョン母:「(体を起こし)ジヒョンがそんな話を?」
イギョン(ジ):「もちろんです。この世で一番可愛らしくて情深い女性だって、お母さんみたいな母親になりたいって言ってました」
ジヒョン母:「!… お母さんみたいな… 母親になりたいって?」
イギョン(ジ):「^^」
ジヒョン母:「… お父さんっ子で、私はそんなことちっとも思わなかったのに…」
イギョン(ジ):「そんなこと絶対ありません!うちのお父さんは幸せ者だって… そう言ってました」
ジヒョン母:「そうだったのね。あの娘、そんなこと言ってたのね。ねぇ、他に… 他に何か聞いていない?」
イギョン(ジ):「(鼻をくんくんして、これ、何の匂い?)四骨は召し上がりませんよね?」

※四骨は牛の骨。スープや薬剤に使います。4話終盤でインジョンが「四骨を買ってくるように」と家政婦をお使いに出したのでした。

… と言ってから口をつぐむイギョン(ジ)。
母が家政婦を呼んだところへ、ちょうどインターホンが鳴り、画面にインジョンの姿が映し出されます。

家政婦:「インジョンですね」
母:「インジョンがまた来たの?」
家政婦:「そうですよね。帰ったと思ったのに」
イギョン(ジ):「私、もう帰ります。さようなら!」

慌てて帰ろうとするイギョン(ジ)。
玄関の前で振り返り…

イギョン(ジ):「また会いにお邪魔してもいいですか?」
ジヒョン母:「え?あぁ、そうね。また来てちょうだい」

お辞儀をしたイギョン(ジ)は出て行きます。
インジョンが門を入ると同時に玄関を出たイギョン(ジ)は、危機一髪のところで身を隠し…。

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中へ入ったインジョンは、携帯電話を忘れたと言ってジヒョンの部屋に入ります。
カンガルーのぬいぐるみのポケットを探りますが、印鑑はありません。

インジョン:「そんなはずないのに!確かにここよ。ここしかないのに!」

そのとき、カンガルーの足元にネックレスが落ちているのに気づいたインジョン。

インジョン:「どうしてこんなところに出てるの?おばさんが調べたのかしら」

そして、病室から戻ってきたぬいぐるみが全て元通りに置かれていることにも気づくのです。

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無事門の外へ脱出したイギョン(ジ)。

イギョン(ジ):「こんな方法使うとは思わなかったでしょ」

~~前回スケジューラくんと話したとき~~

話の流れで、「魂の状態の時はIQが高くなってるんだから、頭を使え」と言うことになったイギョン(ジ)。
目をつぶり、考えてみると…

周りの人が自分を「ソン・イギョンさん」と呼ぶ姿が浮かびます。

イギョン(ジ):「そうだ!他の人にとっては私はシン・ジヒョンじゃないんだ!何で考えつかなかったんだろう」

そして、ミノがインジョンに「適当に言いくるめれば良かったんだ。ジヒョンの部屋に置いていったものがあるとか」とアドバイスしていたのを思い出します。

~~そしてまんまと成功したパク・ジョンウン作戦~~

イギョン(ジ)は門の前でほくそ笑みます。

イギョン(ジ):「ずっと探してなさいよ。絶対に探し出せないから!」

スキップして帰って行くイギョン(ジ)。

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諦めて下へ降りてきたインジョン。

ジヒョン母:「携帯電話は見つかったの?」
インジョン:「はい。ところで、病室にあったぬいぐるみ、元通りになってますね」
ジヒョン母:「埃が立つから持って帰るように言われたのよ」
インジョン:「お母さんがジヒョンの部屋に持っていらっしゃったんですか?」

そこへやって来た家政婦は「インジョンは全く困った人ね」と声を掛けます。

インジョン:「え?」
家政婦:「遠くまでお使いに行かせておいて、家を空けて行くなんて!泥棒が入ったらどうするの!」
インジョン:「警報装置があるでしょう?!」
家政婦:「この前、庭に変な箱があったんだから!」
ジヒョン母:「それにあなた、私のこと何年も知ってるのに、四骨を食べないこと知らなかったの?」
インジョン:「あ… うっかりしていました。何か体に良いものをと思って 」
ジヒョン母:「ジヒョンの友だちにでもあげれば良かったわ」
インジョン:「ジヒョンの友だち?誰か来たんですか?」
ジヒョン母:「入って来るとき会わなかったの?」
インジョン:「えぇ」
家政婦:「変ね。出るときインジョンが門を開けてやったのよ」
インジョン:「え?・・・。その友だちって誰なんですか?」

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アパートへ帰ってきたイギョン(ジ)は、印鑑をビニールでグルグル巻きにして箱の中にしまいます。
そこへやって来たのは、家賃をもらいに来た大家さん。

住人が出てこないので合鍵で入って来た大家さんに、「家賃は明日払います」というイギョン(ジ)。
家に金が置いてあるのを知っている大家さんは引き下がりません。

鍋の中にお金が入っているのを知っているイギョン(ジ)ですが…

イギョン(ジ)(心の声):「あれは私が勝手に取っちゃいけないお金だし…」

今は本当にお金が無いから明日にしてくれ、と頼み込み、その場を逃れます。

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合流したミノとインジョン。

ミノ:「結局カンガルーのぬいぐるみの中にも印鑑はなかったと…。ここまで俺を追いやるのか」
インジョン:「オッパ、私、友だちだっていう人のことが気にかかるの」
ミノ:「?」
インジョン:「パク・ジョンウンっていう名前、ジヒョンに一度も聞いたことないわ。カンガルーのぬいぐるみだって、その人が部屋に置いたって」
ミノ:「なぜ?」
インジョン:「・・・。」
ミノ:「理由があるべきなのに、それがないだろう?なぜ、何のために印鑑を持って行くのか。俺たちの計画を知らない限り、ジヒョンの印鑑を持って行く理由がない。ジヒョンだって知らずにいたのに、誰が何のために、ジヒョンの友だちの振りをして印鑑を持って行くんだ?論理的に成り立たない。誰かが知っていたとしても、ジヒョンのご両親に話せばいいことだ」
インジョン:「それはそうだけど、家にまで訪ねて来る友だちを、私が知らないわけないもの」
ミノ:「誰だって心のなかに秘密の金庫を1つずつ持ってるものだ」
インジョン:「・・・。」
ミノ:「昨夜病院で明かして、今日も大変だったろう。帰って休んだほうがいい」
インジョン:「こんな状況で眠れる?!ジヒョンのお父様は土地契約を済ませてると思っていらっしゃるのに、印鑑を見つけられないなんて。ヘミドの前金処理まで日がないのよ。
ミノ:「(微笑)俺が忘れてるんじゃないかって… それで言ってくれてるのか?」
インジョン:「!… 不安なのよ」
ミノ:「あまり心配するな。俺が何とかする」
インジョン:「どうやって?!」
ミノ:「少しだけ考える時間をくれれば、どうすればいいか答えてあげられるんだけど」
インジョン:「・・・。」
ミノ:「タクシー呼んでやるよ。俺はちょっと考えなきゃな…」
インジョン:「・・・。」

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定休日のHEAVENにはガンと支配人がいました。

支配人:「病院でソン・イギョンさんに会ったって?」
ガン:「40何日かしか生きられないって… 本当だったみたいだ。本当に… 期限つきらしい」
支配人:「そうみたいだな」
ガン:「俺の周りには何でそんな人ばかり現れるんだ?最初の日、適当に金を渡して帰ってもらうべきだったんだ」
支配人:「ならそうすれば良かったじゃないか」
ガン:「おじさん、何で俺のこと止めてくれなかったんだよ。何で受け入れさせたんだ?」
支配人:「心に引っかかるか?」
ガン:「心じゃなくって神経遣うだろ」
支配人:「心に引っかかるなら、引っかかる通りにすればいい」
ガン:「心じゃないって!そういう台詞やめてくれよ」
支配人:「隠そうとして隠せるもんじゃない。この世のもの何でも隠せると思うか?」
ガン:「(溜息)シン・ジヒョンに似ているところだらけだ。うんざりするほど」
支配人:「それならもっと面倒みてやればいい」
ガン:「?!」
支配人:「自分の力でどうにもならないことを引きずってないで、出来ることをしろよ。後悔すると分かってて後悔する真似をせずにな」
ガン:「・・・。」

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アパートに印鑑を置いておくのが心配になったイギョン(ジ)。
HEAVENへやって来て、植木の鉢に隠そうとしますが上手くいかず…。

ドアが開いていた店に入り、引き出しからスコップをゲットしたとき、
支配人がいるのに気づき、上の階へ逃げます。

すると、支配人も上の階へ。
とっさに扉が開いていた部屋へ入ります。

そこはガンの個人的スペース?

ソファの陰に隠れて様子を伺っていると、シャワーブースから水の音。
ガンが歌を大熱唱しながら体でリズムを取っているのが見えます。

イギョン(ジ):「一応友だちだから病院まで来てくれたと思ったけど…。私の好きな歌で踊ってるなんて。私なんか死のうが生き返ろうがどっちでもいいって訳ね」

部屋を出て行こうとしたイギョン(ジ)は、観葉植物が置いてあるのに気づき、その鉢の中に印鑑を隠します。

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ふと歌が続かなくなったガン。

彼の頭の中に、ベッドの上で眠ったままのジヒョンと、病院の前で出会したイギョン(ジ)の姿が浮かびます。

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ガンは店に降りてきてビックリ。
なぜかイギョン(ジ)が大張り切りで掃除をしていました。

ガン:「ここで何を?」
イギョン(ジ):「大掃除してるんですよ」
ガン:「掃除するってどうして知ったんだ?店が休みなのも知らなかったのに」
イギョン(ジ):「休みだって言ってくれなかったから文句言いに来たら、大掃除してたから」
ガン:「・・・。」
イギョン(ジ):「… 今まで私、自分勝手だったし、お世話になってことも多いし」
ガン:「いいからもう帰ってください」
イギョン(ジ):「いいえ!(掃除を再開)」
ガン:「帰っていいから」
イギョン(ジ):「大丈夫ですよ」

イギョン(ジ)が持ち上げた椅子を奪い、代わりに下ろすガン。

イギョン(ジ):「!」

ガンは無言でイギョン(ジ)の腕を掴み、外へ連れて行きます。
「え?え?」と言いながらおとなしく連れて行かれるイギョン(ジ)。

支配人妻:「あなた、見ました?!あらま!おほほほっ、どうしましょ♥」
支配人:「どうしたんだ?」
妻:「(夫の手をパッと掴み)こういうの大好き!ハン・ガンさんすごく素敵だわ~。キム・ジュウォンより素敵♥」
支配人:「(咳払い)やれやれ、大変だ。最近ドラマのせいで女性がすっかりイカれちまった」
妻:「あなた、スネてるんですか?」
支配人:「スネる?(妻の腕を急に掴み、引っ張って)こっちへ来なさい!」
妻:「(嬉)あらまどうしたんです~?♥」

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店の外に出てきたガンとイギョン(ジ)。

ガン:「必要ないから。やらなくていいって言ってるんです」
イギョン(ジ):「やりたくてやってるんですよ。それに今日の分はバイト代貰いませんから」
ガン:「(慣)誰があげるって言いました?」
イギョン(ジ):「^^」
ガン:「体も良くないくせに意地っ張りだな」
イギョン(ジ):「体も良くないって… 。(思い出し)あぁ…」
ガン:「ここでまた倒れて騒動起こす前に帰って休んだほうがいい」
イギョン(ジ):「(じーーーっ)」
ガン:「?」
イギョン(ジ):「騒動ばかりのバイトだって言ったこと、少しは悪いと思ってるのね♪」
ガン:「何だって?」
イギョン(ジ):「我慢ついでにもう少しお願いします。私が騒動起こす日もそう残ってはいませんから」
ガン:「ってことはつまり… 本当なんですか?期限付きだっていう…。前に48日だとか言ってたあれは…」
イギョン(ジ):「・・・。」
ガン:「それは… 本当に限りがあるって、そういうわけじゃないんでしょう?」
イギョン(ジ):「今日から42日です」
ガン:「そんな!いくら限りがあるからって日数まで決まってることがあるか?」
イギョン(ジ):「稀な病気みたいなものなんです。ハッキリ約束できるのは、42日我慢すればもう私の顔を見ることはないってこと…」
ガン:「・・・。」

明るく自分の顔を指さしたイギョン(ジ)は…

イギョン(ジ):「この顔、もう見ないようにしてあげられるってことですよ。(小指を出して)約束できますよ^^」
ガン:「(呆)酷いな」
イギョン(ジ):「?」
ガン:「どうして自分の命のことを俺に…(言葉が続かず)掃除していくなり帰るなり好きにしろ!」

イギョン(ジ)を置いて店に入ってしまうガン。

イギョン(ジ)(心の声):「チッ、ソン・イギョンにはこんなに心開いて優しくするのに、私にはあんなにキツかったのよね」

イギョン(ジ)はそのまま店に残り、掃除を続けます。
そんな彼女の様子を、本をめくりながら見つめるガン。

ずっと見ないふりをしていた彼も、彼女の姿を見ているうちに立ち上がり、物も言わずに手伝うのでした。

支配人:「シャワーしたのに掃除してるのか?」
ガン:「おじさん、部屋まで来てたのか」
支配人:「あぁ、ピアノの調律しなきゃいけないと思ってな」

そう言われ、ガンはピアノを見つめます。

支配人:「やってもいいか?」
ガン:「(うなずく)」

イギョン(ジ)は黙っているガンとピアノを見比べるのでした。

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ミノは運転手のジニョンと二人でスカッシュをしに来ていました。
夢中で球に力を込めるミノ。
倒れたジニョンは「覚悟を決めて走るお前には叶わない」と負けを宣言します。

※このジニョン、ミノに対しタメ口で話しています。

ミノ:「そうだよな。俺はそういう男だ。行くぞ」

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病院の屋上で、夜の街を見つめながら考えに耽るミノ。

~~ジヒョンの主治医の話~~

医師:「ご覧のとおり、ほとんど脳波が見えません。脳死患者の脳波グラフと変わりありません」
ミノ:「では、望みはほとんどないとおっしゃるのですか?」
医師:「ご両親が現実を認めるまで、何ヶ月か掛かることでしょう」

~~うなだれるミノ~~

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ミノが病室の前まで来ると、廊下で話すジヒョンの父と主治医が居ました。

ジヒョン父:「ジヒョンに聞こえるだろ!やめないか!」
主治医:「君、一体どうしたんだ。そんなのがあるか?なぜ意地を張るんだ。なぜ私の言うことを聞かないんだ?」
ジヒョン父:「俺の人生だ!何でお前の言う事を聞かなきゃならん?黙れ!」

興奮して頭を押さえるジヒョン父。
そばへやって来たミノはジヒョン父を食事に連れ出します。

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ジヒョン父:「話は何だ?」
ミノ:「先に召し上がってください」
ジヒョン父:「聞いてからにしよう。まぁ、食欲もないしな。何かあったのか?」
ミノ:「(溜息)あの日、契約できなかったんです」
ジヒョン父:「… どういうことだ?」

ミノは間違えて渡された『印鑑』を静かに差し出します。

ミノ:「あの日、ジヒョンが印鑑を間違えて持って来たんです、お父様」

キャップを開き、口紅であることに気づくジヒョン父。

ジヒョン父:「これを渡されたと?」
ミノ:「ジヒョンが後で気がついて、印鑑を持って来ようとして事故に遭ったんでしょう。印鑑はジヒョンの車を廃車にする際、失くなってしまいました」
ジヒョン父:「何だと?なぜ今まで言わなかった?いや、違う。契約は無事済んだと言ったじゃないか」
ミノ:「お父様がこんなときに到底申し上げることができませんでした。何とか、何とか解決しようとしたんですが…」
ジヒョン父:「いくらそうでもだ。君らしくもない」
ミノ:「・・・。ですからお父様… 今こういう状態なんです。契約先はまだ待つと言っていますが、印鑑なしに土地を売るには、ジヒョンを禁治産者にしなければならないそうです」
ジヒョン父:「!… 禁治産者?」

※禁治産者=心神喪失の常況にある者

ミノ:「僕にはできません、お父様。そんな自信もありません」
ジヒョン父:「・・・。」
ミノ:「お父様の会社ですから、お父様がご解決を。僕はただ… ただジヒョンのそばにいたいと思います」

そう言ってミノが差し出した封筒には「辞職願」の文字が。
ジヒョン父は何も言わず溜息をつきます。

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HEAVEN。

すっかり綺麗になった店の中。テーブルの1つが綺麗にテーブルセッティングされ、
ウットリと待つ支配人妻の前に夫が料理を運んできます。

イギョン(ジ):「今日、お二人の結婚記念日ですか?」
支配人妻:「結婚記念日に掃除させる人じゃないわ、うちのヘウォンさんは♥」
支配人:「^^」

そこへ着替えて降りてきたガン。

ガン:「1ヶ月に1度ずつ、大げさなことをする日だ」

支配人:「うちのファジュンさんは麺やパンが大好きなんだが、俺の健康のために韓食ばかり召し上がってるからね」
ガン&イギョン(ジ):「・・・。」
支配人妻:「だから1ヶ月に一度、厨房の大掃除をする日に自らパスタを作って食べさせてくれるの♥」
イギョン(ジ):「あぁ~。けど、私たちが一緒に食べちゃっていいんですか?」
支配人:「絶対にお断りです。お二人はあちらでお召し上がりを。(妻に)君、パスタが伸びるから早くお食べ」
支配人妻:「^^」
支配人:「お二人の分は厨房の中にありますので。(席につき)さてと(グラスを手に持ち)あ、ガン、灯りを消してくれるか?」

幸せそうに乾杯する二人に、傍でみているガンとイギョン(ジ)の顔にも笑みがこぼれます。

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別のテーブルで食事を始めるガンとイギョン(ジ)。
ガンはイギョン(ジ)がパスタの中から月桂樹の葉をつまみ、脇へ退けているのに気づきます。
ジヒョンが「私、月桂樹の葉、嫌い」と言っていたのを思い出すガン。

ガンが彼女を見つめる前で、イギョン(ジ)は楽しそうな支配人夫婦を眺めます。

イギョン(ジ):「おじさんとおばさんは… お互い本当に愛してるみたい」
ガン:「偽物の愛ってあるのか?」
イギョン(ジ):「羨ましいな…。私もあんなふうに暮らしたかったのに」
ガン:「・・・。」

ひとしきり切なさに浸ったイギョン(ジ)が我に返ると、そこには自分を見つめているガン。

イギョン(ジ):「!」
ガン:「おばさんに掃除させようとおじさんが手段を使ったんだ。女はホントに単純だな」
イギョン(ジ):「そんなことで慰めようなんて、男ってホント馬鹿。たった今私を慰めようとして言ったんでしょ?」
ガン:「俺が何で?!」
イギョン(ジ):「本当に手段なの?おじさんに聞かなきゃ!」

立とうとするイギョン(ジ)を止めるガン。

ガン:「やめてくださいよ」
イギョン(ジ):「知らなかったけど、怖がりなんですね」
ガン:「からかってるのか?」
イギョン(ジ):「ふふっ♥」

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食事が終わり、帰ろうとするイギョン(ジ)をガンが呼び止めます。

ガン:「これ、受け取って。昨日までのバイト代」
イギョン(ジ):「(駆け寄って受け取り)お金だわ!全部使っちゃったのに、助かった!」
ガン:「タクシー代も入れておいたから、タクシーで帰ってください」
イギョン(ジ):「?!」
ガン:「頼んでないのに掃除もしてくれたから」
イギョン(ジ):「これからも、頼まれてないのにたくさん働いたらお金くれるんですか?」
ガン:「何だって?」
イギョン(ジ):「(ニッコリ)ありがとうございます、ハン・ガン社長!」
ガン:「(呆)」
イギョン(ジ):「(給料袋フリフリ)また明日♪」

嬉しそうにトコトコ走って帰って行くイギョン(ジ)。

ガン:「ややこしいな。図り知れない…」

走って行く後ろ姿を見つめるうちに、ガンはふっと笑顔を浮かべます。

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イギョン(ジ)はバイト代の封筒を抱きしめ、ぼんやりと歩いていました。

イギョン(ジ)(心の声):「涙が出てばかり…。誰も私のために泣いてはくれないのに、私ばかりが自分のために泣いてる。今日みたいな日は、目の前で思い切り泣けるたった一人の誰かがいてくれればいいのに…。たった一人でもいれば…」

そこへ、「あ~ムズムズする!」という声が聞こえてきます。
声の主は…

ブランコで揺られているスケジューラくん。

スケジューラ:「思いっきり泣きたいとさ。2011年に言う台詞か?」

何故か「スケジューラ」と書かれた制服を来て、話しながら携帯に入力している彼。

スケジューラ:「(入力しながら)古いどころか幼稚燦爛!80年代純情漫画のキャラクターに、幼児並みの感性、今一人の人間を探してる場合かって!」
イギョン(ジ):「ちょっと!」
スケジューラ:「え゛!」
イギョン(ジ):「あんた、それ私に言ったんでしょ。ムズムズする、幼稚燦爛、純情漫画のキャラクターに幼児並みの感性!」
スケジューラ:「お姉さん、僕、ツイッターしてるんですけど♪」
イギョン(ジ):「ツイッター?」
スケジューラ:「そういうお姉さんはここで何してるんですぅ~?」
イギョン(ジ):「家に帰り道だけど」
スケジューラ:「何で帰るんだ?裏切った男と女を裁くために命投げ打つんだろ?何でかっこ良く自爆しないでごちゃごちゃ言ってんだ?」
イギョン(ジ):「あぁ~それ?私、やったわよ。印鑑手に入れたんだ~」
スケジューラ:「ふ~ん♪ よく頭が働いたんだな」
イギョン(ジ):「ホント不思議だった。シン・ジヒョンのときはよく思い出せなかったことが、魂になると記憶力も良くなるの」
スケジューラ:「分かったから。なら、もう非常待機は解除だな」
イギョン(ジ):「私のために待機してくれてたの?ごめんね」

イギョン(ジ)は微笑んで隣のブランコに座ります。
行こうとするスケジューラに…

イギョン(ジ):「今日、結婚式のはずだったの」
スケジューラ:「・・・。」
イギョン(ジ):「結婚式の日なのに、結婚しようって言った男にいっぱい食らわせて、嬉しくてぴょんぴょん跳ねたのよ」
スケジューラ:「・・・。」
イギョン(ジ):「ふふっ。笑えるでしょ」
スケジューラ:「人生は元々コメディーみたいなもんだ。この世にはそういうこと多いだろ」
イギョン(ジ):「私が3人目だって言ったよね」
スケジューラ:「何のことだよ?」
イギョン(ジ):「あんたが担当した49日実践者。一人はそのまま死ぬことを選択して… 。もう一人はどうなったの?」
スケジューラ:「予告もなしにそんなこと聞くなよ」
イギョン(ジ):「・・・。はぁ、失敗したのね」
スケジューラ:「いつ失敗したって言ったよ?!」
イギョン(ジ):「じゃあ生き返ったの?涙3粒手に入れたの?その人は自分を本当に愛してる人が3人いたの?」
スケジューラ:「天機漏泄!」
イギョン(ジ):「… ちょっとくらい教えてよ」
スケジューラ:「失敗したんだったら?諦めるのか?成功したって言ったらヨッシャ!って?」
イギョン(ジ):「誰が諦めるって?!」
スケジューラ:「他の霊が死んだか生き返ったか気にしてる時間、涙を集める知恵を絞れよ。今、帰らなきゃいけない時間の35分前だからな。ちゃんと帰れ、よぉ!」
スケジューラ:「分かったってば…」

彼女はしょんぼり立ち上がります。

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ジヒョン父は病室で娘を見つめていました。

ジヒョン父:「まだ息をしていて… こんなに手も温かいのに、お前を禁治産者にしなきゃならないとは」

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ジヒョンはぼんやりとラーメンをすするイギョン相手に、今日の活躍を話していました。

ジヒョン:「印鑑を隠したから私の土地は売れないわ。土地を売れなかったら会社にヘミドの前金になるお金はないもの。そうすればお父さんが乗り出していらっしゃるだろうし、そうすればあの人たちの正体にも気づくはずよ」

憂鬱そうに箸を置くイギョン。

ジヒョン:「これからは私が生き残る道を探さなきゃいけないんだけど、あまりに先が見えなくて…」

イギョンが苦しそうにお腹を押さえます。
そこへ鳴り始めるジヒョンの携帯電話。スケジューラからの呼び出しのようです。

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イギョンが仕事に出掛けます。
一緒に出たジヒョン。

アパートの前でスケジューラが待っていました。

ジヒョン:「用があるなら中へ入って来てよ。あのオンニが出かけるまで待たなきゃいけないのよ」
スケジューラ:「言ったろ。あの部屋に入るのイヤだってな」
ジヒョン:「何で?」
スケジューラ:「知るかよ。居心地悪いんだ(バイクをチラリ)乗れよ」
ジヒョン:「どこ行くの?」

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スケジューラが彼女を連れてきたのは、夜、店が閉まった後のブティック。

スケジューラ:「選べよ」
ジヒョン:「え?」
スケジューラ:「気に入った服を選べって。女の気分転換にはショッピングが一番だろ?」
ジヒョン:「そんな気分じゃないよ」

帰ろうとするジヒョンの手首を取ったスケジューラ。くるっと回すと…
イケイケなドレスに変身しているジヒョン。

ジヒョン:「何よ!」
スケジューラ:「お祝いのプレゼントだ。今日結婚する日だったんだろ?… 祝破局か?」
ジヒョン:「あんた、タダじゃおかないんだから!」

次の瞬間、ジヒョンは胸元もおヘソもあらわなドレスに。

スケジューラ:「ひぃっ!(両手で目を隠す)」
ジヒョン:「変態!早く脱がせてよ」
スケジューラ:「ホントに?上も、下も、全部?」
ジヒョン:「脱がせるだけなわけないでしょ!ホントに”ぶっ殺す”わよ!」
スケジューラ:「オンニ、俺はもう死んでんだぞ」
ジヒョン:「・・・。」
スケジューラ:「そんなに(体に)自信ないのか?スタイルに気を使ってなかったんだな」
ジヒョン:「(そばの服で体を隠し)ひどいよ。今日みたいな日にこんなことするなんて」
スケジューラ:「今日はどんな日なんだ?」
ジヒョン:「?」
スケジューラ:「カン・ミノと結婚しなかったのは、あんたの人生最大の祝い事だ。国の祝日にするほどな」
ジヒョン:「・・・。」
スケジューラ:「辛い顔して泣くことか、楽しくショッピングして祝うことか、どっちだ?」
ジヒョン:「確かにそうね」
スケジューラ:「そう来なくっちゃ!じゃ選んで選びまくろうぜ。さっそく始めようか!」
ジヒョン:「(うなずく)いいわ!」

結局新しいドレスに着替え、髪も短くして元気を出すジヒョン。

スケジューラ:「やっぱり女性生物出身のやつらは死んでも見栄っ張りだ。服買って髪を綺麗にすれば皆うやむやだからな」
ジヒョン:「そのためじゃないよ」

不意に消えるスケジューラ。

ジヒョン:「ん?」
スケジューラ(声):「どこが違うんだよ」

再び現れた彼は、以前の彼女を見せ、彼女の表情が明るくなったことを実感させます。

ジヒョン:「それでも私の味方、二人はいるわ。嬉しくて」
スケジューラ:「二人?」
ジヒョン:「あんたとハン・ガン!」
スケジューラ:「・・・。」
ジヒョン:「ハン・ガンは私じゃなくてソン・イギョンの味方だけど、一応は…」
スケジューラ:「俺だってあんたの味方じゃないから。俺はな、”万人のスケジューラ”なんだ」
ジヒョン:「不思議だわ」:
スケジューラ:「?」
ジヒョン:「この世で一番いい人だと信じてたミノオッパはすごく恐ろしい人で、ノルブ(※韓国の古い小説の主人公)より意地悪だとばかり思ってたハン・ガンは、すごく情深くて温かい人だった。人の表面と内面ってどうしてこんなに違うんだろ」
スケジューラ:「人間は元々そういうもんだって知らなかったのか?今まで何してたんだ?」
ジヒョン:「だよね…。私、今まで何してたんだろ」
スケジューラ:「ストップ!そこまでだ。俺は友だちか?もう用事は済んだからそれぞれの道に戻ろうぜ」

帰ろうと歩き出すスケジューラをジヒョンは追いかけます。

ジヒョン:「ちょっと!私は?まだバス動いてないんだもん」
スケジューラ:「今日だけは家まで乗せてやる」
ジヒョン:「(ニコニコ)家には帰りたくないんだけど。外でオンニの帰りを待っていたくないの」
スケジューラ:「!… 一緒にどこかへ泊まろうって?」
ジヒョン:「はっ!(胸元を隠し)何考えてるのよ!」

+-+-+-+

暗い表情のまま、食事が進まないインジョン。
向かいに座ったソウが口を開きます。

ソウ:「ジヒョンは私の作るおかずの中で玉子焼きが一番好きだったのに」

玉子焼きを一切れ、インジョンの皿に乗せるソウ。

ソウ:「ほら。ジヒョンの代わりに食べてよ。事故さえなかったらあの子、今頃初夜の経過報告の電話でもして来てるはずよ」
インジョン:「… 食べよう」
ソウ:「介添人の衣装、何でミノさんに見せようとしたのよ!」
インジョン:「・・・。」
ソウ:「ウェディングドレスでもないのに。私とあんたが着る服なのに!」
インジョン:「やめてって!」
ソウ:「?… なんで怒るの?」
インジョン:「・・・。」
ソウ:「ちょっと、シン・インジョン。ジヒョンが事故に遭ってから、私だっておかしくなりそうなのよ。それなのに、あんたのせいで私は一日だって泣けなかったわ!」

匙を置き、立ち上がるインジョン。

ソウ:「ちょっと!ジヒョンの友だちはあんただけなの?!私だってそうなのよ!!!」

+-+-+-+

ジヒョンはイギョンが働くコンビニに来ていました。

ウトウトと居眠りしていて、入って来た店主に叱られるイギョン。
ジヒョンは「私のせいで疲れてるんだ」と責任を感じます。

朝。

店を出て帰ろうとするイギョンの前に、キョンビン(タバコ客)が走って現れます。
笑顔で「すれ違うところだった!」と声を掛ける彼。
一緒に出てきたジヒョンは「彼氏がいたの?」と驚きます。

キョンビン:「酔い覚ましのスープでも食べに行きましょう。この下に美味しい店があるんです」

煩わし気な表情を浮かべ、黙って歩き出すイギョン。
キョンビンは後を追います。
その後をさらについて行くジヒョン。

キョンビン:「世話をしたんだからご飯の一杯くらいご馳走してくれてもいいでしょう?」

立ち止まり、ポケットからお金を出して差し出すイギョン。
ふっと笑ったキョンビンは…

キョンビン:「ご飯を食べたくて言ってるわけじゃありませんよ」

イギョンは再び黙って歩き始めます。

キョンビン:「僕は… 全面的に、100%自分の過失でその人を死なせてしまいました。医院も閉めて潜んでいました。人が居ない静かなところで、死人のように2年間暮らしたんです」

ジヒョン:「…?」

キョンビン:「2年が過ぎて立ち止まったんです。ここを去ろうとしたとき、コンビニでイギョンさんを見かけたんです、6ヶ月前に。それで去ることが出来なくなった」
イギョン:「・・・。」
キョンビン:「イギョンさんは5年ですよ!5年もこんなふうに生きてちゃいけませんよ」
イギョン:「それでどうしようって言うんです?」
キョンビン:「胸の中に膨れ上がったままのものを引っ張り出すんです。僕が手伝いますから」
イギョン:「・・・。」
キョンビン:「今ならちゃんと聞いてあげられる」

立ち止まり、彼を振り返るイギョン。

イギョン:「私は… あの頃を覚えている先生が嫌なんです。そういう言葉も嫌。… 必要ありません」

再び歩き出すイギョンに、キョンビンはまだ訴えます。

キョンビン:「そんなこと言わないで。吐き出さなきゃダメです。僕が… イギョンさんの友だちになりますから」
イギョン:「!… 何になるって?友だち?」
キョンビン:「・・・。」
イギョン:「誰がいたって解決することなんてないわ。私は… 誰もいらない」
キョンビン:「・・・。」
イギョン:「精神科医も友だちも、誰もいらないから、あなたはどうぞ自分の道を」

去っていくイギョンを、キョンビンは溜息をついて見送ります。
事情は分からないものの、彼女が抱える悲しみの深さを知り、絶句するジヒョン。

+-+-+-+

イギョンのアパート。

ただぼんやりと時間をやり過ごすイギョンを、ジヒョンはじっと見つめていました。

ジヒョン:「オンニ、5年も… 5年もこんなふうに生きてるの?誰が死んだせいで…?家族が一度に死んじゃったとか?」

ジヒョンの姿にハッと気づくジヒョン。

ジヒョン:「お母さんやお父さんがこうなったらどうしよう。私が死んだら、お母さんたちだってこのオンニみたいに…(泣)こんなふうに生きることになるわ。そんなのダメよ。(焦)あと残り何日かしら」

携帯電話:「あと残り41日3時間29分です」

+-+-+-+

イギョン(ジ)はバスに揺られながら、家から持って来たカメラの画面を眺めていました。
両親と幸せそうに映っている写真…。

イギョン(ジ):「こんなふうにでも顔を見たら元気が出るな」

イギョン(ジ)(心の声):「待っててね、お母さん、お父さん。何としてでも絶対に帰るから」

彼女は手帳を開き、考え始めます。

そこには、高校時代、大学時代、サークルの友だちの名前が書かれていました。
さらに、ソウとガンの名前を書き加えます。

誰から会いに行くか考えているうちに、電話番号が分からないことに気づいた彼女は…?

+-+-+-+

ハン・ガン社長が庭で優雅にコーヒーを楽しんでいると、ドタバタと走ってきて手を振る女性。
思わずガンは時計に目をやります。

イギョン(ジ):「遅れてないでしょう?すごく走ったんですから」
ガン:「・・・。」
イギョン(ジ):「ちょっとPC使ってもいいですか?」
ガン:「5分早く来ておいてPC使わせろって?」
イギョン(ジ):「…そうよね。お昼休みならいいですか?」
ガン:「(笑)どうぞ、使って」
イギョン(ジ):「(ニッコリ)」

PCに向かった彼女は、一人一人、友人の電話番号を調べ、手帳に書き込んでいきます。

#韓国人はネットで友だちの電話番号が分かるんだろうか^^;共有範囲が限定されたSNSにログインしたんだろうけど。Twitterらしき画面もチラッと映ってますね。

イギョン(ジ):「毎日ひとりずつ会いに行ったら何日かかるんだろう…。あ!私12時から11時まで仕事なのに!いつ会いに行けるの?」

+-+-+-+

シン社長(ジヒョン父)の運転手、ジニョンが「たった今エレベーターに乗られたところだ。もう到着なさるぞ」とミノに連絡を入れます。
「分かった」と返事をしたミノは、そのまま大きな声で電話に向かって話し始めます。

ミノ:「僕に投資なさったんですか?シンカ産業に投資なさったんでしょう!僕はシンカ産業の一社員であり、社長もいるのに、令嬢の事故のことをなぜおっしゃるんです?!」

シン社長が部屋に入って来たのをチラリと確認したミノは「またお電話します」と言って電話を切ります。

娘を禁治産者にせず、ヘミドの土地の前払金を工面する他の方法を探せと指示するシン社長。

シン社長:「お前が探すんだ」

社長はミノが渡した辞職願を返します。

ミノ:「そんな簡単に決心したわけじゃありません。到底、会社のことに専念する自信がないんです」
社長:「会社がどうなっても関係ないと?辞めてどうする気だ?」
ミノ:「この会社はお父様のものです。ジヒョンは僕が守りますから、お父様がなさればいいじゃないですか」
社長:「会社を辞めてジヒョンを守ると?大の男が…!そのうち娘が回復したら、私が君に娘をやると思うか?会社を辞めてうずくまってる無能な奴に?!」
ミノ:「ジヒョンのことくらい養っていけます!」
社長:「こいつは全く…。私が言いたいのはそれだ。君をうちへスカウトしたのは私だ。君はジヒョンのためにうちの会社へ来たのか?」
ミノ:「(キッパリ)ジヒョンのために来ました」
社長:「!」
ミノ:「ジヒョンがいなければ来る理由はありません」
社長:「・・・。」
ミノ:「スカウトの条件が良かったから?年俸がいいから?もしかすれば婿になれるかもしれないという野望で?」
社長:「この畜生め。自分の能力を知らずに言ってるのか?」
ミノ:「ジヒョンは永遠にあのままかもしれないと、お父様もご存知で僕も知っています。なのになぜ!!!お父様はよくて僕は駄目なんですか?」
社長:「… 君しか信じられる人間がいないからだ」
ミノ:「・・・。」
社長:「少しだけ… 少しだけ時が過ぎれば君にも分かるはずだ。私のことを… 理解できるだろう」
ミノ:「一体なぜ僕のことをそんなに?お父様がいらっしゃるじゃないですか」
社長:「こんなに頼んでも駄目か?」
ミノ:「お父様…」

+-+-+-+

落ち着かずに待っているインジョンの元へ、ミノからメールが届きます。

ミノ(メール):「うまく解決した。もう心配ない。チョン理事に会ってから電話するから」

+-+-+-+

ミノは取引相手に会っていました。

チョン理事:「結局正面突破を選択したと…。カン室長はやはり大した人だ」
ミノ:「賞賛されることじゃないでしょう。印鑑紛失は僕の失態ですから」
チョン理事:「ならば、これからどうするのか、方針も持って来たんでしょうな」
ミノ:「チョン理事側でシンカ産業の分までヘミドの前金を代納する契約を結び、契約書に追加条項を」
チョン理事:「追加条項?」
ミノ:「借用証の代わりに、一定期間を過ぎて代金を返せない場合は、ヘミドでの持ち分の一部を譲渡することにしましょう」
チョン理事:「返せなければヘミドの経営権が手に入るし、万一シン社長令嬢の印鑑が手に入れば、元々の計画通りになると…」
ミノ:「具体的な条件が作成できたらご連絡を。シン社長の決済を受けなければなりませんので」

+-+-+-+

会合を終えたミノ。インジョンに電話をしようとしたところ、ガンから連絡が入ります。
会って話したいことがあるからと。
ミノは先にガンに会いに行くとインジョンに連絡し、車を走らせます。

一方のガンは電話をしながら、イギョン(ジ)がこちらをチラッと覗いているのに気づきます。

ガン:「さっきから何なんだ?(呆)」

+-+-+-+

ドタバタとガンのいる事務室への階段を下りてくるイギョン(ジ)。

イギョン(ジ):「呼びました?お店、今すごく忙しいのに」
ガン:「店がすごく忙しいのに何で呼ばせるんです?」
イギョン(ジ):「え?」
ガン:「陰からチラチラと。何を探ってんだ?」
イギョン(ジ):「あ…。気づいてました?^^;」
ガン:「見えるようにしておいて”気づいてました?”って?」
イギョン(ジ):「・・・。」
ガン:「今度の要件は何だろうか… おかげで気になるね。何です?今度は」
イギョン(ジ):「あ、それは… 実はちょっと提案があるんですけど、図々しいかと思って…」
ガン:「提案?」
イギョン(ジ):「この間言ったでしょう?喉が詰まって死にかけた日」
ガン:「何を言ったって?」
イギョン(ジ):「とにかく言ったじゃないですか。どうして自分勝手に出入りするんだって、フリーアルバイトとして契約したか?って。それ、やらせてもらえませんか?」
ガン:「フリーアルバイト?」
イギョン(ジ):「私、この体で生きていられる日も残り少ないでしょう。整理したいことも多いのに、ここで縛られて時間がなくって。その代わり時給3000ウォンでいいですから」
ガン:「3000ウォン?」
イギョン(ジ):「正直時給4000ウォンでも多いわけじゃなかったでしょう?労働省の勧奨最低賃金を調べたら、時給4320ウォンだったんですから。それに因れば完全に悪徳雇用主ですよ」
ガン:「労働省に調停を申請しなきゃな」
イギョン(ジ):「いいえ~。絶対絶対絶対!そんなつもりはありませんよ。恥知らずな…」
ガン:「恥を知ってる人がPCを借りて最低賃金を検索するか?」
イギョン(ジ):「!… 最低賃金を調べるためにPCを借りたんじゃないですよ」
ガン:「4320ウォンはそれなら、いつ、どこで、どうやって分かったんです?」
イギョン(ジ):「あ、それは!フリーアルバイト契約を提案するために、適正な価格を調べようと思って」
ガン:「それも検索したには違いないんだな」
イギョン(ジ):「それはそうだけど… ホントにバイト料の提案のために調べただけなんです」
ガン:「・・・。(腕を組み)この悪徳雇用主は時給3000ウォンでフリーアルバイトを雇うと思いますか?」
イギョン(ジ):「2500ウォン!それならいいですか?」
ガン:「まだだな…」
イギョン(ジ):「えーと(考・考・考)」

ガンは思わず吹き出します。

イギョン(ジ):「・・・。」
ガン:「・・・。」
イギョン(ジ):「(ペコリ)これまでありがとうございました。他にフリーアルバイトを探します」
ガン:「ちょ、ちょっと待って」
イギョン(ジ):「!」
ガン:「冗談ですよ」
イギョン(ジ):「私の事情知ってて冗談言ったんですか?」
ガン:「いやそれは… はぁ、どうぞ、やればいい。フリーアルバイト、契約しましょう」
イギョン(ジ):「いくらで?3000ウォン?4000ウォン?5000ウォン?1万ウォン?!」
ガン:「(絶句)… これまで通りに」
イギョン(ジ):「(ニヤニヤ)」
ガン:「いや、4500ウォンにしなきゃな。そうでしょ?最低労働賃金」

クスクスと笑い始めるイギョン(ジ)。

ガン:「・・・。何だ、からかってるんですか?」
イギョン(ジ):「いいえ、私も冗談言ったんですよ^^ビックリしたでしょ?ホントに怒ったと思ったでしょ!」

笑い合う二人。

ちょうどそこへやって来たミノは、ガンの前で楽しそうに笑うイギョンを見て、思わず立ち止まります。
降りてきた階段を、また静かに上がっていくミノ。

+-+-+-+

ミノは店内で席について待っていました。
そこへ戻ってきたイギョン(ジ)は、彼の姿に気づいた途端笑顔が消え…。

ミノ:「・・・。」
イギョン(ジ)(心の声):「私の印鑑見つけられなくて、お酒飲みに来たの?」

ぷいっとカウンターの中へ入ったイギョン(ジ)を、店員に呼ばせるミノ。
黙って彼の元へやって来て、イギョン(ジ)は頭を下げますが…

ミノ:「ソン・イギョンさん。誤解されたくないなら、誤解されないようにすればいいんです」
イギョン(ジ):「・・・。」
ミノ:「ついさっきのように、なぜ誤解されるような行動ばかり取るんだ?」
イギョン(ジ):「ついさっきはただ立っていただけですが、お客様」
ミノ:「客が話しているのに何も返事をしないこと、笑っていたのに目が合った途端、見なかったように無視すること…」

そこへやって来たガンが彼らに気づきます。

ミノ:「最初は過剰に親切にしておいて、その次は過剰な不親切。これは従業員の態度じゃないでしょう」
イギョン(ジ):「… 承知いたしました(頭をさげる)」
ミノ:「指摘されて謝らないこともだ。謝らないんですか?」
イギョン(ジ):「・・・。」

イギョン(ジ)は「ペンダントが壊れたら49日は終わりだ」という警告を思い出し、懸命に感情を抑えます。

イギョン(ジ):「改めるようにいたします」

下がろうとした彼女の背中に畳み掛けるミノ。

ミノ:「僕に婚約者がいると誰に聞いたんです?」
イギョン(ジ):「婚約者、いないんですか?」
ミノ:「… いますよ。いるけれど」
イギョン(ジ):「お客様、私は従業員です。お客様の私生活に関心はありません(背を向けようとする)」
ミノ:「ちょっと待って!」

ただならぬ雰囲気に見かねたガンが近づくと、そのままカウンターに帰って行くイギョン(ジ)。
ガンは事務室へミノを招き入れます。

+-+-+-+

ふたり分のワインを注ぐガン。

ミノ:「ソン・イギョンは何をしてた女なんだ?」
ガン:「何で?」
ミノ:「ひょっとしてお前と何かある間柄なのか?」
ガン:「何があるんだよ。ただのパートタイム従業員だって」
ミノ:「ならクビにしろよ」
ガン:「何だって?」
ミノ:「あまりにも傲慢すぎる。客を不快にさせる従業員を何のために雇うんだ?」
ガン:「教育し直さなきゃな」
ミノ:「事情があって面倒見てると言ったが、どんな事情なんだ?」
ガン:「あの人のプライバシーだ」
ミノ:「お前、おかしいぞ」
ガン:「・・・。」
ミノ:「あの女は友だちなのか?恋人にするつもりか?ただのバイトなのに何で言わないんだ?」
ガン:「バイトでも私生活はある。自尊心だってあるんだ。先輩こそどうしたんだ。らしくもない」
ミノ:「俺がどうだって?」
ガン:「先輩は誰に対してもすごく寛大な人だ。それなのに、なぜあの人にだけ?」
ミノ:「・・・。」
ガン:「ジヒョンへの先輩の思いを知ってるから、こんな想像するのは先輩にもジヒョンにも申し訳ないけど…。ジヒョンのことを除外して考えてみれば、先輩が今こうしてるのは、あの人に惹かれてるからだ」
ミノ:「何だと?!」
ガン:「関心を引かれるが好きだと言えずに悩まされる…。分かるだろ?幼稚で子どもっぽい未熟な男たちがやること…」
ミノ:「話にならん!」
ガン:「・・・。だから、どうしてそう感じさせるような振る舞いを?なぜ適当にやり過ごさないで、度を超えて敏感に振舞うんだよ」
ミノ:「・・・。」
ガン:「先輩が本当にそうだって意味じゃなくて…」

グラスを置き、立ち上がるミノ。
ガンも立ち上がります。

ミノ:「こんな話をするために呼んだのか?」
ガン:「そうじゃなくて…」
ミノ:「また今度にしよう。気分が萎えたからな」

出て行くミノ。

+-+-+-+

店を出てきたミノは、そこへちょうどゴミを出しに出てきたイギョン(ジ)に気づきます。
彼女をじっと見つめるミノ。

ガン(声):「先輩が今こうしてるのは、あの人に惹かれてるからだ」
ミノ(心の声):「俺が?」

ガン(声):「関心を引かれるのに、好きだと言えずに苦しめられる…。幼稚で子どもっぽい未熟な男たちがやること…」
ミノ(心の声):「俺が… あの女を?」

ぼんやり歩いてきて、ミノにぶつかりそうになって驚くイギョン(ジ)。
黙って見つめるミノに軽く頭を下げ、通りすぎようとするイギョン(ジ)の前に、ミノが立ちはだかります。

ミノ:「本当に気に障るな」
イギョン(ジ):「!」
ミノ:「ソン・イギョン、何で俺をそんな目で見る?」
イギョン(ジ):「そんな目ってどんな目です?」
ミノ:「その蔑んだ目。今まで誰も俺をそんな目で見たことはない」
イギョン(ジ):「私の視線をそう感じるのは、もしかしたらそんな目で見られる心当たりがあるのでは?」
ミノ:「何だって?」
イギョン(ジ):「違うならいいですが」

立ち去ろうとしたイギョン(ジ)の腕を、ミノが乱暴に掴みます。

ミノ:「お前… ずいぶん面白い素振りだな」
イギョン(ジ):「!」

そこへちょうどやって来たインジョン。
ミノがイギョン(ジ)の腕を掴み、二人が意味深に睨み合っている姿に驚き、立ち尽くします。

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ここでエンディング。

ミノがイギョン(ジ)に惹かれ始めたことで、彼女の周りが面白くなって来ましたね^^
私が昔から大好きな「必殺手首掴み」は毎回何度か入れていただいて(笑)

登場人物たちのつながりをガンガン強めて行っていただきたいものです。

スケジューラ、カモ~~ン!

 - 49日(私の期限は49日)