韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

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個人の趣向10話あらすじvol.2 (急遽日本語訳!)

   

ソン・イェジン、イ・ミノ主演「個人の趣向」10話の後半を訳していきますね。

前半は私が密かに大ファンであるチェ館長が出てこなくてとっても寂しかったわけですが、
ウブなチェ館長もきっと寂しい思いで悶々としていらっしゃるに違いない…。

チェ館長の登場を心待ちに(笑)後半を観ながら日本語訳していこうと思います。

個人の趣向 イ・ミンホ 画像辛いときに窓の外を眺めたくなるのは、きっとこの状況から抜け出したいという外への羨望。
そして、窓に映る自分の姿の中に、自分の本当の心を見つめるのです…。

では、どうぞ~


AstaTV5月号はイ・ミノ特集42P<個人の趣向>スチールなどなど!

家に帰ろうと、サンゴジェの外に出てくるヨンソン。

ヨンソン 「は~!参ったわ、ホントに。どうしたらいいんだろ。」

その瞬間、何か思いついたヨンソン。一体どうしようというんでしょう…。

——–

まだそこで考え込んでいたケインでしたが、ジノが帰って来る物音に顔を上げます。
到底笑う心境じゃないけど、お互い無理に笑ってみせる二人。

ケイン 「遅かったですね。お母さん…大丈夫ですか?」
ジノ 「・・・。」

黙ったまま、ケインの横に座るジノ。

ケイン 「ジノさんのお母さん、ホントに美人ですよね。ジノさんはお母さん似みたい」
ジノ 「さっきは驚かせてすみません。さっきのあの状況じゃ…」
ケイン 「分かってます。ジノさんはお母さんのことをとても愛してる人だから」
ジノ 「・・・。落ち着いて、時間が経てば…」
ケイン 「…ジノさん」
ジノ 「・・・?」
ケイン 「もしね…、もし、本当に勇気がなかったら…お母さんに正直に言う勇気が出なかったら、それに、普通の男として女性と結婚する姿を見せてあげたいなら…、私がしてあげます」
ジノ「・・・。」
ケイン 「私がジノさんの風よけになってあげれば、世間の人たちに後ろ指さされることもないでしょう?ジノさんはやりたいこと全部やって暮らせるでしょう?」

黙って聞いていたジノでしたが、たまらず立ち上がります。

本当はそんな複雑な話じゃないのにorz 恋敵はいるけど普通に両思いの男女じゃないっすか~(溜息
もし仮にジノがゲイだったとしてもよ、ケインを女として好きになったっていいじゃないですか~
元々ジノがこの家に来た理由だって私から見りゃ何も問題じゃないですよ。
お互い普通に「男女に対する感情」で好きになってるんだから、ノープロブレムなのに~~!

ジノ 「…話になりませんよ」
ケイン 「・・・?」
ジノ 「結婚は愛する人とするっていう基本常識も知らないんですか?」
ケイン 「・・・。」(知ってるから言ってるんじゃん…
ジノ 「お願いだから自分をもっと大切にするようにって何回言えば分かるんですか?!」

ここで唐突に ♪パ~ボ~チョロ~ム ^^;

ジノを見つめたまま、力強く立ち上がるケイン。

ケイン 「ジノさんは愛する人と結婚できない人でしょう?」
ジノ 「・・・。」
ケイン 「私を女として愛せなくても、私、ジノさんとなら生涯一緒に生きていけそうな気がするんです…」

ジノ 「そんなだから毎日やられてばかりなんですよ。ゲイの友達と結婚しようなんて愚かな考え方だから…」
ケイン 「こんな愚か者だけど…ジノさんは世界で一番イイ友達だって思ってくれてるでしょう?そんなジノさんのためなら、私、何だってしてあげられるんです」
ジノ 「・・・。」

ケインを見つめるジノの目には涙が滲みます。

ジノ 「僕たち…友達でいるの、やめましょう」
ケイン 「・・・。」
ジノ 「… これ以上は無理です」

部屋へ戻ってしまうジノ。
取り残されたケインは立ち尽くすしかありません。

「友達をやめよう」その言葉の奥にある真意は?
友達として愛することしかできないと思って気持ちを抑えるケイン。
自分をゲイだと信じてここまで思ってくれるケインに…また何よりも自分に苛立って仕方がないジノ。
絡まった糸は本当は簡単に解ける程度のものだったのに、ここまで二人の「友情」が厚くなってしまうと、解くのが怖くなりますね。

暗い部屋に入ったジノ。

ジノ 「” 私を女として愛せない?” …そう聞くべきだろ。馬鹿だな…」

自分の部屋に戻ったケイン。またぬいぐるみのジーノに心の中を漏らします。

ケイン 「どうしたらいいんだろう…。 私、もう友達でもないって…」

あぁーーっ!もうジノの代わりに、ケインに小一時間説明してやりに行きたい!
言葉通り素直に受け取ってしまうからこそヒロインなんですよね^^;

——–

待ってました!チェ館長!!!
いきなり悶々となさっているご様子に、わたくしワクワクドキドキでございます。

女性の声 「失礼します」

チェ館長が頭を上げると…何と入って来たのはヨンソンでした。

ヨンソン 「こんにちは。私のこと…覚えていらっしゃいますか?」
チェ館長 「もちろんですよ。サンゴジェにお住まいのパク・ゲインさんのお友達」
ヨンソン 「わ~良かったわ。ケインの友達だって言ったら会っていただけないかと思って…心配だったんです」
チェ館長 「とんでもない。パク・ゲインさんと私は親しいお友達なんですよ。どうぞお座りになって」
ヨンソン 「(独り言)はぁ…。友達関係に味をしめたな、ケイン」
チェ館長 「え?」
ヨンソン 「あ…いえいえ!(テーブルを触って)すごく素敵~!(座る)」

チェ館長 「ところで…どんなご用件で?」
ヨンソン 「お礼を言いに伺うのが遅くなりました」
チェ館長 「お礼とは?」
ヨンソン 「ケインがどんなに喜んでるか…その…子ども用休憩室の仕事をお任せになったそうで」
チェ館長 「(微笑む)」
ヨンソン 「こんな国家的な就職難の中で仕事を与えてくださったり、こんな高尚な方があのウブと友達になってくださったり…涙が出るほど有り難いです」
チェ館長 「・・・?(涙が出ていないヨンソンに:笑)ハンカチをお渡ししましょうか?」
ヨンソン 「え?」
チェ館長 「涙が出るほど…有り難いとおっしゃるので。お泣きになるのでは?」

(〃 ̄∇ ̄)ノ彡☆ウキャキャキャッ!チェ館長そんな真っ直ぐな瞳で~!

ヨンソン 「・・・・? あ!あ~~!ユーモアでしょう?ユーモア!(その一言で飛びかかるところだった?ん?)」
チェ館長 「友達同士は似るものでしょう?パク・ゲインさんとはユーモアセンスが同じかと思いまして…」
ヨンソン 「とにかくですね、感謝の意をどうしても伝えたくて…。今晩、時間おありですか?」
チェ館長 「?」

——–

次はオフィスからウキウキで誰かに電話するチャンニョル。

チャンニョル 「今日はどこで会おうか?いや、そんな必要ない、俺が美術館まで迎えに行くからさ」
ケイン 「ごめん、チャンニョルさん。今日はムリみたい」
チャンニョル 「何でだよ~!昨日は日曜日なのに会えなかったじゃないか」
ケイン 「今日はチャンニョルさんに会いたい気分じゃないんだ」
チャンニョル 「…何で?具合でも悪いのか?」

そこへ入ってくる秘書。

秘書 「会長がお呼びです」

チャンニョル 「この前怪我したところ…まだ悪いのか?」
ケイン 「そうじゃないの」
チャンニョル 「じゃあ会おうよ、ケイン~。俺が気分スッキリさせてやるからさ!」
ケイン 「ごめんね、チャンニョルさん。今度会いましょう。じゃあね」

電話を切るケイン。

チャンニョル 「もしもし、ケイン!ケイン!」
秘書 「あの…理事、会長が…」
チャンニョル 「分かったから!!!」

会長室では、会長が今日も電話の相手にゴマをスリスリしている様子。
そこへ息子のチャンニョルが入って来ます。

ハン会長 「えぇ~パク教授!ははははは!うちの息子とお宅のお嬢さんとの結婚のことで、パク教授を一度お訪ねしようかと思いまして、お電話差し上げました」
チャンニョル 「と、父さん!」
ハン会長 「(息子を手で制し)授業がおありなのでパク教授にお越しいただくのは難しいと思いまして、私が直接イギリスへ渡るということでいかがでしょう?」
チャンニョル 「父さん、ちょっと何やってるんですか!」
ハン会長 「(再度手で制し)あ~!もうすぐ帰って来られるんですか?ははは、ところでちょっとご相談がありまして、できるだけ早くお会いしたいんですが。・・・。あ~、そうですか!はぁ…。それなら致し方ありませんな。それではなるべく早く帰国されたら、お目にかかります。失礼します、はいー!」

電話を切るハン会長。

チャンニョル 「父さん、本当に何てことを!ケインとの問題は僕に任せてくれと言ったでしょう!僕に!」
ハン会長 「時間がない!時間が!!!MSチェ会長はタム美術館に関する全権をチェ館長に譲った。(チェ館長が握ってるんだ?)」
チャンニョル 「・・・。」
ハン会長 「チェ会長はジノのヤツのために参加資格まで変えたところをみると、心の中ではもうジノのヤツに決めているのかもしれん」
チャンニョル 「それこそ僕たちがもっと立派な設計を提出すればいいことでしょう!」
ハン会長 「こいつめ!楽な道があるのに、なぜ遠回りしようとする?チェ館長は今でもパク・チョラン教授に設計して欲しいと思っていると…そういう情報がある。だから、パク教授さえこっちへ引き込めば、勝負は終わりだ!」
チャンニョル 「父さん…今回のプロジェクトは僕がちゃんとやりますから、僕が!」
ハン会長 「あぁ!サンゴジェのお嬢さんの心をしっかり掴めるんだな?」
チャンニョル 「・・・。」

——–

今日は会えない…と言われたのに、ケインの作業場へ来てしまったチャンニョル。
う~ん、ケインが本当に某プロジェクトを遂行しているのなら、大成功間違いなしの状況です^^;

ケイン 「今日は会いたくないって言ったでしょ?」
チャンニョル 「い…言わなきゃいけないことがあって」
ケイン 「(溜息)後じゃだめ?私、これを全部片付けてしまわなきゃいけないの」
チャンニョル 「ジノのヤツ…いつまでサンゴジェに住ませるんだ?」
ケイン 「その話をしに来たの?理解するって…待つって言ったよね?」
チャンニョル 「あぁ。友達として付き合うのはいいさ。けど、一緒に住むのはひどいんじゃないか?純粋な君がジノみたいな下劣なヤツと住んでるなんて俺は…」
ケイン 「ジノさんのこと悪く言うなら…もうやめて」
チャンニョル 「え?」
ケイン 「私があの瞬間…どうやって耐えたか分かる?」
チャンニョル 「・・・?」
ケイン 「あなたが訪ねてきて、”君は俺に全てを見せないから、君とは別れる”…そう言った日、ジノさんとお酒を飲んで全部話したの。”私は全てを賭けたつもりだったけど、それじゃダメだって”…。”私は女じゃなくて少女なんだって”…。そんな話を全部聞いてくれたのがジノさんなの」
チャンニョル 「・・・。」
ケイン 「あなたはもう一度やり直そうって言ったけど、私があのとき受けた傷はすごく深くて…まだ心を開く準備が出来ないわ。それからね…、今の私にはチャンニョルさんよりも、友達であるジノさんの方が大切なの」
チャンニョル 「…チョン・ジノが…そんなにすごいヤツなのか?君にとって」
ケイン 「…今はそうよ」
チャンニョル 「…わかった。仕事しろよ」

ケインを深く傷つけ、心を閉ざさせたのは他でもない自分のせい。
順調なときは気づきもしなかったのに、失ってから気づいた後悔は大きいですね。
いくら自業自得とは言っても…。

トボトボと美術館の階段を降りるチャンニョル。
そこへ、上がってきたのはイニでした。

チャンニョル 「キム・イニ…」
イニ 「・・・?」
チャンニョル 「お前、ホントに自信あるんだよな?」
イニ 「何のこと?」
チャンニョル 「ジノのヤツを…ホントにお前の男にする自信があるのか?」
イニ 「あるわ」
チャンニョル 「(頷く)絶対そうしろよ」
イニ 「どうしたのよ?」
チャンニョル 「ジノのやつをケインの元から遠ざけてくれ」
イニ 「ケインに何か言われたの?」
チャンニョル 「俺より…チョン・ジノの方が大事だとさ」
イニ 「私の疑ったとおりでしょ。ケインはジノさんを違う目で見てるって」
チャンニョル 「頼む。今度こそは愛に失敗したくないんだ」

——–

ジノのオフィス

ジノ 「(サンジュンに)タム美術館のスケッチと資料をここに入れておいたから、一度見てくれ」

そこにジノの電話が鳴ります。

ジノ 「はい、ヨンソンさん?」
サンジュン 「おい!…オンニが何でお前に電話するんんだよ」
ヨンソン 「(電話)夕食をお作りしたいんですよ。早く帰って来られますか?」
ジノ 「分かりました。終わったらまっすぐ帰ります」

電話を切るジノ。

サンジュン 「おい、ヨンソンさんが何でお前に電話を?」
ジノ 「夕食作ってやるから早く帰って来いって」
サンジュン 「あ~。それなら俺も行こうか?」
ジノ 「兄貴、家族で集まるって言ってたろ?」
サンジュン 「あ~そうだった。オンニは何でよりによって今日晩飯作るんだよ。そうだ、明日に延ばそうって電話してみるか?」

そこへ「未来建設のハン・チャンニョル理事が…」とスタッフが知らせに来ます。

お、ここでどんな話をするかで、チャンニョル株がずいぶん変動しそうですね。

——

チャンニョルは人気のない橋の下にいました。
懐かしい昭和映画並みの男らしい後ろ姿で(爆)、ジノを待っています。

ジノ 「何の用だ?こんなところで会おうとするなんて」
チャンニョル 「俺、今まで一度だってケインを待ったことなんてなかった。約束の時間より早めに来て、いつも俺を待ってたのはケインの方だ。俺はいつも遅れて…すまないと思うこともなかった」
ジノ 「そんな話をどうして俺に?」
チャンニョル 「いくら遅れてもその場で俺を待ってるケインがときどき馬鹿に見えたし、見くびってもいた」
ジノ 「チッ…愚かなヤツ」
チャンニョル 「でも、今は分かる気がする。俺を待ってたケインの心がどんなだったか…。なかなか心を開かないケインを見ていて、待つってのはこういうことだったんだな…そう思うようになった」
ジノ 「そんな話を俺にする理由は一体何だ?」
チャンニョル 「お前がゲイじゃないのは分かってる」
ジノ 「!」
チャンニョル 「お前がゲイだなんて到底信じられなくてな、身辺調査をしたんだ。お前がゲイのフリまでしてチェ館長を利用する悪いヤツだって、ケインに言ってやろうと思ったけど、どうしても出来なかった」
ジノ 「・・・。」
チャンニョル 「そうしたらケインは間違いなくお前をサンゴジェから追い出すだろうから。ケインは…今は俺よりもお前の方が大切だって言ってた。友達だと固く信じてたヤツに真っ黒な下心があったと知ったら…ケインはもっと傷つくことになる」
ジノ 「・・・。」
チャンニョル 「とにかく、俺は二度とケインを傷つけないことにした」

ジノの横顔にまっすぐ向き合うチャンニョル。

チャンニョル 「だからチョン・ジノ、あの家を今すぐ出ろ。友達のまま、あとを濁さずケインの元を離れるんだ」
ジノ 「・・・。」
チャンニョル 「俺の言ったこと…お前は十分理解できると信じるよ」

——–

サンゴジェではそのころ、ヨンソンが夕食の準備を終えていました。

ケイン 「けどさ…どうして4人分?」
ヨンソン 「オンニがキレイさっぱり終わらせてあげようと最善を尽くしてるから、あんたは黙ってて」
ケイン 「(ご馳走を見て)ホントにすごいわ~」

そこへチャイムの音が響きます。
扉の外には…きゃはは~!美しい花かごを手に、チェ館長が立っていました^^
「手ぶらでいらっしゃればいいのに~」と言うヨンソンですが…

チェ館長 「ご招待いただいたのに手ぶらで来るわけにはいかないでしょう?」
ヨンソン 「ははは」
チェ館長 「(ちょっと考えて)葬儀場へ行って、一つ貰ってきました」
ヨンソン 「・・・?」
チェ館長 「・・・(スベったか…という表情)」
ヨンソン 「・・・。」
チェ館長 「すごく…サムいですよね」
ヨンソン 「あ…いぇ…お入りください ^^;」

あかん、お腹痛い_(_ _*)ノ彡キャハハハ!バンバンバン!!

脚本家さん、かなり楽しんでますよね、チェ館長を描くの。
最初からチェ館長を気に入っていた私も、以前は「途中までの登場人物かな」と寂しく思っていたんですが、
この分だとかなり先まで楽しませてくれそう♪

入って来たチェ館長にケインはビックリです。「チェ館長!」

チェ館長 「ご招待いただいてありがとうございます」
ケイン 「…えぇ」
ヨンソン 「お花を買って来てくださったのよ」
ケイン 「あ…ど、どうぞ」

そこへ門が開き、入って来たのはジノ。
振り向いたチェ館長は驚いて振り向き、そして…かすかな笑顔を^^

個人の趣向 画像
とうとうキャプチャーしてしまった^^;

あかん、引き続きお腹痛い_(_ _*)ノ彡キャハハハ!バンバンバン!!
ここで動画を止めて、本当にしばらく爆笑いたしました。チェ館長素敵すぎる!

そして、楽しい食事の時間の始まりです…
が…

それぞれいろんな感じで気まずい4人。
ヨンソンが乾杯を促します。「乾杯!」

不機嫌そうなジノの顔をチラリと一瞬盗み見て、また目を伏せるチェ館長(私の”笑い腹痛”持続中
ヨンソンが食事をすすめます。

ケイン 「ヨンソンは料理が得意なんですよ~」

そこへヨンソンの電話が鳴ります。ジュニョク(ヨンソンの息子)が家にいないと言う知らせに「帰らなきゃ」と慌てて立ち上がるヨンソン。
「お送りします」と立ち上がる男二人ですが…

ヨンソン 「いえいえ、(ジノとチェ館長に)お二人でどうぞ食事をなさっててください!」

ヨンソンはケインを連れて、息子を探しに出掛けてしまいます。
その後姿を見つめ、立ち尽くす男二人の後ろ姿…。

チェ館長 「す、座りましょう」

——–

外へ出たヨンソンとケイン。

ケイン 「ねぇねぇ!まずはジュニョクの友達の家に電話するべきじゃ?」
ヨンソン 「ジュニョクは家にいるわよ」
ケイン 「・・・え?!」

最初からヨンソンが仕組んだ作戦だったんですね。

ヨンソン 「あんたがジノさんへの思いを断ち切るにはこれが最善よ!」
ケイン 「ちょっと…イ・ヨンソン!」
ヨンソン 「ジノさんとチェ館長がうまく行って、お母さんに堂々と打ち明けられたら、気持ちの整理もつくはずよ」
ケイン 「・・・。」
ヨンソン 「ケイン、もう弓矢は放たれたの。二人に全てを任せようよ。ね?」

もっと巧みな作戦を期待してたんですが…ちょっと拍子抜けです。
まぁ人の心が絡んでるので、どんな作戦だって良策にはならないでしょうけど。
でも、その作戦にチェ館長が利用されてることを思うと、本気で切ない私です…。

——

そして、取り残された二人は引き続きギコチなく…。

チェ館長 「何となく…間違って来てしまったような気分ですね」
ジノ 「…申し訳ありません。今日、チェ館長がいらっしゃるとは知りませんでした」
チェ館長 「いいお友達です。お二人の演技が…少しギコチなかったですが」

気を遣って話しかけるチェ館長ですが、不機嫌な表情を隠そうともしないジノ。
あ゛ーーっ!チェ館長は悪くないのに、嘘でもちゃんと相手をしてあげてくださいorz

チェ館長 「…今日はこのまま帰るとしましょう」
ジノ 「せっかくいらっしゃったんですから、食事をしていらしてください」
チェ館長 「いいえ。私はこれでも純粋な方でして…”ウリ ジノシ(うちのジノさん…とイニが言ってた同じ呼び方)”が…」

と言ってしまってから、「いけない」と首を横に振るチェ館長。

チェ館長 「”我々のチョン・ジノ所長”の様子が尋常でないのに、鈍感にも向き合って食事を共にするほど…強い心臓ではないんです」
ジノ 「本当に申し訳ありません。…あまりにどうしようもない状況で、表情を作ることもできないんです」
チェ館長 「…いいえ。私はチョン・ジノさんのそういう正直なところがすごく好きです。…ですから、あまりお気になさらずに」

そう言って、ジノの前ですっかり火照った頬を抑えながら出て行くチェ館長。
ジノはこの状況にも…この状況にしてくれた二人にも…そして、せっかく来てくれたチェ館長に気を遣わせてしまったことにも、何もかもに溜息がでるばかりです。

——–

イライラしてケインの帰りを待つジノ。
そこへ「ジュニョク見つかりました~」と作り笑顔でケインが帰ってきます。

ジノ 「結婚してやるとまで言ったクセに、怖くなったんですね。こうやって人生を滑稽にしようとでも?」
ケイン 「ジノさん…?」
ジノ 「チェ館長に押し付ければさっさと終わらせることができる…そう思ったんですか?」
ケイン 「そんなつもりじゃないって分かってるでしょう?」
ジノ 「とにかく良かったですよ。馬鹿だと思ってたけど頭の使い方は分かってるようで」
ケイン 「…どうしてそんなことを?」
ジノ 「今週末に荷物を運びだします」
ケイン 「…何ですって?前払いした家賃は、次の入居者が決まったら返してください」

カバンをひっ掴んで出ていこうとするジノをケインが引き止めます。

ケイン 「どこへ行くんです?」
ジノ 「…出て行くんです」
ケイン 「…え?!今?今すぐですか?」
ジノ 「…えぇ」

そのまま硬い表情で足早に出て行くジノ。
驚いたケインは追うことも呼び止めることもできません。

ケイン(心の声) 「パク・ゲインの天気予報。暖かな春風と共にやってきた友達が…去っていった夜。もうすぐ夏が来るのに、夏になっても寒そうで…ひとりでに肩がすくみます」

——–

ジノのオフィス。
ジノの部屋に入って来たのはサンジュン。

サンジュン 「昼飯に行こう」
ジノ 「俺はいいから行って来いよ」
サンジュン 「おい!お前昨日今日と事務所に泊まり込んで、飯も食わずにどうしたんだよ?」
ジノ 「行って来いって」
サンジュン 「ホントに行かないのか?」

サンジュンが出て行った後、イラついて立ち上がるジノ。
チャンニョルに言われたことが、頭に浮かびます(いや、浮かんだままなんでしょうね

>>回想

チャンニョル 「友達だと固く信じたヤツが真っ黒な下心を持ってたと知ったら…ケインはまた苦しんで傷つくだろう」
チャンニョル 「今すぐあの家を出ろ。友達のままキレイにケインの元を去るんだ」

>>回想終わり

窓の外を見つめ、つぶやくジノ。

ジノ 「…満足か?友達でもないまま…去ってくれて」

そのとき、ノックの音と共に扉が開きます。サンジュンだと思い、「昼飯食う気はないから」と言うジノですが…

イニ(声):どうして食べないんですか?

ジノ 「何のご用ですか?」
イニ 「館長がミュージカルのチケットを下さったんですけど、一緒に行く人がいなくて」
ジノ 「・・・。」
イニ 「今日、一緒に行ってくださいませんか?」
ジノ 「…イヤです」

「結構です」とか「無理です」じゃなくて「イヤです」っていうのが何ともジノらしく^^
カバンを掴んで出ていこうとするジノでしたが…

イニ 「ケインも…今日館長にチケットを貰ってましたけど?」
ジノ 「・・・。」
イニ 「チャンニョルさんが最近よく美術館にやって来て、ケインの心を取り戻そうと頑張ってるんです。今日も一緒にミュージカルを観に行こうとして…今から待ってるんですよね…」
ジノ 「僕には関係ないことです」

振り切って今度こそ出て行こうとするジノ。

イニ 「ダメよ」

立ち止まるジノ。

イニ 「ケイン、もうチャンニョルさんとヨリを戻しそうなんだけど、ジノさんが友達として助けてあげようとは思わないんですか?」
ジノ 「・・・。」
イニ 「”俺にはイニさんという友達がいるから”って言えば、ケインもジノさんの友達役をやめて、チャンニョルさんに集中できると思うけど…」
ジニ 「・・・。」

全く…こういう女恋敵の考える策略には気分が悪くなりますね。
元々はきっとケインに対してイニが抱えてるコンプレックスから来ていること。
本当にジノを好きになったのなら彼女にも愛する資格はあるんだから、もっと素直になればいいのに…。
負けず嫌いも、発揮の仕方を間違えちゃいけませんorz

——–

さて、劇場ではケインとチャンニョルが先に到着していました。

チャンニョル 「ケイン、さっきから見てたら、ここに来てる女たちの中で君が一番キレイだよ」
ケイン 「・・・。」
チャンニョル 「イヒヒヒ~♪」

キョロキョロしていたチャンニョルは誰かの姿を遠くに確認し、表情を引き締めます。
向こうからやってきたのは…腕を組んだイニとジノでした。

お互いに気づき、無言で見つめ合う面々。
イニはケインの前で、ぎゅっとジノの腕を握り直します。

ミュージカルが始まりました。

親しげにジノの耳元に顔を寄せ、ヒソヒソと話しかけるイニ。
ケインはそれを横目で見つめます。
そんなケインに、反対側から無邪気に話しかけるチャンニョル。
そして、ケインの様子をチラリと確認するイニ…。ジニの手にスーっと自分の手を滑らせ…

たまらなくなったケインは突然席を立ちます。
驚いたチャンニョルも慌てて後を追い…
続いて立ち上がったジノをイニが引き止め…

——–

ロビーではチャンニョルがケインを追いかけていました。

チャンニョル 「ケイン!どうした?突然どうしたんだよ?!」

チャンニョルが追いつき、ケインの腕を掴んで引き止めたその時、向こうからジノとイニの姿も…。

ケイン 「私これ以上ムリよ」
チャンニョル 「何がムリなんだよ!」
ケイン 「私、あなたに復讐しようとしてたの」
チャンニョル 「・・・?」
ケイン 「あなたが私を捨てたように、私もそうしてやりたかった。…けど、もうやめるわ。これ以上はムリよ」

「復讐はもう出来ない」それが何を意味するのか、それは正反対の2つ。

チャンニョル 「そうだよ、ケイン。申し訳ないと思ってるんなら俺は大丈夫だよ。そんなつもりで始めたとしても俺は構わないって!俺がその気持ちを変えさせればいいだろ?そう出来るって!」
ケイン 「…いいえ。チャンニョルさんは私を変えられないわ」
チャンニョル 「…ケイン!」
ケイン 「あなたは知らないわ。私の気持ちが…私の気持ちが…誰に向かっているのか…」

その瞬間、私には聞こえましたよ。何らかのスタート音が。
迷わず真っ直ぐ…力強くケインへと歩き出すジノ。

…花男の10話でそっくりな姿を観た気がする^^;

ケインの腕を掴んで振り向かせたジノ。

ジノ 「ゲームオーバーです」

そして

ゲームオーバーの合図は情熱的なキスと共に…。

——–

ここでエンディングです。

「ゲームオーバー」という言葉が、これまで二人で作戦を練っている時に使っていた「ゲームオーバー」とは意味が違っていて…。
「復讐をやめる」という言葉にも登場人物それぞれの解釈があり、その辺りが洒落てますよね。

ただ青白~い劇場のロビーっていうキスシーンのロケーションがイマイチで、せっかくの山場なのに勿体ないなぁというのが正直なところ。
劇場から飛び出したところにイルミネーションがあるとか…もうちょっとムードがある場所だと良かったのにな~と。

そして、チャンニョルとケインのやり取りを訳してるうちにすっかり落ち着いてしまった私は、
その後のキスシーンでテンションを上げ損なってしまった…というのは独り言です^^;

今回も長い記事になりましたが、読んでいただいてありがとうございました。
「個人の趣向」日本語訳が10話だけになるか、今後も続くことになるかは分かりませんが、
とにかく11話が楽しみです(´∀`)ノ

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