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韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!セリフを題材にした文法解説も

ホテル・デル・ルナ5話あらすじ&日本語訳~後編

   

IU(イ・ジウン)、ヨ・ジング主演のtvNドラマ『ホテル・デル・ルナ(ホテル・デルナ/ホテル・デルーナ)』5話後編のあらすじを、セリフの日本語訳もまじえて紹介していきます^^

帰宅しようとしているチャンソンに、ソヒが声を掛けた。「今日はお帰りが早いですね」

チャンソン「えぇ、疲れてしまって」
ソヒ「仕事を増やしてしまうタイプでいらっしゃるから」
チャンソン「お客様のことを気に掛けるのはホテルマンとして当然のことです」
ソヒ「心構えが変わったんですね。うちのホテルを嫌っていらしたじゃありませんか」
チャンソン「あぁ。心を… 掴んだので」
ソヒ「?」
チャンソン「僕は見かけによらず騙されやすいので、1つ貰ったら10与えます」
ソヒ「え?」
チャンソン「僕に少しだけ優しくしてくれれば、ものすごく親切にするということですよ。だから、優しくしてくださいね」

黙り込んでいるソヒを前にニッコリ笑うと、チャンソンはエレベーターへ向かった。
「バレたのか?」ソヒに駆け寄ったソンビが尋ねる。「何て言ったんだ?」

ソヒ「脅かしてきましたわ。1つ受け取ったら10倍にして返すと」
ソンビ「うむ。やはり麻姑神の送り込んだヤツはたやすくはいかん」

※チャンソンが言ったのは、”하나를 얻으면 열 내준다(1つ得たら10与える)”、ソヒが言ったのは”하나를 받으면 열배로 갚아준다(1つ受け取ったら10倍にして返す)” ソヒの表現はいわゆる「10倍返し」ですね。

本日の霊:悲しき花嫁

若くして亡くなった女性、スミンの“死婚式”が行われようとしていた。
切り取ったスミンの髪の毛を布袋に入れて空へ飛ばし、拾った男性が花婿に選ばれる。
あの世で寂しい思いをすることのないように、執り行われるものだ。

しかし、当のスミンは、知らない人と結婚式をあげたくはなかった。
彼女は霊となって彷徨い、デル・ルナへ辿り着いた。

ホテルに着くなり倒れたスミンを、社長室へ連れて来たのは、チャンソンだ。

マンウォル「ここはフロントじゃないわよ」
チャンソン「…。」

彼女はチャンソンの肩にしなだれかかっている花嫁におかんむりだ。

マンウォル「どうして客室じゃなくて社長室へ連れて来るのよ?!」
チャンソン「事情があるそうです」
マンウォル「事情のない霊なんていないわ」
チャンソン「…。」
マンウォル「どうして倒れたの?酔ってるわけ?」
チャンソン「ずいぶん彷徨ったので、気力がないそうです」

「お客様、お客様!」マンウォルがスミンのそばで指を鳴らす。「うちの職員にそんなことをされちゃ困りますよ」

チャンソン「僕は大丈夫です」
マンウォル「チッ、それならギューッと抱きしめて差し上げなさいな」
チャンソン「望まない結婚をさせられるそうなんです。顔を知らない人に嫁入りしたくはないし、生きている人に無理やり縁を結んで迷惑を掛けるのも嫌だそうです」
マンウォル「死婚式ですか」

スミンが力なくうなずく。

マンウォル「残された人が楽になるためにすることなんだから、黙ってなさればいいじゃないですか」
スミン「…。」
マンウォル「ひとまず客室に移って、ゆっくり決めてください。うちにはウェディングホールもあります。代価さえ払っていただければ、式を挙げて差し上げますわ。よくお考えになって」

チャンソンはフラフラのスミンを抱き上げ、部屋を後にした。

マンウォル「ひょいと抱えて歩くだけの力はあるのね。私には白菜クズだらけの荷車を引いて来たくせに」

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不機嫌むき出しではあったものの、マンウォルは早々に死婚式の準備を指示した。
花嫁の来ていたドレスが最高級のヴェラ・ウォン製だったのだ。
金持ちの娘に違いない。

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帰宅したチャンソンは、いつになく気持ちよく目覚めた。

チャンソン「おはよう、サンチェス」
サンチェス「起きたか。少しは寝られたようだな」
チャンソン「うん、よく寝られた。夢も見なかったし」
サンチェス「どうした?宝くじでも買ったのか?豚の夢でも見ようって?」

※韓国では豚の夢を見たら宝くじが当たると言われています。

チャンソン「いや、夢で会いたい人がいたんだ」
サンチェス「昔の彼女?」
チャンソン「(首を横に振り)知り合いの女性の昔の男友だち。男友だち達って言うべきか?」
サンチェス「夢じゃないけどさ、電話があったぞ。お前の友だちから」
チャンソン「友だち?誰?」
サンチェス「マンウォル」

「!」チャンソンは思わず飲みかけたお茶にむせた。「誰って?!」

サンチェス「お前のホテルのマンウォルだよ。お前の携帯がずっと鳴ってたから、俺が出たんだ」
チャンソン「…。」
サンチェス「例の白頭山の絵の代金はいつ入ってくるのか訊いてくれってさ」
チャンソン「サンチェス!そのマンウォルを呼び捨てにしたのか?怒らなかったか?!」
サンチェス「あいつだって俺のことサンチェスって呼んでたぞ。俺たち、SNSで相互フォローしたんだ」
チャンソン「(絶句)」
サンチェス「それにしてもあいつ…何て言うか、すごく親しみやすいし礼儀正しいよな。ホテルマンだからかな。親切が板についてる」

チャンソンはお見通しだ。
マンウォルはサンチェスがとんでもない金持ちだと知っている!
そうでなきゃ、ただでは済まなかったはずだ。

+-+-+-+

結婚式の新郎となる男は、まだ決まらなかった。
新婦スミンの髪を納めた袋を拾った男があらわれないのだ。

のんびり構えていたマンウォルだったが、チャンソンがその袋を探しに行ったと聞いて、顔色を変える。
チャンソンは袋を一番に見つけてスミンの両親に返し、死婚式を諦めるよう説得するつもりなのだと、ヒョンジュンが説明した。
しかし、チャンソンが袋を拾ってしまったら、一大事だ。
チャンソンが新郎に抜擢されてしまうではないか!

さっそくマンウォルはチャンソンが袋を捜索中の公園へ乗り込んだ。

チャンソン「ここで何してるんです?」
マンウォル「(デッキチェアでのんびり)見てわからない?ピクニックよ」
チャンソン「だから、どうして?暑いのに」
マンウォル「いいわ。全部わかってて訊く、あんたのそのハーバード式で答えてあげる。あんたの見物に来たの。例の袋、探すのやめるのよ。放っておきなさい」
チャンソン「もし僕が拾ったら、結婚させられるから?」
マンウォル「ク・チャンソン、その結婚には反対よ!賛成できない」
チャンソン「…。」
マンウォル「他のヤツに拾わせなさい」
チャンソン「知らない人と結婚するのは嫌がってたじゃないですか。誰かが拾ったら驚くだろうし、僕が拾ったらあなたが解決してくれるでしょ」
マンウォル「チッ、私をアテにして大胆に出たものね」

こうしてはいられない。
マンウォルはオペラグラスを覗くと、あっという間に落ちている袋を探し出し、そばで運動中だったサンチェスに袋を拾わせた。

スミンの霊がただちにサンチェスの家に現れ、サンチェスは恐怖に震えることとなる。

+-+-+-+

「スミンの結婚式を挙げてくださると聞きまして…」

知らせを受けてデル・ルナを訪ねた老夫婦は、式場も部屋も普通の結婚式と同じように準備するという説明に、納得した。
これなら寂しい思いをさせることなく、スミンを送ることができそうだ。
「すべて、一番良いものを準備してください。子どものためです。金でも何でもお支払いしましょう」彼らはそうマンウォルに依頼した。

母親「ところで… 新郎になる人は誰なんです?」
マンウォル「無理やり結びつけて強制結婚させるんですから、新郎の顔を見たら気まずいんじゃありません?」
二人「…。」
マンウォル「お祝いの言葉でも?」
父親「お互い知らないほうが良いでしょう。そちらにすべてお任せします」

+-+-+-+

社長室でマンウォルは老夫婦から託されたクレジットカードを満足気に見つめた。「やっぱり私の目に狂いはなかったわ」

マンウォル「限度額なしのブラックカード♪ 親の愛って“限度なし”よね。気に入ったわ」
チャンソン「どうしようって言うんですか」
マンウォル「結婚式の準備をしないと」
チャンソン「サンチェスはあんまりビックリして、放心状態なんですよ」
マンウォル「臆病だから気を吸われたのよ。だから少しでも早く式を挙げて、新婦を見送らなきゃ」
チャンソン「式さえ挙げれば、サンチェスは本当に大丈夫なんですか?」
マンウォル「大丈夫だってば。戸籍に残るってわけじゃないんだし。ちょっと悪い夢を見るくらいに考えればいいのよ」
チャンソン「…。」

本当にこの結婚は大丈夫なのだろうか…。

+-+-+-+

サンチェスの一大事だというのに、マンウォルは結婚式の準備にかこつけて宝石選びに夢中だ。
不安に襲われたチャンソンは、1枚の名刺を取り出した。
以前、地下鉄で会った“花売りのおばあさん”から貰ったものだ。
マンウォルの面倒を見てやってくれと彼に頼み、大変なときは訪ねていらっしゃいと、そのおばあさん、麻姑神は言った。

名刺に書かれた薬舗を訪れると、そこにいたのは麻姑神の妹だと名乗る二人だ。
チャンソンは話しやすそうな2番めの妹に、結婚式のことを相談した。

麻姑妹「デル・ルナで死婚式を?」
チャンソン「新婦は望まない結婚を嫌がっていて、新郎は恐怖に怯えています。方法はないでしょうか」
麻姑妹「でも、社長の言うとおり結婚式を挙げて送り出すのが、生きている人間が一番安全なのは確かですよ」
チャンソン「では、結婚式を挙げるしかないですね」
麻姑妹「そうだ!新郎を替えればいいわ」
チャンソン「?」
麻姑妹「生きている人じゃなくて、死んだ人の中から新郎を選ぶんですよ」
チャンソン「死んだ新郎なんて、どこで探すんです?」
麻姑妹「あなたのホテルにお客様がいるじゃない」
チャンソン「あぁ、そうですね!」
麻姑妹「新婦が自分で気に入った新郎を選んで、袋を渡すんです。霊同士、手を取り合って、あの世へ行けるわ」
チャンソン「そうします!ありがとうございました」

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デル・ルナへ戻ったチャンソンは、さっそくソヒのまとめた未婚宿泊客リストを元に、一人ひとり客室を訪ね、結婚の意志を尋ねた。
こうして集まった未婚男性たちが、スミンに紹介される。

チャンソン「(スミンに)ご覧になったように、僕の友人は臆病で式を挙げるのは無理です」
スミン「(うなずく)」
チャンソン「(男性陣を指し)こちらの方々から選んで、一緒に旅立っていただくのが、僕にできる精一杯です」

チャンソンは彼女に“新郎選びの袋”を手渡した。

スミン「…。」

1番の男性、2番の男性…。順番に新郎候補の前を巡り、最終的にスミンは…
チャンソンに袋を差し出したのだ!

チャンソン「?」
スミン「受け取ってください。あの方々と式を挙げたら、一緒に逝かないといけないでしょう?私、一人で逝きたいんです。そうできるように、人間のあなたが受け取ってください」

「…。」チャンソンは戸惑って周囲を見渡した。

スミン「嫌なら元通りに。あなたのご友人をお連れください」

チャンソンは悩んだ末に袋を受け取った。

+-+-+-+

楽しくドレスを試着中だったマンウォルは、知らせを聞いて驚愕した。
チャンソンが花婿に選ばれた?!

彼女は直ちに“4位”のキム・ユナを探すよう命じる。
チャンソンを新婦とともにあの世へ送るつもりだろうか。

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タキシードに身を包み、チャンソンは結婚式に臨もうとしていた。
大丈夫、きっと大丈夫だ。
ちょっと夢を見るだけ。
目が覚めれば全部消えているはずだ。

心の整理をし、チャンソンは立ち上がると、控室を出る扉を開けた。

チャンソン「?!」

彼の脳裏に飛び込んできたのは、不思議な場面だ。

天蓋つきの豪華な赤い寝床を前に、女が真っ赤な頭巾を脱ぐ。
盗賊の頭領、マンウォルだ。
その袖口から、血が滴り落ちていた。

チャンソン「…?!」

ハッと我に返ってみると、そこに赤いドレスをまとったデル・ルナ社長、チャン・マンウォルが立っていた。

チャンソン「チャン・マンウォルさん、あなた結婚するんですか?」
マンウォル「何言ってんの?結婚するのはあんたでしょ」

控室の中央まで進むと、マンウォルは厳しい顔で腕組みをした。

チャンソン「夢を見ていたみたいです」
マンウォル「あんた、よくも私の許可もなく結婚を決めたわね」
チャンソン「僕が結婚するのに、なぜあなたの許可を貰うんです?」
マンウォル「それで?本気で結婚するつもり?!」
チャンソン「結婚したくないって訪ねてきた時、すぐ助けてくれれば良かったじゃないですか!」

マンウォルは溜息をついた。「あの子、結婚するのが嫌なんだと思う?」

チャンソン「?」
マンウォル「違うわ。あの子は結婚したくてたまらない霊なのよ」

マンウォルはチャンソンが受け取った“新郎選びの袋”を掴んだ。「ここに込められてるのはね、結婚せずには死んでも逝けないっていう、あの女の願望よ」

+-+-+-+

その頃。
新婦控室に来客があった。

薬舗でチャンソンにアドバイスをした、麻姑神の妹だ。
「これは新婦への結婚祝い」彼女は箱をスミンに差し出した。

麻姑妹「結婚はね、幸せになるためにするものですよ」
スミン「…。」

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「ク・チャンソン」沈黙の後、マンウォルが口を開いた。「今回も私があんたを守ってあげる」

マンウォル「無理して結婚しなくていいわ」
チャンソン「(袋を指し)これはどうするんですか?処分できないんでしょう?」
マンウォル「お望みどおり、結婚式は挙げて差し上げないと」
チャンソン「?」
マンウォル「新婦が死んでも置いて逝けない本当の新郎を連れて来るわ」

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その新郎を迎えに行ったのが、期待の新人キム・ユナだ。
病院の廊下で俯いているスミンの恋人を見つけ、デル・ルナへ招いた。

エントランスを入ったところでチャンソンから袋を受け取り、彼はスミンの待つウェディングホールへとたどり着く。

新郎「スミン…」

赤い運命の糸が、二人の指を結んでいた。

+-+-+-+

「結婚式が終わったら、男は死ぬわ」マンウォルはバーで職員たちに語った。

マンウォル「新婦が恋人をあの世へ道連れにするの。ふふっ、ク・チャンソンは勘づくかしら」
皆「…。」
マンウォル「誰でもいいから霊を選んで、霊婚式までさせようとするなんて、よっぽどのことよ。あの男の両親」
ヒョンジュン「男の両親?新婦の両親じゃ?」
マンウォル「結婚式を依頼したのは男の両親よ。息子を新婦に連れて行かれるんじゃないかってね」

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新郎の体は、今、病院のベッドの上だ。
昏睡状態の彼を見守っているのは、デル・ルナに式を依頼した夫婦だった。

母親「スミンは死んだの。あなたまでついて行っちゃ駄目よ!」

息子の薬指にはまっている指輪は、どんなに引っ張っても抜けなかった。

母親「スミン、どうか息子を手放して頂戴。お願いよ!」

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スミンと恋人…の魂は祭壇の前で見つめ合った。

スミン「…。」
恋人「…。」

そこへ、ロビーから走ってきたチャンソンがやってきて、ドアを必死で叩く。
新郎が危ないことに、気づいたのだ。

チャンソン「イ・スミンさん!やめるんです!こんなことをしちゃ駄目だ!彼は生霊じゃないですか!今すぐやめるんです!」

押しても引いても、扉は開かなかった。

新郎が花嫁のヴェールを上げ、彼女の手を取る。「永遠に一緒にいよう」

スミン「…。」

彼が口づけようと顔を寄せると、スミンは小さく後ろに身を反らせた。「ダメよ」

恋人「?」
スミン「やめなきゃ。帰って」
恋人「どうしたんだ?スミン」

「帰って!!!」心を鬼にして恋人を突き放した瞬間、彼女の顔が恐ろしい形相に変貌した。
「わぁあ!!!」彼は叫び声を上げ、式場から逃げ出す。
あれだけ開かなかった扉が、中からは容易に開いた。

一人残されたスミンは、まだ愛する恋人と繋がっている“赤い糸”を、自ら切り落とした。
控室を訪ねてきた謎の客人からプレゼントされた、ハサミを使って。

「繋ぎ止めているよりも、手放すほうが、より大きな決心が必要なんです」

スミン「愛してるわ。どうか幸せになって」

その瞬間、病室のベッドで眠っている彼の手から指輪がストンと抜け落ち… 彼は一筋の涙と共に、目を開けた。

最後の客になってあげる

一人であの世へ旅立つ決心をしたスミンを、チャンソンが見送りに来ていた。

スミン「断ち切って旅立てるよう助けてくださって、ありがとうございました」
チャンソン「どうぞ安らかに」

死神と並んで遠巻きに見守りながら、マンウォルがポツリと言う。「あのハサミ、3番目の婆さんのでしょ」

マンウォル「こっそりホテルに来てたの?」
死神「あやつが麻姑神を訪ねたのだ」
マンウォル「ふん、今度は婆さんたち団体でク・チャンソンに力を貸すわけ?」
死神「麻姑神が力を貸しているのは、お前だ」
マンウォル「!」
死神「お前もあやつに見送られ、旅立つことになろう」
マンウォル「…。」

あの世へと出発する車を見送るチャンソンをじっと見つめていると、振り返った彼と視線がぶつかった。

チャンソン「…?」
マンウォル「…。」

マンウォルの瞳は、なぜかとても悲しげに光っていて、チャンソンは不思議そうに彼女を見つめ返すばかりだった。

+-+-+-+

「ホテルでお客様を見送るときは、満足な気持ちで一杯だったんですが…」マンウォルの隣で、チャンソンが口を開く。

チャンソン「ここでは寂しいですね」
マンウォル「二度と会えない人たちだから」
チャンソン「…。」
マンウォル「ク・チャンソン… あんた、よくやってるわ」

マンウォルはふっと笑う。「神もうまく選んだものね。可愛がられるだけのことはある」

チャンソン「会いに行ったこと、知っていたんですか?」
マンウォル「…。」
チャンソン「あなたの面倒を見るように言われたんです。葉が伸びて、花が咲くように」
マンウォル「まだ… 夢に私が出てきてるわよね」

「…。」真っ赤な衣装に身を包み、指から血を滴らせている彼女を思い出し、チャンソンは身を固めた。
幕をくぐり、男が入って来るのが見える。

チャンソン「えぇ」

うなずくチャンソンに、マンウォルは小さく微笑んだ。

マンウォル「しっかり夢を見て、面倒も見て… 見送ってごらんなさい。神の思し召しのまま」
チャンソン「…。」
マンウォル「私が最後の客になってあげる。あんたが気に入ったから」
チャンソン「…。」
マンウォル「ク・チャンソン。私を見送るときは… 寂しがらないでね」

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5話はここで終わりです。

長かった…。
新郎選び、『サンチェス→宿泊客から選ぼう→チャンソン選ばれる→真の新郎召喚→ 諦める』って流れ、段階踏みすぎじゃないですか?^^;;;
最後になって突然「結婚したら新郎は道連れで死ぬ」という重要事項が飛び出したのは、きっと彼が生霊だったからなんでしょうけど、正直「急にそんなこと言われても」という戸惑いが大きいです。
これまで同様、肝心なところで説得力が弱く、どうも釈然としないエピソードでした。

チャンソンと接しているうちに、彼を信頼し、次第に変化を受け入れようとしているマンウォルの姿には、思わずハッとします。
今後も楽しみですね。

 - ホテル・デル・ルナ