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韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!セリフを題材にした文法解説も

スイッチ-世界を変えろ 11話 あらすじ&日本語訳

      2018/04/17

チャン・グンソク主演SBS韓国ドラマ『スイッチ-世界を変えろ』11話あらすじを、セリフの日本語訳を混じえて紹介していきます。

皆さん、前回もいろいろな情報や感想、私が突っ込んだ部分へのご意見などなど、たくさんいただきましてありがとうございます!
今後もあれこれ好きなこと言いながら楽しく続けていければと思います。
どうぞ気軽にお付き合いください^^

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拘置所に残っていたチェ・サンヒョンの私物を、看守が箱に詰めて持ち出した。
それらが渡ったのは、クム代表の元だ。

#なんでやねん!

キム室長「チェ・サンヒョンの私物に、妙な点はありませんでした」

デスクの上にズラリと並べられた私物から、クム代表が手に取ったのは、分厚い聖書だ。

#なんでやねーん!

クム代表「タイ語の聖書か」
キム室長「タイ大使館に勤務したことがあったそうです」
クム代表「そうか」

ページを捲ってみると、マーキングされた箇所が目に入る。「?!」
蛍光マーカーで文章に線が引かれ、その中の1節がさらに赤いボールペンで囲んであった。

全部で3箇所!
クム代表のアンテナがピンと反応した。

さっそく翻訳アプリのカメラ機能を使い、該当部分を調べてみる。

#これ、10話で実は私も同じようにしてみたんですけど(キャプチャー画像に向けて^^;)Google翻訳アプリのカメラ機能はタイ語に対応してなかったㅠㅠ

<< 1箇所め >>

われわれは立ってベテルに上り、そこでわたしの苦難の日にわたしにこたえ、かつわたしの行く道に共におられた神に祭壇を造ろう

-『創世記』35:3

<< 2箇所め >>

そこでわたしは、ケデモテの荒野から、ヘシボンの王シホンに使者たちを送った

-『申命記』2:26

<< 3箇所め >>

心おののく者に言え、「強くあれ、恐れてはならない。見よ、あなたがたの神は報復をもって臨み、神の報いをもってこられる。神が来て、あなたを救う」と

-『イザヤ書』35:4

赤線の部分をクム代表が読み上げ、忠実なキム室長が即座にメモを取る。
3つのフレーズをつなぎ合わせると…

『私の行く道に、使者たちを送った。あなたを救う』

#冒頭2分で解決。はやっ!

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ハラはドチャンの様子がどうも気にかかっていた。
ヒグマに対して熱心すぎるのだ。
まるで目つきが違う。
ドチャン自身がここまでヒグマに執着する理由は見当たらなかった。

ハラ「…。」

彼女の中で、疑いがじわじわと膨らんでいた。

+-+-+-+

『06 視線は気になるところへと向かう』

+-+-+-+

大仕事を一つ終え、ボン監督、インテ、ウンジの詐欺団チームは、ピザ屋で食事にありついていた。

インテ「ターゲットは絞れたから、あとはBig Conだよね?」

※Big Con=ターゲットを決め、徹底した計画によって行う大規模な詐欺劇

ボン監督「まぁほとんど終わったって言っても構わ… 、おい、俺に訊くなよな」
インテ「それで、次の作戦は?」
ボン監督「そんなのドチャンに訊かないと」
ウンジ「ところでさ、シュプリンピザってエビだたくさん入ってて美味しいね」
インテ「シュプリンじゃなくてシュリンプ。エビだよ」
ウンジ「ホント?」
ボン監督「はぁ、恥ずかしい」
ウンジ「…。」

「すみません」ボン監督が店員を呼ぶ。「シュプ… シュプ?俺もこんがらがったじゃないか」

ボン監督「(店員に)同じのもう1枚ね!」

+-+-+-+

ハラはドチャンと共にアジトへ戻ってきた。「先輩!」
窓辺にいたジュンスが振り返る。

ハラ「とうとう見つけたわ。ヒグマを…」
ジュンス「!!!」

+-+-+-+

「不法に被疑者を脱走させるとは」やはりジュンスは素直に喜ばなかった。

ジュンス「何てことを!」
ハラ「他に方法がなかったのよ」
ジュンス「君が止めなきゃダメじゃないか。反対すべきだったんだ!」
ハラ「…。」

#いえ、私がけしかけました…なんて言えないよね^^;;; そして、ドチャンはあくまで自分発案でやったことにしてあげてるってことだね♪

ジュンス「(ドチャンに)そんな反則ばかりしていたら、最後には逆転されて、僕たち2人ともリングに立つチャンスさえ失ってしまいます」

「僕たち2人とも?」黙っていたドチャンが眉をひそめる。

#黙っていたドチャンが… って書いたところで気がついた。そうだ、一人二役だった。すっかり忘れてたわ(笑)

ドチャン「リング内で戦おうとするから毎回負けるんじゃないのか?ヤツら、リングの外から椅子は投げるは好き放題なのに」
ジュンス「サ・ドチャンさん!僕らが捕まえようとしている人たち、なぜそうなったと思いますか?」
ドチャン「…。」
ジュンス「それが楽だから。欲しいものを楽に手に入れたい、邪魔なものを楽に消したい… それで楽な道ばかり進んだからです」

「えぇ、えぇ」ドチャンがうんざりして撥ねつける。「道徳先生はこのまま正しい道をどうぞ」

ドチャン「どちらか選ばなきゃならないなら、俺は楽な道を行くから」
ジュンス「…!」
ドチャン「そんなことしてて、死ぬまでに捕まえられるんですか?」

「!」ジュンスは何も言い返せず、黙って目をそらす。

ハラ「2人ともやめて」

「チッ…」ドチャンが苛立って頭を掻く。
ハラは悲しげにジュンスを見つめた。「…。」

+-+-+-+

ドチャンの書斎で、ジュンスは悶々としていた。
「先輩の居場所がなくなるかもよ」病床で聞いたハラの言葉がしきりに蘇る。

左胸の痛みは… あまり彼を待ってくれそうにはなかった。
本当に居場所がなくなる日が、近くまで迫っているのかもしれない。

※ここで彼が見ているのはドチャンが5話で見ていたノートですが… これ、元々ジュンスの捜査ノートだったんですね。ヒグマと麻薬のことが書いてあるんですが、ドチャンの持ち物だと思い込んじゃって、5話でちょっと変だなと思ってたんです。

+-+-+-+

ハンドスピナーを回し、ドチャンはぎゅっと目を閉じた。
と、すぐに混乱して頭を抱える。

「一体… 一体誰だったんだろう」

あれは囮になろうとして拉致されたときのことだ。
ガスマスクをつけた人物が現れ、自分を助け出してくれた。

「誰が俺を…?」

+-+-+-+

ハラは久しぶりに妹のソラを誘い、飲みに出掛けていた。
飲まずにはいられなかったのだ。

妹「どうしちゃったの?お恥ずかしい妹と飲むなんて」
ハラ「歯がゆくってさ」
妹「何が?」
ハラ「(焼酎を指し)片方はどぎつくて、(ビールを指し)もう片方は味気ない」

そう言って、ハラは首を横にふる。「比率が悪いのよ」

妹「比率?作り直そうか?」

ソラが焼酎とビールをグラスに混ぜ、もう一杯爆弾酒を作る。

ハラ「人もこんなふうに混ぜられないかな」

+-+-+-+

「ちょっと~!ペク・ジュンス~!サ・ドチャン~!出てきなさいよ~」騒々しい声に、ベッドで本を読んでいたジュンスが顔を上げた。「?」

※ジュンスの読んでいる本は『刑事事件-法の下の解決』

「チッ、出てこないわけ?そんなら勝手に入るわよ!」と同時に乱暴に扉が開き、仁王立ちのハラが現れる。「ペク・ジュンス、いいところで会ったわ」

#ところでドチャンはベッドをジュンスに明け渡しちゃって、自分はどこで寝てるんだろうね。

ジュンス「(絶句)」
ハラ「あんた何なの?帰宅ラッシュの江南大路?どんづまりじゃないのさ」
ジュンス「ハラ、そんなに飲んで…」
ハラ「倫理の先生じゃあるまいし、正しいこと言ってりゃそれでいいわけ?私だって倫理の成績は良かったんだから」

そういってハラはベッドの上にドンとひっくり返る。「み~んなテキトーに行きてるのに」

ハラ「ペク・ジュンス、あんただけ!あんただけ教科書みたいに生きてどーすんのさ」
ジュンス「飲みすぎだ。家に帰ろう」
ハラ「あんたたち2人が混ざらないから、私が混ぜて飲んじゃったじゃない」

「よいしょ」ハラは立ち上がった。「チャンポンして酔っ払っちゃった」

ハラ「私の言ったことは気にしないでさ… チッ、あんたってば(ニヤリ)イケメンなんだから」

部屋を出ていくハラを見つめ、ジュンスは溜息をついた。

+-+-+-+

「お話があります」キム室長が差し出したのは、1枚の写真だ。

キム室長「拘置所で貰ってきた写真です。この人物がチェ・サンヒョンに聖書を言付けたと」
クム代表「誰だかわかるか?」
キム室長「まだわかっていません」
クム代表「チェ・サンヒョンはどうなった?その後何も?」
キム室長「はい。交通事故でのハプニングとして処理されるようです。特に怪しい点は見つからなかったようで」

「…。」クム代表が静かに考えを巡らせた。
将棋を指しながらペク検事の言ったことが、今になって気にかかる。

クム代表「ペク検事の周辺を探せ」
キム室長「ペク検事…ですか?わかりました」

+-+-+-+

ドチャンたちが突き止めた”ヒグマ”… ファン社長のことを、ボン監督が調べていた。
結果がすぐさまドチャンに報告される。

ボン監督「ファン社長って人、登記簿謄本に財産税、所得税、全部調べてみたが、クリーンだ。堅実な事業家だな」
ドチャン「そこは借名口座で管理してるはずだから、表向きはそうなってるだろう。問題は別荘だ」
ボン監督「別荘?」

「ファン社長は…」ドチャンが顔を上げる。「本当にヒグマだろうか」

ボン監督「やれやれ…。あれだけ苦労して調べたのに何言ってんだよ。本物は他にいるってのか?」
ドチャン「俺の記憶にある別荘で見たヒグマなのかどうか… それが確かじゃないと、最後のパズルは解けない」

ドチャンは手元の白い紙に図を書き始める。「子どもだったから、よく覚えてないけど…」

ドチャン「木造の2階建てで、周りにもいくつか建物があった」

中央に描いたなだらかな道をなぞる。「こうやって丘を下りたら、門があって」
最後に庭に四角いパーツを描き足した。「そうだ、プール。ここにプールがあった」

ボン監督「その別荘がファン・ボムドのものなら、”ヒグマ”に間違いない。そういうことだな」

ドチャンは力強く頷いた。

ボン監督「インテたちが尾行してるから、何かわかるだろう」

+-+-+-+

ファン社長の行く先々をつけてまわっても、インテとウンジはなかなか尻尾を掴めずにいた。
地域に貢献する健全な事業家としての姿しか見えてこないのだ。

インテ「どうだ?」
ウンジ「特に何もなさそうだけど」

しばらくついてまわるうち、ファン社長の乗せた車は田舎の一本道を上がっていった。
突き当りの敷地に車が入っていくのが見える。
このままついていけば、敷地に入るしかない。インテは慌ててハンドルを切り、駐車スペースに車を停めた。

一見して異様なほど警備員が配置されている。

インテ「ここは何だ?」
ウンジ「何でこんな熱心に見張ってるんだろ?」
インテ「怪しいな」
ウンジ「だよね、わざわざ江陵まで来て」

そこへ、門のところにいた警備員が近づいてくる。

インテ「おい、来るぞ」
ウンジ「逃げよう」
インテ「黙って逃げてどーすんだよ!怪しいだろ」
ウンジ「じゃあどーしろって?」

ウンジの機転で、彼らは咄嗟に恋人のふりをして誤魔化した。

警備員「おい!どこでイチャイチャしてんだ?呆れるぜ。車どかせよ!」
インテ「あ、すみません!」

+-+-+-+

インテたちはドローンを飛ばし、怪しげな江陵の建物を空撮する。

#上空をドローンが飛んでたら超怪しいよね!

小さな丘の上一帯が一つの敷地になっているのがわかる。
撮影しながら、ウンジはドチャンの描いた『別荘の図』を見つめた。

+-+-+-+

オフィスでの業務中。
ペク検事(ドチャン)の携帯が鳴った。
発信者はインテだ。
彼はチラリとハラを窺い、電話を取る。

インテ(電話)「あぁ兄貴、今話して大丈夫?」
ペク検事「あぁ、えぇ、えっと… キム・テソクさん。僕… 保険は間に合ってまして」
インテ「あぁ~お客様!お客様の好みにピッタリの商品が出たんですよ」
ペク検事「!」

電話を切り、ペク検事はメッセージを開く。
インテから写真が送られてきた。
プールだ!

※尾行開始から逐一報告のメッセージが送られてきてますね。「ウンジと出発」「トンヨン製粉到着」「ターゲット移動」「港で漁師2名と会話中」「特に異常なし」「江陵へ」こういうところまで細かく作り込んであるのをチェックするのも楽しみの一つ。

ペク検事(ドチャン)はたまらず立ち上がった。

ハラ「仕事中にどこ行くのよ?…先輩」

#ドチャンに接するときの感じで上から話しかけちゃって、慌てて「先輩」と付け足すハラ。ドチャンと一緒にいることに慣れてしまった感が上手く出てる^^

ペク検事「あぁ、根を詰めたから体が怠くて。ちょっとサウナに行ってくる」

「行ってらっしゃいませ」コ係長がさっと立ち上がり、頭を下げた。

ハラ「…。」

+-+-+-

ハラの母親の店に、今日もポンおやじが来ていた。
今日はエプロンをつけ、フライドチキンを作る極意を熱心に教わっている様子だ。

ハラ母「一番大事なのは鶏肉。快適な環境で育ったのが一番新鮮なんです」
ポンおやじ「ほぅ、それから?」
ハラ母「一番大事なのは油。純植物性のものね」

そこへタイマーが鳴った。揚がったチキンをザルで掬い上げる。

ハラ母「うまく揚がったチキンは、衣の食感がサクサクしてるんです」
ポンおやじ「(衣をパクリ)えぇ、本当だ!オードリー女史の情熱は油より熱いですな」
ハラ母「ふふん♪」
ポンおやじ「ところで、一番大事なのは何です?鶏肉、油、時間、全部大事だっておっしゃるから、ド素人の僕は混乱してしまって」
ハラ母「全部大事ですよ」
ポンおやじ「僕が思うに一つ足りないような」
ハラ母「何です?」
ポンおやじ「ポップコーンですよ。このチキンには美味しいポップコーンを添えてあげなきゃ」

ハラ母が目を細め、腕を組む。「フライドチキンの作り方を覚えたいって言いながら、さてはポップコーンを売り込むつもりね!」

ポンおやじ「急変する現代の事業社会で商品の多角化なしに生き残れますか?」

ポンおやじは右手を差し出す。「さぁ、業務提携しましょう」

+-+-+-+

アジトの秘密部屋に、詐欺団メンバー4人が集まっていた。
彼らが見つめるスクリーンに映し出されているのは、インテたちが空撮してきた別荘の写真だ。

ボン監督「ここか?」

ドチャンが写真を見つめたまま頷く。

ウンジ「ここに麻薬があるってことね」
インテ「けど、警備が厳しすぎる。出入り口は一つしかないし、忍び込むのは無理だ」
ドチャン「…。」
ウンジ「検事なんだから、令状貰ってくればいいのよ」
インテ「自販機のコーヒーじゃないんだぞ。ボタン押せば出てくると思ってんのか?請求するには理由がないと」
ボン監督「あぁ、令状を請求するにはどこか臭いところがなきゃいけないんだが、あったとしてもオ検事に内緒には出来ないしな」

#じーっと黙って考えてる姿がカッコよすぎなんですけどー

ボン監督が進み出て、考えるドチャンを前に芝居を始める。「我らで忍び込むには警備が厳しい~。令状を取ればオ検事にバレる~」

と、そのとき。
コツコツと足音が聴こえた。

ボン監督「わっ!」
全員「!!!」

当のオ検事、ハラだ。
彼女はまっすぐやって来て、スクリーンの前に立った。「ステキなサウナね。男女混浴?」

ウンジ「何しに来たんです?秘密のアジトなのに。ドチャンさんが教えたの?」
ドチャン「後をつけたのか?卑怯だな」
ハラ「緻密に準備してる、って言ってよ。前に言わなかった?あんたみたいな小賢しい詐欺師を相手にするには、いつだって備えが必要なの」
ドチャン「…。」

「ここは何?」ハラがスクリーンの別荘を眺める。

+-+-+-+

南山クラブの面々はカジノのV.I.Pルームに来ていた。
新たにメンバーとなったチョン・ドヨン検事長も一緒だ。

目の前に輝くゴールドチップに、チョン検事長は緊張を押し隠せない。

チェ前総理「そのチップ1つが、デカイの1枚だ」

ポーカーの勝負が始まった。

チェ前総理「ポーカーはな、最初に勝つことが大事だ。一勝負めをデカく獲れば、後でブラフ(=ハッタリ)を仕掛けても上手くいくからな」

持ち札を確かめ、チョン検事長は手持ちのチップを全て差し出す。「オールインです」

チェ前総理「チョン君、良い札を持っていそうだな。あぁ、人生なんてこんなもんだ。良い札が手に入れば万事良し」

「コール」前総理の掛け声に続き、全員が手持ちのチップを全て差し出した。
ディーラーの札が全て開かれたところで、それぞれが順に札を開ける。
チョン検事長の札に、皆がどよめいた。Aが2枚。

チェ前総理「いやぁ、いい札だ!」

皆がわははと手を叩く。

#なーんやそれ!

チェ前総理「チョン君、世の中にタダはない。わかってるな」
チョン検事長「!」
クム代表「数日前に脱走したチェ・サンヒョンが、ファン社長に電話したそうです。尻尾を掴まれやしないかと気がかりですね」
チョン検事長「…。」
チェ前総理「何事もあっちゃいかん。わかったか、チョン君」
チョン検事長「…。」
クム代表「もしペク検事がファン社長を叩くようなら、ご連絡を」
チョン検事長「(前総理に)承知致しました」

「…。」チョン検事は目の前のゴールドチップの山を、じっと見つめた。

+-+-+-+

ボン監督とインテ、ウンジが秘密アジトでラーメンをすすっていた。

ウンジ「オ・ハラ、あの女、深入りしすぎじゃない?ここは私たちの秘密アジトなのに、バレたら秘密でも何でもないわ」
インテ「不安だよ。もし俺たちがオ検事やペク検事と仲違いしたら、ここ全部手放さなきゃいけないじゃないか」

インテが溜息をつく。「検事なんて信じるもんじゃない」

ボン監督「ドチャンが何とかするだろうさ。それに、俺たちのアジトはここしかないのか?」
ウンジ「ホント?まだあるの?」
ボン監督「お前ら、まだドチャンのこと信用してないんだな」

「やっぱり!さすがドチャンさん」ウンジがホッと息をつく。「そういえば私たち一緒に仕事して長いのに、お互いのこと知らなすぎるね」

ウンジ「(インテに)あんたはドチャンさんとどうして知り合ったの?」
インテ「知ってどーすんだよ」
ウンジ「?」
インテ「… IT関連のベンチャー企業をやってたんだけど、詐欺に遭ってダメになっちまって。そのときドチャン兄が助けてくれて、その縁でここまで来た」
ウンジ「わぁ、あんた凄いね。社長さんだったんだね」
インテ「事業資金が貯まったら、この仕事は辞める。ホン・ギルドンじゃないからな。金持ちを適当につかまえて騙せばいいのに、わざわざ苦労して悪人を騙す必要あるか?」
ボン監督「コラッ」
インテ「…。」
ボン監督「皆が全て理解できる世の中なら、戦争なんか起きるもんか。平和な世界、ウィー・アー・ザ・ワールドかよ」
インテ「ウンジ、お前はドチャン兄とどうやって知り合ったんだ?」
ウンジ「看護婦のお給料をコツコツ貯めてたんだけど、お母さんが詐欺に遭って、すっからかんになっちゃってさ」
ボン監督「そのとき、ドチャンがジャーーンって現れて、ササーッとな。あの作戦、最高だった」
ウンジ「私、看護師よりこの仕事の方が遥かに楽しいよ。天職だわ」
インテ「ドチャン兄と一緒にいるから楽しいんじゃなくて?」
ボン監督「(インテに)やめとけ」
ウンジ「もちろんそれも大きな理由だけど、悪いヤツをやっつけるのはカッコいいでしょ。それに大仕事が一つ成功したら、南の島なんかに行ってさ…♪」
インテ「ボン監督は?」
ウンジ「そうよ。そういう話、一度もしてくれたことないわ」
ボン監督「俺は別に特別な事情なんてないさ。ガキの頃からドチャンと親しかったから」
インテ「…。」
ウンジ「…。」
ボン監督「ラーメンがノビちまう。さっさと食えよ」

何かありそうだ。
インテとウンジは顔を見合わせた。

+-+-+-+

ハラは自宅で朝のトーストをかじっていた。
「あんたのチーム、潰れたんですって?」隣で母が牛乳を注ぐ。
聴こえているのかいないのか、手元の紙に何やら熱心にペンを走らせていた。
数式を解いているようだ。

母「むしろ良かったわ。この機にペク検事とはサヨナラしなさい。全部あんたのためよ」
ハラ「わかったから。恋愛なんかしない。これでいいでしょ」
母「誰が恋愛するなって?ペク検事はやめなさいって言ってるのよ」

「ふっ、あんな詐欺師と?」ハラが数式を書きながらポロッと言った。

母「本当?ペク検事が詐欺師?」

「!!!」ハラはようやく失敗に気づき、ハッと顔を上げる。「男はみんな詐欺師なんでしょ?お母さんいつも言ってるじゃない」

母「…そうよ。いつもそういう心構えで、男に用心なさい」

時間だ。ハラはトーストを咥えて飛び出した。

母「信じた瞬間、裏切るのが男なんだからね!あんたのこと信じてるから!」

+-+-+-+

「それではファン・ボムドについて説明します」ペク検事(ドチャン)がチームの皆を前に話し始めた。
執務室の照明を落とし、スクリーンにはスライドが映し出されている。

ペク検事「これは最近目撃されたときの写真です。(スライド切替)それから、これはファン・ボムドが借名で所有している別荘の写真」

ペク検事「左は3年前不動産売買サイトに載った写真。2枚の写真は撮影時間、場所、構図、全て同じです。何か感じませんか?」

皆が2枚の写真に見入る。

ペク検事「プールに映り込んだ影をご覧ください」
捜査員「最近の方は少し短いですね」

ペク検事が頷き、スライドを進めた。

ペク検事「水の屈折率は1.33ですが、計算しやすいよう1としましょう。条件は同じだから太陽から水面までをX、水面から底までの距離をY、柱の高さをZ、柱の影の長さをKとしたとき、三角形の方式により、X/(X+Y)=Z/Kとなります」

「!」ハラが身を乗り出す。
今朝、トーストをかじりながら紙に走らせた計算式が蘇った。

※朝のハラのメモにも同じ図がありますね。

ペク検事「とすると、影の長さKはX+YにZを掛けた値をXで割ればいい」

「あの、ちょっと待ってくれ、ペク検事」ヤン部長がたまらず手を挙げる。「数学が苦手なんだが、もう少しわかりやすくならないか?」

ペク検事「影の長さが写真のように短くなるためには?さっきお話しした、X/(X+Y)=Z/Kという条件は同じです」
ハラ「(頷く)」
ペク検事「ここに変数が発生するとしたら…」
ハラ「Y!」
ペク検事「…。」
ハラ「水面から底までの距離よ」

「正解」ペク検事が小さく指差す。「人が太陽を動かして影の長さを調整することは出来ないから」

ハラ「影の長さが変わったってことは、プールの深さが変わったってことね」
ドチャン「ピンポン!それはすなわち?」
ハラ「プールの底に何かがあるってこと」

「おっ」コ係長がテーブルを叩いた。「麻薬!」

コ係長「すぐに令状を請求しましょうか?」
ハラ「特検チームに知られるわ」
捜査員「上に気づかれない理由が要る、そういうことですね」
ハラ「(頷く)」

どうしたものか…。
場が沈黙に包まれた。
そこへ、ヤン部長が急に手を挙げる。「あっ!」

ヤン部長「違法改造だ」
ペク検事「?」
ヤン部長「あれだ!建築法違反!」
皆「あぁ~!」

ペク検事がニヤリと眼鏡を上げる。

ハラ「良さそうね」

+-+-+-+

ハラの母親が商店街を通りかかると、いつもの場所にポンおやじの姿はなかった。

『世界ポン菓子学術フォーラム参加のため、数日休業します』

ダンボールに走り書きされた札が立ててある。

ハラ母「業務提携しようって言っておいて、どこ行ったのかしら」

+-+-+-+

ポンおやじは礼装に身を包み、パーティー会場にいた。

『キゼブ有限公司 ビクトール・ジャン会長 帰国記念晩餐会』

客人たちに握手をしてまわるビクトール・ジャンの様子を、ポンおやじはそっと見守る。
一人の女性がビクトール・ジャンに声を掛けた。「初めまして」
チェ前総理の秘書だ。

秘書「チェ・ジョンピル総裁の秘書です
ジャン氏「初めまして。キゼブカンパニーのビクトール・ジャンです
秘書「総裁が一度会いたいと
ジャン氏「光栄ですね。スケジュールを確認してご連絡差し上げますよ

#せっかくの面白いドラマを、なんちゃって外国人がぶち壊しにする韓ドラあるある、製作者の皆さんにはもうちょっと気にしてほしい。ジャン氏は普通に韓国語でいいと思うけどなー。

+-+-+-+

ヤン部長が申請した令状に、無事チン次長の署名が記された。

ヤン部長「(ハラたちに)令状が出たぞ。何してる?出動だ」

印籠のようにヤン部長が掲げた令状をひったくるように受け取り、ハラたちは出陣する。

+-+-+-+

令状を承認したチン次長は、チョン検事長の部屋へ向かった。
検事長が窓からじっと外を見つめている。

チン次長「?」

窓の外に見えるのは、強制捜査に出かける検事たちの車だ。
深刻そうな検事長の様子が何となく気にかかり、チン次長はそっと首を傾げた。

+-+-+-+

一路、江陵へと飛ばしたハラたちは、いよいよファン社長の別荘へ辿り着いた。
「令状です」書類を掲げ、敷地へ乗り入れる。
目標はプールだ。

まっすぐプールへ駆けつけてみると…

そこはただのゴミ溜めとなっているではないか。「!!!」
発泡スチロールの箱に一斗缶、黒いビニール袋、スコップが所狭しと転がっていた。

ハラ「!」

そうだ、ここへ来る直前、入れ違いにオレンジ色のトラックが曲がり角を出ていくのが見えた。
荷台に『トンヨン製粉』と書いてあったのだ。

ハラ「さっきのトラック… オレンジ色の!」
ペク検事(ドチャン)「?」
ハラ「私が追いかけるから、別荘の中を調べてください!」

ハラは来た道を大急ぎで戻った。

+-+-+-+

ここでエンディングです。
本筋であるファン社長の別荘を突き止めるプロセスは面白いんだけど(別荘に辿り着くまでがトントン拍子すぎるが…)、何かと流れが切られて戸惑ってしまう回でした。ポーカーにビビりまくる検事長がやたらとアップになったり、ジャン氏が怪しすぎたり、チン次長が無言だったり、ピザやらフライドチキンやら、まぁいろいろ引っかかりましたです(笑)

ハラはまだドチャンを警戒してはいるけど、より長く深く時間を一緒に過ごしている彼との繋がりが強くなっていて、咄嗟にこんがらがってしまう、その辺の描写が楽しいですね^^

 - スイッチ-世界を変えろ