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韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!セリフを題材にした文法解説も

スイッチ-世界を変えろ 1話 あらすじ&日本語訳

      2018/03/31

チャン・グンソク主演SBS韓国ドラマ『スイッチ-世界を変えろ』1話あらすじを、セリフの日本語訳を混じえて紹介していきます。

とりあえずスタート~♪

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向こう岸を目指してひた走る船が、一直線に波しぶきをあげた。
「韓国の検察は問題だと思わないか?」男が口を開く。「皆、出世に目がくらんで大きな事件しか相手にしない。詐欺にはちっとも興味がないんだから」
若手の検事、”ペク・ジュンス”だ。

ジュンス「あそこに賭場があるってのに、皆どこで何してるんだか。だから俺がここにいるんだろ」
捜査官「おっしゃるとおりです、検事」
ジュンス「検察は困ったもんだ」

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賭場の奥まったスペースの麻雀卓では、男が喜々として立ち上がり、勝ち取った金をバッグに詰め始めた。
「おい」隣の中国人が厳しい声を上げる。「さっきチラッと見えた牌と違うぞ。イカサマしたのか!

女&若い男「イカサマ?!」
勝った男「(中国人に)でぶっちょめ!たわ言を!」

「じゃあな」手を上げた男に、中国人がピストルを向ける。「待て!」
お前もグルだろ」ピストルの銃口が若い男へと移った。

若い男「何言ってんだよ、俺も負けたのに。(近くの男に)中国語で”助けてくれ”って何て言うんだ?」

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岸に上がった検事ペク・ジュンス一団は、ポツンと立っている一軒家の前まで来て立ち止まった。
家の前に黒服の屈強な男たちが立ちふさがっていたのだ。「何だ?あんたたち」
「ソウル中央地検から来ました」ジュンスの隣で捜査官が身分証を見せる。
顔写真の下に”チョン・インテ”と記されていた。

インテ「不法賭博の情報提供がありまして」
護衛「何かの間違いです。友人同士集まって重要な話をなさっているんです」

パン!そのとき、中でピストルの音が響いた。

ジュンス「金持ちは銃で話すんだな」
護衛「…。」

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銃弾は勝った男の肩を捉え、ジャケットの表面に赤い血が滲んでいた。

中国人「私を騙すとは!

幕の向こうで声が上がる。「社長、早く逃げないと!検察が来ました!」
興奮した中国人がもう一度引き金を引くと、勝った男が床に崩れ落ちた。

そこへ検察官たちが一斉に踏み込み、あっという間にそこにいた人々を制する。

ジュンス「賭博に殺人まで…。皆逮捕しろ!」

一番奥にいた若い男だけが階段から2階へ上がり、バルコニーから外へ飛び降りると、護衛たちと共に船で逃げ出した。

#すぐにライフジャケット着る真面目な逃亡者たち(笑)

ジュンス「(捜査官たちに)証拠品を押収して、皆逮捕してソウルへ」

そこへ、逃げた若い男を追って行ったインテが戻ってくる。

ジュンス「逃げた奴らは?」
インテ「取り逃がしました」
ジュンス「逃げられた?」
インテ「船に乗って遠くへ… 逃げてしまいました」
ジュンス「遠くへ?遠くへ?!」

ジュンスがメガネを外し、ニヤリとする。「なら、戻って来ないな」
インテがニコッと笑い返した。

ジュンス「OK!お客様は帰られた。さぁ、片付けて店じまいだ」

つかまっていた人々、捜査官たちが一斉に拍手喝采し、奥で銃弾に倒れた男ボン監督がパチリと目を開ける。
”逃げたお客様”から頂戴した金が、テーブルに集められた。

ボン監督「今度はもっと弱い火薬にしないと。ホントに逝っちまうところだった」

女ソ・ウンジが”検事ペク・ジュンス”に扮したサ・ドチャンの腕をさっと組む。「やっぱりボタンはドチャンさんが最高!」

※ボタン=偽検事が全員を逮捕する演技をし、詐欺のターゲットを立ち去らせる詐欺用語

インテ「(バッグの中を見て)30億はあるな」
ボン監督「さすがドチャン。セッティングの鬼才だ」

ドチャンは札束をいくつか掴み、中国人の男に差し出した。「大事に使ってください。詐欺は短く人生は長いんだから」

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海岸沿いの一本道を、車が一台進んでいた。
運転席の男の胸には、”検察官 ペク・ジュンス”のネームプレート。
「部長、ペク・ジュンスです」本物のペク・ジュンスは上司に電話を掛けた。

部長(電話)「おぉ、ちょうどお前のソウル復帰が発令されたところだ」
ジュンス「今ソウルへ向かうところです」
部長「もう?復帰は来週だぞ?」
ジュンス「例の人物、説得しました。ブツを渡すそうです」
部長「誰?ナム・スンテか?どこで会うことに?」

そのとき、後ろに迫ってきた大型トラックが激しく煽ってくる。
ジュンスがトラックをやり過ごした次の瞬間、別のトラックが目の前に現れた。
「!!!」慌ててハンドルを切ったジュンスの車は、大きな弧を描いて海へとダイブする。

「…。」車が沈んでいくのを見届け、トラックはゆっくりその場を後にした。

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『スイッチ 1話 詐欺師の心臓はゆっくりと鳴る』

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男がナイフを振りかざし、怯える女性たちを脅している。「お前、さっき俺のこと笑ったろ!」

女性「違います!あなたを見て笑ったんじゃありません!」
男性「俺のこと馬鹿にしやがって、何様のつもりだよ!」

そこへ偶然通りかかったショートヘアの女性が、人混みをかき分け、男の前に進み出た。「やれやれ。2018年度もこん畜生なシチュエーションね」

※18と”コンチクショウ”の発音が似ているので、ダジャレ的なセリフになってます。

男性「!」
女性「ナイフ持って暴れれば”素敵~!”って尊敬されると思う?くだらない男ね」
男性「何だ、お前?失せろ」
女性「けど、困ったわね。そのご立派な男のプライドを保つには…(小指を立て)サイズが小さそうだけど?」
男性「(自分の股間に目を)!」
女性「モノが冴えないくせに偉そぶっちゃってさ」

「おい!」飛びかかろうとした男に一撃をかまし、女性はいとも簡単に彼を取り押さえ、首にぶら下げていたネームプレートの紐で手首を結んだ。「マジメに生きなさいよね」
女性検察官オ・ハラだ。

そのとき、彼女の電話が鳴った。「はい、部長」

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部長からの知らせに、オ・ハラは検察庁へ駆け戻った。「ペク先輩がどうしたんですって?!」

部長「一体どうすりゃいいんだ?ペク検事がひどい交通事故に…」
ハラ「どこで?怪我は?」
部長「トラックとぶつかって海に落ちて…」
ハラ「!」
部長「今、手術中らしい。どうしよう…」

「どこなんです?」ハラの目に涙が滲んだ。

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「これらの作品に見られる共通点は、ワシリー・カンディンスキーの影響が深いところでしょう」広々としたギャラリーで、オーナーが客を案内している。

オーナー「純粋な色と抽象的な形状から成るコンポジションに(?)を結びつけた、抽象美術界の創始者です。面白いことにカンディンスキーは音楽を聞くと色が見えるという共感覚の持ち主だったそうですよ」
客「まぁ。クム代表は何でもご存知なんですね」

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オ・ハラは車を飛ばしていた。
「あぁ、ジュンス…」部長が助手席でしきりに唱える。「頼むから無事でいてくれ」

部長「よりによってナム・スンテに会いに来ようって時に」
ハラ「ナム・スンテ?」
部長「あぁ」
ハラ「部長、これは単なる事故じゃないかも」
部長「え?」
ハラ「あいつら…」

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海に落ちた車からかろうじて脱出したペク・ジュンスは、緊急手術を終え、病室へ移されていた。
「あぁ、どうしよう」部長が枕元で意識のない彼の手を握る。

ハラ「ペク・ジュンス、死んだら許さないから!」
部長「死ぬわけないだろ!ジュンスは死なないぞ。さっき先生が言ってたろ。命に別状はないって。すぐに目が覚めるさ。な?生きててくれて本当に良かった」
ハラ「良かっただなんて!平然と検事を海に沈めたんですよ、あいつら!絶対に許せません!」

「そうだ」部長が涙を無造作に拭う。「絶対許しちゃダメだな。悪い奴らめ。うちのジュンスを…」
部長が電話を取り出した。

ハラ「どうするんです?」
部長「どうするって、とりあえず次長と検事長にご報告しないと」
ハラ「検事を殺そうとする奴らですよ!生きてるって知ったら…」
部長「知ったら…?」

ハラはベッドのジュンスをじっと見つめた。「誰も知らないところへ移さないと」

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救急車が3台、病院の前を出発する。
大きな交差点で、3台はそれぞれ別の方向へと別れた。

ジュンスを乗せているのは、そのうちの1台だ。

ハラ「大丈夫ですよね?」
部長「心配するな。あそこの院長は俺の友だちでな、秘密は守るから心配ない」

救急車はある病院の正面玄関を通り過ぎ、『統制区域』のプレートが掛かった暗い門の前で止まった。

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静かな湖のほとりで、男が静かに釣り糸を垂れていた。
ギャラリーのオーナー、クム・テウンだ。
かかった魚を釣り上げようと引っ張ると、魚はバタバタと暴れた末に逃げ失せた。「魚も人間も生きようともがきやがる」

若い部下がやってきて、頭を下げる。

クム代表「例の件はどうなった?」
部下「指示通り処理しましたが、少々問題が…」
クム代表「問題とは?」
部下「クレーンで引き上げたんですが、ドアが開いていて、車内は空っぽでした。遺体は確認できませんでしたが、溺死したでしょう」

「したでしょう…?」クム代表は再び釣り糸を水面へ投げた。「推測というわけか」

部下「…。」
クム代表「釣り人にとって一番デカイ魚は何だと思う?」
部下「?」
クム「逃した魚だ」

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ハラは同僚ペク・ジュンスの携帯電話からSIMカードを取り出し、自分の携帯へ指した。
電源が入った瞬間、電話が鳴る。
ジュンスが会おうとしていた男、ナム・スンテからだ。

ハラ(電話)「もしもし」
スンテ「ど、どなたです?」
ハラ「ナム・スンテさんですね。私はペク・ジュンス検事の同僚、オ・ハラです」
スンテ「ペク検事は?」
ハラ「ペク先輩はちょっと怪我を。私が代わりに行きます」
スンテ「ペク検事以外は誰も信じません」

電話は切れた。

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部長検事の部屋へハラがやって来る。

部長「トラックの運転手はわかったか?」
ハラ「調べてはみましたが、身分証も名前も偽物でした」
部長「…。」
ハラ「防犯カメラの映像もハッキリしなくて」

彼女が差し出した防犯カメラのキャプチャー画像を、部長は切ない眼差しで見つめる。「ナム・スンテは?」

ハラ「今話したんですが、ペク先輩じゃなきゃ会わないって」

部長が深い溜め息をついた。

ハラ「…。」

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「…。」ハラはじっと考えに耽っていた。
心を決めたように携帯電話を掴むと、コートを手に部屋を出る。

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大きなマンションの一室。
ドチャンたち詐欺グループの面々たちが荷造りを急いでいた。

ウンジ「中国に行くんだし、焼酎持っていってもいいよね?」
インテ「酒はやめろって。(ボン監督に)兄貴、さっさとしましょうよ」
ボン監督「(荷造りのバッグから焼酎瓶を抜き)ダサいな。向こうへ行けばイイものがわんさかあるのに」

「俺は着替えりゃいいだけだから」ボン監督が階段を上がっていく。
踊り場にいたのはドチャンだ。

ボン監督「ドチャンはもう着替えたんだな」
ドチャン「…。」

彼は手に持ったネームプレートをじっと見つめていた。

~~~~

そのネームプレートの主、ペク・ジュンスを初めて見たのは、麻薬密輸事件に関する記者会見のニュース映像だ。
画面の中で話す若い検事の姿に、ドチャンたちは息をのんだ。

ウンジ「ドチャンさんにそっくり!」
インテ「だろ?全く一緒だ。1年前のニュースなんだけど、記録を削除してるときに見つけたんだ」
ドチャン「…。」
インテ「どう?一緒だろ?」
ウンジ「(うなずく)」
インテ「検事セッティング、やってみないか?」
ドチャン「他はともかく、検事はやらない」
インテ「何で?」

~~~~

ドチャンはジュンスのネームプレートを小さな焼却ボックスへ投げ入れ、それが黒く消えていくのをじっと見守った。

ドチャン「…。」

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「ホントに妙だ」首をかしげるのは、賭場から逃げ延びた若い男、WK商事の社長、チョ・ソンドゥだ。

チョ社長「無人島での賭博を嗅ぎつけて検事が来た…。しかも、管轄の協力もなしにモーターボート一つで乗り付けて」
部下「仁川警察署の知り合いに聞いてみたんですが、ここしばらく賭博の事件は入っていないそうです。銃撃殺人もないと」
チョ社長「謀られたな。あいつらこのチョ・ソンドゥを嵌めやがった!もっと調べろ。奴らが行きそうな場所を全部探すんだ」

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「何で船?飛行機じゃないの?」詐欺団がやってきたのは船の乗り場だ。

ボン監督「出国だ!船は何時だって?」
インテ「9時40分」
ボン監督「(時間を見て)ピッタリだな」
ウンジ「船酔いするのに何で…」

スマートフォンを見ながら、彼らから少し遅れて歩いていたドチャンに、女性が近づいてきて声を掛けた。「あの…社長さん」

ドチャン「?」
女性「お願いがあるんです。この船に嫁が乗ることになってたんですけど、破水して病院へ行ったんですよ。息子が天津ターミナルで私のこと待ってまして」

ドチャンがニヤリとする。
「これを…」女性が懐から包みを出した。中に小さな金の像が光っている。「渡してくださいませんか?」

ドチャン「おぉ、結構高そうだけど」

先を歩いていたインテたちが振り返った。

インテ「あれ、詐欺じゃないか?」
ウンジ「そうだね」
ボン監督「わざと引っ掛かってやってるんだ」
インテ「わかってて?」
ボン監督「お前ら、ドチャンのことわかってないな。ほら、見るからに生計のための詐欺じゃないか」
インテ「詐欺師が詐欺だって知ってて騙されてやってるって?」
ボン監督「先に行ってようぜ。あいつ、あのオバさんの事情全部聞いてやって、金もたんまり握らせて来るんだから」
ウンジ「親切な詐欺師なんて…」

女性の話を聞くうち、ドチャンは階下に見覚えのある顔を目にする。
島の賭場で30億ふんだくったカモだ!
彼は咄嗟に女性の陰に身を隠した。「それで?何が言いたいんだ?さっさと言ってよ」

女性「だからぁ、うちの息子が破水して、いや、息子じゃなくて嫁が不法滞在で…いや、不法滞在なのは私で、えっと…」

「ほら」ドチャンがくるっと丸めた紙幣の束を差し出した。「保証金に1万差し上げればいいんでしょ?」

女性「(うんうん)」
ドチャン「頑張ってくださいよ。(声を潜めて)もうちょっと練習して」

「謝謝!」女性が立ち去ると同時に、スロープを上がってきたWK商事のチョ社長が彼を掴まえた。「検事さん!」

ドチャン「…。」
チョ社長「Hi!俺のことカモにしたろ。検察に訊いたんだ。銃で死んだ人もいないし、賭場に踏み込んだ検事もいないって」
ドチャン「…。」
チョ社長「変だろ、論理的に」

「検事さん」後ろにいた護衛が手を差し出す。「身分証を」
身分証はない。来る前に燃やしてしまったのだ。

ドチャン「あぁ、思い出した。麻雀してて逃げたヤツか。参ったなぁ、別の捜査で忙しくて。しばらくどこかに隠れてろよ。終わったら迎えに行くから」
チョ社長「30億すったんだぞ、30億。誤魔化して済むと思うか?」
ドチャン「…。」
チョ社長「話し合いが必要じゃないかな?俺たち」

ドチャンは余裕たっぷりの目で相手を窺う。「あんたは大丈夫なのか?」
相手がOKすると、ドチャンは電話を取り出した。
鳴ったのはボン監督の電話だ。

チョ社長「あぁ、係長?ペク・ジュンスです。先日無人島で取り逃がした賭博師なんですが、今から連れて行きます。取調室のセッティングを頼みます」

電話が切れると、ボン監督たちは大慌てで駆け出した。「非常事態だ!セッティング開始!」

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ターミナルを出たドチャンは、自分の車に乗り込もうとしたところをチョ社長に止められた。

ドチャン「俺の車だぞ」
チョ社長「完全に信じきれるまで、あんたは詐欺の容疑者だからな」
護衛「ソウル中央地検でしょう?場所はよく知っていますよ」

「…。」視界の端に、ボン監督たちの車が出発するのが見える。

ドチャン「好きなようにしろ」
チョ社長「…。」
ドチャン「だがな、絶対タダじゃ済まさない。いいな!」

~~~~

チョ社長の車に乗せられ、検察庁の前に降り立ったドチャンは、特別な思いでその佇まいを眺めた。

それは6年前のことだ。
青年サ・ドチャンは司法試験会場の前に立っていた。
「いい夢見たか?」友人がやってきて、彼の背中をポンと叩く。

友人「お前なら1次は楽勝だろ」

にっこり微笑んだドチャンの携帯が鳴った。
ボン監督からだ。「あぁ、兄貴」
「ドチャン!」電話の向こうで、ボン監督の声が震えていた。「助けてくれ」

ドチャン「兄貴、どうしたんだ?」
ボン監督「どうしよう… 助けてくれ」

「お前しかいないんだ」ボン監督の涙声を聴きながら、目の前で受験生たちが次々と会場に入っていくのを見つめる。
ドチャンは電話を切ると、迷わずタクシーに飛び乗った。

~~~~

現在に戻り…

検察庁の階段前で、ドチャンは再びボン監督の電話を鳴らした。「係長、ロビー前に来てるんですが」

ボン監督(電話)「本当に申し訳ないんですが… 接触事故があって、すこし待っていただかないと」

#ここでボン監督なぜか丁寧語になってるのが、憎めない人柄出てて面白い^^

彼らの車は道中で接触事故を起こし、まだ到着していなかったのだ。
「あぁ、外出中なんですか」取り繕うドチャンの後ろで、チョ社長が笑いを噛み殺す。

電話を切ると、ドチャンは意を決してそのまま階段を上がり、検察庁内へと乗り込んだ。

向こうからやってきた検事のネームプレートをチラリとチェックする。キム・スチョル?
ドチャンはすかさず彼を呼び止めた。

ドチャン「例の事件、うまくやれよ。あまり追い込むと検察のイメージが悪くなるだけだ」

キョトンとして頷くキム・スチョル氏に微笑みかけ、ドチャンは受付へ向かった。

ドチャン「(受付係の名前をチェック)キレイなミランさん、Hi!」
受付「はい… こんにちは」
ドチャン「通門証がないんだけど、刑事6部に連絡して、誰かに下りてきてもらって」
受付「(小声で)どちら様で…」
ドチャン「俺?ペク・ジュンス検事だよ」

6部に連絡した受付係が「誰か下りてくるそうです」と言うのが聞こえると、チョ社長はいよいよ顔色が変わった。

ドチャン「(チョ社長に)お前、今何してるのかわかってるのか?」
チョ社長「もちろん。検事なのかどうか確かめるだけだから」

「…。」「…。」こうなったら度胸比べだ。

ドチャン「公務執行妨害刑法第136条1項。公務を執行する公務員に暴力あるいは恐喝行為をした者には5年以下の懲役または1000万ウォン以下の罰金に処す。しかも… 賭博までやったよな」
チョ社長「!」
ドチャン「刑法第246条、賭博をした者は1000万以下の罰金に処す」
チョ社長「!!!」
ドチャン「…。」
チョ社長「本物の… 検事さんなんですか」
ドチャン「心から忠告する。3つ数えるまでに帰れよ」
チョ社長「…。」
ドチャン「3つ数える。ホントに3つだぞ」
チョ社長「それでも、確認だけ…」
ドチャン「間違いなく警告したぞ、3つ数えるってな。一つ、二つ…」
チョ社長「!」
ドチャン「二つ…半はなし!三つ!」

その瞬間、誰かが叫んだ。「ペク・ジュンス!」
駆け寄ってきたオ・ハラがドチャンに抱きつく。「先輩~!」

ハラ「ホントに久しぶり!元気だった?(頬をつまみ)ぷくぷく太っちゃって。マッチョになったし、元気そうだわ」
ドチャン「…。あぁ、最近ジムに嵌ってて」
ハラ「あぁ~」

「お客さんと一緒に来たんだけど」ドチャンが指差すと、チョ社長は一目散に逃げ出した。

ドチャン「おい!待てよ!」

声を上げるドチャンを、ハラは愉しげに眺めた。「…。」

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ここで1話エンディングです。
久しぶりで全然調子が出ない…。
描写が分かりづらいと思いますが、すみません^^;

もう出勤の支度しなきゃ。
ちゃんと読み直せずにとりあえずアップします。

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