韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!プロデューサー/SPY/夜警日誌/トライアングル/主君の太陽など

師任堂(サイムダン)、色の日記最終回あらすじ&日本語訳~前編

   

イ・ヨンエ、ソン・スンホン主演SBSドラマ『師任堂(サイムダン)、色の日記』最終話(28話)をセリフの翻訳を交えながら詳しくご紹介していきます。

最終話、後半はほとんどストーリー展開がなく、イメージ映像のようなシーンばかりが続きます。
映像から視聴者に自由に感じ取らせる部分が多く、文章で書き出すのが困難です。
後半はかなり割愛することになると思いますので、前半早めに区切りますね。

注:韓国で放送されているものは、日本版(完全版)と編集が違います。私の翻訳は韓国版です。

~~~~過去編~~~~

ただ一人、気を許して話せる友であったキョムを失い、そして最も誠実に自分を守り続けた内禁衛将も失ってしまった…。
中宗は孤独にその生涯を終えた。

~~~~現代編~~~~

ギャラリーソンの館長チュ・ミエは、ジユンの病室にいた。
「…。」まだ意識の戻らないジユンを見つめ、彼女の言葉を反芻する。
「本物の金剛山図が私も元へ戻ってきたと言ったら、信じますか?」ジユンは彼女を訪ねてきて、そう切り出した。
彼女の良心と名誉を守ることの出来る最後のチャンスだと…。

館長はそっとジユンの手を握った。

+-+-+-+

病室を出ると、廊下にヘジョンとサンヒョンがいた。
館長がジユンを見舞う間、彼らは席を外していたのだ。
「この状況で、私の言うことをどう受け取るかわからないけれど…」館長が話を切り出す。

館長「ソ・ジユンさんに力を貸すつもりです」
ヘジョン「人をあんな目に遭わせておいて、今さら力を貸すって?」
サンヒョン「信じられるわけないじゃありませんか。逆の立場で考えてみてください。」
館長「今さらなのはわかっています」

「けれど」館長がまっすぐに視線を上げた。「ソ・ジユンさんが私にくれた最後のチャンス、逃したくありません」

館長「すべてを元に戻す機会をください」

+-+-+-+

「今、何と?!」ミン教授を前に、ソンジングループ会長ホ・ヨンドは逆上した。

ミン教授「…申し訳ありません」

「総長にまでしてやったのに!」会長がミン教授の襟首を掴んだ手を、ミン教授は冷たく払いのける。「言葉でおっしゃってください」

会長「あぁ、言葉で言おう。なぜ本物を燃やさなかった?なぜだ?!本物がこの世に存在してはならんと何度も言ったものを!政府に知られたら、俺たち二人ともオシマイだぞ!」

会長の電話が鳴る。

会長(電話)「何だ?今忙しい。用件だけ話せ」

電話の向こうから、館長チュ・ミエの静かな声が聴こえる。「金剛山図のことで大変なことになっているようね」

会長(電話)「お前がなぜそれを?」
館長(電話)「そのくらいの情報は私にも入るわ」

会長は電話をスピーカーフォンに切り替える。

館長「ひとまずソ・ジユンさん側と話はつきました。治療費が必要なのか、すぐ交渉に応じてくれたわ。だから、ソ・ジユンさん側には絶対に手を出さないでくださいな。それも取引の条件だから」

「絵はしっかり保管しておきますよ」館長は最後にそう言い、電話を切った。

+-+-+-+

ギャラリーソン館長、チュ・ミエが記者会見を開いたのは、それから間もなくのことだ。

館長(会見)「はっきり申し上げられるのは、5カ国首脳会談に展示予定である安堅の金剛山図は偽物だということです。韓国大のミン・ジョンハク総長は初めからその事実を知っており、私と夫のホ・ヨンド会長はこれを隠蔽し、利用してきました」

会場に音声が流れる。

会長(音声)「偽の金剛山図にどれだけ費やそうと、それ以上取り戻せばいい」
ミン教授(音声)「鑑定書も書きましたし、数百億の融資もお受けになれたではありませんか。悪い取引ではなかったと思いますが」
会長(音声)「安堅じゃなくても画家は大勢いる。最初は難しくても、二度目三度目になれば大したことじゃない」

これまでマメに盗聴を続けてきたのは… RADEだった。

#館長が開いた会見でRADEが持っている証拠が公開されたということは、ジユンたちを通してRADEとも取引したということになりますね?過程がすっ飛ばされすぎです…。

音声ファイルが別のものに移る。

ミン教授(音声)「…本物の金剛山図だ。ソンジングループはうちの大学の母団体。だから、何としても総長にならなければ」

「すみません」記者の一人(※俳優は比翼堂の芸術家)が手を挙げる。

記者「ということは、本物の金剛山図が別に存在するということですか?」
館長「はい。ミン・ジョンハク教授の元助手ソ・ジユンさんは、それが本物であることを立証する”寿進坊日記”という、まだ世に知られていないシン・サイムダン自筆の備忘録も一緒に発見しました。」

背後のスクリーンに、本物の金剛山図と、寿進坊日記の画像が表示される。

女性記者「寿進坊日記は本物に間違いないんですか?」
館長「はい。この分野で最高の専門家が分析した結果、本物であると判明しました。個人の人生全てがそこに込められています」

記者席の後ろで見守っているヘジョンとサンヒョンが、嬉しそうに笑みをこぼした。

館長「ミン・ジョンハク総長はこの秘密を知っているソ・ジユン氏と仲間たちの口を塞ぐため、彼らを脅迫し、暴行し、殺害まで企てて絵を奪おうとしました」

クラブの倉庫に設置した防犯カメラの映像が流れる。
荒くれ者たちが暴れている様子がスクリーンいっぱいに映し出され、記者たちが騒然となった。

館長「それでも、ソ・ジユン博士は最後まで金剛山図と寿進坊日記を守り通したのです。そして、私の夫でありギャラリーソンの事業主であるホ・ヨンド会長は、偽物の金剛山図を本物と装い、巨額の融資詐欺を企てました。そして、融資を受けた資金で株式を操作し、その過程で証券ディーラーであったチョン某氏を破滅させました。チョン某氏に裏金洗浄と関連する我がギャラリーの二重帳簿の存在を知られ、ホ・ヨンド会長はチョン某氏への殺人教唆まで行いました」

出先から社へ戻ってきたホ・ヨンド会長の前に、刑事が立ち塞がったのは、ちょうどその時だ。

#過去編で領議政の息子、ユンピルですね、なんでやねん

館長「チョン某氏は無事であり、この事件の被害者であることを明確にいたします」

館長は静かに立ち上がる。「この件で被害に遭われた全ての方に謝罪し、いかなる処罰も甘んじて受けるつもりであることをこの場にて明言します」
「申し訳ありませんでした。心からお詫びします」深く頭を下げる彼女を、激しいフラッシュの光が覆った。

「カッコイイわ」会見の一部始終を一番後ろで見守っていた若い女がつぶやく。
反抗ばかりしていた彼女の娘、アンナだ。

#今までの苦労が全4分の記者会見シーンで解決。ちょっと笑っちゃうレベル。

+-+-+-+

ちょうど会見の生中継が終わったときだった。
ジユンのベッド脇で中継を見ていたミンソクがテレビを消すと、ジユンがふぅと声を漏らした。

ミンソク「ジユン?!気がついたか?」

ジユンがうっすらと目を開ける。

ミンソク「ジユン!ぼ、僕だ」
ジユン「…?」
ミンソク「僕だよ。生きていたんだ。帰ってきたんだよ!」
ジユン「!!!」

人工呼吸器の中で、ジユンがはっと声を上げた。

ミンソク「あぁ、そうだ!帰ってきたんだ!」

ジユンの手が夫の頬に伸びる。
赤くただれているた事故の傷跡を、そっと指先がなぞった。

+-+-+-+

ミン教授は一人、総長室にいた。
デスクの上の『総長 ミン・ジョンハク』のネームプレートを撫で、窓を開くと、そこからの眺めをじっと見つめる。
「…。」彼は小さく溜息をついた。

そこへノックの音が響き、刑事が入ってきた。「ミン・ジョンハクさん?」

刑事「文化財及び文書損壊、暴行教唆、文書偽造、詐欺、業務上背任容疑で逮捕します」

刑事を振り返り、ミン教授はニヤリとした。「随分多いな」

+-+-+-+

夜になっていた。

病室の窓辺で外を眺めている夫の背中に、ジユンが声を掛ける。「こっち向いてよ」

ジユン「顔を見せて」
ミンソク「?」
ジユン「長い間見られなかったんだから」
ミンソク「…。」
ジユン「こっちへ来て座って」

ミンソクがベッドの縁に腰を下ろした。

ジユン「変に思うだろうけど、夢の中にいる間、たくさんのことがあったわ」

「…。」ミンソクが頷く。

ジユン「私たち、幸せに暮らしましょうね」
ミンソク「あぁ」
ジユン「ね?」
ミンソク「僕は君さえいればいい」

ジユンは思わず笑った。「夫にそんなこと言われたら、元気が湧くわね」

ミンソク「ありがとう」
ジユン「私も…」

+-+-+-+

ジユンが退院すると、ヘジョンたちは大切に保管していた本物の金剛山図と寿進坊日記を取り出した。

ヘジョン「金剛山図と寿進坊日記は文化体育観光部に送るとして、美人画はどうすればいいかな?」

ジユンは壁の美人図に近づいた。


絵の中のサイムダンとゆっくり対話するようにしばらく見つめると、表情を和らげる。「美人画は私たちだけの秘密にしましょ」
ヘジョンとサンヒョンもニッコリと頷いた。

+-+-+-+

ここで区切ります。

 - サイムダン(師任堂)色の日記