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師任堂(サイムダン)、色の日記18話あらすじ&日本語訳~前編

   

イ・ヨンエ、ソン・スンホン主演SBSドラマ『師任堂(サイムダン)、色の日記』18話をセリフの翻訳を交えながら詳しくご紹介していきますね。

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ヘジョンとサンヒョンはカフェでPCを覗いていた。

ヘジョン「レイド?ラデ?」
サンヒョン「ラッドですよ」
ヘジョン「あぁ、ラッド。私も知ってるわよ」

※RADE=古美術贋作調査団

ヘジョン「何者なの?」
サンヒョン「最近起きた有名美術館の贋作問題、全部RADEが提起したんですよ。まさにこのブログで」
ヘジョン「つまり、ジユンとは別行動で、私たちはRADEに本物の金剛山図をアピールしようってこと?」
サンヒョン「保険に入っておくんですよ」
ヘジョン「おぉ~」

ヘジョンがRADEのブログをスクロールする。「平凡なブログみたいだけど」

サンヒョン「いや、近現代美術から古美術まで、かなり造詣が深い。東洋と西洋両方に渡ってるし」
ヘジョン「…。」
サンヒョン「けど、メールアドレスも何も情報がないな。RADE本人に関するものは」
ヘジョン「ところであんた、何気にタメ口ね」
サンヒョン「あ、すみません」

「いいのよ」ヘジョンがふふふと笑う。「DM送ってみればいいじゃない」

サンヒョン「それだと資料を添付出来ないんです」
ヘジョン「餌を投げてやるのよ。”私たちは本物の金剛山図について情報を持ってる”ってね」

「おぉ」サンヒョンはさっそくメッセージを書き始める。「Dear RADE…」

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ジユンはというと、生活のために新しいバイトに向かっていた。
義母もジユン任せにしてはいられない。
知り合いをまわり、”サイムダン化粧品”のセールを始めたのだった。

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ギャラリーソンの館長チュ・ミエは、ジユンの提案を受け、慎重に考えを巡らせた。

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「ギャラリーソンの最後のチャンスです」そうジユンは言い切った。

ジユン「館長がこの提案を拒否なさるなら…」
館長「この提案、他に受けた人は?」
ジユン「まだ館長だけです」
館長「…私にも考える時間がくれないとね」
ジユン「長くは差し上げられません」

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館長は金剛山図の展示取り下げを決めた。

#同じシーンをちょこっと変えてまた出したり、時間が行ったり来たり。ホント今がいつなのか混乱しますね…。↓次もトンと時間が後に飛びます。

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DH銀行から本物の金剛山図を運び出し、どこかへ向かっていたジユンたちは、ミン教授にまんまと嵌められ、あっという間に金剛山図を奪われてしまった。

ヘジョンとサンヒョンが警察署に駆け込む。

ヘジョン「ミン・ジョンハクが金剛山図を… 金剛山図ってのはすごく大事な物なのよ、それを運搬する途中で奪っていったんです!」
刑事「あぁ、なるほど」
サンヒョン「国宝級の文化財を奪って、人まで死ぬところだったんですよ!」
刑事「えぇ。皆さん落ち着いて。もう一度整理しますからね」
ヘジョン「えぇ」
刑事「つまり、今日午前10時頃、楊平243道路で、ソンギャラリーへ運搬中だった文、文化財?教授が暴力で強奪したってことですか?」

ヘジョン「そうですよ!」
刑事「文化財、金剛山図を韓国大学のミン・ジョンハク教… 教授?!」
二人「(頷く)」
刑事「他に目撃者はいないと。えぇ、わかりました。おい、イ刑事!防犯カメラの確認は?」
サンヒョン「そこに防犯カメラがあれば犯行現場が映ってるはずです」
刑事「えぇえぇ、わかりましたよ」
サンヒョン「完全に重罪ですよ!」

呼ばれたイ刑事がやって来た。「楊平243道路には防犯カメラがないんです」

刑事「ないって?」
イ刑事「はい。あそこはケーブル工事中で」
ヘジョン「ミン・ジョンハクの奴、防犯カメラの死角まで計算したに違いないわ!」
サンヒョン「全部一人でやったのか?」
刑事「しかも教授が?」

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ミンソクの元にギャラリーソンに手引をしてくれた後輩から電話が入った。

ミンソク(電話)「ギャラリーソンの土地の近くだ。館長のPCにあった写真の中にどうしても気になるのがあったから」
後輩(電話)「何か…見つかったんですか?」
ミンソク「見つけた。二重帳簿」
後輩「え?二重帳簿?」
ミンソク「ソンジングループの裏金を洗浄した二重帳簿を確保したんだ。検察に渡せば強制捜査が入るだろうし、株価を操作してうちの会社を潰した証拠も出てくるかもしれない」
後輩「検察へ行って大丈夫なんですか?先輩も手配中じゃないですか」
ミンソク「俺も逃亡者になるのはやめて、潔く取り調べを受けるさ。その代わり…」

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ジユンはソン館長の元へ駆け込んでいた。

館長「どうしてこんな事になるんです?!ソ・ジユンさんを信じた私はどうなるんですか!金剛山図を奪われるなんて!」
ジユン「これは厳然たる強奪、窃盗行為です。同僚たちが今、警察に届けを出しに行っています。すぐに証拠が見つかるはずです」
館長「ミン教授がそう簡単にミスをする人だと思います?」
ジユン「館長、じっとしていらしてはいけません。あの人がどういう人かご存知じゃないですか。金剛山図を奪って何をしでかすかわかりません!」
館長「騒がないで」
ジユン「館長!」
館長「今回の件、注目されては困るんです。これ以上問題を拡大させないで、私が連絡するまでおとなしくしていてくださいな」
ジユン「!」
館長「ミン教授… 必ず連絡してくるわ」

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ミン教授は奪った金剛山図を手に、安宿に身を潜めていた。
気付けに焼酎を瓶ごとぐいっと煽り、改めて金剛山図に見入る。

本物だ…。
偽の金剛山図を鑑定した古美術の権威、ミン教授の目だからこそ、その絵自身が揺らぎようのない”証拠”として映った。

#この「本物だ…」という心の声、すごく重く感じます。ミン教授だからこそ一目で本物だとわかるけれど、本物があっては困るから自ら強奪せざるを得なかったという何とも皮肉な…。

ミン教授(心の声)「山水の雄大な構図と巧みな空間処理。山ごとに幾度も曲がりくねって節を成し、広がっていく数多くの線。淡彩の中から浮かび上がるような躍動感。あぁ… 間違いなく安堅だ」

金剛山図の発表会で、”本物だと確信できるのか”とサンヒョンに問いたださえた苦い画面が脳裏に蘇る。

ミン教授(心の声)「この詩は何だろう?やはり私が鑑定したあの絵は、本物ではなかったのか…?安堅の筆遣いだと100%確信はできなかったあの不安は、間違っていなかったんだ」

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ジユンはカフェでヘジョンたちと落ち合った。

サンヒョン「どうなりました?」
ヘジョン「館長は何て?」
ジユン「これ以上騒ぐなって。外に漏れちゃ困るから」
ヘジョン「おとなしくしてる場合?!絵を持って一体どこに逃げたんだか、あの泥棒野郎!」
サンヒョン「あぁ全く!あのとき追いかけていって奪い返さなきゃいけなかったのに」

ジユンの電話が鳴った。
ミン教授からだ!

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時を同じくして、館長には夫のソンジングループ会長からメールが入った。

会長(メール)「面白いことがあるから、おとなしく待ってろ」

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ミンソクが待っているところへ、後輩が車で駆けつけた。「先輩!大丈夫ですか?」

※以前にも、伝言をジユンに伝えに来た人ですね。

車にミンソクを待たせておき、コンビニに入ると、後輩はドリンクにそっと薬を混ぜた。「…。」
ミンソクを手引したことが会長にバレて、ミンソクを会長の元へ連れてくるよう命じられていたのだ。

ドリンクを一口飲むと、ミンソクは口を開いた。「ありがとうな」

ミンソク「この恩は忘れない」
後輩「これからどうするんです?」
ミンソク「知り合いの検事が来ることになってる。裏金帳簿の内容がかなり細かくて。アルテック株価操作に関する資料も全部入ってる」
後輩「帳簿の内容、検事に話したんですか?」
ミンソク「いや、まだ。それがどうした?」
後輩「心配で。ダビデとゴリアテの戦いじゃないですか、これって」
ミンソク「ダビデはゴリアテに勝ったじゃないか、結局」

「心配すんな」そう言って、ミンソクはドリンクを飲み干した。

後輩「どこかで食事をしましょう。随分やつれてます」
ミンソク「そうだな。朝から何も食べてないんだ」

「はぁ」ミンソクが座席のシートに身を沈めると同時に、車が発進した。

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携帯と荷物を全て預けるように言われ、素直に従うと、ジユンたち3人は丸腰状態で館長室に通された。
そこにいたのは館長だけではない。
デスク前のソファで、ミン教授とソンジングループ会長が堂々たる態度で待ち受けていた。

会長「君がソ・ジユンか?(妻を振り返り)あの子か?」
ジユン「(ミン教授に)金剛山図はどこですか。返してください」
サンヒョン「渡すんです!」
ヘジョン「あなたたち、これは犯罪よ!」

威勢のいい彼らに、会長がニヤリと笑う。
ミン教授は無造作にくるくると丸めてあった金剛山図を広げて見せた。

ジユンたち「!!!」
ミン教授「これのことをおっしゃってるのかな?」

後ろでおとなしくしていた館長が、思わず立ち上がる。「!」

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どれくらい眠っていたのだろう。
ミンソクはハタと目を覚ました。

ミンソク「おい、どこ行くんだ?飯食いに行くって言ったろ」

「…。」じっとハンドルを握って前を見据えたまま、後輩は何の反応も見せない。

ミンソク「…おい、キム・ソヌ?」
後輩「二重帳簿、ソンジンに返してください」
ミンソク「な、何だって?」
後輩「気づかれたんだ、先輩のこと。先輩に出来ることはもう何もない」
ミンソク「今すぐ車を停めろ。早く」
後輩「済まない、先輩」
ミンソク「今すぐ停めろ!!!」
後輩「…。」

ミンソクは無理やりハンドルを掴んだ。「停めろって!」

#いや、車を停めるのにハンドルを掴まないと思うけどね。

「先輩、放せ!」車がくねくねと大きく蛇行した。

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「返してください!」声を上げるジユンたちを、ギャラリーの職員たちが後ろから取り押さえる。
騒ぐジユンたちの前で、ミン教授は絵をテーブルに置くと、表情一つ変えずに油を掛けた。

ジユン「きゃあ!!!」

「ミン教授!!!」駆け寄ろうとした館長に、会長が立ち塞がる。「お前はじっとしてろ!」

ミン教授「どうせ燃えてしまってる絵。最初から出てきちゃいけない絵だったんだ」

絵を鷲掴みにすると、ミン教授はライターの火をつけた。

ジユンたち「駄目!!!」
ミン教授「この世で一番恐ろしいのは、これ以上落ちようのない人だって?」
ジユン「駄目です!!!駄目!」
ミン教授「私もそうだ」

ジユンたちが悲鳴を上げる目の前で、金剛山図は炎に包まれた。
慌てふためく館長の反応に、会長は満足気に笑う。

#館長の慌てっぷりが可愛い(笑)

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ミンソクと後輩の車は蛇行を繰り返していた。

と、そこへ向こうから大きなトラックが角を曲がってきた。
「俺だって助かりたいんだ!!!」後輩が叫びながら大きくハンドルを切る。

車がガードレールを突き破り、宙に舞った。

~~~~過去編~~~~

高麗紙の競合で、最終的に二つの業者が勝ち進んだ。
フィウム堂が代表する主席紙物店。
そして、もう一つ。楊柳紙所を代表するのは、サイムダンだ!

紙は間違いなく全て燃やしたのに…!
思いがけないサイムダンの登場に、フィウム堂たちは一同に目を丸くする。

サイムダンの顔を見た比翼堂の面々が、驚きの声を上げる。「葡萄図の天才画家、シン氏婦人ではないか!」

比翼堂の芸術家「楊柳紙所の代表はあの人だったのか!」
キョムの従弟フ「朝鮮一の女流画家が二人、高麗紙の競合でぶつかるなんて!」
比翼堂の芸術家「競合が面白くなりますね」

通訳が彼らの会話を勅使に伝える。
二人が画家であるようだと…。

さっそく双方の紙の質が審査される。
皆がその様子を固唾を呑んで見守った。

セヤン「(中宗に)優劣つけ難いほど、どちらも良質です。墨が滲み過ぎず、墨が少なくなっても濃淡の差が出ずに適度に書くことができ、どちらも捨てがたい質だと言えるでしょう。明確にどちらかに結論を下すのが難しく、どうしたものか…」
中宗「ふむ…」

「殿下」勅使が口を開く。「絵を描かせてはいかがでしょう」

#本人ペラペラなのに通訳がついている不思議^^

中宗「絵とな?」
勅使「もともと高麗紙の問題が露見したのも、皇帝が高麗紙にお描きになった絵が色褪せたからでした。そこで、2枚の紙にそれぞれ絵を描き、色の出具合と吸着性を調べるのがよろしいかと」
中宗「良い考えだな。(セヤンに)図画署の画家たちを呼びなさい」
勅使「この女性たちに描かせてみてはいかがでしょうか」

「!」場内がざわめく。

勅使「その女性たちは画家のようですが」
中宗「そうしよう」
セヤン「実に懸命なお考えです。その手で紙を造った彼女たちこそ、紙の長所を最もよく理解し、上手く表現することでしょう」
中宗「紙工房の代表たちは前へ」

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二つの卓上に、白、赤、緑、黄、青、黒、それぞれの色粉と溶液が用意される。
フィウム堂とサイムダンは同時に袖をまくり、色を合わせ始めた。

サイムダン「?」

変だわ… サイムダンが首を傾げる。
フィウム堂のそれと違い、サイムダンの色粉はちっとも溶けないのだ。
他の色を試してみて、サイムダンはさらに表情を変えた。

サイムダン(心の声)「膠液が変だわ。水と油みたいに混じらず分離する…」

思うようにはいかないはずよ…。作業を進めながら、フィウム堂はそっと隣を窺う。
”膠液に酢を混ぜました” 向かいの文官がチヒョンに目配せをした。

フィウム堂は早々に筆を持ち、絵を描き始める。

右相「(フィウム堂の絵を見て)実に美しい絵ですな。色が光を放っている」
左相「優れた高麗紙は純度が高いから、色の吸収が早いというが…まるで水を得た魚のようです」
右相「ところで、楊柳紙所の代表はなぜまだ筆を持たないんでしょう?」
領議政「どうしたのだろうな」

みんなの心配そうな視線の中央で、サイムダンはオロオロと立ち尽くすばかりだ。
落ち着かなければ… 彼女は静かに目を閉じる。何か方法があるはず…。

周囲を見渡したサイムダンは、飾ってある花瓶にふと目を留めた。「山茱萸?」
すっかり熟した小さな実が、赤く鮮やかな色を放っている。

サイムダン(心の声)「えぇ、これだわ!」

サイムダンは迷わずその実をもぎ取り、椀に入れてすり潰し始めた。

フィウム堂(心の声)「今度は何をするつもり…?」

これで赤色は出来た。
サイムダンはようやく筆を取り、黒い墨で一気に描き始める。
豪快な幹、続いて繊細な枝を描き…そして小さな実をたくさん散りばめると、指先に赤い色を取り、チョンチョンと色を重ねた。

中宗が思わず立ち上がり、段を下りてくる。
二人の女流画家の描きすすめる絵に、皆が自然と集まってきた。

絵を描きすすめるうち、サイムダンの表情はみるみるうちに愉しげに変化していく一方で、フィウム堂はしきりに隣を振り返り、不安を募らせる。

#キョムだけは絵ではなくサイムダンを見てます^^

セヤン「双方、絵が完成いたしました」

二人は同時に筆を置いた。

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ここで区切ります。

 - サイムダン(師任堂)色の日記