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師任堂(サイムダン)、色の日記15話あらすじ&日本語訳~後編

   

イ・ヨンエ、ヤン・セジョン出演『師任堂(サイムダン)、色の日記』15話、後半を見ていきましょう~♪

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「一体何をしているのですか!」取調室でミン・チヒョンが声を荒げた。

チヒョン「なぜ私がこんな取り調べを受けなければならないのですか!もう1日経ったのですぞ!」

「そう声を荒らげずに」そう宥めるのは左相だ。

チヒョン「領相大監は何と?」
左相「(溜息)あの人の心中はさっぱりわからん。ミン参議は悪くないから、すぐに釈放しようと言っても、あれこれ口実をつけて先延ばしにするのだ」
チヒョン「領相大監と右相大監にはっきりお伝えを。大梁が崩れれば屋根も崩れると!このミン・チヒョンが一人で死ぬと思いますか!辛い末路を辿りたくなければ、今すぐ私をここから出すのです!!!」

興奮して卓を叩くチヒョンを、左相は呆然と見つめた。

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雲平寺をめぐる情報が、ようやく夫のミン・チヒョンに伝えられた。

使用人「昔、雲平寺で紙を造っていた職人が、シン氏婦人と共に出発したそうです。その知らせを聞くなり、奥様が後を追って出掛けられました。高麗紙の秘法を手に入れるためです」
チヒョン「ナム貴人媽媽に連絡をしてみたか?」
使用人「はい。ですが、会ってはくださいません」

あの年寄りめ… チヒョンは苛立ちを募らせた。

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師任堂は水月観音図の裏に記された文字を、紙に丁寧に書き写した。

暮空二螢火
明月下流水
晩秋林未疎
人以即萬金
來日歸白土

日暮れの空に螢火が二つ
明るい月の下に流れる水
晩秋の林も侘びしくはない
人は萬金に値するが
明日は白い土へと帰る

サイムダン「どういう意味かしら…?この詩に答えがあるのは間違いないと思うけれど」

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サイムダンは庭に出て、夜更けまで考えにふけっていた。
「お嬢さん」驚いて出てきたのは、パルボンだ。「風が冷たいのに、なぜ外に?」

サイムダン「眠れなくて」
パルボン「えぇ」
サイムダン「観音図の裏に書かれていた詩に、何か答えがありそうだけれど、さっぱりわからないのです」

すっかり覚えてしまった詩を、サイムダンはぼんやりと唱えた。「日暮れの空に螢火が二つ…」

サイムダン「明るい月の下に流れる水。流れる水…」
パルボン「流れる水…。お嬢さん、雲平寺へ登る途中に泉が一つ、あるにはあるんですが、ひょっとして関係がないでしょうか」
サイムダン「どうかしら…」
パルボン「行って損はありません。夜が明けたら行ってみましょう」
サイムダン「えぇ、そうしましょう」

#はぁ、何と穏やかな優しい会話。このパルボン爺は役得ですよねぇ(笑)

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すっかり陽が昇っていた。
サイムダンたちを助けた老人が、食事の膳を手に家から出てくると、ちょうどそこへ踏み込んだのはフィウム軍団だ。
「どなたです?」そう言い終わらないうちに、老人は喉元に刀を突きつけられた。

フィウム堂「どこへ行ったの?あの女と老人は」
老人「何のことでしょう?」

刀がさらにぐいと首に押し当てられた。「本当です!私は薬草を採って売っているだけで…」
老人が持っていた膳には、食べ残した粥の椀が乗っていた。
フィウム堂が椀に指を添え、温度を確かめる。

フィウム堂「まだ時間は経っていないわ」

「はい」手下たちが一斉に捜索に向かう。

フィウム堂「斬りなさい」

短い一言で、執事が即座に老人を斬り捨てた。

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山へ入った二人は、目的の泉を探していた。

パルボン「間違いなくこの辺りにあったと思うんですが…」
サイムダン「やはりこの詩には別の意味がありそうです」
パルボン「?」
サイムダン「一刻を争いますから、これを持って漢陽へ向かいましょう」
パルボン「はい、お嬢さん。急いでその辺を見てきますから」

サイムダンが留める間もなく、パルボンは山道を下りていった。

サイムダン「気をつけてください!」

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ひたすら走り続けたキョムは、雲平寺に辿り着いていた。
観音殿の場所に、掘り返した形跡を見つけ、空っぽの箱を覗く。「…。」
サイムダンはどこに…?

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少し歩いたところで、パルボンは石がごろごろと固まっている場所を見つけ、しゃがみこんだ。「?」
と、その時!
彼は音もなく近づいた追手に囲まれてしまったのだ。

パルボン「お嬢さん!逃げて!!!」

追手が無慈悲にパルボンへと刀を振り下ろした。

サイムダン「きゃあ!!!」

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山に響いた悲鳴に、キョムはハッと振り返った。「!!!」
今の声は…?!
キョムは大急ぎで馬を走らせる。

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パルボンにとどめを刺し、追手は直ちにサイムダンを追いかけた

#あぁ゛あ゛ーーーㅠㅠㅠㅠㅠ

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またしてもすぐ捕まりそうで捕まらないサイムダンは、山道を上がった先の、崖っぷちまで追い詰められた。

サイムダン「一体…一体なぜこんなことを」
フィウム堂「後ろに持っている品を渡しなさい」
サイムダン「嫌よ」
フィウム堂「あの老人のように死にたいの?」
サイムダン「渡そうが渡すまいが、どうせ殺すつもりでしょう」

フィウム堂はその口元にかすかな笑みを浮かべる。「助けてくれと跪けば、一度くらいは情けをかけてやろうと思ったけれど…」

フィウム堂「自ら墓穴を掘るのね」
サイムダン「…。」
フィウム堂「そんなに死にたいなら、ひと思いに殺してあげるわ」
サイムダン「!」
フィウム堂「…おさらばよ」

手下たちが一斉に刀を抜くと同時に、フィウム堂は背を向けた。
じわりじわりと刃先がサイムダンへと迫ってくる。

サイムダン「!!!」

いよいよ斬りかかろうとしたそのときだ。
ふいに誰かが舞い降りてきて、一瞬のうちに手下たちを斬り捨てた。

フィウム堂「?」

キョムだ!!!
続いて刀を抜いた執事と激しい攻防を繰り広げた末、キョムは迷うことなく斬りつけた。

フィウム堂「!!!」

フィウム堂はその間に短刀を抜き、サイムダンの首に突きつけた。

フィウム堂「近づかないで!」
キョム「今すぐその刀をどけろ」
フィウム堂「どうしたの?怒り狂った虎のようにもう一度飛び込んできなさいよ」
キョム「…。」
フィウム堂「怖いの?この女をどうにかするんじゃないかって?この女が一体何だって言うのよ!!!」
キョム「刀を下ろせば今からでも助けてやる。そうでなければ…」

「そうでなければ?!」フィウム堂の短剣を持つ手にさらに力がこもる。

フィウム堂「…ご立派なあんたの目の前で、二人の女が一緒に墜落するのを見ることになるわね」

キョム「やめろ!やめるんだ」
フィウム堂「何よ?偉そうに。どうして…この女はよくて私は駄目なのよ!どうして!」

「どうして!!!」フィウム堂が悲痛な叫び声を上げた。

キョム「やめろ!!!」
フィウム堂「最初から笑顔なんて見せなきゃ良かったのよ。恵まれない境遇でも字を書くのは立派だって、筆もくれたじゃない」
キョム「…。」
フィウム堂「血だらけの私を山に置き去りにして、サイムダンだけ…!この女だけ連れて行ったわ。居酒屋の娘は獣の餌になってもいいわけ?!そうなの?!」
キョム「やめろ…やめろ!!!」
フィウム堂「あんたたちを地獄へ追いやったのは私よ」
キョム「?」
フィウム堂「この手であんたたちの運命を翻弄したかったの。山中に落とした画帳と髪帯、私が置いたのよ!!!夫の前に!!!」

興奮したフィウム堂がふいに足を滑らせ、二人もろとも倒れるように崖から落ちて行く。
「駄目だ!!!」夢中で駆け寄り、下を覗いたキョムが見たのは、並んで枝にしがみついている二人の姿だった。

キョム「サイムダン、この手に掴まるんだ!」

キョムが必死に伸ばした手が、サイムダンの手首に届いた。
サイムダンはもう片方の手を、フィウム堂へと伸ばす。「掴まって」

キョムは全身の力を振り絞り、連なった二人を引っ張り上げた。

#ちょっと笑ってしまってすみません。
『大きなかぶ』の絵本を思い出してすみません。
チャングムのチェ尚宮のラストシーンも突然思い出した…。懐かしい。

精根尽きて倒れ込む3人を、柔らかい陽射しが照らす。
「大丈夫?」キョムに助け起こされ、サイムダンは立ち上がった。

サイムダン「これでもう… あなたに借りはないわ」
フィウム堂「…。」

がっくりと項垂れるフィウム堂を残し、サイムダンはふらふらと足を踏み出す。

「…。」フィウム堂の瞳から、大粒の涙が流れ落ちた。

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馬にサイムダンを乗せ、キョムはその馬を引き、二人は帰路についた。
言葉などない。
ただ二人でしっかり手綱を握り、ただ無心に進むことが、今は全てだった。

~~~~現代編~~~~

「これは!!!」サンヒョンが驚きの声を上げた。

サンヒョン「こ、これって、あれですよね?」
ジユン「(絵の落款を見て)池谷可度作…。安堅の印!どうして…どうしてこんなところに?!」
ヘジョン「(絵の端を指し)ここ、燃えかけた跡があるけど…一体何があったのかしら」

「この詩を見てください」サンヒョンがある部分を指す。
絵の空白に、詩が添えてあった。

サンヒョン「”借問江潮興海水 何似若情興妾心 海河の水に尋ねよう なにゆえ君と私の心はこれほど同じなのか…?” これ、寿進坊日記に出て来た詩じゃないですか!」

「そうだわ」ジユンも頷く。「それにこの印、美人図にもあったのよ。比翼鳥の印」

ヘジョン「詩に比翼鳥の印、全てはこの金剛山図が本物だって証拠じゃないの!」
サンヒョン「緊急記者会見を開いて、一気に発表します?ミン教授も引っ込みがつかなくなるし」
ジユン「!」
サンヒョン「金剛山図と、根拠になる寿進坊の日記までセットにして」
ヘジョン「寿進坊日記は後半の復元がまだだから、それはちょっと気がひけるわ。サイムダンが書いたものだって証明もしないと」
サンヒョン「だから根拠になる部分だけ抜粋して」
ジユン「そこはヘジョンの言うとおりね。今からが大事。焦って動いちゃいけないわ」
サンヒョン「保管方法にも限界があるし、こういうことは時間を延ばしていいことなんかありません。果敢な決断が必要ですよ」
ジユン「とにかく作業を終わらせましょう。(ヘジョンに)急いでもらえる?」

そのとき、ふいに扉が開き、サンヒョンを慕っているギャルがふらりと入ってきた。「オッパ、何してるの?」

サンヒョン「突然開けるなってば!」
ギャル「倉庫を開けるのにノックなんてする?」

サンヒョンは彼女を引っ張り、外へ出た。

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クラブの外では、中へ入りたいミン教授と、入り口のガードマンが押し問答を続けていた。

ガード1「何が何でも今日は駄目だって」
ガード2「今日は特に駄目だ。おじさんダサすぎるよ」
ミン教授「お前ら訴えるぞ!」
助手1「教授、今日はやめにして帰りましょう」
ミン教授「何をやめるんだ!今すぐ入って、奴らが何やってるのか調べないと。手遅れになったらどうする!」
ガード1「そんな大声出すからおっさん呼ばわりされるんですよ」

※正確には、ケ(犬)とアジョシ(おじさん)を足して、”ケジョシ”と言われてます。

まわりでギャルたちが笑う。

ミン教授「こいつら全く!!!」

そこへ、中から出て来たサンヒョンは、ミン教授の姿に気づき、ぎょっとして中へ戻った。「!!!」

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カメラを出し、絵を撮影しているジユンたちの元へ、サンヒョンが大慌てで帰ってきた。「先輩、大変です!」

サンヒョン「表にミン教授が来てる!」
ジユン「えぇっ?!」
サンヒョン「中へ入ろうとしてます。僕たちが何やってるのか突き止めようとしてるんですよ」
ヘジョン「何てことなの!」
ジユン「ミン教授が来たら何をするかわからないわ!早く持って出なきゃ」
ヘジョン「だって今、補強どころか乾かしてもいないし、外に持って出るなんて無理よ」
ジユン「じゃあどうするのよ?」
サンヒョン「とにかく乾かさないと」

「乾かすのよ!」3人は寄ってたかって絵を乾かし始めた。

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ミン教授の電話が鳴った。「はい、館長」

館長(電話)「もうリタイアするおつもり?」
ミン教授「何のことでしょう?」
館長「夫に会ったそうですね。これまでのミン教授の非道な行い、投書を集めただけで本になるわ。会長にせがんで何か得られるとお思い?」
ミン教授「館長、そういうわけではなく…」
館長「上海へ行くところだから、戻ったら話しましょう」

電話は一方的に切れた。「館長?」

ミン教授「夫婦で首を締めて来やがる」

#普段聴いてるブルーノ・マーズがBGMで流れてると、逆に激しい違和感。※韓国版

怒りは、突っ立っている助手へ向かう。「何とか方法を探せって!」

助手1「ちょっと調べてみたんですが…今日はムービースターDAYだそうで。みんなコスプレをして来ているのに、僕たちはこんな格好だから、入れそうにありません」
ミン教授「ムービースター?」
助手1「はい、ムービースターです」
助手2「ムービースター。映画俳優ですよ」

ミン教授が立てた策は…
もちろんムービースターになることだ。

※ネタ元=ジャン・レノ主演『LEON』

ムービースターのコスプレだけでは不十分だった彼は、50000ウォン札(サイムダン)を差し出し、晴れてガードを突破した。

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ジユンたちは絵を乾かすためにまだ全力を注いでいた。
紙を全体にかぶせ、上から押さえて水分を吸わせる。

ジユン「もう少し早くできない?」
ヘジョン「これだって臨時処置なのよ。本当はめちゃくちゃ時間が掛かるんだから」
ジユン「ミン教授が入ってきたらオシマイよ。(サンヒョンに)まだ外にいるわよね?」
サンヒョン「年齢制限があるから簡単には入れませんよ」
ジユン「念のために見てきて」

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フロアに出て来たサンヒョンは、中にミン教授が来ているのを見つけ、慌てて引き返した。「どうやって入ったんだ?!」
倉庫の扉を閉めるなり、電気を消す。「ミン教授です!」
3人が小さくなって息を潜めている間に、一番奥の倉庫へとたどり着いたミン教授は、外からじっと中を窺った末に、諦めてフロアへ戻った。

ジユン「(サンヒョンに)入って来られないって言ったじゃない!年齢制限があるって!」
サンヒョン「参ったな。どうやって入ったんだか」
ヘジョン「はぁ、しつこいヤツ!」

「あ!」サンヒョンが突然倉庫にあった布を取り出した。「これですよ!」

ジユン「これが何?」

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ジユンとサンヒョンが”ムービースター”のコスプレでフロアに現れた。

ミン教授「何だありゃ?」
助手「あれ…」
助手「そうだよな、クムジャさん」

#去年から赤シャドウが流行ってるから、逆に今っぽい^^

”本物そっくり”なクムジャさんの登場に、フロアは大盛り上がりだ。
苛立ったミン教授は、踊るクムジャさんの手首を掴む。「ソ・ジユン。話がある」

ジユン「…。」

大きなサングラスのレンズ越しに、ジユンはじっとミン教授を見た。
これまでさんざん尽くし、酷い仕打ちを受けた記憶が次々と蘇る。
彼女はゆっくりとサングラスを外した。

ジユン(心の声)「ミン教授、あんたオシマイよ」

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ここでエンディングです。

あぁパルボン爺…ㅠㅠ
高麗紙が出来上がるのも見ずに、あんなにあっけなくㅠㅠㅠㅠㅠ

それにしても、あれだけ泣きわめいても美しさを微塵も崩さないオ・ユナさん(フィウム堂)に感心するばかりです(笑)
単なる悪役じゃない、悲しみの表現がとてもイイですよね。

 - サイムダン(師任堂)色の日記