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師任堂(サイムダン)、色の日記5話あらすじ&日本語訳~後編

      2017/02/19

ソン・スンホン、イ・ヨンエ主演『師任堂(サイムダン)、色の日記』5話の後半に進みます。

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「これだ」サイムダンの依頼で、漢城府の役人が棚から台帳を引っ張り出した。

役人「崇信坊のイ・ウォンスか、その家なら…おぉ、ここに。ん?イ・ウォンスからキム・ゴンジュンに所有権が移ってる」

「所有者が変わったのは数日前ですね」役人は台帳を差し出した。「署名をご覧ください」

サイムダンは目眩を覚え、目を閉じた。

役人「はぁ、間違いない。最近また詐欺師の奴らが猛威を奮っていてね。今月だけでも何件目か。崇信坊みたいな土地の高いところは蝿がたかりやすいんですよ。旦那さんがぼんやりした人なら、ご夫人がしっかり管理していないと」

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「いくら何でも、斯く斯く然々で家がなくなりましたって知らせてくれなきゃ」外へ出ると、付き添っていたヒャンが思わず漏らした。

サイムダン「…。」
ヒャン「一人雲隠れして解決することですか…」
サイムダン「…。」
ヒャン「旦那様、あんまりだわ…。お嬢様とお子様たちに一体どうしろと?!」
サイムダン「ヒャン」
ヒャン「(一瞬自粛)…はい。”目を開けていても鼻を切ってしまう”のが漢陽だというのに、旦那様ももう少しちゃんと調べてくれないと。一体どうするんだか」

小さな溜息をつき、サイムダンは立ち上がった。「行きましょう」

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中宗の要請で、大臣たちが集められた。

中宗「宜城君から頼み事があるそうだ。聞いてみよう。(キョムに)言ってみなさい」
キョム「婚姻を取り消したいのです」

※朝鮮時代、両班が離婚するときは王の許可が必要でした。

中宗「なんと。婚姻を取りやめたい?」

キョムが頭を下げる。

領議政「なんとけしからぬこと!」
左議政?「話になりません!宜城君は民の手本となるべき王族ですぞ」
キョム「(中宗に)決して戻るつもりはありません。戻らぬ夫を待ち、死ぬまで操を守ることになる、罪もない女の犠牲をお考えくださいませ」
中宗「…。」

「そこまで反対することでもないと思いますが」キョムを後押ししたのは、ミン・チヒョンだ。

チヒョン「逆に考えるのです。その女性を我が娘だったらと。それほど切実に願っておられるのですから、今回は願いをお聞き入れになって、今後残りの人生を殿下のおそばで務めるようにさせてはいかがでしょうか」
領議政「(チヒョンに)大監!」

中宗が楽しげに笑った。「実に気分のいい妙案だ」

中宗「(キョムに)そなたの考えはどうだ?」
キョム「…。」
中宗「それでよいのか、嫌か?」
キョム「殿下のご意思に従い、お仕えします」
中宗「婚姻を取りやめてやるから、今後は生涯余のそばを離れるでないぞ」

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席を立ってからも、三政丞は納得がいかなかった。
右議政「王族ともあろう者が婚姻を取り消してくれとな?!」
左議政「王族と言ったって愚にもつかない王族でしょう。幼い頃から無鉄砲で放浪しながら育ったそうではないですか」
領議政「そう単純に考えていいことではない」
右議政「単純ではない?どういう意味ですか、領相大監?」
領議政「あやつこそ、かつて我々を朝廷から追い出した末、逆賊として死んだ龜城君の孫ではないか」
左・右「!」
領議政「そんな人間を殿下は宮中へ呼び入れたのだ。どういう魂胆だと思う?」

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尚衣院で官服をあつらえているキョムの元へ、ミン・チヒョンがやって来た。

チヒョン「服は翼だと言いますが、着る人がよいと光を放つかのようですね」

「それはどうも」背を向けたまま、キョムが言う。

チヒョン「本心ですか」
キョム「違うように見えますか」
チヒョン「生涯殿下のおそばに縛られるなど、窮屈に思われたのではないかと」
キョム「なかなか人の心を読むのが上手いですね。利用する術も知っている」
チヒョン「ははは、そう言ってくださると光栄ですね。あぁ、来月初、うちでささやかな宴会がありますので、そのときお目にかかれればさらに光栄です」
キョム「遠慮しますよ」

「…。」チヒョンはじっとキョムの後ろ姿を見つめた。

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「私たちの事情も考えてほしいのです」サイムダンは近くの不動産商に掛け合っていた。

サイムダン「子どもたちに野宿をさせる事態になってしまって。一時的にでも入れる家がないか探していただけないかしら」
不動産商「やれやれ… 世間知らずだな。西大門の前で今すぐ入れる空き家などあるわけがないでしょう。ずっと向こう、狎鴎亭の方だってあるかないかなのに」
サイムダン「空き家は一つもないの?」
不動産商「そうですってば」
サイムダン「よく考えてくださいな。たったの一軒もないはずはないわ」
不動産商「はぁ全く!… 一軒あるにはあるんですがね」
サイムダン「?」
不動産商「私の良心にかけてあそこは駄目だ!どう考えたってあそこは人が住むところじゃありませんよ」
サイムダン「…。」
不動産商「何年も空き家だから、雨はじゃんじゃん漏れるし。お化け屋敷ですよ、お化け屋敷」

「しかもね」不動産商が声を潜める。

不動産商「逆賊の娘だといって追われた廃妃シン氏の家の隣だとかで、みんな避けるんだそうで」
サイムダン「人の住めぬ家などないわ」

「今持っているのはこれで全部よ」サイムダンは封を差し出す。「どうか頼むわ」
封の中身をチラリと覗くと、不動産屋は一転、張り切って立ち上がった。「ちょっとそこの飯屋でお待ちになっててくださいよ。寿進坊へ行ってきますから!」

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「宜城君という王族が現れた」帰宅すると、チヒョンは執事に告げた。

チヒョン「殿下の寵愛を一身に受けているが、この20年間の足取りがはっきりしない。消息を絶って20年どこで何をしていたのか、その間の足取りと親しくしていた者まで詳しく調べるのだ」
執事「はい」

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「龍頭会の準備は順調か?」部屋へ戻ったチヒョンが妻フィウム堂に尋ねる。

チヒョン「時間をたっぷり取って、殿下にお出しする御膳のことも料理人とよく相談するのだ」
フィウム堂「承知いたしました」
チヒョン「殿下が我が家にお出ましになるのは、我が家門が権力の頂点に達したことを満天下に知らしめる機会だ」
フィウム堂「よくわかっておりますわ。一寸の失態もないようにいたします」

出された茶を飲もうとして、チヒョンはハタと手を止めた。「あぁ、宜城君」
「!」思いがけない名前に、フィウム堂の顔色が変わる。

チヒョン「問題は宜城君だ」
フィウム堂「…宜城君とおっしゃいましたか?」
チヒョン「流浪しながら乞食暮らしをしているところを助けられた臨瀛大君の曾孫でな」
フィウム堂「!」
チヒョン「あぁ、そなたも知っているのでは?同じ北坪村の出身ではなかったか」
フィウム堂「さぁ… 私はあまり」
チヒョン「まぁそうだろうな」

宜城君が漢陽に来ている…?フィウム堂は密かに胸がざわめくのを感じた。

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侘しいあばら家の前で、サイムダン一家は呆然と雨空を見上げていた。

使用人ヒャン「お嬢様、この家、今にも何か出そうです。どう考えてもここは無理なんじゃないかと」
長女メチャン「夜ごと幽霊がうろうろしそうな化け物屋敷じゃないですか」

「幽霊なんているもんか」長男ソンが強がった途端、激しい雷が鳴り、皆悲鳴を上げてサイムダンに飛びついた。

次男イ「絶対お金を払って済むような家じゃないと思います。むしろお金を貰って住む家ですよ」

「そうね」今度ばかりはサイムダンも同調した。

サイムダン「だけど、雨を凌ぐことはできるわ」

そう言って、サイムダンは雨も厭わず庭へ出ていくと、荷解きを始めた。

~~~~現代編~~~~

ジユンはお金を稼ぐために代行運転の仕事を始めていた。
待ち合わせた客と落ち合い、車を出したところを目撃したのは、コンビニから出て来たサンヒョンだ。「ジユン先輩?」

助手席の男性客は、こんな仕事をしているジユンが気になり始めた。「何歳?35?36?」

ジユン「お客様、シートベルトを締めてください。曲がり角に入りますので」
客「(シートベルトを締め)そのルックスならこんな仕事しなくてもいいと思うけどな」
ジユン「…。」

車をしばらく走らせると、客はすっかり眠りに落ちていた。

ジユン「お客様、706洞が見当たらないんですけど」
客「ん?ここは4洞までしかないぞ」
ジユン「さっき706洞だって」
客「あっちの方だから、もうちょっと行って右折して」
ジユン「…。」
客「あんたの運転、タフだなぁ。俺の好みだ」
ジユン「…。」
客「ちょっと休んでいかないか?ん?」
ジユン「さっき4洞だとおっしゃいましたよね?」
客「あぁ疲れた。今日は何でこう疲れてるんだか。車ちょっと停めてよ。ちょっとだけ休んでいこう。こんな仕事で一晩いくら稼げるんだ?」

ジユンは頑なに前を見つめる。「もう着いたようですから、ここで停めます」

客「おい、そう言うなよ。よくわかってるくせに」

と、客がハンドルに手を掛けた。

ジユン「何するんですか!!!」

ジユンが急ブレーキを掛け、車を飛び出すと、客が追いかけてきて捕まえる。「人の話を最後まで聞けよ!」
「助けてください!」ジユンが抵抗してバッグで叩く。

客「そんな勿体ぶるなら何で代理運転なんかやってんだ!」
ジユン「警察呼ぶわよ!」

と、そこへバイクで後を追ってきたサンヒョンが加勢し、客を叩きのめした。

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警察署で、殴られた酔っぱらい客が懸命に被害をアピールしていた。「僕の顔を見てください!」

客「(ジユンを指し)こいつら美人局詐欺団ですよ!」
サンヒョン「(客に掴みかかり)何言ってんだ!」

サンヒョンを客から引き離し、ジユンが言う。「車載カメラがあります。そこで全部わかりますから」

サンヒョン「そうだ!車載カメラ!」

警察官が確認に行こうとしたところを、客が慌てて引き止めた。「ちょっと待って」

客「車載カメラまで見ることないでしょう?一杯呑んで、ちょっと話したのしか出てこないですよ」
サンヒョン「(警察官に)ちゃんと調査してください」
客「一言二言話しただけで、顔に怪我させていいんですか?!無念ですよ!」
警察官「お酒、何杯召し上がりました?」
客「そんなことどうだっていいじゃないですか」
警察官「顔が赤いからかなり呑んでるなぁ」
客「代理運転手とちょっと話したからって、人を怪我させていいのかって!」

「…。」騒ぎの中、ジユンは重苦しく頭を抱えた。

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ジユンの夫ミンソクは、同僚の遺したヒントを辿っていた。
鍵を握っているソンジングループ… それは、妻が妙だと話していた『金剛山図』の所蔵主でもある。

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ジユンはそっと家の玄関を閉めた。
「もっと早く帰りなさい」奥から義母の声がする。

部屋に戻り、扉にもたれかかると、ジユンは深い溜息をついた。
友人のヘジョンからメールが届く。「何で電話に出ないのよ?またなんかあったんじゃない?心配だから電話して」

留守番電話が入っていた。

留守電「チョン・ウンス君のお母様ですね?こちらインソン小学校の事務室ですが、まだ授業料の入金がありません。ご確認をお願いします」
留守電「仁川国際空港の検疫所です。お預かりしていた種の検疫が終わりましたので、お立ち寄りください」

「…。」トスカーナの”Siesta de Luna”で見つけた小さな巾着袋を手に取り、ジユンはクローゼットの美人画を見上げた。

ジユン「なぜ私の前に現れたのですか…?なぜ?」

~~~~過去編~~~~

外出からあばら家へ帰ってきたサイムダンを子どもたちが迎えた。「お母様、おかえりなさい」

次男イ「どうでしたか?」
長男ソン「お祖母様の方で買ってくださった家、本当に他人の手に渡っていたのですか?」
長女メチャン「お父様に何かあったんじゃないでしょうか」
イ「今日で5日です。何か問題のあった可能性が濃厚です」
ソン「チッ、やらかしたから僕らに会わせる顔がないんでしょう」

「…。」じっと黙っていたサイムダンが長男ソンを睨む。「お父様にそんな言い方をするものでじゃないわ」

使用人ヒャン「(サイムダン)少しお休みになってください。お嬢様まで倒れられては大変です」
サイムダン「お前たちは心配しないで。(周囲を見渡し)ところで、ウの姿が見えないわね」
メチャン「お母様、ウがちょっと変なんです」
サイムダン「どうしたの?!」

サイムダンが慌てて家の中へ入ると、末っ子のウはぐったりと布団に横たわっていた。
ひどい熱だ。

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担ぎ込まれたウを診て、医師は言った。「麻疹だな」

サイムダン「薬でも鍼でもいいので、どうか助けてください」
医師「最近は葛根麥門冬散が高くてね」
サイムダン「…。」
使用人ヒャン「お嬢様、どうしましょう。有り金全部かき集めて家に使ってしまったから…」
サイムダン「(医師に)葛根麥門冬散、よく効くんですね?」
医師「そうですが」
サイムダン「お金はすぐ工面しますから、今すぐ薬を処方してください」

家に駆け戻ったサイムダンは、お金になりそうなものを探した。
ふと手に取ったのは… 龍媒墨だった。「…。」

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「実に久しぶりの龍頭会です」ズラリと集まった面々を前に、中宗が口を開いた。

中宗「こうして寛いだ装いで集うと、余の心まで落ち着きますぞ」

皆が笑い声を上げる。
列席者の中にはイ・ギョムの姿もあった。

中宗「新入官員から見て、今朝鮮が正すべき最も大きな問題は何だと思う?」
新人「幼い頃から…(言いよどむ)納税で疲弊する民を多く見てきました。納税の弊害を是正し、民の憂いを紛らわせてくださいませ」
中宗「民を思う心か…。ははは、若者らしい。(大臣に)納税の弊害について調べ、改善策の用意を」
大臣「それはなりません。そうやってすぐ汲み取ってやるのは民のためにならぬと、若者もそのうち気づくでしょう」
大臣「魚を分け与えるのではなく、釣りを教えるべきだ…そういうことですよ」

「釣り竿を持つ力さえない民に何を教えろと言うんです?」キョムがそう言って、嘲笑を浮かべた。

チヒョン「納税制度を廃止すれば、それに伴う損害はどうなるのですか。納税のために雇用される家長が全国で何人いるかご存知ですか。それぞれの家族と彼らの生計は?民を思う心がないから出来ないのではありません。制度を改善するというのは、机に向かって考えられるような容易いことではないのです。そのために殿下がおられ、その下に三政丞や我々大臣たちがいるのではないですか」

「その大臣たちが…」キョムが食い下がる。「自分の利益しか気にしていないのが問題ですよ」
「!!!」大臣たちが一斉に目を見開いた。

「さぁ一杯やろう」じっと議論を眺めていた中宗が盃を手に、気まずい空気を破った。

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宴は続いていた。
舞が終わると、続いて登場したのは、画材だ。

チヒョン「宜城君様は安堅をも凌ぐ絵の才能をお持ちだとか。ちょうど明国から貴重な墨が手に入りましたゆえ、用意してみました。名声でしか聞いたことのなかった宜城君様の画才を、この場で見せていただけませんか」

キョムは酒をくいと飲み干し、ふっと笑った。「はて、筆を捨てて随分経つので、覚えてもいません」

キョム「(立ち上がり)筆を持つばかりが絵ではありません。近頃は耳で聞く絵も駆使しております」
領議政「耳で聞く絵?」

キョムが聴かせたのは見事な伽耶琴の調べだった。

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「…!!!」格子越しに垣間見えるキョムの姿に、フィウム堂は思わず胸を熱くした。

フィウム堂(心の声)「この20年前とちっともお変わりないのですね…。お会いしとうございました、宜城君」

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夜になり、龍頭会はお開きとなった。
「今日はもてなしてもらった」領議政が、見送りに出たチヒョンに笑い掛ける。

チヒョン「奥様にお渡しいただけばお分かりになるかと」

同時にフィウム堂が包みを差し出す。

チヒョン「家内の描いた草虫画です」
領議政「おぉ!」
フィウム堂「子孫繁栄を讃える蓮の花と、葦にとまっている蝉を描きました。お孫様が今度の科挙で合格なさいますよう、真心を込めてお描きしたものです」
領議政「これぞ家内があれほど欲しがっていたフィウム堂の草虫画か!ありがたくいただいて行きましょう」

ちょうどそこへ出てきたのがキョムだ。

領議政「あぁ、宜城君。先に帰りますぞ」

「!」フィウム堂はさっと背を向け、出発する領議政に頭を下げる。
と、執事からまた一つ包みを受取り、俯いたままキョムに差し出した。

チヒョン「家内が用意したささやかな気持ちです」

「あぁ…」キョムの視線がフィウム堂に向かう。

フィウム堂「粗末な物ですが」

「初めてお目にかかります」キョムが礼儀正しく頭を下げる。

フィウム堂「…。」

土産の包みを受け取ると、キョムは特に何も気にかけることなく、早々に立ち去った。「では」

初めて…ですって?
この20年、決して忘れることのなかった人だ。
昔も今もそれは一方的な思いであり、決して返ってくることはない。
もどかしい思いが蘇り、フィウム堂は悶々と夜を明かした。

♪あなた 私に微笑みかけないでください
私への愛でないのなら
見つめているだけなら いっそあの頃に帰りましょうか

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何気なく市場を歩いていたキョムに、画材屋の店主が声を掛けた。「龍媒墨はいかがですか、学者さん」

キョム「?」

立ち止まったキョムを見て、店主が飛んでくる。「龍媒墨をご覧になって行ってくださいな」
そう言って差し出したのは…

キョム「!!!」

間違いない。キョムのよく知っている龍媒墨だ。

店主「龍媒墨の値打ちをよくご存知ですねぇ」
キョム「どこで手に入れた?」
店主「この龍媒墨はですね…」
キョム「どこで手に入れたか訊いているのだ」
店主「(苦笑)どうなさったんです?」

キョムは苛立って店主の胸ぐらを掴んだ。「盗んだのか?」

店主「え?盗んだって?!どこかの女の人から買ったんですよ」
キョム「何?」
店主「本当ですよ!急に金が必要になったと言ってました。綺麗なご婦人で、寿進坊に住んでるって…」

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サイムダンたちは一家総出で末っ子の看病をしていた。
たくさんの洗濯物を、サイムダンもヒャンと一緒に洗う。

ヒャン「奥様が買ってくださった大きなお屋敷が目と鼻の先にあるのに、何てざまなのかしら。旦那様は科挙の勉強もなさらずに、余計なことばかり起こして、詐欺にまで遭うなんて。漢陽に引っ越すからって、喜んでついてきたのに」
サイムダン「ヒャン」
ヒャン「…はい。10年以上空き家だったから、拭いても拭いてもキリがありません。お坊ちゃまたちやお嬢様の服もたくさんあるのに」
サイムダン「皆そうやって生きてきたじゃない。あなたも私も」
ヒャン「少し休んください。私が全部やりますから」
サイムダン「あなたがこれを全部洗うなんて…」

そう言って、洗ったものを積み上げた瞬間、サイムダンがハッと動きを止めた。「!」

いつからそこにいたのか。
まるで睨みつけるかのようにじっと彼女を見つめていたのは… キョムだった。

サイムダン「!!!」

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ここでエンディングです。

うーん。

一つ一つのシーンはとても美しく、見ごたえがあると思います。
でも、ストーリーの必然性が弱いというか、流れに無理を感じて、なかなかすんなり入ってきません。
このタイミングでキョムが結婚をぶち壊して漢陽へ来たこととか、龍頭墨が行ったり来たりしてることとか、ぶち切れてすぐ会いに行っちゃうキョムとか…

うーん。
空白の20年のことがわかれば、この違和感も解消されるのかな。

サイムダンもお金がない、ジユンもお金がない… どうしても気が滅入りますね。
現代編は謎解きに重きをおいてもらえると嬉しいです。

 - サイムダン(師任堂)色の日記