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師任堂(サイムダン)、色の日記4話あらすじ&日本語訳~前編

      2017/02/27

イ・ヨンエ、ソン・スンホン主演SBSドラマ『師任堂(サイムダン)、色の日記』4話をセリフの訳を交えながらご紹介します。

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ソクスンが求婚書の返事を持ってきたのかと喜んだのも束の間、キョムは「やはり…」と顔を曇らせた。「お前にそんなことを頼むはずがない」

ソクスン「お使いに行く途中、若様の声が聞こえて、つい…」

立ち上がり、やるせない溜息をつくキョムの後ろ姿に、ソクスンは思わずぎゅっと唇を噛みしめた。「…。」

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部屋へ戻ると、ソクスンは持って帰ってきてしまった手紙をそっと開いてみる。

ソクスン「守護樹の下で… 卯の刻に会おう?」

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翌朝早く、サイムダンは守護樹の下でまだあらわれないキョムを待っていた。「おかしいわ。どうしていらっしゃらないのかしら」
そこへ姿を見せたのはソクスンだ。

「ここで何をなさってるんです?」ソクスンはわざと何でもないようにサイムダンに声を掛ける。

サイムダン「あ… 人を待ってるところなの」
ソクスン「(足元の大きな袋を指し)これは?」
サイムダン「雲平寺へ行こうと思って」
ソクスン「私が持ってさしあげましょうか?私もちょうど人蔘を掘りに登るところなんです」

「そう?」サイムダンはもう一度だけ誰も来ない道を振り返り、心を決めた。「行きましょ」
ソクスンが荷物を持ち、二人は一緒にあるき始める。

サイムダン「重くない?一緒に持とうか?」
ソクスン「重くないですよ」
サイムダン「一緒に持ってもいいんだけど」
ソクスン「いいんです、大丈夫ですよ」

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チヒョンは高麗紙職人の一人から、紙切れを数枚受け取った。「雲平寺の高麗紙ですよ」

職人「ここ以外よその物は、名前は同じでも全部粗悪品ですよ」

職人は懐から書札を出す。「見せちゃいけない秘法なんですがね」

職人「うちの父はこんなもの無くったってたやすく作りますよ」

チヒョンは一握りの貨幣の束を職人に握らせた。

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山道を歩いていたサイムダンは、木の幹を見て顔を輝かせた。
小さな赤い虫がいたのだ。
指先のその虫を這わせると、彼女は後ろ髪を留めているテンギを見せる。「ここに赤い花があるでしょ?」

サイムダン「この虫からこんな色が出るの。そうね… 臙脂(エンジ)色!名前をつけたわ。エンジ虫と同じ色だから」

「エンジ色?」ソクスンはニッコリ微笑む。

ソクスン「わぁ、綺麗なテンギですね。お嬢様が描かれたんですか?」
サイムダン「…私が描いたんじゃなくて」
ソクスン「あぁ、恋人から貰ったんですね」
サイムダン「(照れ笑い)」
ソクスン「お嬢様、今度エンジ色を作るときは一緒に行きましょう。私もクチナシから黄色い色を作ってみたんです」
サイムダン「本当?」
ソクスン「私も顔料を作って絵を描くのが好きなんです。ご存知ですか?紫根から赤い色が出るって」
サイムダン「へぇ~!」
ソクスン「今度作ってさしあげましょうか」
サイムダン「そうね!あ、ところであなた名前は?」
ソクスン「ソクスン、ソクスンです」
サイムダン「ソクスンね。行きましょ、ソクスン」

楽しそうに歩き出したサイムダンの後ろで、ソクスンは顔を曇らせた。

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雲平寺では、今日も領議政の息子ユンピルたちが宴に興じていた。
そのすぐ近くで、人々が粗末な配給の行列に並んでいる。

宴のご馳走から蜜柑を取ろうとしたのは、前日サイムダンが出会った少女だ。

#昨日もらったおにぎりは隣りにいる妹にあげようとしてたんだなぁと。蜜柑を取ろうとしていたのも、昨日美味しかったから妹に食べさせたかったのかなぁと、いろいろ考えてどんどん悲しくなるね…。

見つかってしまった少女は、酔ったユンピルの逆鱗に触れてしまった。
なんとか和尚がその場をおさめたものの、運悪く少女が落としてしまったのは…昨日サイムダンから貰った水月観音菩薩の絵だったのだ。

菩薩の絵だけではない。
そこに添えてあったのは、怒りと嘆きを込めて記したあの詩だった。

『哀れな我が民よ 天の道理まで全て失ってしまうとは
己卯年に追われた者たちに 我が心は切ないばかりだ』

ユンピル「己卯年に追われた者たちとは…!己卯年の逆徒たちを謳うとは!!!誰にそそのかされた?!」

両親の懇願も虚しく、ユンピルは少女を庇っていた和尚、そして少女に刀を振り下ろす。
怒りに狂った少女の父親がユンピルに襲いかかったのを、表情一つ変えずに突き刺したのは…チヒョンだ。
「一歩でも動けば、この刀が許さぬぞ!」反発しようとした他の貧民たちに刀を向け、チヒョンが牽制した。

ユンピル「(チヒョンに)どうすればいい?」
チヒョン「なかったことにしたいのですか」
ユンピル「方法があるのか」
チヒョン「私には知計があり、あなたには後ろ盾があります」
ユンピル「そうだな!帰って父上に申し上げよう!どうかこの場を免れさせてくれ!」

「今この瞬間をしっかり覚えておけ」チヒョンが部下たちに声高々に言う。「お前たちの人生が変わる瞬間だ!」

チヒョン「ヤツらを一人でも生きて逃せば、我々は殺人魔になる。皆殺しにすれば、領議政大監はお前たちの手柄を忘れぬであろう!」

「斬れ」その瞬間、雲平寺は地獄絵図と化した。

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草むらに隠れて一部始終を目撃したサイムダンは、ソクスンに手を引かれ、無我夢中で逃げ出した。
逃げ惑う人々を、チヒョンの部下たちが追いかけては容赦なく斬り捨てる。
サイムダンは足を踏み外し、助けようとしたソクスンもろとも坂を転がり落ちた。

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雲平寺から火が上がっている。
街でも騒ぎになっていた。

「雲平寺で?!」それを聞いて慌てたのは、サイムダンお付きの下女タミだ。

※この人の名前がタミなのか、前回うまく聞き取れなかったんですけど、とりあえずそういうことにしておきますね^^;

下男「大変だぞ。街の通りからも遠くに火の上がっているのが見えるんだから」

「?」そこへブラリとキョムが屋敷へ入ってくる。

タミ「若様!若様がどうしてここに?」
キョム「?」
タミ「お嬢様と雲平寺にいらしたんじゃ?!」
キョム「雲平寺?」
タミ「何てこと… サイムダンお嬢様が!!!お嬢様が雲平寺にいらっしゃったんです!!!どうすればいいの?!」
キョム「!!!」

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坂を転がり落ちて気を失ったソクスンは、川の畔で目を覚ました。
手の甲がパックリと切れていて、血がドクドクと流れている。
傷口を布切れでしばっておいて、彼女は意識の虚ろなサイムダンを背負い、歩き出した。

暫く行くと、向こうから馬で駆けつけたのは… キョムだ!

ソクスン「若様!」

「サイムダン!」キョムはソクスンには目もくれず、サイムダンを抱きかかえて馬に乗せると、あっという間に走り去る。

ソクスン「…。」

その場に残された花のテンギを…ソクスンは虚しく見つめた。

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キョムに抱えられて家へ戻ったサイムダンの部屋に、両親が駆けつけた。
娘はまだ意識が戻らない。

父「医者を連れて来るのだ!」
タミ「近くのチャン医員は薬材を集めるからって、おととい金剛山に行ってしまったんです!」
母「キム医員は?」
タミ「痴呆が出て朦朧としてるそうで」
父「他に方法がないのか」
キョム「私が行ってチャン医員をお連れします!」

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ようやく山を下りたソクスンは、トボトボと夜道を歩いていた。
向こうからやって来たのは、馬を走らせるキョムだ。

ソクスン「若様」
キョム「退くのだ。一刻を争う。お前は早く行ってサイムダンを…」

ソクスンはぎゅっとキョムの手を掴む。

キョム「?」
ソクスン「…私も怪我したんです」
キョム「…。」
ソクスン「(自分の胸を叩き)私だって苦しいのです」

キョムは懐から数枚の貨幣を出し、ソクスンに握らせる。「これで薬を買って塗りなさい」

ソクスン「若様!!!」
キョム「…?」
ソクスン「私は若様の目に入らないのですか?山でも置き去りにして、狼の餌食になっても構わないとおっしゃるんですか!」
キョム「だから薬を塗れと言っているのだ」
ソクスン「!!!」
キョム「お前には帰ったら礼をするから!」

「退け!」泣きじゃくるソクスンを残し、キョムは手綱を引いた。

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家に帰り着くと、忙しい母親がソクスンを叱りつけた。「どこ行ってたんだい!」

ソクスン「…。」
母「皿を洗いな!」

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キョムに邪険にされ、ソクスンの心の中でサイムダンへの恨みがふつふつと沸き上がった。

彼女が持って帰ってきたサイムダンの荷物の中に、画帳があった。
そこには、両班の男たちが妓生と遊んでいる様子が事細かく描かれている。

ソクスン「…。」

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翌日。
川遊びをしているユンピルたちを見つけると、ソクスンはそっと画帳と花のテンギを近くに置いた。

それを見つけたのは、よりによってあのミン・チヒョンだ。
「まだ生き残っている者がいる」チヒョンはすぐさま部下を集める。「このテンギの持ち主を探せ」

チヒョン「絶対に殺さねば」

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サイムダンはまだ意識が戻らなかった。

下女スニ「はぁ、軒轅庄の若様はどうしてまだお戻りにならないの?!」
タミ「全くだね…こうしちゃいられない、キム医員のところに行ってくる。スニ、お嬢様をしっかり見てなさい」

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山中の小さな飯屋は、道中立ち寄った旅人で混み合っていた。

男1「雲平寺で大量に死人が出たんだって?」
男2「あぁ、絵が原因だって」
男3「いや、詩が原因だって言ってたぞ」
男2「詩?」
男1「やれやれ、絵だの詩だの、そんなもので人が死ぬこともあるのか」
男3「詩にもよるぞ。”あぁ、哀しい。不憫な我が民よ。天の道理まで失ってしまうとは。己卯年に追われた者たちに 我が心は切ないばかりだ”」

「!!!!!」彼らの後ろの席で凍りついたのは… 中宗だ。

男「己卯年?己卯年ってことは、チョ・ガンジョの一団がみな死んじまった己卯士禍のことか?」
男「シッ!聞かれたら大変だ」
男「(声を潜め)己卯士禍の残党がまだ生き残ってるってことじゃないか?」
男「シッ!どこで聞き耳を立ててるかわからんぞ」

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かろうじて飯屋を出ると、中宗はあまりの衝撃にめまいを覚えた。

従者「殿下」
中宗「余が授けた詩が漏れ出たらどうなる…?権臣たちは?権臣たちの耳に入ったらどうなる…?己卯年に士林派を追い出しておいて、断罪した者たちを後ろでそそのかし、詩まで配って回ったと、余を…余を燕山君のように…?!」
従者「殿下、廃位した前王のことなど口になさってはいけません。どうぞ落ち着いてください」
中宗「落ち着いていられるか!詩を受け取った者を一人残らず処分し、全て回収しろ」
従者「…。」
中宗「私が授けた詩、全部だ」

#今頃気づいた!この従者、太王四神記のコ将軍ですね♪

中宗「殿下、誰かに聞かれます。どうか落ち着いてください」

隙を見せれば王位を追われるのではないか…
他の大君に王位を奪われるのではないか…
暴君と言われた燕山君の王位をクーデターで剥奪し、期せずして即位した中宗は、
誰も信じられず、いつも怯えて暮らしていたのだ。

従者は、取り乱す中宗の手を取った。「殿下は今、ご静養中です。平穏に、何事もなかったようになさらねば」

従者「私が処理して参ります」

背を向けようとして、従者が振り返る。「宜城君はシン・ミョンファの娘に惚れています」

従者「まだ分別のつく年齡ではありません。もし…」
中宗「婚礼を取りやめれば助けてやれ。拒むなら… 宜城君も殺せ」

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ミン・チヒョンたちは花のテンギの持ち主を街中探し回っていた。

「家にある絵という絵をすべて持ってくるのだ!」サイムダンの父、シン・ミョンファの指示で、使用人たちが家中の絵をかき集め、燃やし始めた。

「今、街中ひっくり返されて大変なことに」意識の戻ったサイムダンにも、タミから状況が告げられる。

そこへ、母親が入ってきて、サイムダンの部屋の絵を集め始める。「急いで!」
母が金剛山図に手をかけたとき、じっとしていたサイムダンが慌てて飛びかかった。「駄目!!!」

サイムダン「駄目です、お母さん!これだけは駄目!絶対に駄目です!!!」

「これは駄目です!」サイムダンは金剛山図を胸に抱え、泣きながら母を見つめた。「絶対に駄目!!!」

母「…。」
サイムダン「これだけは…」

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タミたちは金剛山図を隠すべく、糊付けを始める。

タミ「大丈夫でしょうか」
母「安堅先生の絵よ。軒轅庄にお返ししなければならない品だし」
タミ「はい」

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チヒョンの元へ、別地域を回っていた手下がやって来た。「北坪村に天才画家と言われる娘がいるそうです」

手下「ところが、その父親がシン・ミョンファだと…」
チヒョン「シン・ミョンファ?シン・ミョンファというと己卯士禍に巻き込まれた…」

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家中から集めた絵が燃えていくのを、サイムダンの両親は使用人たちと見守っていた。

ミョンファ「皆聞くのだ。サイムダンはたったの一度も絵を描いたことはない。いいな?」
全員「はい!」
母「テンギを見つけた一団が隣村まで迫っているとか。ここまで押し寄せるのは時間の問題です。役所に知らせたほうがよろしいのでは?」
ミョンファ「イ・ミョンゴル首領まで加わって連日宴を開いているそうだ。いくつも後ろ盾があるのに、田舎の役人たちに何の力があろうものか」
母「ならば、どうすればよろしいのですか」

「!」そのとき、どこからか矢が飛んできて、柱に書簡を突き立てた。

『己卯士禍の前日、共に席を立った学者たちが殺されているようです。早くお逃げください』

ミョンファ「!!!!!」

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一旦区切ります。

そこまでしなくても…
言葉がないです。
後味悪すぎますね。

 - サイムダン(師任堂)色の日記