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師任堂(サイムダン)、色の日記2話あらすじ&日本語訳~前編

   

イ・ヨンエ、ソン・スンホン主演SBSドラマ『師任堂(サイムダン)、色の日記』2話をセリフの訳を交えながらご紹介します。
いつもと違い、ざっと通して見て、流れを把握してから書き始めていますが… 時代錯綜物は文字だけでは難しいですね^^;
一体どう書いたらいいのやら、わからないまま始めます。

ではスタート♪

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ミン教授はソン館長のもとを訪れていた。

ミン教授「ソ・ジユンは完全に失脚させました。美術界にはもう近づけないでしょう。ハン・サンヒョンも同様です。金剛山図に関する騒ぎは綺麗サッパリ始末しました」
ソン館長「そうですか?」
ミン教授「ええ。学会の方も収拾をつけているところですし。あの映像がYoutubeに上がったのは問題ではありますが、劣等感で彼らが仕出かしたこととして始末をつけました」
ソン館長「…。」
ミン教授「ハン・サンヒョンの質問態度が無礼でしたので、海外の学者たちも納得しているようです。何も心配なさらず、大々的に金剛山図を展示なさってください」

「お見事ですわね」ソン館長の言葉に、ミン教授は顔をほころばせた。「えぇ」

ソン館長「…と、褒め讃えるとでもお思いでしたか?」
ミン教授「…。」
ソン館長「今回のことは、小さく見積もればソンギャラリー、大きければグループ全体規模で動くプロジェクトです。マスコミも注目しているし、小さなノイズだって大きくなる余地があるわ。それなのになぜこんなに静かに始末がついたのかしら」
ミン教授「…。」
ソン館長「ミン教授のお陰?グループの広報チームがあらゆる方面に走り回ったんですよ。主要なマスコミやポータルサイトを1対1でマークしてね」
ミン教授「…。」
ソン館長「ふたりともミン教授の弟子だったそうですね。弟子の管理もできないんですか」
ミン教授「申し訳ありません」
ソン館長「ずっと同じ場所でのらりくらりするつもりなら、お好きにどうぞ」

ソン館長は冷たく立ち上がった。

「お時間をいただきありがとうございました」頭を下げ、背を向けると、ミン教授は顔をこわばらせた。

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荷台に家財道具を積み、ジユンたち家族を乗せたトラックが、商店街を進んでいた。
前にいる大柄な女に、トラックの運転手がクラクションを鳴らす。
女はそれを無視し、アイスキャンディーを舐めながらのんびり道の真ん中を歩き続けた。

しつこいクラクションに、女は苛立って振り返る。「びっくりするじゃないか!うるさいよ!」

運転手「のいてくれないか。おばさんのせいで通れないだろ」

「おばさん、すみません」いきがる女に、ジユンが優しく声を掛けた。「道を空けてください」

運転手「早くどけよ、おばさん!」
女「どかないよ!」

女はトラックの前に立ち塞がった。

#このおばさんとヘジョンとの見分け方=ヘジョンの方がちょっとギョロ目

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ようやくジユンたちは、3人で過ごす新しい家に荷物を運び込んだ。

ジユン「ウンス、ここで少しのあいだ暮らすわ。だから…」
ウンス「僕の部屋は?」

「えぇと」彼女はドアの開いている明るい部屋を指す。「ここにする?」

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義母は洗面所で声を押し殺して泣いていた。

「お義母さん…」手を握ろうとしたジユンにくるりと背を向け、彼女はたまらず足早に出ていく。

ジユン「…。」

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ソン館長が帰宅すると、夫のホ会長はパター練習に興じていた。

ソン館長「人の会社を一瞬で潰して、金融監督院まで動かしたそうね」
ホ会長「金にならない話はゴメンだ」
ソン館長「なんて浅はかな!」
ホ会長「浅はか?」

ホ会長はゴルフボールから顔を上げると、妻を振り返り、愉快に笑い声を上げた。

ホ会長「この浅はかな身が、ご立派な君の頭から足の先まで、そのブランド品からギャラリーまでお膳立てしてやったんだ。どういうことだ?」
ソン館長「うるさいわよ」
ホ会長「金剛山図を担保に500億借りるから、書類にサインしておくんだ」
ソン会長「誰の勝手で…」

「俺の勝手だ」ホ会長はあっという間に部屋を出ていった。

ソン会長「!!!」

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「どこに住もうと気をしっかり持っていれば道は開けるわ」床をせっせと掃除していたジユンの義母は、場所を取っていたトランクを開いた。
中にはぎっしり衣類が詰まっている。
その中に、気になる包みがあるのに、彼女はめざとく気づいた。「?」
包みのなかから現れたのは、ずいぶん古い書物だ。「こ、これは何?」
「漢文の本だ!」隣りにいたウンスが顔を輝かせ、書物を覗き込んだ。「金剛山図?」

キッチンにいたジユンが、ハッとして振り返る。「!」

義母「そうよ、金剛山図。あらまぁ、ウンスは漢文もすらすら読めるのね。先生をつけて千字文からちゃんと教えてみようかしら」

「お、お義母さん、すみません」義母から古書を受取り、ジユンは考えを巡らせる。
「少しだけ出掛けてきます」ジユンは古書と絵の包みを掴み、駆け出した。

義母「引っ越するなりどこ行くの?!」

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ジユンがやって来たのは、古美術復元の専門家、親友ヘジョンの研究室だ。
彼女は持ってきた古書を差し出した。

ヘジョン「少なくとも数百年は経ってるわね」

専用の筆で表面の汚れを払いながら、ヘジョンは呟いた。

ヘジョン「この染みは何?」
ジユン「ワインかも。ボローニャで数百年になる古い家で見つけた本なのよ」
ヘジョン「ボローニャ?イタリアの?」
ジユン「この間、学会に行ったときに」

「ふむ…」ヘジョンが慎重に頁をめくった。「まずはゴミを払って乾いてる部分は漆器調節しないと。染みの部分を落ち着かせて、抜け落ちたところを埋めて」

ヘジョン「かなり時間がかかりそうだけど」
ジユン「できるだけ早く頼むわ。復元できた部分から数枚ずつでもちょうだい」
ヘジョン「状態が悪すぎるわね…」

「解読できそうな部分もあまりないし」ぼやきながら汚れを払うヘジョンの手が止まった。「金剛山図?」
頁の片隅に、その4文字がはっきり見て取れた。

ヘジョン「まさか…安堅の?!」
ジユン「…。」
ヘジョン「これって安堅のあの金剛山図のこと?」
ジユン「もし安堅の金剛山図のことなら、金剛山図の本物への手がかりがここにあるかもしれないわ。ミン教授の絵が偽物だって証明するはっきりした証拠よ」
ヘジョン「その証拠さえ見つけたら、あんたの名誉も回復できるし、大学へも戻れるかもしれないわね」

俄然盛り上がるヘジョンを前に、ジユンは静かに古書を見つめた。「今の私にとっては唯一の希望かもしれない」

ヘジョン「何が何でも早く復元するわ」

+-+-+-+

家の前まで帰ってきたジユンは、ゴミを出そうとする義母を手伝っている青年に遭遇する。
サンヒョン…?!

彼はジユンの姿を見ると、急いでゴミを収集場所に捨て、そそくさと去っていった。

ジユン「お義母さん、お知り合いですか?」
義母「ううん。ここに住んでるみたい」
ジユン「!」
義母「入りましょ」

#ようわからん

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夜遅く、ヘジョンがひどく急いだ様子で訪ねて来た。
ジユンを前にすると、彼女は拳をぎゅっと握りしめる。「大ニュースよ!」

荷物の中から、ヘジョンは古書を復元し、印刷した用紙を取り出した。

ヘジョン「安堅の金剛山図の話が序盤から出て来るの」

※一行目に『安堅金剛山図』とあります

ジユンはさっそく読み始める。「軒轅庄に安堅の金剛山図が入ってきたという噂を聞いて… 好奇心に勝てず…」

~~~~~~

時は遡る。
王の親族が住まう屋敷、軒轅庄を、若い両班の娘が窺っていた。

彼女こそ、若き日の師任堂(サイムダン)だ。「あそこに安堅先生の金剛山図があるのよね」

「お嬢様!!!」下女の止める声も聞かず、サイムダンは駆け出した。

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当の屋敷では、今日も勉学をサボっていた若君が伯母に大目玉をくらい、逃げ回っていた。

「やれやれ」騒動を眺めながら、サイムダンの下女が言う。「龜城君の孫だそうですよ」

※龜城君 李浚(1441~1479)=成宗の四男である臨瀛大君、李璆の息子。
ということは、この若君は成宗の玄孫(やしゃご)ってことですね?

通りを右へ左へと走る若君の姿を、サイムダンはじっと目で追った。

下女「父親は龜城君と妓生との間に生まれたんですがね、9歳で父親と一緒に放浪して育ったそうですよ。父親が先に亡くなって、一人残った幼子が不憫で、軒轅庄で引き取ったそうで。ふふん、勉強もせずにくだらない絵ばかり描いて。国じゅう探したって、あんな厄介者の王族はいませんよ」

サイムダンは軒轅庄の庭の塀の前まで駆けて来た。

下女「お嬢様、どこへいらっしゃるんですか」
サイムダン「安堅先生の絵があるんでしょ!この目で見なきゃ!」
下女「絶対ムリです!」
サイムダン「絶対ムリなんてことは絶対ないわよ」

サイムダンはやる気満々で塀の向こうを覗き込む。

下女「お嬢様!漢陽で旦那様があんなに苦労して戻られたばかりじゃないですか!」
サイムダン「…。」
下女「また騒動を起こしたら大変です」
サイムダン「ばれなきゃいいでしょ?」

塀を登ろうとしたサイムダンに下女が立ち塞がる。「駄目です!どうしてもというなら私を踏みつけて通ってください!」
サイムダンがニヤリと笑った。

下女を四つん這いにさせ、背中に乗って塀を越えようとするが、それでもうまくいかない。
サイムダンはだしぬけにチマの帯を解き始めた。
真っ赤なチマを脱ぎ、下に着ている白いソッチマが露わになる。

下女「何てことを!早く着てください!奥様に叱られます!」
サイムダン「チマが邪魔で越えられないのよ」
下女「だから、どうして塀を越えるんです?!そもそも越えられないように作るのが塀でしょうが!」

「私が中に入ったら投げてね」サイムダンは脱いだ赤いチマを下女の手に握らせた。
そうして再び下女の背中に乗り、今度は見事に塀を越える。

「投げて!」塀の向こうからひらりと舞い上がった赤いチマは、サイムダンが伸ばした手を飛び越えた。
と…
ひょいとそれを受け取った男の顔が、はためくチマの向こうからあらわれる。

例の若君ではないか。
彼…イ・ギョムは驚くサイムダンを見て、余裕たっぷりに微笑んだ。「その格好は何だ?」

サイムダン「!」
キョム「明国で流行っているという西洋式ってわけでもなさそうだし」
サイムダン「返してください!」
キョム「君のチマかい?」
サイムダン「…返してください」
キョム「何?よく聞こえないな」

「返してと言ってるんです!」サイムダンが手を伸ばすも、キョムは高くチマをかざしてからかう。

サイムダン「高貴なお宅の若君なのに、ご冗談が過ぎます!」
キョム「人の家の塀を越えた令嬢が言うことじゃないと思うけど」
サイムダン「返してください、私のチマ!」
キョム「風に乗って入ってきたとは言え、塀の中へ入ってきたのだから私の物ではないか」
サイムダン「…。」
キョム「どれどれ、伯母上が着るには明るすぎるし、私が着てみようか…?」

キョムがぶつぶつ言っている間に、サイムダンはさっとチマを奪い取り、一目散に駆け出した。
その姿が可愛らしく、ふふんと笑ったキョムは、足元にポツンと残された書物に気づく。

キョム「?」

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書を開いてみると、そこには色鮮やかな美しい植物や蝶が描かれていた。
キョムは頁をめくるほどに感嘆の溜息をもらす。「今にも動き出しそうだ」

下男「それだけの絵を描くのは、あのお宅のお嬢様の他におられません。きっと忍び込もうとした理由は…」
キョム「そうだ!」

キョムは立ち上がり、壁の絵を見上げる。「安堅先生の金剛山図が見たかったのだな」

#よくわからんけど、こんなところに掛けるもの?

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サイムダンの家では、父シン・ミョンファが良家の令嬢を集め、学問を教えている。
サイムダンも他の娘たちに混じり、共に学んでいた。

父「(漢詩を読み)世の人々は赤い牡丹を愛し庭いっぱいに植えるが、荒涼とした草野にも美しい花が咲いていることを知らない」

ぼんやりしていたサイムダンは、父に指名され、詩の続きを詠む。

サイムダン「その色彩が池に映る月光を貫き、丘の上まで香りを運んでいるのに、人里離れた寂しいその地を訪れる貴公子は少なく、老いた農夫ばかりがその美しさを独占している」
父「誰の詩かね?」
サイムダン「鄭夢周の先祖、鄭襲明先生の”石竹の花”です。世の人々が自分の才能に気づかないでいることを、嘆いて書かれました」
父「それなのに、今お前は何を考え込んでいたのだ?」
サイムダン「金剛山に行ってみたいのです!」
父「…。」
サイムダン「女だからといって金剛山に行けないのは不公平です」

「これ!」父は娘をたしなめ、詩へと戻る。

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塀の外でサイムダンたちが詩を詠唱するのを、じっと聞いている娘がいた。
身分の高くないその娘は、良家の子女たちと一緒に学ぶことができず、外で講義を聞いていたのだ。

と、そのとき、向こうから通りかかったキョムに、娘…ソクスンは驚いてその場に座り込んだ。
「大丈夫?」キョムの優しい声にただぼうっとする娘に、キョムは手を差し伸べる。「立ってごらん」

立ち上がり、ソクスンはペコリと頭を下げた。「あ、ありがとうございます」
ニッコリ微笑んで去っていくキョムに、ソクスンは一目で魅了される。「私に笑ってくれたわ!!!」

+-+-+-+

下男がやってきて、講義中の父に声を掛ける。「軒轅庄の若様がおいでです」

父「軒轅庄の若君がなぜ…?部屋へお通ししておいてくれ」

軒轅庄の若君?!サイムダンはビクリとして小さくなった。

父「今日はここまでだ。宿題を忘れずにな」

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サイムダンの父ミョンファはキョムに茶を振る舞った。「名水で煎れた茶です」

キョム「実にいい香りです。茶の味も」

キョムは持参した大きな筒を取り出した。

キョム「この茶の香りくらい貴重な安堅先生の絵がありまして、ご挨拶も兼ねてやって来たのですが、失礼ではありませんでしたか」
ミョンファ「定め事ではなく、そのときの縁にまかせて出会うことも儒生の利点ではありませんか」
キョム「ご主人が寛大に迎え入れてくださったので、私も罪が半減した思いです」

キョムは筒の蓋を開け、中の巻物を取り出す。
紐を解き、床にそれを一気に広げた。「この絵をご覧いただき、残りの罪も水に流していただければ」

「ほう!」目の前に広げられた金剛山図を前に、シン・ミョンファは感嘆の声を上げた。

キョム「昔から良い絵を見ると心が解放されるといいますが、この名画を見て共に心を清くすることも儒生の風趣ではありませんか」

「ところで」キョムは意味深げに切り出した。「聞くところによれば、こちらのお宅に絵にかけては人並み外れた目の利く…その…あの…」

ミョンファがニヤリと笑みを浮かべ、外の下男を呼んだ。「娘を呼んできなさい」

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さっそく駆けて来たサイムダンは、憧れの金剛山図を前に目を輝かせた。

サイムダン「うねって吹いて曲がりくねって混じり合って…まるで山の神霊のようです!」

喜ぶサイムダンの可憐な横顔に、キョムはただ見とれる。

サイムダン「郭熙の画法だけれど、他になく奥深い皴法ではありませんか」

※皴法=山、岩、堤、樹幹などの襞 (ひだ) を毛筆のさばきにより,立体的に表現しようとする東洋画独特の技法。(出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 )

サイムダン「本当に安堅先生は当代一の画家です!」

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そよそよと風の気持ち良い庭で、サイムダンは絵を描いていた。
小皿に何種類も黄色と青の染料を溶き、微妙に量を変えて混ぜながら色合いを試す。「ここにはない色だわ」

サイムダン「金剛山図をそばに置いて、ずっと見ていられたらどんなにいいかしら。きっと色を突き止められると思うんだけど」

「今度はどこの山をさまよい歩くおつもりです?」隣でコクリコクリしていた下女がぼやく。

下女「染料を探してはあっちの山そっちの山こっちの山。山という山みんなさまよい歩かれたら、私もお手上げですよ。夜には冷たい風がヒューヒュー入り込んできて…」

「やれやれ」下女がよろよろと立ち上がり、家へ戻っていく。
入れ替わりに、彼女の後ろにそっとキョムがやってくると、絵に夢中の彼女を眺めた。「適当に混ぜれば似た色が出るんじゃないか?」

サイムダン「適当に混ぜた色では適当な絵しか…」

「!!!」サイムダンはハッとして後ろを振り返った。「こんなところまで何の御用ですか!」

キョム「私が思うにね、二番目の青と七番目の黄色を混ぜるとよさそうだ」
サイムダン「え?」
キョム「なぜそう聞き分けが悪いのだ?」

「どれどれ」キョムはサイムダンの隣に腰を下ろし、筆を手に取った。
別々の筆で青と黄色を少しずつ空の小皿に落とす。
「胡粉も少し入れないとな」白い顔料をさらに混ぜ合わせると、筆をサイムダンに握らせた。「ほら」

筆先をすべらせるうちに、サイムダンの顔がみるみるうちに輝く。「!」
彼女の横顔を盗み見て、キョムは満足げに微笑んだ。

キョム「そっくりではないか?」

「そうです!この色です!」サイムダンが振り返ると…「あれ?」
そこには誰もいない。

サイムダン「?」

彼女がキョロキョロと辺りを見回すと、庭に干してある反物の向こうに、ゆっくりと歩いて行くキョムの姿が見えた。
立ち止まると、彼は反物の隙間から一冊の書を差し出す。
サイムダンが彼の屋敷に落としていったものだ。

サイムダン「私の画帖!」

彼の手から画帖を受け取ると、サイムダンは大喜びで頁をめくった。
すると…

『風帯花片去 禽窺素艶来』

サイムダン「…風は花びらを抱いて去き、鳥は白い花房を覗き見る…?」

彼女が顔を上げると、キョムが反物の向こうから顔を見せ、にっこりと微笑んだ。

キョム「私の名前はキョム。イ・ギョム」

恥じらうように黙るサイムダンを、キョムは覗き込んだ。「片方が名乗っても仕方ないじゃないか」

キョム「君の名は?」
サイムダン「…サイムダン。サイムダンです」

#ニヤケがとまらん

絵の好きな二人は一瞬で心を通わせ、色鮮やかな時間を共に過ごした。

+-+-+-+

ここで区切ります。

↑の後の二人のほほえましいシーン、子どもだったサイムダンが恋をして、すごくキレイになってますね♪

 - サイムダン(師任堂)色の日記

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