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師任堂(サイムダン)、色の日記1話あらすじ&日本語訳~後編

   

ソン・スンホン、イ・ヨンエ主演『師任堂(サイムダン)、色の日記』1話の後半に進みますね♪

前半記事をさっそく読みに来ていただいた皆さん、本当にありがとうございます。

疑わしい金剛山図がさくっと本物認定されてお披露目されちゃったり、案の定さくっとイチャモンがついたり、何だか簡単すぎないかと思いつつ、豪華なドラマを楽しんでます。
では、さっそく~

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学会関係者の集まる立食パーティへやって来たジユンは、ミン教授の姿を探した。
ジユンに気づくと、ミン教授は笑顔を保ったまま、彼女の肩に手をおいた。「歯磨き粉と歯ブラシを買ってくるんだ」

ジユン「え?」

「聴こえなかったのか」まるで子どもを諭すような口ぶりだ。

ミン教授「歯磨き粉と歯ブラシ。Bluetooth対応の電動歯ブラシだ」
ジユン「…。」
ミン教授「あぁ。それから、靴下も一足。私が履くブランド、わかるね?」
ジユン「今からですか?」

「今すぐだ」ミン教授は頷いた。

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理解できないまま、ジユンは言われたあとおりおつかいを済ませ、買い物袋を手に会場へ戻ってきた。

ジユン「靴下3足と、おっしゃっていた電動歯ブラシ、それに歯磨き粉も買ってきました」

「行きなさい」テラスから広がる風景を眺め、ミン教授はそっけなく言った。

ジユン「え?」
ミン教授「私の前から消えるんだ」
ジユン「どういうことでしょうか」
ミン教授「状況判断もできないのか。私を誰だと?」
ジユン「…。」
ミン教授「専攻を変えるんだな。優しく言っているうちに」
ジユン「!」
ミン教授「二度と私の前に現れるな。この業界にいられないよう踏みにじってやる」
ジユン「教授、誤解です!」

冷ややかな目でジロリと彼女を見ると、ミン教授は立ち去った。

#Youtube動画で馬鹿にされたからって、何でこのタイミングで急に手のひら返されるのか、よくわからんねぇ

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問答無用で彼女は荷物とともにホテルを追い出された。
パーティドレスのまま、重いトランクを引き、人が行き交う広場の真ん中で、彼女は立ち尽くした。

そこへ電話が鳴る。
ヘジョンだ。「どうなってるのよ?!」

ヘジョン「そっちで何があったの?学会にも出ずにショッピングして宿も抜け出したって、ミン教授が電話でカンカンよ!国の恥だから今すぐ辞めさせろって!」
ジユン「ありえない!!!」
ヘジョン「ミン教授が仕組んだのよ」

「金剛山図のせいでしょ」ヘジョンの声に深刻さが増す。「そうなんでしょ」

ヘジョン「はぁ、なんて汚いやつ!弟子から甘い汁だけチューチュー吸い上げておいてポイ捨てするなんて、雷が落ちりゃいいのよ!」
ジユン「…。」
ヘジョン「あいつの金剛山図が偽物だっていう証拠が出ない限り、勝ち目はないわ。卵で石を割ろうとするようなものよ」

「何てことなの!」ミン教授からのあまりの仕打ちに、ジウンは叫んだ。

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行く宛などない。
彼女はトランクをひいてトボトボと町を歩いた。
橋の上に差し掛かったときだ。重いトランクが倒れ、蓋が開いてしまった。「あっ!」

中から飛び出した雑然とした荷物の中に、ミン教授の著書が何冊も見える。
学会で配るために持ってきたものだろうか。
彼女は一冊つまみ上げると、道端にポイと放り出した。「ひどいヤツ」

ジユン「5年も死ぬほどこき使って博士号もくれなくたって、愚痴の一つもこぼさなかったわ。つきっきりで面倒みてやったのに」

彼女はミン教授の著書をパラパラとめくり、チッと舌を打つ。「この本だって全部私が書いたのよ」

ジユン「下調べから校正まで、私がやってないところなんて一つもない!」

彼女は荷物の中に転がっていた飲み物の紙パックを鷲掴み、ゴクゴクと口の中に流し込んだ。
ヨロヨロと立ち上がり、橋の向こうに広がる水面にありったけの声を張り上げる。

ジユン「あのろくでなし男!!!!!季節ごとにテンジャンにコチュジャンにキムチまで、何から何までやったのよ!よくも私にこんなまねを!!!」

一部始終を静かに捉えているレンズの存在に、取り乱した彼女は気づくはずもなかった。

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またふらふらと歩く内に、彼女は路地に入っていた。
自転車を避けようとして、彼女は露天商の売り物にぶつかってしまう。
バラバラと落ちた商品に、彼女は狼狽えた。「Sorry」

売り主「(外国語で)心配しないで。大丈夫ですから」

彼女は持っていた紙幣を差し出す。

売り主「No,No!お金は要りいません。あなたが怪我をしなくてよかった」
ジユン「Sorry…」
売り主「どうしてもというならいただきます。その代わり笑ってください」
ジユン「Sorry…」
売り主「大丈夫、すべてうまく行きますから、笑ってください」

ジユンは立ち上がり、ふたたび歩き出した。
「待って!」彼は売り物の古本を適当に掴み、袋に入れると、彼女に手渡した。

売り主「あなたの物ですから、お持ちください。ここはイタリアです。どうか笑って」
ジユン「…。」
売り主「あの角を曲がったら、あなたに幸運が待っているかもしれませんよ」

#ちょっといいシーンですよね、ここ^^

「ありがとう」ジユンは礼を告げ、また足を踏み出した。

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安宿にたどり着いたジユンは長い間ベッドに突っ伏していた。
そこへメールの着信音が鳴る。

夫(メール)「家は債権者に完全に渡ってしまった。当分の間、ヘジョンさんのお世話にならないといけなくなりそうだ。ごめん」

「はぁ… ひどい男」ジユンは呆然と溜息をついた。「辛いのはあんただけ?」

ジユン「結婚しても勉強だけしてればいいって言ったくせに」

「何なのよ!このろくでなし!!!」ふたたび怒りがこみ上げ、彼女は叫び声を上げた。
と…

ジユン「?」

がっくりと頭を垂れたとき、ふいに目に留まったのは、さっき露天商が手渡してくれた本だ。
古い書物には漢字が並んでおり、その中に『金剛山図』の文字が浮かび上がった。

ジユン「金剛山図?」

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窓辺の小さなデスクに向かい、彼女は書物の文字を辿った。

ジユン「ひょっとして…安堅の金剛山図?」

本を裏返してみると、裏表紙の隅に印がある。
Siesta di Luna…

ジユン「こっちはイタリアの言葉ね」

彼女はすぐさま辞書の検索窓に打ち込んだ。「月の… 昼寝?」

ジユン「表紙もないし…。Siesta di Lunaって?」

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朝が来た。

ジユンの頭の中は、Siesta di Lunaと金剛山図の謎でいっぱいだった。
会う人会う人にSiesta di Lunaについて訪ね歩いていた彼女は、偶然通りかかった不動産店のガラス窓に吸い寄せられた。
探していたその名を、張り紙の中に見つけたのだ!

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陽気なトラックに揺られ、爽やかな風を受けながら、彼女はトスカーナの田舎道を進んだ。
まっすぐにSiesta di Lunaへ辿り着くと、待ち受けていた案内人が彼女を迎え入れる。「ボンジョルノ~、美しい御方」

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中へ入ると、彼女は案内人につづいて廊下を進む。
しばらく進むと、開けたホールに出た。「舞踏広間ですよ」

案内人「ここに人々が集まって舞踏会を開いたんです」

広間をゆっくり進むうち、彼女は何とも言えない男の雄叫びにハッと振り返った。

階上にいたのは… あの男だ。
16世紀、この屋敷の奥の部屋で美人画を書き上げた、あの男だった。
※この人の姿がジユンの目に見えたのか、演出かは不明。たぶん演出ですね。

案内人「どうしました?何か具合でも?」

そこから彼女は、何かに導かれるように屋敷の奥へと駆け出した。
螺旋階段を上がり、廊下を進んでいく。

案内人「ちょっと!どこへ行くんです?上がっても空っぽの部屋ばかりですよ」

一番奥の部屋へ入ると、彼女は大きな鏡の前に立った。「?」

誰かが箱に蓋をし、鏡の扉を閉じる姿が脳裏に見え隠れする。

ジユン「…?」

と、その瞬間!
鏡の隅から亀裂が入ったかと思うと、瞬く間に広がり、一気に鏡が砕け散ったではないか!

ジユン「!!!」

床一面に散らばった破片を気にもとめず、ジユンはゆっくりと鏡の下に現れた扉に近づく。
慎重に扉に触れると、彼女はひと思いにそれを開いた。

埃の向こうに姿をあらわしたのは…

#わぁぁ ここ鳥肌だよね!

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「これは運命ですよ」案内人はしきりに繰り返した。「神のお告げだ!」

美人画とともに収められていた箱をあけると、そこにも彼女が持っていたものと同じような書物が入っていた。
小さな巾着袋の中には、植物の種のようなものがぎっしりと入っている。

案内人「信じられない!やっぱりこの家には何か秘密があるんだ。この品はみんなあなたに差し上げます。これは運命だ!」

こうして、もう一冊加わった書物と美人画、小さな巾着袋を胸に抱き、彼女は帰路についた。

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韓国に戻る飛行機が空を飛んでいた。

彼女は座席で小さな灯りを頼りに、懸命に書物を読み解く。「至愛至悲… 極天 恨深而断腸不舍晝夜…」

ジユン「…罪のない者の死を促し、その悲しみは天にも達した…」

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韓国に到着すると、ジユンはイタリアから持ち帰った巾着袋の中の植物の種を、空港の検閲に提出した。
「数百年は経ってるな」顕微鏡を覗いた検閲官が思わず驚きの声を漏らす。

検閲官「どこから持ってきたんです?」
ジユン「イタリアです」
検閲「検査してからご連絡します」

そこへ電話が鳴った。ヘジョンだ。

ヘジョン(電話)「どこ?」
ジユン「たった今帰ってきたわ。大学に行かなきゃ」
ヘジョン「うん」
ジユン「ねぇ、今回のこと、絶対お義母様に知られちゃ駄目よ」
ヘジョン「もちろんよ。ウンスは元気にしてるから心配しないで、早く大学へ行ってごらん」
ジユン「ありがとう」

検閲室を出てくると、今度はメールだ。

メール「懲戒委員会のお知らせ。韓国大学人文学部ソ・ジユン講師について、海外の学会期間中の無断離脱、および突出行動などの理由で懲戒委員会にかけることをお知らせします。日時は2016年9月6日11時人文学部会議室にて 韓国大学教務課」
メール「講師交替の公告。”韓国美術史の理解”は、講師の事情によりやむを得ず交替になったことをお知らせします。授業日程に変更はありません。韓国大学 教務課」

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「講師の交替だなんて!」ジユンは大急ぎで教務課に向かい、職員に訴えた。

ジユン「話になりません。学期の途中なのに!契約期間もまだまだ残ってるのに、こんな一方的に破棄していいんですか?」
女性職員「申し上げたとおり、私たちに今お答え出来ることはないんです。明日、懲戒委員会が招集されますから、よくお話しください」
ジユン「懲戒委員会?!懲戒されるようなこと、した覚えはありません!」

「ソ・ジユン先生」男性職員が後ろから加わった。「ただでさえ講師たちの座り込みのせいで困ってるところなんです」

ジユン「…。」
男性職員「ここじゃなくて、学科側と話してください」

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外へ出てくると、座り込みデモをしている団体の姿が目に入った。
『教育の公共性を確保せよ』おそろいのタスキと鉢巻をつけ、みなで地面に座り込み、カップラーメンをすすっている。
彼らがジユンに気づき、気まずそうに目配せした。

ジユン「…。」

彼らに混じってラーメンをすすっていたのは、発表会で彼女を窮地に陥れた張本人、ハン・サンヒョンだ。
「待って!」慌てて駆け寄ると、彼はジユンの腕を掴んだ。「先輩!歩くの早すぎますってば」

ジユン「離して」

「あ…」サンヒョンは素直に手を離した。「だから… 話を聞いてください」

サンヒョン「ああなったのは…」
ジユン「何?私も一緒に抗議してほしい?これがあんたたちの言う民主主義の公共性確保ってやつ?」
サンヒョン「そんなんじゃなくて… 僕も悪かったから、謝ろうと思って」
ジユン「謝る?人を殺してゴメンで済むわけ?」
サンヒョン「生きるか死ぬかってほどの問題じゃないでしょ、正直なところ」
ジユン「…。」
サンヒョン「先輩まで引きずり込んだのはすみませんでした。だけど、先輩だって同調したじゃないですか。よくわからないって」
ジユン「…。」
サンヒョン「クビになったからって、先輩は飢え死にするわけじゃないでしょう?」
ジユン「!」
サンヒョン「生活に何の不自由もないのに…」

ジユンは我慢できず、彼をドンと突き返した。「簡単に言わないで!!!」

ジユン「あんたたちは生業で、私は趣味だとでも?あんたに何がわかるのよ!私がどう生きてきたか、あんたにわかるわけ?!」

思いがけない彼女の怒りに、サンヒョンは悲しそうにジユンを見つめた。

ジユン「二度と私の前にあらわれないで。いいわね!」

絶句するサンヒョンを残し、ジユンは歩き出した。

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ヘジョンの家へ帰ると、ジユンはさっそく明日の懲戒委員会に向け、弁明書の準備を始めた。
現地で証言してくれそうな人に電話を掛けるが、相手にしてくれる人は見つからない。

ヘジョン「どうしたの?」
ジユン「あの日担当だったスタッフは連絡が取れないって」

ヘジョンは代わりに入力した弁明書の原稿の前に、彼女を座らせた。

ジユン「(書類を読み)会場を抜けたのはミン教授の指示で、やむを得ないことでした」

読み進めるうち、ジユンは途方に暮れて頭を抱える。

ヘジョン「私が半休取って、証言しに行ってあげる。ボローニャにいる間、あんたと電話で話した内容、まとめて出せばいいわ」

電話が鳴った。「俺だ」

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夫の指示通り、彼女は駅へ駆けつけた。
改札を入って夫の姿を探しているところへ、メールが入る。

夫(メール)「コインロッカー8番。暗証番号は君の誕生日だ」

#スパイかいな!

コインロッカーに入っていたのは、札束や時計だ。
『これで家を探してくれ。また連絡する』夫からのメモが添えられていた。

がっくりとロッカーにもたれかかったまま、彼女は長い間そこを動けなかった。

#コインロッカーに入っていた黄色い5万ウォン札の肖像が、今回タイトルになっている画家、サイムダンですね^^

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懲戒委員会で、ジユンに対する尋問が始まっていた。

委員「学会ではなぜ突出行動をしたのですか。帰国も別になっていますね。なぜ先に帰ってきたんです?」
ジユン「教授との間に小さな誤解があったんです。誤解を解くだけの時間もなく、教授に帰国を指示されたので、それに従っただけです」

懲戒委員たちに並び、当のミン教授もじっと彼女の話に耳を傾ける。

委員「誤解と言いますと?」
ジユン「私もお訊きしたいです。なぜそんな誤解をなさったのか」

ジユンは手元に用意した書類を手に取った。「私が決して独断で行動したわけではないことを立証する資料です」
資料を1枚ずつ委員に配る。

ジユン「ボローニャ学会時の私の状況を詳しく知っている知人も、外で待機しています。お望みであれば証言を」

ミン教授が人差し指でヒョイと合図をする。
待っていた助手がスクリーンに画像を映し出した。

ボローニャ学会での会食で、会場にいたジユンが映ったものだ。

委員「何です?」

小さいながらも、ジユンが買い物袋を手に下げているのがハッキリ見て取れる。「学会中にショッピング?」

委員「正気ですか?」
ジユン「いいえ、教授が…」

と、ジユンの声を遮ったのは、スピーカーから聴こえてきた彼女の声だ。「?!」
橋の上でありったけの罵声を上げる、彼女の映像だった。

ミン教授「Crazy korean woman…」
ジユン「!!!」
ミン教授「(委員たちに)指導教授である私にも責任があります。学界の名誉のため、学期途中ながら契約を破棄せざるを得なかった事情をご理解いただけると信じます」
委員「ソ・ジユン先生、教職員の賞罰規定第7条2項、”学校の名誉を大きく傷つけた場合、同意なく解任することができる”。異議はありますか?」

「…。」ジユンは言葉もなく、平然としているミン教授を睨みつけた。

委員「では、本校の教職員賞罰規定第8条4項により、ソ・ジユン講師との契約を取り消します」

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顔を引きつらせたまま、ジユンはミン教授の部屋に押しかけた。

ミン教授「…。」

ミン教授をじっと見ると、彼女はその場に跪いた。「申し訳ありませんでした」

ミン教授「あの堂々たるソ・ジユンはどこへ行ったんだ?」
ジユン「私が間違っていました」
ミン教授「…。」
ジユン「一度だけ…一度だけお許しください」
ミン教授「首を差し出されたのに、斬らないと礼に反するだろ」
ジユン「!」
ミン教授「血がたっぷり流れて、苦しむだけ苦しむように斬ってやる」

ジユンの目から涙がこぼれ落ちる。「助けてください」

ジユン「私が間違っていました。私が悪かったんです、教授!」

涙を流してすがるジユンの姿に微かに笑みを浮かべ、ミン教授は窓の向こうへ視線をそらした。
「何してる?」後ろで困っている助手に、彼女を追い出すよううながす。

ジユン「許してください!私が間違っていました!一度だけ許してください」

助手たちに腕を抱えられ、それでも彼女は叫び続けた。「許してください、教授!」

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1話はここまでです。

うーん、ミン教授の意地悪が腑に落ちないので、ちょっとモヤモヤした感じです。
どんなドラマでも、女ともだちが頼もしいと心強いですね。

金剛山図や美人画の謎解きが楽しくなるといいな♪

 - サイムダン(師任堂)色の日記