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テバク23話あらすじ&日本語訳vol.3

   

チャン・グンソク、ヨ・ジング出演「テバク」23話の終盤です。

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後退したインジャの反乱軍は、ひとまず駐屯地を構え、体勢を整えようとしていた。
インジャの過ごす天幕に、ジンギがやってくる。「おおかたの設営は出来ました」

インジャ「密豊君はただで玉璽が入るのを疎んだのであろう」

「主君」ジンギが半ば諭すように言う。「このままでは厳しいです」

ジンギ「戦力が半分になったのに、それがさらに半分になったのだから」
インジャ「指揮官たちを集めるのだ」

「話がある」インジャは溜息をつくように言った。

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「殿下!」廊下を進む英祖を、テギルはさらに追いかけた。

#さっきのシーンの次の角を曲がったところか?ぐるぐる回ってそうだね

テギル「どうかもう一度だけ考え直してください」
英祖「犠牲なしに何が得られる?」
テギル「なぜ民に犠牲を強要なさるのですか?」
英祖「反乱を平定してから許しを乞おう。葬儀を執り行い、大々的にな救恤も行う」

※救恤=貧乏な人や被災者を援助すること

テギル「…。」
英祖「私が犠牲を強要していると?私も… 暴君の汚名を被る覚悟は出来ている」
テギル「殿下!」
英祖「…。」

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戦う術を全く知らない民兵たちに、刀が配られ始めた。
「俺たちが使うのか?」どうしていいかわからず、彼らは不器用に刀を持ったまま互いに顔を見合わせる。

「みな死ねと言うのですか?」天幕の中ではジンギがインジャに食い下がっていた。

インジャ「まだ我々には8千を超える兵力が残っている」
ジンギ「…!」
インジャ「持ち堪えればパク・ピリョンとチョン・ヒリャンの大軍が合流するはず」
ジンギ「中央軍は5倍を超えるのです!知らずにそんなことを?!」
インジャ「…。」
ジンギ「主君、これはいけません。間違ってる!」

「ここまで!!!」インジャが声を荒げる。「ここまでどうやって来たと?!!」

インジャ「勝利を目の前に、大業のために死んでいった数千数万の同志たちを忘れたか!!!」

ジンギは言葉を失い、苦しそうに俯いた。

インジャ「今夜、奇襲があるだろう」

#数千数万の同志が死んだんだっけ?

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「今夜、奇襲を強行する」英祖が言った。

テギル「!」

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日が落ちると、英祖は軍を引き連れ、インジャ軍の駐屯地の前に辿り着いた。
天幕の前にズラリと並んだ民兵たちが、慣れない様子で武器を持ち、身を固くする。

「官軍が襲撃してきました」ジンギがインジャの元へやってきた。

インジャ「とうとう…!」

インジャは天幕から外へ出て、民兵たちの垣根の向こうにいる中央軍を窺った。

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「準備はよいか」先頭に立つ英祖が、脇に控えるサンギルに声を掛ける。

サンギル「はい、殿下」

「攻撃せよ!」英祖の指示と同時に、兵士たちが刀を抜き、駈け出した。
途端に両軍はぶつかり合い、そこは地獄絵図と化す。

英祖は身じろぎ一つせず、その様子を見つめた。「…。」
と、そこへ…

「やめてください!!!」後ろから叫び声がしたかと思うと、テギルが馬で駆けつけた。

テギル「殿下、やめてくださいませ!」
英祖「もう遅い」

「!」テギルは向こうで武器を握りしめている民兵たちを見やった。「あそこに立っている者たちは、盾にされているだけなのです!」

英祖「逆心を抱いた反逆者たちだ!」
テギル「!」

英祖は改めて命令を下す「一掃せよ!一人も残すな!」

後ろにいた兵士たちが出陣する。
少し前に出たところで立ち止まると、彼らは鉄砲を構えた。

「!」テギルの視線が再び民兵たちに向かう。
無惨に殺された遺体が所狭しと転がり、周囲にはそれに嘆き、戸惑う者たちが見える。
その瞬間、テギルは迷わず彼らに向かって馬を走らせた。

サンギル「撃て!」

サンギルの号令で、銃兵が一斉に引き金を引く。
銃を前に民兵たちは為す術もなく、バタバタと倒れた。
彼らの前に走り出たテギルにもまた… 容赦なく弾が襲う。
テギルはそのまま馬から転がり落ちた。

#うーん。これじゃ、ただタイミング悪く飛び出して撃たれただけじゃないか…。

英祖「!」

「…。」サンギルが倒れているテギルを窺い、困ったように英祖を見る。

と、テギルは苦しそうに顔を上げ、這うようにして立ち上がった。
目の前には、仲間の死を嘆き悲しむ民兵たちが見える。
「!」彼は後ろを振り返って英祖を睨みつけた。

#死にはしないだろうとわかってたけど、まさかその場で復活するとは。

「やめろ!」テギルは反乱軍に向き直り、力の限りに叫んだ。「どうかやめてくれ!!!」
彼の視線の先にいるのは… インジャだ。

テギル「その目でしっかり見ろ!これが本当に… あんたの望んだ大業なのか!」
インジャ「犠牲のない大義がどこにある!」

「戦列を整え、官軍を阻止せよ!」インジャの指示に、民兵たちが泣きながら立ち上がった。

英祖「狙え」

英祖の指示で、銃兵が銃を構え、照準を合わせる。
テギルは思い切り両手を広げ、彼らの前に立ち塞がった。

テギル「殿下!」
英祖「…。」

そこへ、「やめてください!」脇から駆けて来て、さらにその前に立ち塞がったのは、ソリムやトッケビたちだ。

トッケビ「撃たないでください!駄目ですよ!!!」
英祖「…。」
トッケビ「お助けください!」

「射撃中止」英祖の声に、銃兵が銃を下ろす。

テギル「…ソリム!」

ソリムはテギルを振り返り、固くうなずいた。

テギル(テレパシー)「殿下…。どうか私を信じてください」
英祖「…。」

~~~~

作戦を前にした宮廷で、英祖はテギルにこう語っていた。

英祖「そなたの志は殊勝だが、反乱に加担した逆徒を庇うつもりは微塵もない」
テギル「ならば私がお見せしましょう。彼らが逆徒なのか、善良な民なのか」
英祖「何と…?」
テギル「見ていてください」

~~~~

テギル(テレパシー)「私が…お見せします」
英祖「…。」

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何も言わず、じっとテギルを見つめていた英祖が左手を上げた。「全軍!」

英祖「攻撃中止!」

誰も声を発しないまま、安堵の空気が静かにその場を包む。
「…。」テギルは再びインジャ軍の方へ向き直ると、負傷した体を引きずるように、ゆっくりインジャへと足を進めた。

インジャ「ペク・テギル…。まだ終わってはいないぞ」
テギル「あんたは終わった。だが、まだ選択はできる。ここにいる民の命は、全てあんたの選択に懸かってるんだ」
インジャ「…。」

テギル、そしてそばを守るジンギもまた、インジャの答えをじっと待った。

インジャ「命が惜しければ最初から参加しなかったはずだ。このイ・インジャ、彼らと共にここで骨をうずめよう」
テギル「俺があんたの手を取ろう」
インジャ「ふふふ、今さら私の手を取ると?ペク・テギル、お前が?」
テギル「あんたについて来た民はみないなくなり、密豊君まで背を向けた。玉座を獲る名分もなくなったじゃないか」
インジャ「それで?」
テギル「命を懸けて誓おう。あんたが正しいと証明するなら、俺はあんたの手を取る」
インジャ「証明?どうやって証明するのだ?」
テギル「天に任せる」
インジャ「何と…?」

じっと見ている英祖に、サンギルがたまらず言った。「殿下、黙って見ていることはありません」

英祖「…。」
サンギル「殿下」
英祖「待つのだ」

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駐屯地の中央に卓が置かれ、テギルとインジャはそこに向き合って腰を下ろした。
テギルが懐から出したのは… 中央に穴のあいた、あの葉銭だ。「覚えてるか?この葉銭」

インジャ「!」

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その葉銭はこれまで何度となくテギルの数奇な運命を操ってきた。

テギル「たかが葉銭一枚に俺は命を懸け、逆に命を救われたこともあった。この葉銭が俺の人生を変えたんだ。だから、あんたと俺の運命、朝鮮の運命… この一勝負に懸けよう」

「ふふふ」インジャが思わず笑い声を立てた。「ふはははは」

インジャ「良かろう」
テギル「一つだけはっきりさせておく。ここにいる民の前で約束しろ。俺が勝てば綺麗さっぱり諦めるとな」
インジャ「もしお前が勝てば… 大業を諦めよう」

二人は揃って目の前の盃を飲み干す。
テギルが”葉銭”を卓上に転がし、空にしたばかりの盃をかぶせた。「選べ」

インジャ「表。常平通寶側にしよう」
テギル「ならば俺は裏」

テギルが盃を外そうとしたそのとき…

インジャ「気になるところだ」
テギル「?」
インジャ「天がお前を選ぶのか、それとも、このイ・インジャを選ぶのか」

テギルがふっと鼻で笑う。「知らなかったか?」

テギル「勝てる確信がなきゃ、俺は勝負を仕掛けたりしない」

インジャが視線を落とすと同時に、テギルが盃を外す。
そこに現れた葉銭は…裏だ。

インジャ「!!!」
テギル「約束通り何もかも諦めて、おとなしくお縄を受けろ」

そのとき、周囲を取り囲んでいた民兵たちが、一斉に刀を抜きテギルに向ける。「!」

インジャ「悪いが、約束は守れそうにないな」
テギル「イ・インジャ!」
インジャ「今夜さえ過ぎれば、嶺南と湖南で挙兵した大軍が合流する」
テギル「…。」
インジャ「たかが竹州山城ひとつ、十万の大軍に越えられぬとでも?」
テギル「チョン・ヒリャンとパク・ピリョンはすでに終わった」

「?!」思わぬテギルの言葉に、インジャは目を丸くする。「どういうことだ?」

テギル「もう終わったと言ってるんだ。湖南のパク・ピリョンは前もって足止めしておいた」

※映像がよくわからないんですが、山道をマングムたちが潰して進めなくしたってこと?

チョン・ヒリャンの陣営を奇襲したのは、キム・チェゴンだ。

テギル「嶺南のチョン・ヒリャンも同様」
インジャ「間違いなく彼らから知らせを受け取ったのだ。もうすぐ到着すると」

「!」インジャが目を細める。「まさかお前が…?」

テギル「足止めしただけだと思うか…?」

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#彼はやっぱりこういう挑発的な感じが似合うね~^^

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逃げ出したチョン・ヒリャンの前に、チェゴンが立ち塞がった。

チェゴン「あの世に行ったら、心から悔いることだ」
ヒリャン「…。」

~~~~

インジャ「ならば…パク・ピリョンも?!」
テギル「…。」

~~~~

山道を進めなくなったパク・ピリョンたちはすでに捕らえられていた。
彼らを足止めしたマングムが、ピリョンの顔を覗き込む。「イ・インジャは行く先々で血を振り撒いているそうだが」

マングム「民を殺す大業とは…」
ピリョン「…。」
マングム「それがお前たちの言う大業ってやつか?」
ピリョン「お前ごときが口に出来るようなことではない」

マングムはハッと笑う。「首を斬られてもそんな大口が叩けるかどうか、見せてもらおう」

「では、後をお願いいたします」マングムは役人に頭を下げ、その場を立ち去った。

※この役人さんは確か、少し前にピリョンと揉めてた人だね?

~~~~

テギル「援軍など来ない。もう諦めろ」
インジャ「!」
テギル「イ・インジャ、あんたの野望は全て終わったんだ」

「何だと?」卓をドンと叩き、インジャは立ち上がった。

インジャ「何をしておる?こいつを捕らえよ!」

インジャの指示にも、民兵たちは戸惑ったようにお互い顔を見合わせ、動こうとはしない。

インジャ「?」

彼らはそのまま、そっと刀を下ろした。

インジャ「ファン武士!」

ジンギが大剣を鞘から抜き、ゆっくりとテギルに近づく。

テギル「…。」

ジンギはその剣の先を…
インジャの首へ向けた。

インジャ「!!!」

テギルもジンギの行動に驚き、彼を見上げる。「!」

インジャ「何の真似だ?」
ジンギ「あなたは自分の口ではっきり言った。民のための国、民を守る王を立てると!」
インジャ「…。」
ジンギ「それなのに…飢えた民の腹を満たしてやるどころか、その民を矢面に立たせたんだ!!!」
インジャ「!」

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ジンギ「随分悩んだ。許そうか、それとも、共に死のうか…」
インジャ「…。」
ジンギ「それでも一度は仕えた人だから、自分が見送らないとな」
インジャ「!」
ジンギ「お互い見苦しい真似はよそう」

ジンギは雄叫びを上げ、大剣を振り上げた。
と、その瞬間、テギルが立ち上がる。「駄目だ!!!」

ジンギの刀の先が、インジャの首すれすれのところで止まる。「!」

テギル「この男の首は民のものだ。今じゃない」
ジンギ「…。」

ジンギはぎゅっと口を結び、刀を下ろした。

「全員武器を捨てろ!」周囲を包囲していた中央軍が雪崩れ込んでくる。
皆が武器を手放し、その場に降参する中、呆然と立ち尽くしていたインジャもまた、兵士たちに取り囲まれた。

テギル「イ・インジャ、これでおしまいだ」
インジャ「ペク・テギル、お前…!」

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ここでエンディングです。

気の毒なムミョン。
彼もここへ呼んであげれば良かったのに。

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