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テバク20話あらすじ&日本語訳vol.1

   

チャン・グンソク、ヨ・ジング出演SBSドラマ「テバク(대박)」20話です。

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宮廷では新しい王、景宗の即位の儀が粛々と執り行われていた。

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#お妃様おったんや!と思った人~( ・∇・)ノ

臣下を代表し、領議政キム・チャンジプが宣言文を読み上げる。

チャンジプ「先代王の崩御には哀悼が尽きぬが、我が国の民に尽力すべき玉座を長らく空けておくわけにはいかぬ故、世子イ・ユンを新しい王に任命する」

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別武士テギルは、投獄されているチョン・ヒリャンの元を訪れた。

ヒリャン「どうした」
テギル「よく考えて言え。あんたの答えによっては、その命、助けることもできる」
ヒリャン「イ・インジャを捕らえる証拠が欲しいんだな」
テギル「誰より疑い深いあんたが、理由もなくイ・インジャと手を組むはずがない。どこにある?証拠は」
ヒリャン「私がなぜ!!!お前に命綱を握らせなければならない?」

「ふふふ」テギルは笑い声を立てる。「あるのは確かなんだな」

ヒリャン「…。」
テギル「賭けるか?俺に見つけられるか、見つけられないか」

#おっ、久しぶりに聞いたね~。このフレーズ♪

牢を立ち去ろうと振り返った時、テギルはそこにいた延礽君に出くわす。

テギル「…。」
延礽君「…。」

#今日も引き続き表情がカチンコチンだね…。

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これまで父の座っていた席に腰をおろし、景宗は初めて下を見下ろした。
そこに座り、彼を見上げていたのは… イ・インジャだ。

インジャ「玉座に就かれた殿下に謁し、感慨無量にございます」
景宗「そなたは約束を守った」

「邸下をお守りします」母、禧嬪張氏を失った幼い頃の景宗に、インジャはそう約束したのだった。
守ってくれれば何もかも与える、たとえ玉座でも差し出すと、恐怖に怯えた景宗はインジャに訴えたのだ。

景宗「あのとき、そなたは言った。余の気持ちだけ受け取ると。その気持ち、今でも変わりはないか」
インジャ「殿下にお仕えすると誓った気持ち、一寸の変わりもないことを、この命を懸けて誓いましょう」

「ありがたい」景宗は微笑んだ。「下がってよいぞ」

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牢を後にしたテギルと延礽君は、弓の修練場に来ていた。
「私とも賭けるか」矢を弓にあてがいながら、延礽君が言う。

テギル「…。」
延礽君「どうした?チョン・ヒリャンはよくて、私は嫌か?」

放った矢が、鋭い音を立てて的に突き刺さる。

延礽君「そなたが勝てば酒を振る舞い、願いを一つ聞いてやることにしよう」
テギル「…。」
延礽君「だが、そなたが負ければ…」

延礽君の頭には、インジャに聞かされた三宗血脈の話が染み付いていた。
今回の件で目の当たりにしたテギルの人望もまた、大きな脅威だったのだ。

延礽君「…打ち明けるのだ。そなたの本心を」

「…。」テギルはそれには答えず、的へ向かって弓を構えた。
放った矢が、的の中央を捉える。

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卓上いっぱいに並んだ豪華な食事を挟み、テギルと延礽君は二人きりで向き合っていた。

テギル「どこからこじれたんだ?本当に俺が玉座に興味があると思ってるのか」
延礽君「では、違うのか」
テギル「…。」
延礽君「この世には、やりたくなくてもやらなければならないことがある。民が望むなら」
テギル「?」
延礽君「そうなっても拒む自信はあるのか?玉座を」

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テギルが少しうんざりしたように息をつく。「玉座、王…」

テギル「言ってみろよ。一体王が何だって言うんだ?」
延礽君「王は民の父であり、国の根幹。揺るぎない根だ。また、民のため生涯孤軍奮闘し…」
テギル「国の根幹は民で、民が揺るがないためには。ちゃんと食べていい暮らしをしなけりゃいけないのに」
延礽君「…。」

「見ろよ」テギルは卓上に視線を落とす。「このご馳走」

テギル「一歩外へ出りゃ飢えて死んでいく人間が数十、数百。彼らが目に浮かんで、俺には食べる気になんかなれない」
延礽君「言ったであろう。民のために働くのは王の役割だ」
テギル「それで、延齡君様の死を伏せたのか?」
延礽君「…。」
テギル「民のため、国の安定を図るため」
延礽君「簡単に言うな」
テギル「何度も何度も考えた」

テギルは延礽君との弓勝負を思い浮かべた。

テギル「弓に矢をつがえるたび、臣下として負けて差し上げるべきか、兄として負けてやるべきか。けど、勝たなきゃいけなかったんだ。聞いてもらいたい願いがあったから」
延礽君「何だ?その願いとは」

テギルはまっすぐに延礽君を見つめた。「俺を信じてくれ」

延礽君「…。」
テギル「俺のためじゃなく、お前のために。それが俺の願いだ」

「…。」強硬にテギルを見据えていた延礽君が、かすかに目を伏せる。

テギル「それから、今後は臣下として礼を尽くそうと思う」

テギルは立ち上がり、端正に頭を下げた。「ではこれで」
部屋を出ていくテギルの後ろで、延礽君の目に悲しみが滲む。

延礽君(心の声)「その願いは聞いてやれない。そなたを信じることは出来ないのだ」

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曇りのない夜空を、テギルは一人見上げていた。
「どうした」声を掛けたのは、師匠キム・チェゴンだ。「気が晴れないのか」

テギル「…。」
チェゴン「心に積もった小さな火種は、大きな災いになるものだ。戦いの途中で、後ろを振り返って迷うな」
テギル「わかってる」

「けど」テギルは再び空を見上げた。

テギル「失うもののない俺にはどうってことないけど、失うものの多い延礽君様は、そうじゃないみたいだ」
チェゴン「これからどうするつもりだ?」
テギル「どうするも何も… 捕まえるさ」

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「殿下が即位されたのですから」インジャの衣服を整えながらファングが微笑む。「イ様の世になりましたわね」

そこへムミョンとジンギがやって来る。「戻りました」

インジャ「どうなった?」
ムミョン「鄭氏の山荘を隈なく探しましたが、血書は見つかりませんでした」
インジャ「そうだろう。あやつがそう不用心なはずはない。自分の命綱なのだから、両手でしっかり握っているのだろう」

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インジャが静かに牢の前へ現れた。

ヒリャン「お出ましか」
インジャ「ペク・テギルを過信して災いを被ったな」
ヒリャン「君もさほど信じられる相手ではなさそうだ」
インジャ「今すぐ君を釈放させてやりたいところだが、口実がない」

ヒリャンは鋭い目でインジャを見上げ、右手を広げてみせた。
掌の中央に刀傷が一本走っている。

ヒリャン「私を捨てるつもりか」
インジャ「忘れたのか?我々は血書を交わした間柄だ。どんな手を使ってでも君を出してやるから、しばらく待ってくれ」

ヒリャンはそっけなく顔をそらす。「血書は渡せない」

インジャ「…。」
ヒリャン「もし君が私を手放した時は、その血書が私の命綱になる」

「あぁ、寂しいものだ」インジャの声は実に柔らかいが、ヒリャンを見下ろすその眼光はどこまでも冷ややかだ。

インジャ「そんなことを言うとは、私をどう思っているのだ?」

ヒリャンは黙って目を閉じた。

インジャ「…。」

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町を歩いていたテギルは、みすぼらしい姿で女が物乞いをしているのを見かけ、立ち止まった。
「一文だけくださいまし」器を手に、女は道行く人々に身を乗り出す。

テギル「…。」

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テギルが思い出したのは父マングムの言葉だ。
父は、半分に切断された葉銭を見せ、彼に言った。「よく覚えておけよ」

マングム「俺に会いたいときは、これを持って乞食を探せ」

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テギルは女に近づき、空っぽの器にその半端な葉銭を投げ入れる。

女「!」

女は胸に隠し持ったもう半分を取り出し、二つを突き合わせた。

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# ↑絶対これがやりたいだけ 笑

テギルは懐から出した小さな紙を器に入れ、その場を離れる。
すぐに別の男がやってきて、器に銭を入れ、その紙を持ち去った。

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手紙はすみやかにマングムの手に届けられた。
素早く目を通すと、マングムはそのまま手紙を火にくべる。

マングム「…。」

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マングムの指示で、仲間たちが各方面を探る。

マングム(声)「ホンメは鈍感な女だが、ファングには気をつけろ。巫女だからな。イ・インジャは特にしっかり見張れ。小さな失敗も許されないぞ」

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ムミョンとジンギを引き連れ、インジャがやってきたのは、ホンメの賭場だ。
かつてあれほど賑わっていた賭場は、ガランと静まり返り、手下が暇を持て余していた。

「姐さん!」インジャの顔を見て、手下は奥の部屋へ突進する。

ホンメ「何?お客様かい?」
手下「お客様じゃなくて… お客野郎です」
ホンメ「え?」

向こうからインジャが悠然と姿を現した。「ホン店主、元気だったか」

ホンメ「…。」
インジャ「閑散としているな」
ホンメ「世の中が騒がしいからね」
インジャ「生き残るために私を裏切ったのに、そうして指を咥えてじっとしているのか」
ホンメ「関係ないでしょうよ。私にご飯の一杯食べさせてくれたこともないくせに」

「用件だけ言ってお帰りくださいな」ホンメはぷいと顔をそらす。

インジャは一歩二歩とホンメに近づく。「もう忘れたか」

インジャ「私のために3度働いてくれれば、この賭場を返してやると約束したはずだ」
ホンメ「あたしゃそんな約束したくありませんでしたよ。イカサマで人の賭場をすっかり食いつぶして、無理やり約束させたんじゃありませんか」
インジャ「どこにある?鄭氏に預かった血書は」

「…。」ホンメはぎゅっと唇を噛み締めた。

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インジャの読み通りだ。
チョン・ヒリャンはインジャと交わした血書をホンメの元へ持ち込んでいた。

ヒリャン「預かってほしい」
ホンメ「何です?」
ヒリャン「金づるだ。イ・インジャに随分恨みがあるだろう。賭場の主人から、ただの御用聞きに転落したのだから」
ホンメ「こりゃ参ったね…」
ヒリャン「イ・インジャの首を討てるこの血書さえあれば…」
ホンメ「!」
ヒリャン「どうする?この金づる、掴むか、掴まないか」

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インジャ「たっぷり値段をつけるといい」
ホンメ「その血書に命でも掛かってるんですかい?それならいくら出したって聞けませんよ」

「!」インジャはムミョンの腰から刀を抜き、ホンメの首に突きつける。

ホンメ「!」
インジャ「勘違いしているようだな。素直に血書を出せば、命は助けてやると言っているのだ」

ホンメがおもわず頷く。

インジャ「明日まで時間をやろう」

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「ホンメに?」テギルはマングムの仲間から報告を受けていた。

テギル「イ・インジャがホンメに会ったと…」
トッケビ「イ・インジャが投獄されて縁を切ったと思っていたが」
テギル「(マングムの仲間に)とにかく感謝します。父は元気ですか?」

マングムの仲間は懐から紙を出した。

マングムの仲間「事が終われば、ここへいらしてほしい。マングム兄者に会えるはずだ」

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宮廷を訪れたイ・インジャに、通りかかった大臣たちがにこやかに声を掛けた。「これはこれは」「おいででしたか」
無難に微笑みやり過ごすと、インジャはハハハと嬉しそうに声を立てる。
向こうにテギルがいたのだ。

インジャ「こうしてみると嬉しいものだ。別武士ペク・テギル」
テギル「随分楽しそうだが、その翼、じきに折れるぞ」

インジャはにっこり微笑みかける。「私はずっと長い目で見ているのだ」

インジャ「心の準備をしなさい。王になる準備をな」
テギル「!」

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テギルの肩をトンと叩き、通りすぎようとすると、そこへ今度は延礽君がやって来る。
「こうして一堂に会するとは」インジャはそう言って延礽君に頭を下げ、テギルを振り返った。

延礽君「…。」

インジャの後ろで、テギルが頭を下げる。

延礽君は二人を厳しい目で見比べると、何も言わずその場を立ち去る。

#もー そこまでツンツンしなくてもさぁー

テギルもまた、厳しい表情のまま、延礽君とは反対側へと歩き出した。

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インジャ「ふむ。時が来たか」

「ご指示の通り動きます」付き添っていたムミョンが、ただちにどこかへ姿を消した。

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ここで区切ります。

マングムさんはインジャの管理下にあると思っていたのに、独自で謎の組織を仕切っているのか?
テギルを王にしようっていう意志はインジャと同じだけど、インジャは倒したい、そういう立ち位置なんだろうけど、以前ヒリャンとテギルが会うお膳立てをしたこともあったし、謎だらけですねぇ。

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