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テバク19話あらすじ&日本語訳vol.2

   

チョン・グァンリョル、チェ・ミンス出演SBSドラマ「テバク(대박)」19話、中盤です。

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「延齡君が死んだと?」粛宗はいまだ鋭い眼光で世子を睨みつけた。

世子「急性の食滞とのことです」

世子の後ろには老論、少論からひとりずつ代表が付いている。

キム・チャンジプ「私が確認いたしました」

粛宗は声にならぬ声を上げ、笑い始める。
ひとしきり笑うと、粛宗は大きく目を見開いた。「死体でも持って来い」

キム・イルギョン「宮中に死体を入れるなど、決してあってはならぬことでございます」

「…。」絶望した粛宗の息遣いが、部屋に響いた。

#ううー ここはもう少し元気なら自ら確かめに出掛けただろうにね。残念。

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インジャは訪ねてきたチョン・ヒリャンと二人きりで向き合っていた。

インジャ「王の命運は尽きたから刀を収めよと…それだけか?私に言いたいことは」
ヒリャン「このチョン・ヒリャン、君と志を共にしよう。血を分けようということだ」
インジャ「王になろうという私欲は捨てたのか」
ヒリャン「…。」

インジャは先程まで磨いていた短刀を手に取った。
刃先を素手で握ると、ひと思いに引き抜く。

#もぉー こういう痛いのはいいって

指先に滴り落ちる血で、インジャはまっさらな紙に誓いの言葉を綴った。

李鄭二人 志気投合…

最後に掌で血判を押し、ヒリャンに差し出した。

インジャ「私欲を捨てたなら、この血書に誓うのだ」

ヒリャンもまた短刀を掴んで掌を切ると、インジャのそれと並べて血判を押した。
続いて二人は盃を交わし、さらに誓いを固めた。

「私の分だ」丸めた血書を、インジャはヒリャンに差し出した。

ヒリャン「万が一のために、お互い相手の分を持っておこうと?」
インジャ「万が一、私に良からぬことが起きたら、君が私の血書を持って私の相棒を訪ねるのだ。彼が君を助ける」

インジャは彼の仲間、パク・ピリョンを紹介した。

※パク・ピリョン=イ・インジャの乱に加わった実在の人物。実際にイ・インジャと出会ったのは、英祖(今の延礽君)の時代に入ってからのようですが。(参考:韓国民族文化大百科事典

ヒリャン「ならば私は何を出せばいい?」
インジャ「出す必要はない」
ヒリャン「?」
インジャ「君は私を突き放してくれ」

#↑インジャが何考えてるのかわからなくて、どう訳していいかわからず…。ちなみに私までインジャに翻弄されているのにウンザリして、3日ほど放置しました(笑)

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「邸下、なぜ延齡君の死をこのまま伏せようとなさるのですか」延礽君は世子に訴えた。

延礽君「弟の急死には釈然としない点がたくさんあります。捕盗庁に捜査を一任し、死因を明らかにしてくださいませ」
世子「聞こえなかったか。死因は急性の食滞。特に外傷もないと聞いた」
延礽君「なぜ食滞だと断定なさるのですか」
世子「本気なのか?」
延礽君「?」
世子「老論と少論が一致協力して動いたのだから…」

「食滞でなければならぬ」世子は強調する。「お前のためにもな」

延礽君「!」

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「得になりません」老論の大臣たちを訪ねてきた延礽君に、キム・チャンジプは静かに言った。

チャンジプ「延齡君様の死を暴くことは、延礽君様に何の得にもならないのです」
延礽君「弟の死に損得勘定など!」
大臣「延礽君様、延齡君様の死で得をするのは誰だとお思いですか」
延礽君「!!!」

「そなた方、まさか!」延礽君は衝撃に目を見開いた。「私を…?」
大臣たちは気まずそうに視線をそらすばかりだ。

お前のためにも死因は食滞でなければ…。
世子の言葉が今、鮮明になって蘇る。

大臣「誰の手が血に染まろうとも、延礽君様は用心に用心を重ね、機会を窺わなければなりません」
延礽君「機会と…」
チャンジプ「兵乱が起きる時期です。朝廷に雨が降れば民は洪水に遭うという言葉をご存じないのですか。延礽君様はひとえに先のことだけをお考えくださいませ」
延礽君「…。」

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町は荒れていた。
「あれ、見て」テギルとソリムは向こうで騒ぎが起きているのを、遠巻きに窺った。

官軍が民の財産を無理やり奪っているのだ。

町の人「延齡君様が亡くなった途端、王室の財産だとか言って全部没収してるんだ」
町の人「延齡君様が不憫だ可哀想だって、奪っていった財産はちょっとやそっとじゃないぞ」
町の人「あぁ…!あんなに全部持って行っちまって、どうやって生きてけっていうんだ?!」

か弱い民を暴力で抑圧し、理不尽に財産を奪う官軍の姿は、見るに耐えなかった。
テギルが思わず近づこうとすると、ソリムがさっと腕を掴む。

テギル「?」

彼女は黙って首を横に振った。

テギル「…。」

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弟、延齡君の屋敷へ戻ってくると、延礽君は弔問客が行き交う庭に立ち尽くした。

延礽君(心の声)「ウォン、済まない…。これ以上できることはなさそうだ」

そこへ喪服でやってきたのは、イ・インジャだ。

#「シレッとして」という言葉がこれほど似合うこともないよね。

「実に錦衣尙褧ではありませんか」インジャはそう言って葬儀の様子を眺める。

※錦衣尙褧=絹の服を着ていても、その上に単衣の薄い服を羽織って隠すこと。転じて、高貴な美徳を備えていても、敢えて表には出さないことを意味する。

延礽君「何の用だ」
インジャ「王子にお生まれになった御方が、家一棟に家人はたった2,3人とは」
延礽君「…。」
インジャ「土地と財物は全て民に分け与え、本人は重湯と醤油で凌いでいたというのだから、私も実に胸が痛みます」

「お前の弔慰などいらぬ」延礽君は背を向けようとした。

インジャ「お話があるのですが」
延礽君「…?」
インジャ「三宗血脈のうち一つが途絶えたので、残りは御三方のみ。延礽君様が王に近づかれましたね」
延礽君「どういうことだ。三宗血脈が三人と?」
インジャ「まだご存じないのですか」
延礽君「世子邸下と私。他に誰がいると?」
インジャ「もう一人おります」
延礽君「!」

#この「ガーン」っていう効果音、延礽君に似合いすぎて笑っちゃうからヤメテ

延礽君「お前の言葉を信じると思うか?私を騙そうなどと!」
インジャ「延礽君様もよくご存知の御方です」
延礽君「何と…?」

#延礽君は素直すぎて最近見ていられない。最初からこんなキャラだったっけ?

インジャは意味深に一歩二歩と近づき、声を潜める。「とても近くで延礽君様を窺っていますよ」

延礽君「!」

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「おぞましくてこれ以上聞いていられぬ」延礽君は声を震わせ、クルリと背を向けた。

と、屋敷の門を出たところで、彼はハッとして立ち止まる。「!!!」
これまで心の隅でずっと疑問に思っていた光景がハッキリと蘇ったのだ。
刺客が宮廷に侵入した際、大殿まで辿り着いたテギルに、粛宗は大切にしていた剣を与えたのだった。

延礽君「まさか!違う…そんなはずはない!」

#ずっと疑問なんだけど、インジャはどうしてテギルの父親は粛宗だって自信満々なの?占いだけ?
肝心なところを全部「何でもお見通し」で済ませるから、モヤモヤがどんどん膨らむばかり。

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町を歩いていたテギルは、少し向こうを笠の男が脇道へ入っていくのを目にした。

テギル「!」

思わず追いかけると、男はテギルの腕を引き、そっと笠をあげて顔をだす。
マングムだ。

テギル「父さん!」
マングム「あぁ、父ちゃんだ」
テギル「大丈夫か?怪我は?」
マングム「あの日、父ちゃんが言ったこと忘れるな。お前の命は民のものだ。絶対何もするなよ。いいな?」
テギル「それでなんだけど、父さんに調べてほしいことがあるんだ」
マングム「?」
テギル「逆賊鄭氏。やつに会わなければ」
マングム「!」

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マングムは密かに仲間と連絡を交わし、鄭氏の居場所をすぐに調べた。
料理屋で静かに食事をするチョン・ヒリャンの元へテギルがやってきたのは、まもなくのことだ。

「よく来たな」近づいてきたテギルに、ヒリャンは顔を上げることもなくそう言った。

ヒリャン「私を探していると耳にして、悩んでいたんだ。私から訪ねようか、待っていようかと」

テギルは彼に向き合って腰を下ろした。

ヒリャン「延齡君の死はイ・インジャがやったことだ」
テギル「…。」
ヒリャン「知っていたのか。ならば、延礽君が延齡君の死を伏せようとしていることも?」
テギル「延礽君がなぜ?あんたの言葉を信じると思うか?」
ヒリャン「魯山君を殺して王位に就いた世祖大王。二度の乱で兄弟を殺し王座に上がった太宗大王。朝廷とはそういう場所だ」
テギル「…。」
ヒリャン「朝廷に血の風が吹けば、民は血の涙を流す」

テギルは町で略奪に遭う民の姿を思い浮かべた。

ヒリャン「刀を抜けば逆賊になるが、抜かなければ獣になる。そろそろ理解できたか?我が国で謀反が無くならない理由を」

注がれた酒を口に運び、テギルは器をトンと卓に置いた。「謀反は民のためだと…?」

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ヒリャン「見えるだろう、民の血の涙が」
テギル「…。」
ヒリャン「底の抜けた龜に水を注ぐか、腐った宰相の首を斬るか…?」
テギル「俺があんたの手を取ったら何が変わる?」

「君しかいない」そう言うと、ヒリャンは周囲をさっと確かめ、顔を近づける。「大業を起こし、我が国の王となる人は」

テギル「言ってみろ。俺が王になるには、どれだけ殺さなきゃならない?」
ヒリャン「君は王の血統だから謀反にはならない。奪われたものを取り返すだけだ」
テギル「…。」
ヒリャン「私にもイ・インジャにも叶わぬが、君だけは誰の死体も踏み越えなくていいのだ」
テギル「…。」
ヒリャン「こんな腐りきった朝廷を、黙ってみている自信はあるのか?君が私の手を取るなら、私はイ・インジャの首を差し出そう」
テギル「!」

「返事を待つ」ヒリャンは席を立った。

テギル「…。」

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互いに考えを巡らせながら歩くうち、テギルと延礽君は小さな石橋の上で出会った。

#だいたい男女が出会うんだけどね、この橋は(笑)

人気のない酒場に場所を移し、二人は静かに向かい合う。

テギル「理由は何だ?なぜ延齡君の死を隠す?イ・インジャ、あいつの仕業だ。わからないのか?」

「憶測だ」延礽君の表情は硬い。「証拠があるのか?」

テギル「何だと?!」
延礽君「父上の容態が芳しくないから、朝廷は国政を安定させるのが最優先だ。たとえ悲しくとも」

「やめろ!!!」テギルが膳を思い切りひっくり返した。

延礽君「…。」
テギル「王族ってのはみんなそうか?弟が死んだのに何で平気なんだ?国政の安定?人間の道理が先じゃないのか!」

延礽君は冷ややかにテギルを見た。「政治というのは、そういうものだ」

テギル「!」
延礽君「王室と朝廷の重さがお前にわかるか。いちいち全ての事毎に悲しんでいる暇などない!」
テギル「いっそのこと正直に言え。目の上のこぶだった弟が死んで、煩わしい荷物が減ったと。そうじゃないのか?」
延礽君「ならばお前は少しの嘘もなく、いつも正直だったか?」
テギル「嘘など一度もない」
延礽君「!」
テギル「たったの一度も」
延礽君「実父は誰だ?」
テギル「!」
延礽君「なぜ黙っている?嘘などないと言ったろう。言ってみろ」
テギル「俺の父親は…ペク・マングムただ一人だ」
延礽君「実父は誰かと訊いたのだ」
テギル「…。」
延礽君「逆賊鄭氏に会ったというのも事実か?」
テギル「!」

テギルの反応を、延礽君は瞬き一つせず見守った。
「今頃ペク・テギルは逆賊鄭氏に会っているはずですよ」さっき会ったイ・インジャにそう聞かされたのだ。

延礽君「なぜ隠した?!何のために父上の実子であることを隠し、何を得るために私のそばにいたのか答えよ!」
テギル「そんなこと重要じゃない。俺の父親がペク・マングムだろうと王であろうと…!」
延礽君「お前が父上の血を引いていると知っていれば、決して気を許したりはしなかった」
テギル「!」
延礽君「お前をそばに置いたりしなかった!」

「やっとわかった」テギルの声はむしろ静かだ。「イ・インジャがあれだけ唱えていた大義が何なのか」

テギル「この国は腐りきってる」
延礽君「!」
テギル「宮様もさして変わらないな」

絶句する延礽君を残し、テギルは席を立った。

延礽君「…。」

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「誰だかわからないけど、すごく位の高い御方が指示したに違いないわ」昼間の町の騒ぎを思い返し、ソリムが言った。

テギル「何が御方だ。盗賊だろ」
ヨナ「延齡君様の財産を回収するために、誰かが手を回したんだわ。普通は葬儀が終わって一晩は経ってから捜査が始まるのに、捜査もなしに葬儀当日こんなことになるなんて」
テギル「誰かの狙いがあったんだろう」

テギルの頭の中に、人々の苦しみと思惑が渦巻く。
王室と朝廷の重さがお前にわかるか… と言い放った延礽君。
そして、テギル自身の意志を問うたチョン・ヒリャン…。

テギル「行かなきゃならない所がある」

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ソリムたちはそれぞれの場所へ調査に向かっていた。

ソリムが向かったのは、延齡君が亡くなった途端に財産を没収された町の人々のところだ。
彼らは残された家財道具をまとめ、寄り添って山へ向かっていた。

ソリム(声)「拠り所を奪われた人たちは生きていけないわ。山に入って草の根っこでも食べないと」

トッケビが調べたのは、人々から没収した財産の行方だ。
官軍が運んだ財産は、役所に集まっていた。

トッケビ(声)「全部自分らのものにするつもりだ。食べ物も財物も全部な」

ヨナは官軍の話を直接聞いていた。「延齡君様の財産はもともと国のものだから、法に背いているわけじゃないわ」

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「そんな法があるか?!」トッケビが嘆いた。「民を打ちのめす国法がどこにある!」

#さっきの↑シーンから時系列がわかりません。

テギル「俺、逆賊鄭氏と手を組む」

「!!!」皆が揃って目を見開いた。

テギル「みんなしっかり見たろ。この国が腐っていくのを」
トッケビ「腐った奴らは確かにいるが、何でお前が!」
テギル「何で毎回、民がひどい目に遭わなきゃならないんだ?腐った奴らは贅沢に暮らしてるのに、何でいつも民が踏みにじられ奪われなきゃならないんだよ!」

「無力だからよ」ヨナが言う。「民には力がないの」

テギル「それで、見て見ぬふりしろって?俺にはできない」

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夜更け、テギルはチョン・ヒリャンに会いに行った。

ヒリャン「返事を持って来たのか」
テギル「まずはイ・インジャを切り捨てろ」
ヒリャン「私がそうしたなら、君は何を見せてくれる?」
テギル「あんたがそれほど望む… 王になってやる」
ヒリャン「!」

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テギル「俺が王になる」
ヒリャン「本気か」
テギル「本気かどうかはそのうちわかるだろ」

ヒリャンは部下を呼び寄せた。

ヒリャン「(テギルに)ついて来てくれ」

部下がテギルの後ろに周り、黒い布で目隠しをする。

#あれですか?軍服にわざわざ着替えてるのは、目隠し姿が映えるからですか?

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ここで区切ります。

うーむ。
話が取ってつけたようで、やばいレベルで1ミリも心に入ってきません。

慎重だったチョン・ヒリャンはどうしてインジャと手を組むことにしたのか。
どうしてテギルを王にすることに賛同したのか。

延礽君はインジャにそそのかされて、素直に「テギルの父親は王」で頭いっぱいになってるし、
当のテギルも「お前の父親は王だ」ってインジャに聞かされただけ…じゃなかったっけ?

延齡君が死んだからって民が突然強奪に遭ってるのもピンと来ないし、それで急に「朝廷は腐ってる!」ってなるのもピンと来ない。

完全に置いて行かれました…。
テギルが頼もしくなっていくのだけが拠り所。
とにかく頑張ろう。

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