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テバク16話あらすじ&日本語訳vol.3

   

チャン・グンソク、ヨ・ジング出演「テバク」16話の終盤です。

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「謀反ですと!」会議が行われている正殿に、少論の大臣チョ・イルスの声が響いた。

キム・チャンジプ「ならば違うというのか。イ・インジャは大逆罪の鄭氏に接触しようとしたのだから、それだけでもすでに大逆罪人だ!それを謀反でないとは!」
イルス「…。」
チャンジプ「どうした?もうイ・インジャと謀議を済ませてあるのか?」
イルス「!」

そこへ… 「謀反ではありません」大臣の一人が口を開いた。

チャンジプ「!」

正殿に沈黙が流れた。

チャンジプ「今、何と言ったのだ?」

謀反ではないと言った大臣、キム・イルギョンが前に進み出た。

イルギョン「殿下、昨夜の出来事は決して謀反ではありません」
粛宗「…。」

彼はキム・チャンジプを振り返る。「刀も抜かぬ謀反が一体どこにありますか」

イルギョン「あやつは刀を抜きましたか?」

チャンジプはファングから押収した絵を掲げた。「この絵を見てもそんなことが言えるのか!」

イルギョン「その絵の意味がわからぬ訳ではありませんが、たかが絵に過ぎません。不純な意図があったとしても、誰が描いたのかもわからぬではありませんか」
チャンジプ「けしからん!そなた一体!」

「何をしておる!!!」そのとき、ずっと黙っていた粛宗が一喝した。

粛宗「謀反かどうかがそんなに重要か!余が命じたのだ!余が!」

大臣たちが揃って下を向き押し黙る。
粛宗は鬼の形相で立ち上がった。

粛宗「逆賊鄭氏を探し回るべきところを、何という体たらく!」

目の前の卓を、粛宗は力まかせにひっくり返す。

#いいぞ~ もっとやれ~

粛宗「罪人共は二日後の午の刻、斬刑に処すゆえ、お前らも後腐れがないようさっさと動け。よいか!!!」

「はい、殿下」大臣たちは小さくなり、深々と頭を下げる。

粛宗「…。」

「ウォン」粛宗は一番奥に並んでいた末息子、延齢君を呼び、怒りに顔を歪めたまま正殿を後にした。

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延齢君を連れてゆっくり外を歩くうち、粛宗は道端の大きな石の上に腰を下ろした。「ウォン…」

粛宗「肩を揉んでくれ」

延齢君に肩を揉ませ、粛宗は静かに目を閉じる。

延齢君「父上」
粛宗「ふむ」
延齢君「ペク・テギルとは何者なのですか?」

「…。」粛宗は目を開ける。「どこでそれを?」

延齢君「皆、ペク・テギルのことをあれこれ噂しています」

「そうか」粛宗は穏やかに頷く。

延齢君「賭博師のようですが、軍校キム・チェゴンの弟子だとも聞きましたし、昨日は逆賊イ・インジャを捕らえました」
粛宗「特にどうという奴ではないから、お前が気にすることはない」
延齢君「はい、父上」

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骨蛇の娘ヨナが、テギルの元を訪れていた。

ヨナ「昨夜のこと、聞いたわ」

彼女の背後で、荷車一杯に積み上げられた荷物が人目を引いていた。

テギル「…。」

ヨナはテギルの家の中へ荷物を運ばせる。「あなたの取り分よ」

ヨナ「これは尚州と釜山浦の賭場。こっちは全羅道と光州。これが忠清道」
テギル「資金が必要になったらその都度言うから、あとはヨナ、君が管理しろよ」
ヨナ「えぇ、そうして」

テギルが背を向けようとする。

ヨナ「ごめんなさい」
テギル「…?」
ヨナ「父を殺したと誤解して、見下したりして…」
テギル「過ぎたことだ。忘れろよ」
ヨナ「ありがとう。この恩、これから後々まで返し続けるわ」

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「理由は何だ」延礽君はキム・イルギョンを呼び、問い正した。

イルギョン「何のことでございましょうか」
延礽君「イ・インジャの味方をする理由だ」
イルギョン「私はただ真実が歪曲されるのを恐れ、発言したに過ぎません」
延礽君「イ・インジャが伸ばした手を掴んだのではなく?」
イルギョン「…。」
延礽君「欲が過ぎれば災いを呼ぶ」

イルギョンはふっと笑う。

イルギョン「そうおっしゃる延礽君様は、なぜ欲を振り払うことがお出来にならないのですか」
延礽君「…?」
イルギョン「もっと率直に言いましょうか。邸下には世継ぎがおられません。健康状態も良くない。それなのになぜ私は延礽君様ではなく邸下を選んだと思われますか?」
延礽君「…。」
イルギョン「私は雑仕女の賤出が王位に就くのを見たくはないのです。そんな賤しい者に朝廷が汚されるのを耐えられないのです」

#よく本人に面と向かって言えるね。それでも王の息子なのにね。
それに、今さら雑仕女の息子だどうだって、そんな次元で話さないでほしいわ。

延礽君「言いたいことはそれだけか」
イルギョン「間違ったことは言っていないでしょう」
延礽君「…。」

「ならばこれで」イルギョンは席を立つ。

延礽君「…。」

悔しさを懸命に抑え、延礽君は両の拳を固く握りしめた。

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淑嬪がインジャの牢へやってきた。
精一杯の威厳をまとい、彼女はインジャの前に立つ。「二日後だそうですわね」

インジャ「淑嬪様、私はこれほど元気ですのに、なぜそう今にも死にそうな顔をなさっているのです?」

淑嬪「この命が尽きる前に見られそうで幸いですわ。その首が落ちるさまを」
インジャ「…。」

淑嬪は不意に咳き込むのを懸命に押さえた。

インジャ「淑嬪様の寿命、私より長いようには見えませんが」
淑嬪「…。」
インジャ「その短い命、無駄にしている暇はおありなのですか?」
淑嬪「無駄と…?こうして投獄されている姿を見て、病も治りそうですわ」

インジャはいきなり立ち上がると、恐ろしい形相で檻を掴んだ。

淑嬪「!」
インジャ「私は生きてここを出る。お前はあの世で見守るがいい、二人の息子が互いの心臓に刀を向けるのを」

「必ずやそうさせてやる」インジャは力強い目で彼女を睨みつける。

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淑嬪「イ・インジャ!本当に獣にも劣る男だわ。私の息子たちは獣ではなく、人間の血が流れているの」
インジャ「…。」
淑嬪「覚えておきなさい。お前の首が飛ぶさま、笑顔で見届けるわ」
インジャ「楽しみになさってください、淑嬪様」

インジャはいつもの笑みに戻って頭を下げると、ぷいと背を向けた淑嬪の背後で不気味な笑い声を上げた。「ふふふ」

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「そこの君」淑嬪が出て行くと、インジャは牢番を呼びつけた。

牢番「何の御用です?」
インジャ「書く物を用意してくれ」

牢番は困り顔で溜息をつく。「下手をすると私の首が飛びます」
「千両やろう」そう言って、インジャはニッコリ微笑んだ。

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「非常事態だから、当分の間お客は断りな」ホンメは手下たちに告げた。

そこへ書簡を手に訪ねてきたのは…
さっきの牢番ではないか!「この書簡を届けたら千両やると言われて」

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月香閣。少論の大臣たちの集まりに、今日は新顔がいた。
今日の会議でインジャの肩を持つ発言をした、キム・イルギョンだ。

イルス「なぜ庇護なさったのですか。普段イ・インジャと何の縁もない御方が」
イルギョン「同じ少論なのです。皆様と志が違いましょうか。握った刀が違ったに過ぎません」
イルス「ですがなぜ?」
イルギョン「”以夷制夷”」
イルス「夷を以て夷を制す…か(=外敵を利用して、別の外敵を倒す)」
イルギョン「皆さんもイ・インジャとの縁を適当なところで切るおつもりだったのでは?」
イルス「あやつはもとより傍若無人ゆえ、考えていなかったわけではありませんが」
イルギョン「それで今日皆さんをお呼びしたのです」

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実のところ、イルギョンは牢のイ・インジャに会っていた。
「私が生きてここを出たら、何もかもさし上げましょう」インジャは熱心にそう訴えたのだ。

インジャ「私の握った刀を、大監にさし上げると言っているのです」
イルギョン「その刀、そなたよりよく切れるのか」
インジャ「20年前の反逆首謀者!」

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イルギョン「切れなくなった刀は捨て、新しい物に取り替えなければ」

と、そこへ扉が開き、ホンメたちが各大臣の前に1つずつ贈り物を配った。

ホンメ「イ・インジャ様が用意なさった物ですよ」

中には例のごとく上までぎっしり金塊が詰まっているではないか。

大臣「…。」
大臣「…。」
大臣「…。」

#以下略

ホンメ「…?」

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牢にいるインジャに、ホンメからの書簡が届いていた。

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ホンメ(書簡)「旦那さんにはとても気の毒なお知らせですが、金塊をたっぷり握らせても拒まれましたよ。一生遊んで暮らせる金を渡したって、皆、私のことなんて無視してそっぽ向くんです」

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ホンメが金塊を運びこんだのは少論の集まりだけではない。
インジャが握っていた商圏、賭場、どこへ言ってもホンメは邪険にされたのだ。

~~~~

ホンメ(書簡)「こんなことまで言いたくはなかったんですけど、私も生きていかなきゃいけないから、返してもらわないと。…私の賭場を」

インジャは書簡をくしゃくしゃに丸め、ぽいと放り投げた。

「ホンメ店主も背を向けたのですか」向こうの牢でファングが静かに言う。

インジャ「実に不思議だ。牢獄の中にいると、捨てるべき駒、掴むべき駒、これほど容易く区別できるとは」

インジャが力なく笑う。

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皆が庭の縁台で芋を頬張っているところへ、テギルが出掛けようと外へ出て来た。

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#ん?だんだん人数が増えてるぞ

チェゴン「おい、どこ行くんだ?」
テギル「イ・インジャが死ぬ前に訊きたいことがあって」
トッケビ「訊くって何を?」

「父ちゃんをなんで殺したのか」テギルはポツリとそう言う。

#そうだよね、もともとそれを訊くために地獄から這い上がってきたんだもんね…。

「…。」誰も何も言わず、黙ってまた芋にかぶりつく。

テギル「ヨナ、なんでここにいるんだ?」
ヨナ「これからたびたび会うことになるわよ」

「この家で」そう言ってみて、ヨナはチラリと周りの反応を窺う。

チェゴン「何かしくじる前に顔だけ見て帰って来い」
テギル「みんな酷いな。この家、俺しか働く人はいないのか?食べるものくらい出してくれりゃいいだろ」
トッケビ「この家はな、先に食べた者勝ちだ!」
皆「(もぐもぐ)」
トッケビ「働く者がお前しかいないって?若造のくせに何を!」
チェゴン「俺も明日から入宮だ」
テギル「入宮?」
チェゴン「お前の言うとおり、俺も働かないとな」
テギル「そりゃ良かった。働き手が増えて」

テギルが出掛けるのを、皆静かに見送った。

#変なシーン 笑

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「来たか」背を向けたまま、インジャが言った。

テギル「気分はどうだ?」

「どれ」インジャはくるりとテギルに向き直る。「まだ心変わりはないのか?」

テギル「あんたをここに放り込んだのは俺だ。なんでそんなことを訊く?」
インジャ「ふふふ。淑嬪はお前を捨て、弟は王子に生まれて贅沢に暮らしているのに、悔しくはないのか?」
テギル「あのな、イ・インジャ。どんなに言ったって、俺はあんた側につくつもりはこれぽっちもない」
インジャ「それで?別れの挨拶でもしに来たのか?」
テギル「心ん中じゃここで思い切り罵声を浴びせたいところだが、俺ももう子どもじゃない」

「ふむ」インジャはすばやく考えを巡らせると、一歩二歩、テギルに近づいた。「私に切り札の一枚もないと思うか?」

テギル「また何を企んでいるのかは知らないが…」

「生きている」インジャは淡々と言った。

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テギル「…?」
インジャ「お前の父親、ペク・マングムは生きている」
テギル「!!!… どうした?首が飛ぶと思ったら、焦り始めたか」
インジャ「確かめるがいい。お前のその目で!ペク・マングムの死体を確かめてみよ」

テギルはただただ目を大きく見開き、絶句した。

インジャ「急いだ方がいい。あと一日経てば私も死んでいなくなる。ペク・マングムも永遠に見つけられなくなろうぞ」
テギル「!!!」

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つかつかと家へ帰って来ると、テギルは道具置き場からツルハシを掴み、またくるりと踵を返した。

#皆が映る暇もない

インジャがかつて父を埋葬したという丘の上へ登り、こんもり盛られた土を一心に掘る。
「おい!」追ってきたトッケビが驚いて叫んだ。「何やってるんだ!気でも触れたか?」

トッケビ「(皆に)こいつ、父親の墓を!大変だ!」

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「嘘を言うな」テギルは思わず牢の柵を叩いた。「俺がまた騙されると思うか?」

インジャ「もうお前もわかっているではないか。本気でお前と向き合ってきたのは私だけだ。お前が運命を克服して大虎になるのを心から願った人間こそまさにこの私、イ・インジャだ」
テギル「!」
インジャ「私をここから出せ。そうすればペク・マングムに会わせてやろう」

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テギルは、土の中から現れた棺に恐る恐る手を伸ばした。

トッケビ「おい!何の真似だ!」

#みんながズラッと並んで眺めてるから、ちっともシリアスな感じがしない 笑

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インジャ「ペク・テギル、私を救い出せるのはお前だけだ。私を救い出せ、イ・インジャを救い出すのだ」

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テギルは棺の蓋に手を掛けると、意を決してそれをずらした。

テギル「!!!」

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ここでエンディングです。

この終盤20分、ソリムは何度も映ったのに一言も喋ってないね。
テギルの家に住んでれば、テギルの家のシーンで映るのは自然なことだけど… メリハリのある使い方をしてあげてほしいわぁ。

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