韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!セリフを題材にした文法解説も

テバク13話あらすじ&日本語訳vol.2

   

チョン・グァンリョル、チェ・ミンス出演SBSドラマ「テバク(대박)」13話、中盤です。

+-+-+-+

骨蛇が用意したのは、闘牋札だ。
黒く光るその札をさっと混ぜると、彼はそれをテギルに差し出した。「確認してみろ」

テギルはそれをさっと広げて見て、匂いをかぐ。

テギル「重さも同じ、質感も同じ、識別不可能」

「本物だ」テギルは札を卓の中央に戻す。

骨蛇「ならば、真剣勝負だ」

テギルは静かに札を混ぜ始めた。

骨蛇「何で果たし状なんか貼ったんだ?お陰で有名になって嬉しいのは確かだがな」
テギル「俺を仕留めるためにあんたが仕組んだんじゃなかったのか?」
骨蛇「わしがまさか!おいおい、今さらしらばっくれるのか?」

「あんたがやったんじゃないって?」テギルがはたと手を止める。「…。」

テギル「(再び札を混ぜ)決め事を言ってみろ」
骨蛇「十テンが一番上だ。イカサマは勿論やっちゃいけない。ただし!」
テギル「?」
骨蛇「麻浦の賭場だけの決まりがひとつある」

「札盗りだ」骨蛇が強調する。

テギル「札盗り?」
骨蛇「札を表に返す前に一度、自分の札と相手の札を交換できる」
テギル「互いに札を交換できると…?」
骨蛇「3戦2勝制。あんたが札を混ぜたから、先手を取れ」

テギルは交互に2枚ずつ札を配り、残りの札を山にして伏せた。
お互い、自分の札を確かめる。

テギル「交換はなしだ」
骨蛇「ならばわしは…」

骨蛇はテギルの札に手を伸ばし…反応を窺う。「うむ、嫌な予感がするなぁ」

骨蛇「わしも自分の札で行こう」

#さらっと”麻浦ルール”とか言ってるけど、すごいルール変更だよねー これ

「表に返すか」テギルは先に自分の札を返した。
二が揃っている。

骨蛇「…。」
テギル「何してんだ?さっさと見せろ」

骨蛇がゆっくりと自分の札を返す。
十…そして、三だ。

骨蛇「はぁ、糞札だ!」

テギルは慎重に相手の様子を窺った。
初戦は勝ちを譲ったのか…?

テギル「3戦2勝なら、あと1戦だな」
骨蛇「そう荒ぶりなさんな。人生は終わるまでわからない。博打も席を立つまではわからないんだから」
テギル「六鬼神もそうやって地獄へ行った」

「今度はわしが先手だ」骨蛇は札を集め、混ぜ始めた。

テギル(心の声)「そろそろ見せてくれるのか…?あんたの技」

配られた札を確かめると… 二と七だ。
「今度は上手く交換してみろ」そう言って、彼は目の前に札を裏返しに並べた。
骨蛇は二枚を比べ、向かって左の札を引き寄せた。「こいつからテンの匂いがするぞ」

テギル「テンかトン(糞)か、どっちだろうな」
骨蛇「お前の番だ」
テギル「俺はこのままでいい。めくってみよう」
骨蛇「ならばわしから」

骨蛇がまず一枚表に返したのは… 二!

テギル「!」
骨蛇「次はお前から貰った札だ」

もう一枚、骨蛇が札を隣に出す。二だ。
「二テンだな!」」骨蛇は豪快に笑った。「何してる?早く見せろ」

テギルはまず自分がもともと持っていた札を表に返す。七。
そうしておいて、骨蛇の表情を窺った。

テギル(心の声)「動揺しないな」

もう1枚、骨蛇から交換で受け取った札も表に返す。三。

骨蛇「はははっ!マントン(役なし)だな!わははははっ」
テギル「…。」

テギルは慎重に勝負を振り返る。
自分の方には二と七の札があった。骨蛇の方には二と三。
どうやって自分の札から二の方を選んだのだろうか…?

骨蛇「今度で最後だ」

骨蛇は札を山に揃え、テギルに差し出す。
テギルはそれを混ぜ始めた。

テギル「負けたことはあるのか?この札で」
骨蛇「30年この腕でやって来たんだぞ」

そう言って、骨蛇は苦笑いする。「1回だけ負けたな」

テギル「?」
骨蛇「犬斫刀」
テギル「…。」

犬斫刀はどんな小さな音でも聞きつけるほど、耳のいい男だ。
その犬斫刀に負けた…?
テギルは札を混ぜながら、慎重に耳を澄ませた。

テギル「なら… 今日が2度めだな」
骨蛇「…。」

168

と、そこへ入口の扉が開く音が背後で聞こえた。「?」
「間に合ってよかった」入ってきたのは… イ・インジャとファン・ジンギだ。

#はぁ、また来たよ…(-_-)

骨蛇が顔を引きつらせる。「白面書生が何の用です?」

インジャ「君に増援しようかと、贈り物を持って来たのだ」

インジャが入口を見やると… ムミョンに付き添われて入ってきたのは、骨蛇の娘ではないか!

骨蛇「!!!」

骨蛇は思わず立ち上がった。「ヨナ!」

骨蛇の娘(ヨナ)「お父さん…」

ムミョンが刀を抜き、ヨナの首に向ける。
場内が一気に緊迫感に包まれた。

骨蛇「どういうつもりだ?!」
インジャ「これくらいしないと本気にならないだろうからね」
テギル「なぜ俺の名前で果たし状を町に貼った?」
インジャ「お陰で手厚く迎えられたろう?」
テギル「…。」
インジャ[これで勝負になかなか重みも出たから、札を配るといい」

#あんたが仕切るなよー(-_-)

インジャは空いている席に悠然と腰を下ろした。

骨蛇「…。」
テギル「…。」

先ほどまで笑顔さえ見せていた骨蛇は、深刻な表情でテギルを見据える。

ヨナ「私が札を配ります」

「?」場内が小さくどよめいた。

ヨナ「ペク・テギルという男がイカサマをするかもしれぬではありませんか」
ムミョン「何を企んでいる?」
インジャ「娘として父の勝利を願うのは当然だろう。そうするがよい」

#だからー なんであんたが仕切るんだってば(-_-)

ヨナはテギルと父親、二人の間に腰を下ろした。
父と黙って目を合わせると、落ち着いた札を混ぜ始める。

~~~~

インジャの人質に取られる前は、父娘二人、闘牋札でよく遊んだものだった。
ヨナが裏返しに出した札をいとも簡単に言い合える骨蛇に、ヨナは目を丸くする。

ヨナ「どうしてわかるの?イカサマはしてないと思うけど」

骨蛇はニッコリ微笑み、自分の手から数枚、札を抜き出し、卓上に置いてみせる。「音だ」

ヨナ「?」
骨蛇「札ごとに音が違う」

~~~~

ヨナが入念に札を混ぜる音が、静まり返った場内に響く。
インジャはその音に小さく首をかしげた。

インジャ(心の声)「音が…?イカサマか?」

ヨナは父親から先に交互に札を配り、耳を澄ます。

ヨナ(心の声)「三、二。三…、三テン。七、”カボ”だわ」

※カボ=足して9になる組み合わせ。

二人が自札をそれぞれ手繰り寄せた。

ヨナ(心の声)「お父さんの札は三が2枚、三テン。ペク・テギルの札は七と二、カボ。交換しなければお父さんの勝ちだわ」

骨蛇「わしは交換したくないが、したいなら替えろ」
テギル「そうしよう」
骨蛇「!」

テギルは持ち札から1枚差し出した。

ヨナ(心の声)「七だわ。お父さんの札は三テンだから、交換したらペク・テギルの勝ち…!」

「あぁ」テギルが一度差し出した札を引き戻した。「やっぱり替えないほうが良さそうだな」

ヨナ(心の声)「お父さんが…勝ったわ」

骨蛇「どうした?後悔するかもしれんぞ」
テギル「どうせ7割は運なんだ。このまま行こう」
骨蛇「ならば… 表に返してみろ」

テギルが持ち札を表に返す。

テギル「七と二で九。カボだな」
骨蛇「わしは…」

骨蛇が持ち札に手を伸ばしたその時…
「待て」テギルが遮った。

骨蛇「?」
テギル「今、この賭場を懸けて勝負してるんだよな?」
骨蛇「わしが負ければこの賭場はお前に渡す。お前が負ければ、白面書生から奪った賭場は全部わしのもんだ」

「…。」テギルは黙って骨蛇の表情を覗く。

骨蛇「どうした?首を懸けないで良かったって?」
テギル「首じゃなくて、勝った方の願いを一つ聴くってのはどうだ?」
骨蛇「聴いてやれる願い事ならな」

「ふっ」テギルが笑う。「表に返せよ」
骨蛇が持ち札を表に返す。
三。
そして… 二だ!

骨蛇「!!!」
ヨナ「!!!」

テギルが余裕の視線を骨蛇に送る。

骨蛇「そんなはずがない!」
テギル「何言ってんだ。音のからくりだろ」
骨蛇「…。」
テギル「はぁ、一体いつの時代に流行ったイカサマだか」

テギルはヨナが席につく前、自分が札を混ぜている時に、密かに札に爪を立て、表面を削っておいたのだ。

テギル「札に傷をつけて音を変えておいたんだ」
骨蛇「いくら何でもあんな一瞬でどうやって…!」

「勝負師(イカサマ師)ならこれくらい出来ないとな」テギルがインジャを見る。

インジャ「骨蛇、君は責任を取るべきだな」

ムミョンが刀を抜き、ヨナの首に向かって振り下ろす。
「駄目だ!!!」骨蛇が叫ぶと同時に、テギルが自分の剣を掴み、ムミョンの刀を遮った。

ムミョンを退けると、くるりと身を翻し、剣を抜いたジンギへと飛びかかる。
と、その後ろからテギルに斬りかかったムミョンの刀を、誰かの刀が受け止めた。

テギル「?!」

延礽君だ。

#次から次へと毎回場所を変えて皆勢揃いだねー

するりと飛び越え、テギルはひとっ飛びにインジャへと斬りかかる。
一瞬のうちに、テギルはインジャに刀を、ムミョンはその刀を遮り、ジンギはテギルに刀を、延礽君はジンギに刀を…
5人が刀を介して連なった。

169

テギル「(インジャに)不意打ちを食らわす癖は相変わらずだな」
インジャ「剣の腕を上げたものだ」

「刀を収めろ」インジャの指示に、ムミョンとジンギが先に刀を引く。
続いてテギルも刀を向ける腕を下ろした。

インジャ「まだ終わったわけではない」

インジャは小さな紙を出す。「千両の手形だ」
「ペク・テギル、お前の命にこの千両を掛けよう」そう言って、彼は手形を放り投げた。

延礽君「何をするのだ、イ・インジャ!」

インジャはもう1枚手形を出す。「2千両」
客が顔を見合わせ、ざわめいた。

インジャ「お前たちには一生触れることも出来ない大金だ」
テギル「…。」
インジャ「これでも足りぬか。ならば(もう1枚手形を出し)さらに3千両加えよう。5千両!3代、贅沢三昧で暮らせる金だ」

賭場の隅に固まっていた客が、手形に惹かれてじりじりとテギルに詰め寄る。

と、そのとき!
「やめろ!」入口から誰かが飛び込んできた。
亂廛組合長、ペク・ジュンギだ!

彼は武器を持った組合の仲間たちとなだれ込むと、客をかき分け、中央へ進み出た。「皆、聞いてくれ」

#勝負に勝ったテギルは、またしばらくビックリして見てるパターン?

ペク・ジュンギ「ペク・テギル、この方は恩人だ。六鬼神から我々を救ってくれた恩人なんだ!我々に必要なものは5千両の手形なんかじゃない!我々の命を思ってくれる人だってわからないのか?!」

賭場の客と、亂廛組合の面々、双方が睨み合ったまま沈黙が流れる。
「やめろ!!!」大声で一喝したのは骨蛇だ。

骨蛇「武器を下ろせ!」

骨蛇がゆっくりとインジャの元へ進み出る。

骨蛇「(インジャに)ここが六曹通りとでもお思いか!誰の賭場へ来て悪ふざけを!」
インジャ「ならば、これで勝負を終わらせるつもりか」
骨蛇「勝負は勝負。男なら綺麗さっぱり負けを認めるべきだ」
インジャ「ははは。偉そうに、私に説教を?」

骨蛇は娘を振り返った。「帳簿を持って来なさい」

ヨナ「お父さん!」
骨蛇「…。」

父の真摯な目に、ヨナは帳簿を取りにその場を立ち去った。
テギルは床にばらまかれた5枚の手形を拾い集めると、チラリとインジャを一瞥し、5枚まとめて破り捨てる。

テギル「どう見ても、あんたが口をはさむ余地はないと思うが」

#そうだそうだ!!!もっと言ってやれー!

テギル「まさか俺が骨蛇を仕留めるとは思ってなかったんだろ」
インジャ「ふふふ、驚いた。実はお前と骨蛇の勝負より、他に理由があって来たのだ」

「?」テギルは訝しげにインジャを見る。

インジャ「実に心が弾む」
テギル「…?」

インジャはじっとテギルを見つめ、心の中で呟く。
「そうだ。見て、聞いて、経験すること全て、自分のものにするのだ」と…。

170

インジャ「ペク・テギル。お前もじきに選択の岐路に立つであろうが、これだけは肝に銘じておけ。この世には永遠の敵も、永遠の味方もいない。味方が多ければ、それだけ敵も多くなるものだ」
テギル「…。」

「骨蛇、君は…」骨蛇を振り返った途端、インジャの視線は鋭くなった。「この賭場を守れなかった代償をきっちり払うことになろうぞ」

171

+-+-+-+

ここで区切ります。

骨蛇はいいキャラしてるし、テギルの勝負っぷりもいい感じなのに… なんだろうなぁ、このスッキリしないストーリー運び。
帳簿の話なんて今の今まで出てなかったし、インジャとか亂廛組合とか、次から次へと乱入させてワチャワチャさせなきゃいけないのかなぁ。
嘘の果たし状では「命を貰いに行く」だったのが、実際の勝負の途中になってお互い「賭場の所有権を賭ける」と確認してたり、いろいろ要素を出してはごちゃごちゃしちゃってる感じ。
シンプルに骨蛇とテギルの勝負を堪能したかったなぁと思ったりします^^;

 - テバク ,