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テバク11話あらすじ&日本語訳vol.3

   

チャン・グンソク、ヨ・ジング出演「テバク」11話の終盤です。

のんびりしすぎた…。
いい加減ちょっと早足で行きます。

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「口を滑らせちゃいけないぞ」帳簿老人の息子… いや、亂廛連合長のペク・ジュンギは仲間にそう言って聞かせた。
と、そこへあっという間に辿り着いたのが、延礽君の部下、サンギルだ。

ジュンギ「!」

彼ら亂廛連合の面々はあっという間にお縄に掛かり、延礽君の元へ連行された。

延礽君「なぜ息子の振りをしたのだ?」
ジュンギ「…。」
延礽君「死んだ老人の帳簿を狙ったのであろう」

ペク・ジュンギはぷいと顔を逸らしたまま、頑なに口を閉ざす。

延礽君「お前が持っているのは間違いないな。残りの半分を」
ジュンギ「…。」
延礽君「それを手に入れれば、強迫するなり取引するなり、市廛の商人たちに対抗出来るのだから」
ジュンギ「何をお望みで?」
延礽君「全てはそなたたち小商人を救うためにしていることだ。帳簿を渡してくれ」
ジュンギ「どうやって信じられるんです?朝廷の大臣たちが我々の味方につくわけがないでしょう!しかも、あんたは王の…」
延礽君「我が国の王の息子…」
ジュンギ「…?」
延礽君「朝廷の臣下たちに王子と呼ばれる私が、彼らの帳簿と戦っているのだ」

「全てを賭けて」延礽君は真摯な目でジュンギを見つめる。

ジュンギ「…。」
延礽君「どうすれば私を信じられる?」

「…。」悲しげに顔を歪めたジュンギは、襟の合わせを開き、胸元を見せた。
そこには…『鬼』の烙印が押されていたのだ。

延礽君「!」
ジュンギ「我々の命は、もはや自分たちのものじゃありません」

他の仲間たちにも皆、同じように烙印がある。

ジュンギ「生活のために六鬼神に金を借りたんですが… それを返せずに奴の奴隷になったのです。死のうと生きようと、我々の命は六鬼神の物なんですよ!」
延礽君「…。」
ジュンギ「六鬼神から我々を救ってください。そうすればあなたを信じよう。帳簿はその後で渡します」
延礽君「どこにいる?六鬼神とやらは」

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テギルは六鬼神の本拠地、西小門の通りを歩いていた。

テギル「…。」

漢陽の乞食が皆そこに集まるというトッケビの言葉通りの光景が広がっている。

トッケビ(声)「人身売買、死体だって売っちまう悪質中の悪質。くたばってあの世に行けば閻魔大王だって嫌がるのが、六鬼神だ」

延礽君もまた六鬼神の元へ向かっていた。

ペク・ジュンギ(声)「西小門が屍口門だと言われるのは、まさに六鬼神のせいです。入るときは元気でも、出るときは死体になる…」

※屍口門=遺体を運び出すのに使う門

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しばらく歩いて行くと、テギルは女性たちが大勢並べられ、泣いているのを見かけた。
皆、髪を切られ、契約書に判を押されている。

目の前に子どもがひとりぼっちで泣いているのを見て、テギルは身をかがめると、黙って餅を差し出した。
泣きながらも餅を食べるその子を眺め、テギルは軽く頭を撫でた。

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その時だ。
一人の女性が声を荒げた。「何たることを!」
身なりは貧しいものの、元は高貴な身分だったのがうかがえる言葉遣いだ。
「このアマ!」六鬼神は彼女の結った髪を無理やり掴み、のこぎりで切り取った。「見ろ!」

六鬼神「死のうが生きようが俺のもんだ。わかったか!」

テギルはかつて、餓鬼に同じことを言われたのを思い浮かべた。
無理やり契約書に判を押され、「お前は俺のものだ」と、そう言われたのだ。

六鬼神は女性から切り取った結髪を火に放り投げ、足でいじる。
テギルは思わず立ち上がった。

と…

「待て」いつの間にか隣にいた誰かが、彼を窘める。
延礽君だ。

テギル「?!」
延礽君「相変わらず体が先に動くんだな」
テギル「口だけよりマシだろ」

前に出ようとしたテギルの肩を、延礽君が掴む。

テギル「どけ」
延礽君「策はあるのか?」
テギル「言ったろ。俺は俺でやることがあるってな」

肩の手をひょいとすり抜け、テギルは歩き出した。

延礽君「…。何を根拠にああ自信満々なのか」

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ひゅるりと飛んできた短刀が、奴隷手続きをしていた卓に突き刺さった。

男「どいつだ!」

テギルがあっという間に男たちに囲まれる。
荒くれ者たちの相手をテギルに任せておき、延礽君は後ろでそっと背を向けた。

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延礽君がやって来たのは、六鬼神の賭場だ。
入口で彼は門番に止められた。「金は持ってるのか?」

延礽君「あぁ、どれどれ」

延礽君は両袖を手で探り、爽やかに笑った。「うっかり忘れたようだな」
笑って誤魔化して中に入ろうとした延礽君を門番は遮る。「あっちだ」

延礽君「?」

言われた方を見ると、そこには小さな窓口があり、男たちが行列を作っていた。
彼もさっそくそこに並び、じっと様子を窺う。
行列の男たちは次々と手首に判を押されているようだ。

「何で行っちまうんだよ?」テギルがやって来て、列に加わった。

延礽君「実力を確かめないとな」
テギル「?」
延礽君「足並みを揃えるためには」
テギル「なら前もって予告でもしてくれてもいいのに」
延礽君「予告しないのが私の策だ」
テギル「それで?何をどうするつもりなんだ?」

「!」延礽君がテギルを振り返る。「手を組むということか?」
「いちいち言わなきゃ駄目か」テギルは笑ってぷいと視線を逸した。

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#↑このハッとした延礽君の表情が良くて、何度もリピ

延礽君よりも先に、テギルは窓口に立ち、腕を差し出した。
窓口の男が判を押そうとすると、すかさずその手首をぎゅっと掴む。

男「!」
テギル「よく見ろよ。まだこんなに若くて力もあるんだ。少なくとも100両は貰わないと」
男「…わかった」

男は持っていた判子を置き、別の判子を手に取った。
テギルの腕に押されたのは『一百』の判だ。

次に腕を出した延礽君は、押された判子を驚いて凝視した。「!」

延礽君「(後ろのテギルを振り返り)こいつが100両なのに、なぜ私が20両なのだ?!」
男「30両にしてやろう」
延礽君「私だって100両だ!」
男「(咳払い)お引取りを」
延礽君「…30両でも構わぬ」

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30両の判を押された腕を、延礽君はまだ悔しげにじっと見つめた。

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テギル「全く…。王子の冠を脱いだら30両にしかならないとはな」
延礽君「何だと?!」
テギル「ああいう奴らも見る目はあるんだな」
延礽君「こいつ!」
テギル「何だ?間違ってるか?」
延礽君「ならば、お前が100両なのに私が30両なのが妥当だと思うか?」
テギル「価値は奴らが計算したんだ。俺じゃない」
延礽君「それにしてもお前、さっきからずっとぞんざいな言葉を!」

「ちょっと…」目の前で痴話喧嘩を続ける二人に、門番は困り顔だ。

テギル「そろそろ慣れてもいい頃じゃないか?」
延礽君「何だと?」

「おい!」門番が痺れを切らして大声を上げる。「お前ら死にたいか」
彼は回りの用心棒たちに合図をした。「追い払っちまえ」

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一瞬にして用心棒たちをぶっ飛ばし、テギルと延礽君は賭場の扉を開けた。

延礽君「その拳、役に立つな」
テギル「俺のお陰で命拾いしたんだぞ」

奥からさらに大男が出てくる。

延礽君「おい、六鬼神を呼べ」
テギル「!」
大男「(仲間に)お前ら、あのお偉方は頭がいかれちまったらしいぞ」
テギル「(延礽君に)なぜそう事を荒立てる?」
延礽君「それが私の策だ」

飛びかかってきた男を、テギルは拳一つであっという間に倒してしまった。
「それぞれやるべきことをやろう」延礽君はテギルの肩をポンと叩き、彼を残して、入口横の部屋へ入って行く。

テギルが用心棒たちの相手をしながら奥へ進んでいくと、2階から男が一人階段を下りてきた。

テギル「!」

その男こそ六鬼神だ。

六鬼神「来たか。賭場を潰しに来ると言ったのに、何で手ぶらなんだ?」

テギルが右の袖をめくると、そこにさっき押してもらった判が現れる。

テギル「俺の値は100両だ」
六鬼神「(周囲の子分たちに)お前ら、大事なお客さんだ」

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賭場の中央の席に、テギルは六鬼神と向き合って座った。
二人の間に置かれたのは、碁盤と白黒の碁石だ。

そこへ、隣の部屋からぞろぞろと大勢の人たちが引っ張りだされてくる。
六鬼神に囚われた奴隷たちだ。

テギル「!」

六鬼神の子分たちは彼らを半々に分け、それぞれ白い粉と黒い粉をふっかけたのだ。

六鬼神「奴らは10両だが、誰も引き取りに来やしねぇ。それでも命懸けで稼ぐっていうし、ただで返すわけにもいかんからな」

「碁石にでもなってもらわねぇと」六鬼神はニヤリとした。

テギル「…。」
六鬼神「どうした?気に入らねぇか?なら、これはどうだ?ここがお前のもんになれば、そのときはお前の好きにすりゃいい」
テギル「…。」
六鬼神「その代わり、俺が勝ったら、お前は死ぬ」

六鬼神は碁盤の中央にドンと小斧を置く。
「…。」テギルの目に力が宿った。

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その頃、延礽君は人目を避けながら、賭場の奥へと進んでいた。
亂廛連合のペク・ジュンギから、予め賭場について聞いてあったのだ。

ジュンギ(声)「賭場の裏に回ったら、外部の人間には出入りできない扉があるんですが… そこにあります。我々の命は」

言われたとおり、奥にもう一つ扉があり、その前に見張りの男が立っていた。

延礽君「…。」

延礽君は曲がり角に隠れたまま、そっと足元に葉銭を1枚転がす。
廊下を葉銭がころころと転がってくるのを見て、見張りに立っていた男が二人、前へ出て来た。
と、すかさず延礽君は男を捕まえ、一撃で倒してしまったのだ。

彼は難なく奥の空間へと足を踏み入れた。
階下へ降りて行くと、そこにはもう一つ大きな扉がある。

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「一発であまりたくさん落とすなよ」怯える奴隷たちを眺めながら、六鬼神はテギルに言う。

六鬼神「悲鳴はひとりずつ聞かないとつまらんからな」
テギル「…。」
六鬼神「…やらねぇのか?俺から先に行くぞ」

碁盤の上には、白石が10個、黒石が10個、等間隔に並んでいる。
六鬼神が端の白石に狙いを定めると、テギルはそっと刀に手を伸ばした。

六鬼神「それじゃ面白くねぇんだが」
テギル「…。」

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延礽君は満を持して一番奥の重い扉を開けた。
と、そこに待ち受けていたのは…

ファン・ジンギではないか!

彼はいつものように木仏を掘っていたかと思うと、顔も上げずに言った。「待ちくたびれたぞ」

延礽君「!」
ジンギ「王子の旦那」

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テギル「…。」
六鬼神「…。」

しばらく睨み合っていたかと思うと、テギルは一瞬で刀を抜き、目の前の碁盤を真っ二つに叩き斬った。
「!」六鬼神が思わずのけぞる。

テギル「おい、六鬼神。おふざけはやめて、ちゃんと勝負しろ」
六鬼神「何だって?」
テギル「お前らのやってることを見てたら、これ以上人間でいるのが嫌になる。今すぐお前の手足を斬ってぶっ殺してやりたいのを、やっとのことで耐えてるんだ。だから、こんな冗談はやめて、ちゃんと勝負しろ」
六鬼神「死にてぇのか!!!」
テギル「よし。お前がそう来ないと殺せやしないからな」

と、そのときだ。
「やめて」不意に若い女の声がした。

テギル「?」

人混みの奥から姿を見せたのは… ソリムではないか!

ソリム「久しぶりね、ペク・テギル」
テギル「ソリム!」

二人の視線が絡みあった。

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ここでエンディングです。
やっと11話終わった(;´Д`)

テギルと延礽君の絡みがどんどん増えるといいね~♪
これが楽しめれば、男女の絡みはわざわざ要りません!

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