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テバク10話あらすじ&日本語訳vol.1

   

チャン・グンソク、ヨ・ジング出演SBSドラマ「テバク(대박)」10話です。

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「義禁府にいるはずの小僧が、ここで何してる?」割って入ったチェゴンが言った。

ジンギ「俺がまだ小僧に見えるのか」

「ここは俺が片付けるから、早く行け」ジンギから目を話すことなく、チェゴンは後ろのテギルに言う。

テギル「師匠」
チェゴン「早く行け」
テギル「(ジンギに)あんた、生き残れよ。じゃないと俺と勝負できないからな」

テギルは師匠を残し、その場を走り去った。

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「お呼びですかい?」ホンメが訪ねて来ると、インジャは一組の黒い衣装を出した。

ホンメ「何です?」
インジャ「西小門へ行って六鬼神に会ってくれ」
ホンメ「何だってまた六鬼神なんかに?」

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誰もいない漢陽の街中で、チェゴンとジンギは両者一歩も引かぬ激しい戦いを繰り広げていた。
と、チェゴンの刀の先が、ジンギの胸を掠める。
血が瞬く間にじわりと滲んだ。

チェゴン「やはり小僧だな」
ジンギ「…。」

そこへ官軍が向こうから駆けて来るのが聞こえてくる。「隅々まで探せ!」

ジンギ「今日は日が悪いようだ」

ジンギはくるりと背を向けた。

#官軍、すぐそこにいるけど、何スルーして通りすぎてんだろうね

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森の中で馬を止めると、延礽君はタムソを丁重に抱き下ろし、木の根にもたれて座らせた。

延礽君「…。」

朦朧とする意識の中で、タムソは小さな声でつぶやく。「ペク… テギル」

#はぁ?(・o・)

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しばらくして、タムソはパチパチと火の燃える音で目を覚ました。
目の前で、延礽君が焚き火を燃やしていたのだ。

タムソ「どうなっているのですか?」
延礽君「…。」
タムソ「私、なぜここに?」

タムソは自分の体に延礽君の上着が掛かっているのに気づき、慌てて起き上がろうとした。

延礽君「冷えるぞ。火を起こしたから、しばらくそうしていろ」

タムソは罰が悪そうに俯いた。「…。」
「傷を見よう」延礽君が目を合わせぬまま言う。

延礽君「止血はしてあるが、早く治療しないと危険だ」

延礽君が手を伸ばそうとすると、タムソはさっと後ろへ下がり、顔を逸らす。

タムソ「なぜこんなことを…?」
延礽君「何のことだ?」
タムソ「知らぬふりで…捨て置けばいいのです」
延礽君「なぜ?」

「私たちは敵だから」タムソは視線を上げ、まっすぐに彼を見た。

延礽君「…。」

タムソがよろよろと立ち上がった。

延礽君「こうして火まで起こしたものを。一国の王子の誠意を無下にするのか?」
タムソ「頼んだ覚えはありません」

「座れ」延礽君は彼女の手を引き、座らせる。

タムソ「…。」
延礽君「出血で意識が薄れるかもしれぬし、血の匂いを振りまいて森を歩けば狼の餌食になる。無事に森を抜けたところで、そなたを探している官軍をどうやってかわすのだ?」
タムソ「…。」
延礽君「嫌なら私は帰るから、そなたはここで休んでいろ」

立ち上がろうとした延礽君の腕を、タムソは咄嗟に押さえた。「おやめください」

延礽君「私が何かするとでも?」
タムソ「何であろうと、なさらないでください」

「…。」二人の間に沈黙が流れる。

延礽君「薬草でも手に入れて来なければ」

タムソが延礽君を押さえていた手を引く。
「待っていろ」延礽君は立ち上がり、坂を上がりだした。

と…

「おい」前からやって来たのはテギルだ。

延礽君「随分早く追いついたな」

テギルは手にぶら下げて来たものを延礽君に投げ渡す。

延礽君「何だこれは?」
テギル「ミズアオイの葉だ。刀傷にこれ以上のものはない」
延礽君「苦労して手に入れたんだろうに、お前が自分で持って行けばいいじゃないか」

テギルはふっと笑った。「どうした?自尊心が傷ついたんだな」

延礽君「それにしてもお前…。一度や二度じゃない、何様のつもりで私に偉そうな口を利くのだ?」
テギル「だってどう見ても年下だし」
延礽君「な、何だと?」
テギル「あんた、友だちいないだろ。そんなだからいないんだ」

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延礽君「!…私の身分で友だちなどとんでもない」
テギル「俺がなってやろうか?」
延礽君「お前のような友だちはいらぬ」

「嫌ならいいけど」テギルは背を向けた。

延礽君「でもあいつは…」
テギル「タムソ… しっかり面倒みてやってくれ」
延礽君「…。」
テギル「どう見てもあんたのほうがマシだろうし」

「俺は忙しくてな」テギルはそのまま姿を消した。

延礽君「…。」

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テギルが持って来たミズアオイの葉を、延礽君は石の上で叩いて細かく潰した。
じっと隣で見ていたタムソは、彼が手を伸ばすと慌てて身を引く。「何をなさるんですか」

延礽君「ずっと血を流してるつもりか」
タムソ「…。」
延礽君「ここで夜通し私と一緒にいるつもりなのか?」
タムソ「…。」
延礽君「ぎゅっと目を瞑って100数えろ。そうすれば全部終わる」

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延礽君が傷の手当をしている間、タムソは目を閉じ、本当に数を唱え続けた。

延礽君「何してる」
タムソ「?」

ハッとして目を開けてみると、手当はすっかり終わっていた。

延礽君「とっくに治療は済んでいるのに、いつまでそうしているのだ?」
タムソ「…。」

「そんなに気持ちが良かったか?」そう言って延礽君は愉しげに笑みをこぼす。

タムソ「やめてください」
延礽君「私だって…やめたいさ」
タムソ「!」
延礽君「きつい言葉を掛け、そなたに剣を抜いた。それが正しいのだと、何度も何度も反芻した」
タムソ「…。」
延礽君「けれど… 到底そうならぬのだ」

「私もやめにしたい。これで」延礽君はそう言ってタムソを見た。

タムソ「ならば、おやめください」
延礽君「いっそのこと私を殺せ。そうすれば止められる」
タムソ「出来ないとお思いですか」
延礽君「やってみろ。出来るならば」

「…。」タムソは、ゆっくり懐から短刀を出した。
その目にじわりと涙が滲む。
思い切って延礽君の胸に突き立てようとして…
溢れた涙が目からこぼれ落ちる。

延礽君「…出来ぬではないか。そなたも」

短刀を握りしめるタムソの手を押さえると、彼はその胸に彼女を抱き寄せた。
ずっと抑えこんできた悲しみが、彼女の中からせきを切ったように溢れだす。

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#あかん 完全に置いて行かれてる私…

木の影から、テギルはそっと顔をのぞかせた。
二人の姿が向こうに見える。

テギル「…。」

テギルは寂しげに背を向け、深く溜息をついた。
ふと上を見上げると、樹々の間から満月が煌々と森を照らしている。

テギル「全く…。今日はなんでこう明るいんだ?」

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泣き疲れて眠ってしまったタムソを胸に抱き、延礽君もまた眠れぬまま横になっていた、

延礽君「…。」

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彼はサンギルから調査報告を受けていた。
タムソの父を殺したのは、実はイ・インジャだというのだ。

#それを知ってるのはインジャ本人と粛宗周辺だけだと思うけど

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「…。」彼女にしっかり上着をかけ直し、彼はそっと目を閉じた。

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森に朝が来た。
ふと目が覚めると、もうそこにタムソの姿はない。

延礽君「タムソ…」

彼の剣の隣に、何やら書き置きがあった。「?」

タムソ(書き置き)「温もりを感じました。ですが、私に受け取る資格はありません」

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【お忘れください。それが…私の最後の願いです】

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山道を一人、歩いていたタムソは、突然目の前に現れた人物にギクリとした。「!!!」
サウンとサモだ。
刀に手を掛けた彼女に、サウンが上衣を差し出した。「ついて来なさい」

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目隠しをされたまま建物の中へ連れて来られると、タムソは不安げにキョロキョロと辺りを窺った。
そこは…
かつて父イスも連れて来られた、あの秘密の拷問部屋だ。

サウンとサモは、奥で待っていた粛宗の前に彼女を跪かせ、目隠しを外した。

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#巨大小林◯子さんに匹敵するほどのボスキャラっぷり

タムソ「!!!」
粛宗「安心せよ。お前の脆い命ごときを奪うつもりなどない」
タムソ「…。」
粛宗「お前は… たったの一度でも目を開いてみたことがあるか」

タムソは恐る恐る、しかし力強い目で粛宗を見上げた。

粛宗「よく見よ。ここはお前の父イスに最後に会った場所だ」

タムソがわなわなと怒りに震え始める。

粛宗「余が父親を殺したと、今でもそう思っているのであろう」
タムソ「!」
粛宗「王は嘘を言わぬ。ゆえによく覚えておくがよい。お前の父イスを殺したのは余ではない。まさにお前を育ててくれた養父、お前の師匠、イ・インジャだ」
タムソ「!!!」
粛宗「愚かな欲望に狂い、運命も知らずにのさばっている、そのような男に死に追いやられたのだ」

あまりの衝撃に、タムソは両の手をぎゅっと握りしめた。

粛宗「それゆえお前も、あやつの傀儡になるのはもうやめよ」

タムソの目から大粒の涙がこぼれ落ちる。
粛宗はかすかにその視線をやわらげた。「目を覚ますのだ」

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上衣を頭から被り、タムソは宮廷を出ようとしていた。
ちょうどそこへ、門を延礽君が入ってくるのが見える。

タムソ「…。」

タムソは彼が歩いて行くのを目で追い…そっと 背を向けた。

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宮廷に戻ってきた延礽君が、粛宗の元を訪れた。
硬い表情で跪くと、延礽君は言う。「父上との約束を守りに参りました」

延礽君「私は刺客を阻止出来ませんでしたので」
粛宗「お前…」
延礽君「…。」
粛宗「昨夜は一体何をして来たのだ?」
延礽君「…?!」

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延礽君は全速力で走った。
「お前は役目を果たした。刺客はすでに死んでおる」父の声が頭の中を渦巻く。
遺体安置室へ駆け込むと、そこに一体の遺体が横たわっていた。

延礽君「!」

遺体を覆っている白い布を、彼はそっとめくってみる。
それは… タムソ?!

延礽君「!!!」

さらに白い布をめくってみる。
その腕に六鬼神の烙印が刻まれているのに、彼は気づいた。

延礽君「…。」

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「事情を知らぬわけではない」粛宗は延礽君に言った。「それゆえ特に問わぬ」

粛宗「イ・インジャにささやかな贈りものをしておいた。お前もタムソというあの娘のことは忘れるのだ」
延礽君「父上が…なぜ?」

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「死体はどうなった?」インジャはホンメの報告を受けていた。

ホンメ「六鬼神のやつ、とんだぼったくりですよ。お嬢さんに似た死体を手に入れるのに百両も取られたんですから。まんまと騙されるでしょうよ」

延礽君が目にしたタムソの遺体は、インジャが用意した別人…ということだ。

頷くと、インジャはファン・ジンギに視線を移す。「キム・チェゴンに会ったようだな」

ジンギ「言っといてくれりゃ良かったんですよ。そんなら刀を研いで行ったのに」
インジャ「ふふふ。それでは面白くなかろう」

ジンギもふっと笑う。

インジャ「焦ることはない。どうせまた会うことになる」

そこへ向こうの扉が開き、帰ってきたタムソが顔を覗かせた。
タムソは何も言わず、硬い表情で師匠を見下ろした。「…。」

インジャ「…。」

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インジャはタムソと二人になると、大事に取ってあった箱を取り出した。「見なさい」
そこに入っていたのは、先の付いていない…あの矢だ。

インジャ「あの日… お前の父イスは自ら死を選んだ。それがお前の父の信念」
タムソ「…。」
インジャ「そして、お前の信念でなければならぬ」
タムソ「いいえ。私の信念はそのようなものではありません」
インジャ「…。」
タムソ「そして… これ以上師匠にお仕えすることはできなくなりました」
インジャ「!」
タムソ「私は私の信念のまま、我が道を行きます」
インジャ「…。」

タムソは丁重に礼をし、師匠に背を向ける。

彼女が出て行くと、インジャは怒りに任せ、大事に持っていた矢をへし折った。「王め!」

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ここで区切ります。

うーん、この最後3分くらいの不可解な流れは何なんでしょうね?

「インジャ、帰ってきたタムソにさっそく父の信念を語る」→「いいえ、違います。さようなら」→「ヽ(`Д´#)ノ ムキャー!!」
この流れがあっけなさ過ぎて、軽くずっこけました。

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