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テバク9話あらすじ&日本語訳vol.2

   

チョン・グァンリョル、チェ・ミンス出演SBSドラマ「テバク(대박)」9話、中盤です。

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大臣たちは皆勢揃いし、何も出来ずに不安を持て余していた。

#ここはどこなんだよ

大臣「一体どういうことですか?こんなことをしているうちに殿下が…」
左参賛「おい、大臣ともあろう者が闇雲にものを言うでない!」
大臣「…。」
左参賛「(右参賛に)大監、妙な成り行きになりましたな」

右参賛は首を傾げた。「刺客が狙っているのは間違いなく殿下なのに、なぜ自分の首が冷やりとするのか…」

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「実に奇妙ではないか?」領議政キム・チャンチプも疑問を唱える。

#なんで場所変わってるんだ?と思ったら、さっきのは少論派の人たちで、こっちは老論派の人たち。

チャンチプ「世子邸下はのんびりしておられるばかりで、延礽君様が宿衛隊長になり殿下を守るとは」
大臣「大監、どうお考えですか?」

「…。」チャンチプはそれには答えず、頭の中で考えを巡らせた。「殿下の御心は延礽君に向かっているということか…?」

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テギルは見取り図を頼りに、開陽門の近くへ移動した。
そこには見張りの軍官たちが行き来しているものの、特に変わった様子はない。

テギル「変だな。ここに間違いないんだけど」

そこへ、反対側の角を曲がってきた軍官たちが、門の様子を窺っているテギルに気づいた。「何者だ!」
「ちっ」テギルは即座に逃げ出した。

人気のない通りをあちらこちらへ走り、暗い脇道に入ると、彼はちょうど目の前にあった蔵に入る。
そこには…
先客がいた。

タムソだ。「…ペク・テギル?!」
テギルは咄嗟に彼女の口を手で押さえた。「!」
外を追手の軍官たちが通りかかったのだ。

足音が遠ざかると、テギルはハッとして手を離した。「ここで何してるんだ?」

タムソ「…説明してる時間はないわ。ごめん」

行こうとした彼女の腕を、テギルが掴む。

タムソ「!」
テギル「…。」

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#なぜかここで見つめ合い、回想に浸る二人…。

タムソ「師匠を殺したいと言ってたわね。その気持ち、私もわかる。私にもいるから。殺したいほど憎い人が」
テギル「!」
タムソ「二度とない機会なの。だから、見逃して」
テギル「できないって言ったら?」
タムソ「なぜ?もうあんたの嫁になる人でもないのに」

テギルは力なく彼女の腕から手を離した。
タムソが出て行くのを為すすべなく見送ると、彼は混乱した頭を急いで整理する。「師匠…!」

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軍官姿で昼間のうちに宮中に潜入していたキム・チェゴンは、夜が更けるのを待って、忍び服に着替えた。

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見張りが通りすぎたばかりの宮廷の塀にさっと近づくと、タムソはよじ登ろうと腰をかがめた。
そのとき…「王様か?」テギルの声に、彼女は驚いて振り返る。「!」

テギル「お前が殺そうとしてるのは」
タムソ「…だったら?」
テギル「なら一緒に行こう」
タムソ「あんたには関係ないわ」
テギル「俺は俺で探さなきゃならない人がいる。この塀を超えて一緒に行こう」

彼は踏み台になり、タムソに塀を超えさせる。
と、そこへ戻ってきた見張りが彼を見つけた。「おい!」

テギルを追いかける見張りの声を塀越しにやり過ごし、師匠の言葉を反芻した。

インジャ(声)「奴は間違いなく開陽門の方で騒ぎを起こし、官軍たちの視線を引くであろう。ゆえにタムソ、お前は興化門に通じる道を行きなさい」

#何でこんなことまでわかるのかねー ふしぎだねー

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またしても追手をうまく逃れたテギルは、元の開陽門へ戻ってきた。
門から少し離れたところで、一気に塀をよじ登る。
案の定、門の前にいた軍官たちが彼を見つけた。「侵入者だ!」
ここは急いで中へ飛び降りるのみだ!

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延礽君は単独で宮中の見回りを続けていた。
藝文館の前を守っていたのは、たった二人だ。

延礽君「藝文館の警備はなぜこう手薄なのだ?」

「え?」二人の軍官は顔を見合わせる。

延礽君「まさかそなたたち二人だけか?」
軍官「はい」

「!」急いで周辺を確かめに走った延礽君が見たのは、見張りの者が一人もなく、がらんとしている空間だ。

延礽君(心の声)「軍官たちはみな揃って開陽門へ殺到している。そのため宮中の西側はがら空きだ。開陽門はただの囮だな。結局、奴の通り道は…」

延礽君は再び、宮廷内を見て回るタムソの様子を思い出す。
彼は迷わず駈け出した。

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宮中の道を足早に進んでいたタムソは、誰かの声でハッと立ち止まった。「心から…」

タムソ「!!!」

脇の建物の前に立っていたのは…延礽君だ。

#いくらなんでも頼りなさすぎる…。見つかりすぎやん。

延礽君「何度も願った。タムソ、お前でなければいいと」
タムソ「…。」

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「主君」疑問を拭いきれず、ムミョンはインジャに尋ねた。

ムミョン「このような状況で、敢えてタムソを死地へ送ってまで得ようとしているのは、一体何ですか」
インジャ「信念だ」

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「揺れている」王に会ったその日、タムソは言った。
今まで真実だと信じていたものが、今日突然崩れてしまったのだ。

インジャ「それで、父親を殺したのは王ではなく私かもしれないと、そう思っているのか?」

タムソは大粒の涙を流し、唇をぎゅっと噛み締めた。

~~~~

インジャ「ずっと守ってきた信念が崩れれば、いくら大業を成し遂げたとしても心に穴が残るだけだ」
ムミョン「…。」
インジャ「見守ろう。タムソが今夜、揺らいでいた信念を立て直し、王の心臓を突き刺すことができるかどうか」

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城内を巡回していたある軍官が、ふと小さな門が開いているのに気づいた。「?」
隊列から外れ、そっと門の中へ入ってみた、そのとき…!
突然気配もなく近づいた誰かが、彼の口を塞いだ。

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しばらくして、その門から出て来たのは…
軍服姿のテギルではないか!

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テギル「皆、王様を殺しに行くって言うし、そんなら一度王様にでも会いに行くか」

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「本当に引くつもりはないのか」静かに問う延礽君に、タムソは答えの代わりに刀を突きつけた。

延礽君「…。」
タムソ「私を殺せないなら、放っておいてください」
延礽君「…。」
タムソ「…お願いです」

一度外した覆面を付け直すと、タムソは駈け出した。

延礽君「…。」

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宮中を走るタムソの前に、再び延礽君が現れ、彼女を剣で阻んだ。

延礽君「まだ遅くはない。本当に引けないのか」
タムソ「死ぬ覚悟は出来ていますか」
延礽君「!」

その瞬間、二人は激しく剣をぶつけあう。

延礽君「本当に死にたいのか!」

タムソの剣の刃先が延礽君の服の袖を引き裂いたその時!向こうから軍官たちの声が聴こえる。「向こうだ!」「延礽君様!」
彼女は再び駈け出した。

延礽君「…。」

#「本当に引けないのか」→彼女走り去る→「…。」→繰り返し

「延礽君様、ご無事ですか」軍官たちが駆けつける。
延礽君は黙って頷いた。

軍官「奴は?どこへ消えたのですか」

「向こうだ」延礽君は自分の前方を指す。
軍官たちがそちらへ走ると、延礽君は別の方向をそっと振り返った。「…。」

#揺れるのはわからんでもないけど、そこがぶれちゃうと元も子もないよ…。

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闇に紛れ、人知れず見張りを倒し、難なく宮廷の中を進んだキム・チェゴンは、とうとう粛宗の住む大殿へ侵入した。
「刺客だ!」一本道の廊下に立ち並ぶ軍官たちをあっという間にかわし、彼は奥へと辿り着く。

チェゴン「…。」

#師匠、誰も殺してないね

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扉が開くと、サウンとサモが刀を抜いた。

粛宗「…。」
チェゴン「…。」

二人の視線が静かにぶつかる。
と、一斉に斬りかかったサウンとサモの腹を拳で突き、瞬く間に二人まとめて倒すと、チェゴンは満を持してゆっくりと刀を抜いた。

チェゴンが粛宗に刀を突き立てようとしたその瞬間!
突然現れた延礽君の剣がそれを阻む。

延礽君「実に天を恐れぬ者よ」

「…。」チェゴンは延礽君の手に握られている四寅剣にチラリと視線を落とした。

チェゴン「果たしてその剣の主人となる資格があるかどうか、試してみるか」

後ろで見守る粛宗が、小さく笑みを浮かべた。
と、再び剣をぶつけ合うや否や、延礽君はあっという間に圧えられ、首に刀を突きつけられる。

延礽君「…。」
チェゴン「退け」
延礽君「引き下がるつもりなどない!」

チェゴンはゆっくり剣を下ろし、延礽君の脇を通りすぎようとした。

延礽君「殺気がないな」
チェゴン「!」
延礽君「だが、(足元を剣で制し)あともう一歩近づけば、死ぬことになろうぞ」

部屋の周囲で弓を構える軍官たちの影が浮かび上がる。

チェゴン「弓ごときで私を阻めると思っているのか」
延礽君「一歩近づいてみろ。そうすればわかるであろう」

チェゴンがゆっくりと歩を進める。
延礽君が剣を振り上げたその瞬間…
「やめろ!」いきなり反対側から踊り込んできたのは… テギルだ!

延礽君「!!!」

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#「お、今度は誰だ?」と、見物中の粛宗が少し疑問顔なのが楽しい。

延礽君「なぜお前が…!」
テギル「剣を捨てろ」
延礽君「なぜお前がここにいる!」
テギル「弟子だ。この人の」
延礽君「…!」
チェゴン「(テギルに)何してる」
テギル「師匠を助けに来たんじゃないか」

睨み合う三人の姿に、粛宗は穏やかな微笑みを浮かべる。
と、チェゴンは一度抜いた刀を納め、覆面を取ると、その場にひざまずいた。「安寧でいらっしゃいましたか、殿下」
粛宗がゆっくりと身を乗り出した。「久しぶりだな、キム・チェゴン」

「???」「???」血気盛んな若者二人は、拍子抜けしたように剣を下ろした。

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「刺客などいない」唐突にインジャが言う。

インジャ「いるとすれば、それは王の企みだ」
ムミョン「一体何をおっしゃっているのですか」
インジャ「ふふふ、日時を指定して宣戦布告などと… そんな愚かな刺客がどこにいる?」

インジャは手元にあった紙を投げて寄越す。
それは、キム・チェゴンの手配書であった。

ムミョン「ならば、全て王の仕組んだことなのですか?一体何のために?」
インジャ「理由ならたくさんある。宮中の警戒態勢を点検するためかもしれぬし、延礽君の能力を試すためかもしれぬ」

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「全ては殿下のお命じになったことです」チェゴンが言った。

#『ドッキリ大成功!』のプラカード持って、誰か出て来てほしい

チェゴン「非礼をお許しくださいませ」

「…。」延礽君はまるで感情を放棄したかのように、宙を見つめる。

粛宗「どうであった?」
チェゴン「この1ヶ月、10度以上塀を超えましたが、たったの一度も見つかりませんでした。四大門は警備が物々しく侵入に苦労しましたが、敬徳宮を見張っている門番たちは気が緩んでいます。世子の護衛もやはり役目を果たしてはおりません。宮廷に侵入してから崇政殿(正殿=王と大臣が集まって会議をしている場所)に達するまで一刻も掛かりませんでしたので、尹福殿(寝殿)と崇政殿の警備を倍に増やし、内禁衛を含む内三廳の軍紀を正すべきです」

「ふむ」粛宗はじっと耳を傾け、頷いた。

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ここで区切ります。

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