韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

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テバク8話あらすじ&日本語訳vol.3

      2016/04/27

チャン・グンソク、ヨ・ジング出演「テバク」8話の終盤です。

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「兄上!」粛宗と共にいた延齢君(※䄙嬪朴氏の子)が下りてきた。「お元気でいらっしゃいますか」
「えぇ」延礽君もニッコリとほほ笑み、頭を下げる。

「誰だ?」階上で粛宗が寛いだ様子で言う。

タムソ「キム・ソユルと申します」

「美しい名前だ」粛宗はにこやかに目を細めた。

粛宗「ところで、顔に見覚えがある」
タムソ「?!」
粛宗「余の可愛がっていた部下にイスという名の武官がいた。そやつによく似ておる」
タムソ「!」
粛宗「そういえば、そなたくらいの娘がいると聞いたが」
タムソ「!!」
粛宗「名前を…タムソと言ったような」
タムソ「!!!」

096

サウンとサモがキラリと目を光らせると、刀をしっかり握り直した。

タムソ(心の声))「5歩…。たった5歩のところに王が… あれほど殺したいと望んだ者がいる」

ハッと顔を上げると、王はいつの間にか彼女の目の前にいた。「!」
慌てて顔を伏せると、タムソは淑嬪の言葉を思い出す。息も出来なくなるはずだという、あの言葉を。

「なぜそう居心地が悪そうな顔をしている?」粛宗はあくまでも穏やかだ。

タムソ「恐れいります、殿下」
粛宗「手を出してみなさい」

恐る恐る出したタムソの手を、粛宗は優しく取る。
そこから何かを感じ取っているかのようにしばらく手を握ると、彼は軽やかに笑った。

タムソ「!」

「お似合いの二人だ」粛宗は延礽君を振り返る。「実に似合っておる」
そういってまた笑うと、ほんの一瞬タムソを鋭い目で捉え、背を向けた。

粛宗「フォン(=延礽君)、我々は散歩に出掛けよう」

#凄いわ、ホントに。ダラダラ訳してたのが一気に目が覚めた。一人で全部持っていくね、この怪物(笑

お付きの一団をぞろぞろと引き連れて粛宗が離れていくと、タムソはようやく大きく息をついた。
チマを握る手に、ひとりでにぎゅっと力が入る。

延礽君「将軍キム・イスの娘だったのか」
タムソ「なぜそんな憶測を」
延礽君「まさか父上がご存じないとでも思ったのか?キム将軍の名を挙げたのが偶然だと思っているわけではあるまい」
タムソ「それで?何か変わったのですか?」
延礽君「父上がお前の父親を殺したと思っているのなら、間違いだ」
タムソ「根拠でもおありなのですか」
延礽君「父上がキム将軍をお思いになるあの眼差し。お前も見たであろう」
タムソ「…。」
延礽君「誤解だ。イ・インジャの嘘に騙されているのだ」
タムソ「いいえ。誤解であるはずも…嘘であるはずもありません。決してそうあってはならないのです」

「ではこれで」タムソは硬い表情で頭を下げ、くるりと背を向けた。

延礽君「…。」

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「会ったのか」そうインジャに尋ねられ、タムソはまだ動揺を鎮められずに答えた。「はい」

インジャ「顔を見てどうだった?」

じっと下を向いたまま、タムソは延礽君の言葉を反芻した。インジャに騙されているのだと…。

タムソ「揺れています」
インジャ「?」

「私…」顔を上げたタムソの目には、涙が滲んでいる。「揺れているのです、師匠」

タムソ「真実だと信じていたことが真実ではなくなり、自分と無関係だと思っていたことがそうではなくなったのです」
インジャ「…。」
タムソ「待っているのに疲れました。お許しをください、師匠。このまま潰れてしまう前に!…刀を抜きたいのです」

黙って話に耳を傾けていたインジャが、ようやく口を開く。「出来るのか?一人で」
タムソはゆっくりと頷いた。

インジャ「ならば、したいようにしなさい」
タムソ「本心でいらっしゃいますか」
インジャ「同じことを二度は言わぬ」

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テギルは黙々と修行を続けていた。

【闘牋の札を握ったなら、手中のたった1枚に全てを掛ける。
刀を握ったなら、その刀と運命を共にする。
結局、信じられるのは、今お前が握っている1枚の札と、1本の刀。たったそれだけだ。
武芸であれ闘牋であれ、極端を言えばそう違いはないと気づくだろう】

097

【今後はこの三つを肝に銘じろ。
一つ目。刃が体をかすめ、血が出始めると、生への欲望が呼吸を乱してしまう。
呼吸が乱れれば、その瞬間相手の刃がお前の体を貫くだろう。
だが、”生則必死”だ。勝ちたい、生きたいという欲望から自由になれ。
そのとき、初めて聴こえるだろう。相手の刀の音が。相手の心臓の音が】

【二つ目。視線。目にお前の生死が掛かっている。視線を読め】

師匠が自分に向けて放った矢を、テギルはすれすれで避けた。

テギル「一つ目が呼吸、二つ目が視線、それなら三つ目は?」
チェゴン「肝っ玉だ」
テギル「肝っ玉?」
チェゴン「心配するな。棒きれ1本で虎に跳びかかったんだから、肝っ玉じゃお前が朝鮮一だ」
テギル「師匠、ってことは、修行は全部終わりか?」

「言ったろ!」チェゴンが一喝する。「花びらを斬るか、葉銭を貫くか、俺に勝ったら下山だとな!」

テギル「…。」
チェゴン「無駄口叩いてないで、久しぶりに気晴らしに行くぞ」

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町に下りると、チェゴンは景気よく食料を買い占めた。

テギル「これ全部買うのか」
チェゴン「心配するな!俺が一人で全部食う」
テギル「…俺に持たせるくせに」

買物の荷物はあっという間に背中いっぱいに積み上がる。
よろよろと通りを歩いているうちに、テギルはふと立ち止まった。「?」
人相書きが目に留まったのだ。

それは…
どう見ても師匠ではないか!

テギル「!!!」

「早く来い」と言われ、テギルは剥がした人相書きを慌てて丸め、懐に突っ込んだ。

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山小屋に帰ってから、静かに刀の手入れをする師匠のそばで、テギルは悶々としていた。

チェゴン「言いたいことがあるなら言ってみろ」

テギルは素直に懐から人相書きを出し、広げて見せる。

チェゴン「…。」
テギル「確かに変だ。師匠ほどの達人がこんな田舎の片隅に隠れ住んでるなんて」
チェゴン「…。」
テギル「一体、師匠の正体は何だ?」

チェゴンは懐に手を入れると、1枚の号牌(※身分証)を出した。

『金體建 訓練都監 軍校』とある。
人相書きの名前と一致していた。

チェゴン「一時は俺も武官だった。我が国のために命を捧げると誓った…。だが」

~~~~

かつて軍校の訓練官だった頃、指導した武官の中にファン・ジンギがいた。

試験結果の発表の日のことだ。

チェゴン「ジンギ、お前は他の者より優秀だから、いい知らせがあるはずだ」
ジンギ「ありがとうございます!」

高官が現れ、次々と訓練生たちの名前が呼ばれる。
が、最後までジンギの名前が呼ばれることはなかった。

チェゴンは思わず高官に声を掛ける。「令鑑、一人抜けているようですが」

高官「抜けていると?」
チェゴン「ファン・ジンギという名前はありませんか?」

高官はチラリとジンギを見る。「後ろ盾一つない奴ではないか」
「何の役にも立たん」高官はさっさと部屋を出て行った。

~~~~

「繰り返される不正腐敗に、とことんまで腐りきった朝廷に、到底宮廷に留まっていることなどできなかった」師匠は静かに語る。

#↑腐りきった朝廷…の辺り、もう少し単語が何かあるんだけど、はっきり分からず。

テギル「それで逆賊になったのか?」
チェゴン「王を殺すつもりだ」
テギル「!」

#ええーっ そんなボヤッとした理由でーっ

チェゴン「お前にも事情があるように、俺にも事情がある。だから止めようなんて思うんな」

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何者かが宮中に撒いた怪文書に、朝廷は揺れていた。

『聞け。そなたたちの仕える王は死んで然るべき者だ。それ故、我自らそやつの首を貰いに行く。清明の日の子時。阻めるものなら阻んでみろ』

会議を取り仕切るのは、粛宗ではなく、代理聴政をおこなっている世子だ。

世子「すでにひと月余り前から刺客について捜査が進んでいるが、宮中のいたるところに刺客の侵入形跡が発見されている」
延礽君「邸下、清明の日と言えば今日ではありませんか!」
世子「そうだ。状況が急を要するゆえ…」

そこへ…「何をそう心配しておる」当の粛宗が姿を現した。

粛宗「日時まで親切に知らせてくれているのに、なぜそう頼りないのだ。兵判」
兵判「はい、殿下」
粛宗「内禁衛、義禁府、捕盗庁。そこまで自信がないのか」

揃って俯いている面々を見渡し、粛宗はけしからんとばかりに舌打ちをする。「情けない顔をしおって」

世子「殿下、私が五軍営と指揮官たちをすべて集め、不始末のないようにいたします」

「いや」粛宗の視線は反対側の延礽君へ移る。「その必要はない」

世子「!」

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「いけません!」粛宗の執務室まで出向き、延礽君はひれ伏した。

延礽君「なぜそのように重大な任務を私にお任せになるのですか!」
粛宗「余の刀になると言ったのはお前であろう」
延礽君「!」

確かにそうだ。
王になりたいかと問われた時、彼は言った。
民から搾取する汚れた官吏を斬り、王に反旗を揚げる逆賊を断罪し、王の前に立って道を開けると。

延礽君「ですが父上!!!」

粛宗が合図をすると、サウンが大きな盆を抱えて進み出た。
そこに乗っていたのは…

粛宗「四寅剣だ」
延礽君「父上、私には重すぎます」
粛宗「その剣を握って余を守る自信がないなら、お前は結局何一つ守れぬだろう」

「自分の自信さえ」粛宗が強調する。

延礽君「…。」

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真っ黒な忍び服に着替え、タムソは弓を手にした。

099

【お父さん…】

インジャ「準備はできたのか」

タムソは黙って頷いた。

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延礽君の頭の中を、父の言葉がめぐっていた。「殻を脱ぎ捨てるのだ」

粛宗(心の声)「精一杯、刀を奮ってみろ!」

父から受け継いだ四寅剣を… 彼は抜いた。

100

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チェゴンもまた、刀を手に取る。

テギル「阻むと言ったら?」
チェゴン「…。」
テギル「俺が阻むと言ったらどうする?」
チェゴン「死ぬだろう。お前か俺、どちらか一人が」

二人の視線がぶつかった。

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ここでエンディングです。
何だかあちこち線が増えましたねぇ。
今度はチェゴンと延礽君も敵として線で結ばれるわけですか?

テギルもインジャと敵。
延礽君もなぜかインジャと敵。
だからタムソとも敵。
チェゴンはテギルのお師匠。
お師匠を倒すためにインジャが仲間にしたのがジンス。
ジンスとチェゴンは悪縁はあるけど、不満の先はどちらも王や朝廷。

そういえば、タムソの父、キム・イスももともとは粛宗を恨んでいて、復讐のために親しいふりをしてたんでしたね。

ややこしいったらありゃしない!
これを綺麗に図解した人は天才!

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