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テバク6話あらすじ&日本語訳vol.1

   

チャン・グンソク、ヨ・ジング出演SBSドラマ「テバク(대박)」6話です。

張り切って行きましょう~♪

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しきりに頬を叩かれ、テギルはうっすらと目を開けた。
「気がついたかい?」顔を覗き込んでいるのは…

ホンメではないか。

ホンメ「あんたを探すのに丸一日掛かったよ」
テギル「…。」
ホンメ「いつの間にこんなところまで来たんだい?」

彼はずぶ濡れのまま川岸に打ち上げられていた。

テギル「誰…」
ホンメ「誰って?あんたとやり合った歴史が九万里もあるってのに」
テギル「…。」
ホンメ「目が変だね。記憶を失くしちまったのかい?」

テギルはそれっきり再び意識を失った。

ホンメ「本当に記憶を失くしたんなら、話は別だ」

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ホンメはテギルをどこかへ連れ込んだ。
「こいつぁ誰だ?」物騒な男が言う。

【そいつは人を取って食う餓鬼だ。生き地獄を見るよ】

彼らの視線の先にいるのは、意識のないまま足元に転がっているテギルだった。

男「誰だって訊いてんだ」
ホンメ「奴婢だよ。逃げ出したのをあたしが捕まえたのさ。どうだい?10両で譲ってやるけど」

そこの主らしき男が足先でテギルを転がし、品定めする。
顔を覗き込むと、首を横に振った。「5両」

ホンメ「5両?!塩で商いを始めてからとんでもなくケチになったね」
男「5両やるって言ってるうちに受け取れ。嫌なら連れて帰るんだ」
ホンメ「あたしがいくら海千山千でも、餓鬼兄さんには勝てっこないね。5両でいいよ」
男「…。」
ホンメ「だけど、一つ条件がある」

ホンメの条件はこうだ。
自分が迎えに来るまで、この男には漢陽の土地を踏ませるな。
目が石ころになるまで塩浜でこき使え、と。

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一体こいつは何者なのか…。
テギルを預かった塩商の男は、彼を医者に診せた。
脈を診ているうちに、テギルはうっすらと意識を取り戻す。

医者「(指を2本出し)何本だ?」

テギルは力なくむせると、口から葉銭をころりと吐き出した。

医師「おお!こいつをお前の治療費に貰っておこう」

医師が拾い上げた葉銭を、隣にやって来た誰かがさっと掠め取る。
若い娘が茶目っ気たっぷりに微笑んだ。

男「両手両足、ちゃんと治しておけ。そのうち役に立つだろう」

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再びまどろみから覚めたとき、テギルを覗き込んでいたのはさっきの若い娘だ。

娘「あんた、誰?」
テギル「…。」

娘は用意してきた粥を差し出し、興味津々で微笑んだ。

「あっ…」起きようとしても手足に全く力が入らない。
テギルは目だけ動かして辺りを窺った。「ここは…どこ?」

娘「みんながあんたのこと役立たずのクズって言ってるけど、名前もわからないの?」
テギル「名前?」
娘「本当に記憶を失くしちゃったんだね」
テギル「…。」
娘「とにかく歓迎するよ。私はソリム。ケ・ソリム」

「ソリムのやつどこ行った?!」外で声が聴こえると、ソリムは慌てて立ち上がった。「またね」

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陽が沈み、再び昇る頃には、テギルは持ち前の回復力でずいぶん手足の力を取り戻していた。
何とか体を起こし、杖をついて外へ出る。
そこでは、大勢の奴婢たちが黙々と働いていた。

テギル「…。」

そこへ黙って近づいてきたのはソリムだ。
彼女は手に持った笊からおにぎりを一つ、テギルに差し出した。

テギルがおにぎりを受け取ると、嬉しそうにニコッと笑い、目をそらす。「ふふっ、男前」

ソリム「あれを見て。あの人がこの塩商の主人なんだけど、別名餓鬼って言うの」

そこには昨日テギルを5両で買い取った男の姿が見えた。

ソリム「丈夫な人でも再起不能にしちゃう人間だから、特に気をつけて」

餓鬼と言われたその男は、庭に降りてくると、まっすぐテギルのところへやって来る。
彼はいきなりテギルの腕を小さく捻り、具合を確かめた。

テギル「あっ!」
餓鬼「もうじき使えるな」

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テギルが目にする塩田で働く人々の姿は、それは悲惨なものだった。

【ここにいる人たちは、みんな二束三文で売られて来て、ひたすら働かされるの。
けど、いくら頑張って働いても、その二束三文を返せずに、みんな死んじゃうのよ】

063

「あんたはいくら?」ソリムがやって来て尋ねる。

テギル「?」
ソリム「私は20両で売られて来たんだけど、ここで2年働いてもまだ半分も返せてないの」
テギル「…。」
ソリム「あれ、見えるでしょ」

向こうで、餓鬼が値段交渉をしているのが見える。

ソリム「死ぬほど働いて元気がなくなったら、またああやって売られていくのよ」
テギル「…。」
ソリム「だけど、あれはまだマシ。大半はここで死んじゃうの。炎天下で死んだり、鞭で打たれて死んだり、そうでもなきゃ飢えて死ぬ」

目の前で老人が棒で打たれているのが見える。
息子らしい若者が覆いかぶさって庇おうとしていた。
咄嗟に助けに行こうとしたテギルを、ソリムが引き留める。「…行っても無駄よ」

そのとき…

「ソリムの言うとおりだ」いつの間にかやってきた餓鬼が言った。
彼はテギルをチラリと見ると、テギルがもたれていた杖を蹴り落とす。

テギル「あっ!」
餓鬼「(ニヤリ)若造、ついて来い」

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拇印を無理やり押されそうになったところを、テギルは懸命に抵抗した。

餓鬼「何だ?お前」
テギル「ここへ俺を連れてきたのは誰だ?」
餓鬼「知ってどうする?」
テギル「名前は?俺の名前は?!」
餓鬼「お前の名前はクズで、主人は俺だ」

「見ろ」餓鬼は手に持った書を掲げる。「お前は俺に45両借りがある」

そこには『白大吉(=ペク・テギル)奴婢銘文』とあった。

【ペク・テギル…?俺の名前か?】

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#売り手は「紅梅(ホンメ)」と書いてあるね。それと、”餓鬼”ってのはニックネームなのに、バッチリ書類に書いてあるよ(笑)

餓鬼「全部返すまで、死んでもここを出られないぞ。いいな?」
テギル「嫌だと言ったら?」

餓鬼がヒヒヒと不敵な笑い声を上げる。

餓鬼「こいつ、黙って聞いていれば… 舐めてるのか?」

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餓鬼の怒りを買い、テギルはさっそく皆の前で傷めつけられた。
蓆に巻かれ、散々棒で叩かれたところへ、餓鬼がやって来る。
テギルの腕を地面に引っ張りだすと、手下に言った。「踏め」

テギルの悲鳴が一層響き渡る。
彼はそのまま奴婢銘文に拇印を押されることとなった。

餓鬼「偉そうに睨みやがって。おい、1文でも早く返したかったら、さっさと起きて働け」

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彼らの働き場所は塩田だけではない。
テギルはさっそく山で木こりをさせられていた。
腹の刺し傷が開き、真っ赤に血が滲む。
彼は身をかがめ、痛みに呻き声を上げた。

男「おいクズ!さぼって何やってる!」

テギルは黙って斧を手に取り、再び木に向かった。

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つかの間の休憩に、おにぎりが配られた。

テギルの目は、一家三人で売られてきた奴婢たちに向かう。
「父さん、これもどうぞ」息子がたった1つの自分のおにぎりを年老いた父に差し出すのが見えた。
老父が断ると、「お爺さん、そう言ってないでどうぞ」今度はその隣で孫娘が自分のおにぎりを差し出す。

062

テギル「…。」

全く人間扱いされない彼らは、温かい血が通い、情に溢れた紛れもない人間だった。

ソリムがテギルの隣に腰を下ろすと、彼にもおにぎりを差し出した。

ヘリム「無駄だよ」
テギル「…?」
ヘリム「死んだってここから抜け出せない」

「?」テギルの視線は、ヘリムが首から垂らしている紐に向かう。

ヘリム「何?あんた覚えてないの?」

紐の先にぶら下がっていたのは、テギルの命を救った…あの1両だ。

ヘリム「あんたがくれたんだよ」
テギル「え?俺が何で?」
ヘリム「もう!他人じゃあるまいし」
テギル「(絶句)」

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空に不気味な満月が上がる。

「殺せ」皆の前に一人の男が引っ張りだされた。
脱走しようとしたと言うのだ。

餓鬼「お前たちもしっかり見てろよ。逃げようとして捕まったら、そこで終わりだ。何してる?そいつの首をはねて、豚のエサに入れちまえ」

「はい」手下が刀を抜いた。

「息子を助けてください!」後ろで老人が取り乱している。
そうだ。今、殺されようとしているのは、老父におにぎりを分け与えようとした、あの優しい息子だった。

助けに入ろうとしたテギルの腕を、ヘリムが捕まえる。

テギル「離せ!」

振り下ろされた刀は男の首を切り裂き、彼はそのまま前へ倒れこんだ。
「!!!」たまらず飛び出したテギルに、処刑人が刀を突きつけた。

餓鬼「何だ?その目は。お前も死にたいか?」
テギル「…。」
餓鬼「クズは今日から飯ヌキだ」

全ては生きのびるため。
テギルは懸命に怒りを押さえ込めた。

067

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延礽君は母を訪ねていた。

淑嬪「忙しいはずなのに、何用です?」
延礽君「月香閣の行首はどんな用件で…?」

延礽君の目は、母のそばに置いてある封筒に向かった。
母が慌てて隠す前に、彼はそれを拾い上げる。

「癸酉年10月13日」延礽君は中身を読み上げ、母にそれを差し出した。「誰の生年月日です?」

淑嬪「あなたが気にするほどのことではありません」
延礽君「…。」

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いつものように妓房を訪れて尚、延礽君は考えに耽った。

【癸酉年10月13日というと、私が生まれる前に死んだという兄上の生年月日だ。
それを母上がなぜ…?】

相手をしてくれない延礽君に、妓生たちは不満顔だ。

妓生「もう!延礽君様はどうしてこうご機嫌斜めなのかしら」
延礽君「私にも考え事がある。静かに呑みたいのだ」
妓生「考え事?延礽君様が?」

小さな笑い声が妓生たちから漏れる。

妓生「天下に二人といない遊び人が考え事をなさるなんて。道端の犬ころまで笑いそうだわ」

そのときだ。
向こうの通路を、高官たちが案内されるのが見えた。
と、その途端、「よぉし!!!」延礽君は腕まくりをし、わざと声高に叫ぶ。「今日も楽しく遊ぶぞ!」

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「おっしゃいなさい」淑嬪は静かに言った。

淑嬪「どうしました?この母に言えないことでも?」
延礽君「母上。死んだ兄上の四柱をお調べになった理由は何ですか」

「!」一瞬戸惑った表情を浮かべた淑嬪は、すぐに動揺を鎮めた。

淑嬪「死んだ子がもし生きていたら、今頃どんな人生を歩んでいるだろう…。それが気になって調べただけ。他に理由などありましょうか」
延礽君「…。」
淑嬪「何です?まだ気になることがあるのですか?」

「いいえ」穏やかな母を前に、延礽君はそう短く答えた。

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母の住処を出て来た延礽君の前に現れたのは、粛宗の側近、サモだ。

サモ「延礽君様」
延礽君「?」

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延礽君は薄暗い父の住処へと足を踏み入れた。

#どんどん描写が化け物みたいになっていくねぇ、粛宗は。意図がわからんよ。

延礽君「お呼びですか、父上」
粛宗「王になりたいか」
延礽君「!」

延礽君はその場に深くひれ伏した。「滅相もございません!!!」

粛宗「明晰で優れたお前が、一体なぜ放蕩者のように生きるのか」
延礽君「…。」
粛宗「母親に言われたのであろう。政事を遠ざけ、酒と女を側に置けと。そうすれば猟犬のような大臣たちの目を避け、玉座を手に出来ると。違うか?」
延礽君「そうではございません、父上!私はただいつまでも父上のお側で…」

手に持っていた大きな器をドンと置き、粛宗は息子の弁明を遮った。

延礽君「!」
粛宗「たわ言はやめて、余が訊いたことにだけ答えるのだ。余が玉座を譲ったなら、お前はそこに座って王を務める気はあるのか」
延礽君「いけません、父上!世子がいるのに、私がどうして…」
粛宗「なぜにそう飲み込みが悪い?世子だからといって、必ず王になるわけではなかろう」
延礽君「!!!」
粛宗「余は今、両手両足、自尊心すべて収め、お前に譲位しようかと言っておるのだ」

粛宗は片手でひょいと手招きをする。「近う寄れ」

065

二人を隔てていた御簾を超え、延礽君は父のすぐそばまで近づいた。

粛宗「世宗大王のような聖君になろうと、燕山君のような怪物になろうと、それはお前の問題だ。どうだ、やるかやらぬか…?」
延礽君「…。」

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その夜、延礽君は自室へ戻ってからも、父の言葉を何度も何度も反芻した。

【世子だからといって、必ず王になるわけではなかろう】
【両手両足、自尊心すべて収め、お前に譲位しようかと言っておるのだ】

066

延礽君「…。」

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ここで区切ります。

前回ぶつ切りで不自然だって書いたけど、6話に入って拍車がかかってますね。
流れが繋がらないから心情が読めない部分もあって、せっかくの演技が勿体ない…。

ただ、こんなドロドロのズタボロでも大吉っあんは大変美しうございましたm(_ _)m

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