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テバク5話あらすじ&日本語訳vol.2

   

チョン・グァンリョル、チェ・ミンス出演SBSドラマ「テバク(대박)」5話、中盤です。

頑張る~♪

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「私の目をまっすぐご覧なさい」息子の延礽君を前に、淑嬪崔氏は憤りを隠せなかった。

淑嬪「司憲府将領などと!母の話を聞いていなかったのですか」
延礽君「そのようなわけがございましょうか。政事の表舞台に出るな、挨拶の他はいかなる言葉も慎め。昼も夜も酒と女を携え、後にも先にもない放蕩者になれと」
淑嬪「…。」
延礽君「わかっています。耳がすり減るほど聞きました。そうなろうと数百回、数千回努力したのです!」

「それなのに」延礽君の目に涙が滲む。「何が変わったのですか」

延礽君「私は何を得たのですか!」
淑嬪「…。」
延礽君「これまで母上のおっしゃる通り放蕩者として生きてきて… 私は何を得たというのですか!」
淑嬪「延礽君、それが世継ぎとなり得る唯一の方法だと…」
延礽君「いいえ!」
淑嬪「!」
延礽君「もう子どもではありません。大人なのです」
淑嬪「…。」
延礽君「進むべき道は自分で探します」

054

「…。」淑嬪にそれ以上言えることはなく、息子が立ち去るのを見つめ、涙を浮かべることしか出来なかった。

「淑嬪様」延礽君と入れ替わりでやって来たファジンの顔色は冴えなかった。

淑嬪「?」

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淑嬪が訪れたのは、医院だ。
「昨夜、延礽君が患者を一人連れてきたと聞いたが」彼女にそう訊かれ、医師は困って言いよどむ。「それが…」

医師に案内され、淑嬪が中へ入ったときには、寝台の上はもぬけの殻だった。

医師「はて?間違いなくさっきまでいたんですが…」

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外の気配に気づいて起き上がったテギルは、隣の部屋の開いた扉の隙間から、誰か高貴な女性が去っていくのを目にした。

テギル「…?」

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テギルは弱った体を奮い立たせて丘を登っていた。
父の遺体を丘に埋めたと、昨夜インジャにそう聞かされたのだ。

丘を上がり切ると、少し開けた場所に唐突に墓が現れる。「父ちゃん!」

テギル「父ちゃん 父ちゃん、来たぞ。父ちゃんの息子、ケトンイだ!父ちゃんの息子、ケトンイが来たぞ!」

あれほど嫌だった名を名乗り、テギルは墓に抱きついて泣き崩れた。「父ちゃん!!!」

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ひとしきり泣くと、テギルは父の墓を前に、静かに酒を飲んだ。「父ちゃん…覚えてるか?」

テギル「父ちゃんと俺と爺ちゃんと、鶏を連れて国中まわってた頃…」

そうつぶやき、テギルはふっと笑う。「…あの頃、本当に楽しかった」

テギル「そう思わないか?父ちゃん」

055

何も答えない父に、ただテギルの悲しみだけが募った。「…。」

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家へ帰ると、テギルは唐突に食事を用意した。

#家に帰って来るときは全部唐突だよねぇ…。耳を引っ張られて”ここが自宅だ”って言われたときも、ビックリしたもん。

トッケビ「ありゃ?何でこんなご馳走なんだ?」
テギル「食おう…」
トッケビ「待てよ。こりゃ供え物じゃないか?」
テギル「…。」
トッケビ「お前、死ぬつもりで用意したんじゃないのか」

テギルは何も答えず、飯を口に頬張る。

トッケビ「おい、お供えの飯を食いながら、そんな死にそうな目で見られたら、喉を通ると思うか?通るわけないだろ!」

「…。」テギルは匙を置き、立ち上がると、トッケビに向かって丁重に礼をした。

トッケビ「お前… 何の真似だ?」
テギル「爺ちゃん。今まで俺の面倒を見てくれて、甘えさせてくれて… ありがとう」

「けど…」彼は自分の胸を拳で叩く。「あんまり胸がじりじり痛んで、とてもこのままじゃいられない」

トッケビ「…。」
テギル「悔しくて息も出来ないくらいなんだ!…死んだって構いやしない。白面書生、あいつが死ぬか俺が死ぬか、どっちかが死ななきゃ終わらないんだ」
トッケビ「お前の好きにしろ。これまで育ててやったのに、この恩知らずめ」
テギル「知ってるじゃないか。俺はならず者だから」

テギルはいよいよ立ち上がった。

テギル「待つなよ。探しもするな。このペク・テギルがケリをつけてやる」

「テギル!!!」叫ぶトッケビの前で、扉が閉まった。

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テギルは再びインジャの屋敷に乗り込んだ。「出て来い、白面書生!」

#うーん。また来ちゃったのか。ホント行ったり来たりするよね。

家人たちが屋敷のあちらこちらからゆっくり庭へ集まってくる。

インジャ「思ったより早いようだが」

テギルは持って来た弓をインジャに向けた。
すかさずタムソとムミョンが刀を抜いたのを、インジャが制する。「下がっていなさい」

インジャ「私を殺そうと心に決めたのなら、躊躇うな」

弓をつがえるテギルの手が、小刻みに震えていた。

インジャ「機会をやろう」

「さぁ」インジャは両腕を開いて胸を張り、目を閉じて見せる。「撃て」
テギルの放った矢は、インジャから大きく逸れ、柱に突き刺さった。

インジャ「矢はそのように射るものではない」

テギルはもう1本の矢を急いで弓に宛がう。

インジャ「足を肩幅に広げて均衡を保ち、矢をつがえるときは腕の力でなく肩を引っ張る感覚。それに、額、鼻、喉、そして心臓…。必ずや一撃で終わらせる覚悟で照準を合わせねばならぬ」
テギル「黙れ!お前の教えなど要らん!」

「やぁ!」いよいよ放たれた2本目の矢は、インジャの頬の横ぎりぎりをかすめた。

インジャ「ほう。覚悟は出来たのだな」

インジャが庭へ降りて近づいてくる。
もう1本!
テギルの手がさらに震えた。

インジャ「もう一度機会をやろう。その矢で私を殺せ」

「だが」インジャが急に語気を強める。「今度はお前にも命を差し出してもらうが、それでもやるか?」

テギル「やると言ったら?」

インジャはふっと微笑むと、懐から1枚の銭を取り出し、高々と放り上げた。
落ちてきた銭を、彼は一瞬で両手のどちらかに受け取る。「よく考えて決めろ」

テギル「!」
インジャ「この選択は私の首を斬るやもしれぬし、お前の四肢を裂くやもしれぬ」

「さぁ、どちらだ」インジャは二つの拳を差し出した。

テギル「イカれ野郎!黙って死ね!」

構えた弓をインジャはすかさず奪い、首を掴んでひょいと投げ飛ばした。
テギルは地面にたたきつけられ、呻き声を上げる。

インジャ「(握った両手を出し)もう一度機会をやる」
テギル「ふざけんな!!!」

跳びかかったテギルの手首を、またしてもインジャは顔色一つ変えずに捻る上げる。

テギル「あぁっ!」
インジャ「機会はやって来た時に掴まなければ」

手首を掴まれたまま、テギルはインジャの顔に唾を吐きかける。
袖口で顔を拭うと、インジャはテギルの膝を蹴り上げた。

#まだ続くの~?|ω・`)

インジャ「私は9歳で四書三経を覚え、10歳で史記と通鑑、易経にまで到達した。お前は何をしたのだ?せいぜい賭博師の父親の元で甘ったれていたのであろう」
テギル「…。」
インジャ「15歳で武芸18技すべてを制覇し、学者たちと政治を論じ合った。お前は何をした?」
テギル「うるさいぞ。お前がどうしようと俺に何の関係がある?!死ね。お前さえ殺せばいいんだ!」

インジャが矢を鷲掴みにし、テギルの胸をドンと突き飛ばす。
テギルはまたしてもその場に倒れこんだ。

インジャ「父親の仇…。私は家門が滅びるのをこの目でしかと目にした。今までほんの一瞬、一度でさえ仇を忘れたことはない!!!」

そう叫び、インジャは握った矢をテギルの左胸に突き刺した!

インジャ「大虎になれとはっきり言ったはずだ。両足を失いたくなければ帰るがよい」

インジャが背を向けたそのとき…地面に倒れたテギルが乾いた笑い声を上げる。

インジャ「!」
テギル「どうした?俺を殺せない理由でもあるのか?」
インジャ「…。」
テギル「お前が死ぬか俺が死ぬか、どっちかだ」

「絶対な!」力を振り絞ってテギルが飛びかかると、インジャは彼の喉を鷲掴みにする。

インジャ「まだやる気か?」
テギル「お前なんかにひざまずくもんか!」

「その意気だ」インジャは再び彼を張り倒す。
足首を掴むと、思い切りぐるりと捻った。

テギル「あぁっ!!!」

#エンドレスで続きそう。このくだり(´・_・`)

インジャ「こいつを家まで送ってやれ」

タムソたちが肩を掴んで助け起こそうとしたのを、テギルは振り払った。

タムソ「…。」

彼は地面にへばりついたまま、インジャへと這う。「命を差し出す覚悟くらい数十、数百回できてる」

テギル「だから… 今日ケリをつけようっつってんだ」
インジャ「…。」
テギル「また来るからな。半身不随になろうが、歩けなくなろうが…お前の首に刀を突き立てることさえ出来るなら… 俺はまた来る。だから、殺すならいっそのこと今殺せ!」
インジャ「そうだな。お前がそう願うなら、聞いてやれないでもない」

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インジャはテギルを崖へ連れて来ると、木の幹に縄で縛り付けた。
少し距離を取ると、弓の支度を始める。「前にもこんなことがあったな」

インジャ「お前を弓で狙ったことがあった」
テギル「…。」
インジャ「ところがお前は、手裏剣が刺さっても生き延び、その強運で我が六両矢をも屈服させたのだ。赤ん坊ごときが」

インジャは弓を構えた。「興味深い。果たして今日はどうなるのか」
迷わず放ったその矢は、そこへ飛ぶのが当然であるかのように、テギルの胸にまっすぐ突き刺さった。「!!!」

インジャ「ここまでだったか。お前の強運も」

ムミョンが近づいていって、粛々と縄を切る。
テギルの脈を診てハッと驚きを浮かべると、胸の矢を引き抜いた。
血が付いていない?
慌てて胸へ手を突っ込むと、何かが手に触れた。「?」

それは…何の変哲もない1両銭だ。
矢が突き刺さり、中央に四角く穴が空いていた。「!」

ムミョン「主君、生きております」
インジャ「!」
タムソ「!」

インジャは近づいていくと、不思議そうにその1両銭を眺めた。

056

賭場で会った時、1両の大切さを語って聞かせたことを思い出し、インジャは思わず声を上げて笑った。
そのとき投げ渡した1両が、まさにテギルの命を救ったのだ。

インジャ「私が命を救ったとは」

「…。」インジャはテギルの前に身をかがめ、あらためて1両銭を見つめた。「この1両がお前の命綱だったか」
いきなりテギルの顎を鷲掴みにすると、その1両銭を無理やり口の中へ押し込み、飲み込ませる。

#いい加減意味がわからん…

ムミョン「どういたしましょうか」
インジャ「落とせ」
ムミョン「?」
タムソ「師匠!」
インジャ「はて、これほど運の強い男だから、崖から落ちても生き延びるのでは?」
タムソ「師匠、死んでしまいます!生き延びるわけがないではありませんか!」
インジャ「死んだとて、それもこやつの運命だ」

インジャが背を向けると、テギルが笑い出した。

インジャ「?」

#↑この展開もさっき見たばかりだぞ

テギル「おい、白面書生。簡単すぎやしないか?力もない、何の取り柄もない奴一人踏みにじったって、面白くも何ともないだろ」
インジャ「…。」
テギル「どうだ?俺と一勝負しないか」
インジャ「?」
テギル「あんた、賭けが好きじゃないか」

「ペク・テギルの命を賭ける」テギルは鋭い目でインジャを睨みあげた。

#命を賭けてって、ここまでもずっとそうだけどね。

インジャ「どんな賭けだ?」
テギル「満身創痍のこの体で崖から落ちれば、百発百中で死ぬだろう。もしも生き延びれば、あんたは俺の願いを一つ聞くってことにするんだ」
インジャ「言ってみろ、お前の願いとは?」
テギル「親父の墓の前で跪いて、謝罪しろ。そうすれば俺も許してやる」
インジャ「つまらぬ願い事を。良かろう、お前の賭けに乗ってやる」
テギル「…。」
インジャ「だが、その前にお前の心臓をもう一刺しするが、それでもやるか?」

「!」あまりに残忍なその言葉に、タムソが驚いて師匠を凝視した。
よろよろと立ち上がり、崖の淵へ向かおうとするテギルに、彼女は慌てて駆け寄る。「今からでも助けてくれと言って。そうすれば生きていられる!」

テギル「俺は生きて帰る。絶対にな」

ムミョンから受け取った小刀を手に、インジャがゆっくりと近づく。
彼はそれをひと思いにテギルの腹に突き刺した。

テギル「!!!」
インジャ「待っているぞ。お前が大虎となって現れるのを」

刀が引き抜かれる。
ふらふらと…それでもしっかり彼らを見据えたまま後ずさりすると、テギルは遥か崖の下へと静かに吸い込まれていった。

タムソ「!!!」

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山を駆け下り、崖の下の川へ辿り着いたタムソが見つけたのは、彼が履いていた一揃えの草鞋だけだった。
そこに彼の姿はなく、ただ何事もなかったように川が流れているだけだ。

タムソ「…。」

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ここで区切ります。

ここまで気が滅入る回もなかなかないわ…。

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