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テバク4話あらすじ&日本語訳vol.1

      2016/04/16

チャン・グンソク、ヨ・ジング出演SBSドラマ「テバク(대박)」4話です。

時間の関係で、少し簡略気味で行きますね。

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女神の出現に驚いてひっくり返ったケトンイは、思わず正気に戻ろうと頭をぶるんと振った。

娘は馬を止め、通りをのんびり歩き始める。
そこへ、ホンメの部下の男がいた。

ホンメ部下「どちらさんで?」
娘「どきなさい」
ホンメ部下「どけって言われたらどかなきゃいけないんですかい?」
娘「無礼な。今すぐ女将を呼びなさい」
ホンメ部下「女将?高貴なお宅のお嬢さん、頭でもおかしいんですかい?」

ホンメの部下は、彼女が頭にかぶっている黒いヴェールをからかうように覗いた。

ホンメ部下「お嬢さん、優しく言ってるうちに帰りなさいな」

とその時、その指をぐいっと掴んで捻り倒したのは…ケトンイだ!

ケトンイ「おい、手ぇ出すんじゃねぇよ」

そいつを倒して格好いいところを見せようとしたものの、後から出てきた屈強な男に、ケトンイはあっという間にやられてしまった。

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突然奥へ入ってきた女に、ホンメは立ち上がった。「何です?!」

ホンメ「怖いもの知らずにも程が… あぁ、お嬢さんでしたか」
娘「師匠は?」
ホンメ「あっちにおいでですよ」

娘はつかつかと奥へ進んだ。

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娘に続いて中へ紛れ込んだケトンイは、大勢の客で湧いている賭場に目を輝かせた。

「デカイなぁ」彼がすっかり感心して足を踏み入れたのは、さっきの娘が入った席だ。

そこにはいくつか卓が並んでおり、先に男が待っていた卓に娘は腰を下ろした。
先に来ていたのは… イ・インジャだ。
そう、ケトンイが一目で魅入ったその娘は、インジャの邸宅で武芸の訓練をしていた、あの娘だった。

「これくらいデカイところなら実力を発揮できそうだ」そう言いながら、ケトンイはインジャの席に勝手に同席する。

娘「…。」
インジャ「…。」
ケトンイ「そう思いません?」

ケトンイは卓上の料理を掴み、さっそくほほばった。

インジャ「(娘に)知り合いか?」
娘「違います」
ケトンイ「何言ってんだ、さっき会ったから知り合いだろ」
娘「…。」
ケトンイ「ところでさ、綺麗なお嬢さんの手がなんでそうカサカサなんだ?」

娘は驚いて自分の手を隠した。

娘「申し訳ありません、師匠」

「娘が一人で出歩くなんて危ないなぁ」そう言いながら料理を頬張り続けるケトンイを、インジャは黙って見た。

ケトンイ「師匠?あぁ、お宅が賭け事の先生なんだな」

勝手にそう納得しては食べ物にむせ、酒を口に流し込む。

ケトンイ「若い娘が嫁にも行かずに賭け事習ってどうするんだ?」
娘「…。」
ケトンイ「それにさ、賭け事ってのは俺みたいな実力者に伝授してもらわないと」

困っている娘を、インジャは少々愉しげに眺めた。

ケトンイ「こちらの先生はお年だし、目つきがちょっと…」

インジャがケトンイに視線を移す。
二人の視線が…そこでぶつかった。

インジャ「…。」
ケトンイ「…。」

思いの外鋭いインジャの視線に先に目をそらすと、ケトンイは闘牋の札を卓上に出した。
しばらく混ぜると、見ていろよとばかりに2枚めくる。
十と…一。

ケトンイ「あ…。いや…えっと… もともとこうなるものなんだ」

「一杯飲むか」インジャが娘に酒を注ごうとしたところへ、ケトンイはすかさず盃を出した。「酒なら俺が!」
困った娘が彼の手から盃を奪う。

インジャ「用がないなら、君はそろそろ」
ケトンイ「用?用ならあるぞ」

酒をぐいと流しこむと、彼は目の前で困惑している娘をまっすぐ見つめた。「この人、俺の嫁さんに決めたから」

娘「!!!」

「こやつ!」娘が慌ててたしなめる。

ケトンイ「お宅らには絶対わからないけど、俺は見りゃわかるんだ。一目でビビッと!”こいつは俺の嫁になる”ってな」

「死にたいのか!」たまらず立ち上がった娘が、卓をドンと叩く。
「座りなさい」インジャがなだめた。「随分豪快な青年だ」

娘「申し訳ありません」

インジャは愉快そうに笑い、ケトンイにポンと手をやった。「おかげで楽しかった」
彼らが席を離れると、ケトンイもすかさず続く。

ケトンイ「嫁さんが行くなら俺も行かなきゃな」

と、それを熱々のキセルで阻んだのは…
ホンメだ。「血気盛んな若造だね」

ホンメ「嫁が欲しいのかい?そんなら、まずはお勘定を頼むよ」

ケトンイは卓上に並んだご馳走をチラリと見る。

ケトンイ「誤解があるようだけど、勘定はあちらが…」

ホンメは手に持ったキセルで卓上の皿を区切った。「こっちは誰かさんの新妻の分。こっちはあんたの分」
ケトンイは懐から1両銭を取り出した、「これでいいか?」

ケトンイ「運命の嫁に出会った記念に大盤振る舞いするから、遠慮することはないぞ」

と、彼の胸ぐらを掴んだのは、さっき店の前で張り倒された屈強の男だ。

ホンメ「若造よ、婚礼より葬式が先になりそうだね」
ケトンイ「!」
ホンメ「けど、寂しく思うんじゃないよ。三途の川の船賃はあたしが用意してやるからさ」

ホンメは、彼が渡したばかりの1両銭を、そのまま彼の掌に乗せた。

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インジャは娘を伴い、奥の隠し部屋へと足を踏み入れた。
薄暗い棚には貴重品がずらりと並んでおり、インジャに気づいて男たちが次々に頭を下げる。

#ポクスンが最初に連れて来られたのは、ここだったんですね。

インジャ「世の中を動かすのは、王でも両班でもない。金だ」

一番奥まで進むと、インジャは机の前で足を止めた。
そこにあった箱をそっと開いてみた娘は、あっと目を見開く。
箱のなかには、それはそれは眩しく輝く、黄金の塊が入っていたのだ。

インジャは彼女に三冊の書物を差し出した。出納帳だ。

インジャ「今日からはタムソ、お前が管理しなさい」

「はい、師匠」タムソと呼ばれた娘が頭を下げる。

そう…タムソ。
彼女は20年前に亡くなったインジャの右腕、イ・イスが遺した一人娘だ。

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さっそくケトンイはコテンパンにやられていた。

ホンメ「あれだけ食べてりゃ簡単には死なないねぇ。三途の川へ見送るつもりが、こっちが先にくたばっちまう」

彼がしっかり握っていた1両銭がコロコロと床を転がるのを、そこへやってきた誰かが拾い上げる。
インジャだ。

ホンメ「ちょうど面白いところだったんですよ」
インジャ「起こしてやりなさい」

男たちに支えられ、ケトンイは立ち上がった。

インジャ「国中を回っている賭博師だな」
ケトンイ「…。」

インジャは1両銭をピンと弾きあげると、さっと手の甲で受け取り、もう片方の手で覆う。「当ててみなさい」

インジャ「表か?裏か?」
ケトンイ「表だ」
インジャ「自信はあるのか?」
ケトンイ「腕を賭けたっていいぞ」

#うん、親子だね(笑)

インジャ「たかが1両に腕を賭けるって?」
ケトンイ「いやならお宅の下僕になったっていい」

「ふむ」インジャはこの元気な若者に笑みを浮かべると、銭を隠している片手をそっと外した。
…表だ。

インジャ「名を何と?」

「名前?」ケトンイは急に困ったように目をそらすと、恥ずかしそうに小声で言った。「ケ、ケトンイ」

ホンメ「何?ケトンイ?!そりゃ人の名前なのかい?」

皆が一斉に笑い出す。

インジャ「帰してやりなさい」
ホンメ「そうしますよ」

「ありがとよ」そう言って背を向けようとしたケトンイに、インジャが1両銭を投げて寄越す。

ケトンイ「?」
インジャ「1両の大切さを知る者こそ真の勝負師だ」

ケトンイは精一杯格好つけてタムソに視線を移した。「とにかくあんたはケトンイの嫁だ。よそ見するなよ」

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「女将」ケトンイが立ち去ると、インジャは静かにホンメを呼んだ。

ホンメ「えぇ、イ様」
インジャ「この賭場がまだ自分の物だと思っているのか?」
ホンメ「そ、それはその…」
インジャ「…。」
ホンメ「イ様のものですよ」

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料理屋で一人さびしく料理をつついているのは、あの風雲児。
延礽君…実は後に英祖となる男だ。

延礽君「(瓶を振り)酒が空っぽじゃないか」

「何してる?酒持って来い!」彼の乱暴な声が、静かな店に響いた。

隣の客「火鉢でも飲み込んだのか?口から火が出そうだ」
延礽君「何だと?」

「何だ?睨んだって無駄だぞ」客が立ち上がる。

延礽君が立ち上がり、客へ詰め寄ったその瞬間、静かに控えていた男が脇からさっと遮った。
延礽君の護衛、サンギルだ。

客「…。」

延礽君はふらふらとおぼつかない足取りで、出口へと向かった。「勘定は頼むぞ」

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昼間から泥酔した延礽君は、道行く人にぶつかりながら通りを歩く。
向こうからウキウキと跳ねてきたケトンイと肩がぶつかり、1両銭が床へチャリンと転がり落ちた。

延礽君「あぁ、済まないね」

そこへ…
「さぁ、賭けてごらんよ!」景気のいい呼びこみの声が聴こえる。
二人は同時に振り返った。

男「1両なら2両に、4両なら20両だよ」

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ルールは簡単だ。
逆さにした3つの器のうち、どれに当たりの駒が入っているのか当てるのみ。

何故か二人仲良く吸い寄せられたケトンイと延礽君は、男が3つの器を動かすのをじっと目で追った。
駒が入った器はどれだ…?

男「さぁ、当てたら賭け金は倍に、外れたら没収ですよ。お選びを」

ケトンイは迷った末、一番右の器の前になけなしの1両を叩きつけた。

延礽君「そっちではないと思うが?」
ケトンイ「(呆れて)真っ昼間から飲んでるくせに。口を出しなさんな。賭け事ってのは運が7で技が3だが、俺は運も腕も持ってるから」
延礽君「私に出会ったんだから、運がいいのは確かだが」

しきりにしゃっくりをする延礽君を、ケトンイはじろりと見た。「何言ってんだか」
延礽君は懐から数枚貨幣を出すと、ケトンイが右端に置いた1両と一緒に、反対側の左に置き直した。
店主がニヤリと彼を見る。
と、突然延礽君は男の脇から刀を引き抜き、男がしっかり抑えていた端の器ごと突き刺した。「わっ!!!」

038

延礽君「こっちの二つから開けろ」
男「…。」
延礽君「どうした?私が開けてやろうか?」

延礽君が賭けた物以外、二つの器が外される。
そこに…当たりの駒はなかった。

延礽君「はははっ!二つは空だったから、私の当たりだな」
男「…。」
延礽君「どうした?違うのか?ならば開けてみろ」

男は最後の器を開けることが出来ず、押し黙る。
「倍だな」延礽君は勝ち金を台の上からテキパキと回収した。「礼を言うよ」

ケトンイ「…。」

立ち去ろうとして振り返ると、延礽君は1両銭をさっと投げて寄越した。

ケトンイ「見たところ持ってるものは体一つのようだ。1両でも大事にしないとな」

茶目っ気たっぷりに手を振り、延礽君は背を向けた。

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延礽君の様子をずっと見張っていたムミョンが、インジャのもとへ戻ってきた。

インジャ「噂通りの与太者であったか?」
ムミョン「はい。昼から酒に賭博に腕力沙汰まで」
インジャ「…。」
ムミョン「ですが、聡明な眼差しだけは変わっていません」
インジャ「やはり我が目で確かめる必要がありそうだな」

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美しいタムソがひと時も頭から離れず、ケトンイは翌日も彼女を探しに出かけては、物陰からそっと窺った。
どうやって声を掛けようか、花を手に一人で勝手に盛り上がっていたところ、…知らない間に彼女がそこに立っているではないか!

037

タムソ「後をつけたのか」
ケトンイ「後なんかつけるもんか。犬コロじゃあるまいし」

「その手」彼はタムソの手を指した。

ケトンイ「左手は掌、右手は親指と人差し指にマメができてるってことは、弓道をやってる可能性があるだろ」
タムソ「…。」
ケトンイ「しかも若い娘ってんなら決まってる。女子ども相手の弓の師匠しかない」
タムソ「これ以上つきまとうな」

彼女はツンとして背を向けた。

ケトンイ「あ、ちょっと!名前だけでも!」
タムソ「!」

彼女に睨まれ、ケトンイは思わずぷいと目をそらした。
再び背を向けた彼女を、彼は慌てて追いかける。「花を!」

と、彼女は振り返り、刀で瞬く間に花房を斬り落とした。

ケトンイ「!!!」
タムソ「次はお前の首を斬る」

去っていく彼女に、ケトンイは凝りもせずにまた嬉しそうに笑った。「怒っても可愛いな♪」

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ここで区切ります。

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