韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!セリフを題材にした文法解説も

テバク2話あらすじ&日本語訳vol.2

   

チョン・グァンリョル、チェ・ミンス出演SBSドラマ「テバク(대박)」2話、中盤です。

では、さっそく♪

+-+-+-+

「父上!」子どもの呼ぶ声に、粛宗は振り返った。
王世子、昀(ユン:のちの景宗)が母親と共にやって来たのだ。

世子が駆け寄ってくると、粛宗は別人のように優しい笑みを見せた。
「来たか」世子の頬を撫で、顔をあげる頃には、みるみるうちに笑顔が消えていく。

016

#この表情の変化すごいよね!妖怪かもよ

向こうで王妃、禧嬪張氏が黙って頭を下げた。

+-+-+-+

王妃は淑媛崔氏(ポクスン)の住処を尋ねると、生まれたばかりの永寿王子を抱き、微笑んでみせた。
「産後に良い補薬湯を差し上げるわ」そう言って永寿王子を母親に返し、上着の合わせを直す。「ゆっくりお休みを」

立ち上がった王妃の背中に、淑媛崔氏は慌てて声を掛けた。「王妃様」

淑媛崔氏「誤解しておいでです。この子は決して…」

淑媛崔氏の言葉を遮り、王妃は首を横に振る。「お忘れなさい」

淑媛崔氏「…。」

「そなた」王妃はニヤリとする。「葬儀を執り行ったことは?」

淑媛崔氏「?」
王妃「7ヶ月で生まれても1年もつのは難しいのに、6ヶ月とは… 如何ほどであろうか」
淑媛崔氏「!」

013

凍りつく淑媛崔氏を冷たい目で見据えると、王妃はくるりと背を向けた。

+-+-+-+

「お呼びでいらっしゃいますか」夜更けに呼ばれて淑媛崔氏の元へやって来たのは、キム・イスだ。

淑媛崔氏「この子はじきに死ぬでしょう」
イス「淑媛様、なぜそのように不敬なことを!」
淑媛崔氏「楊州一帯に疫病がはやり、大人も子どもも手立てなく死んだと聞きました」

「取り替えてください」淑媛は顔をあげる。「疫病で死んだ子どもと、この子を」

イス「ですが、それが主君のお耳に入れば…」
淑媛崔氏「お願いです。キム様にも娘がいらっしゃるではありませんか」
イス「…。」

+-+-+-+

楊州に向かったキム・イスは、疫病で壊滅している通りを歩いた。
目に留まった蓆をめくると、そこに小さな赤ん坊の頭が見える。

+-+-+-+

イスが抱いてきた赤ん坊の遺体を下女に受け取らせると、淑媛崔氏は代わりに永寿王子を差し出した。「たった今、眠ったところです」
彼女は懐から出した紐を永寿王子の首に掛ける。
その先にはマングムとの結婚生活の証、あの指輪がぶら下がっていた。

淑媛崔氏「私の子… どうか元気に育って」

イスが足早に立ち去るのを見送り、淑媛崔氏は涙を堪えた。

+-+-+-+

赤ん坊を抱いてやって来たイスは、家の縁側でのびているマングムを見下ろした。
「何です?」マングムが言う。「何だよ!」

イスは抱いていたおくるみをマングムの隣に置いた。

イス「承恩を受けてたった6ヶ月で生まれた子が、王の子であるわけがない」

「?」マングムが驚いて起き上がる。
おくるみの中で赤ちゃんがキョロキョロしているのが見えた。

イスが立ち去ると、マングムは赤ん坊を抱き上げ、顔を輝かせた。「お前、本当に俺の子なのか?」

+-+-+-+

翌朝。

淑媛崔氏の住処を訪れた粛宗は、死んだ赤ん坊を抱きしめて泣いている彼女の姿を見て、黙って引き返す。
粛宗をやり過ごすと、淑媛は今度こそ本当に泣き崩れた。

+-+-+-+

「王子が息を引き取ったそうです」イ・インジャの元へ知らせに来たのは、側近のムミョンだ。

筆を持つ手を止め、インジャは静かに口を開く。「あの子は生きている」

ムミョン「?」
インジャ「ペク・マングムの後をつけ、子どもを連れて来るのだ。死んだという王子は間違いなくあやつの懐にいる」

下がろうとするムミョンを、彼は呼び止める。「待て」

インジャ「これを知る人物が私とそなた以外にいてはならぬ」
ムミョン「ならば…」
インジャ「ペク・マングム。あやつを殺せ」

+-+-+-+

粛宗もまた、頭を悩ませていた。

粛宗「淑媛の心中を慮り知らぬふりで過ごすことにはしたが、やはり後恨の種を残すのは気に掛かる」

「下命くださいませ」扉の外で内官の影が動いた。

+-+-+-+

二人の内官… サウンとサモがマングムの家に踏み込んだ時、そこはすでにもぬけの殻だった。
床はまだ温かく、かまどの火は消えたばかりだ。
二人はすぐさま家を飛び出した。

#何なのこの二人!人形みたいに無機質だったのは、裏の顔もあるからなんだね♪

+-+-+-+

山の中へ逃げ込んだマングムではあったが、サウンとサモに追いつめられるまでそう長くは掛からなかった。

マングム「だ、誰だ!」
サウン「生きていてはならぬ子どもだ」
マングム「生きてちゃいけない子どもなんかいるもんか!この子は…この子は…」

二人が静かに刀を抜く。

サモ「悪いな」

絶体絶命だ。
マングムが悲鳴を上げ、ぎゅっと目をつぶったそのとき!
飛んできた手裏剣が彼らの刀を遮る。

覆面の男がどこからともなく駆けてくると、二人に刀を向けた。
インジャの側近、ムミョンだ!

サモ「退くのだ」
ムミョン「我が子を殺そうとするとは、実に非情な王ではないか」
サウン・サモ「!」
ムミョン「ペク・マングムが死のうと構わぬが、赤子だけは助ける」
サウン「然らばお前をあの世へ案内するのみ」

再び彼らは剣を激しく交える。

#サウンとサモの見分けがつくようになったよ!(笑)

その隙に、マングムは赤ん坊を抱えて逃げ出した。
逃すまいと追うサウンとサモに、何者かが木の影から矢を放つ。
矢は見事にサモの手首を捉えた。

サウン・サモ「!!!」

咄嗟にサウンの放った手裏剣が、吸い込まれるように赤ん坊に突き刺さる。

マングム「はっ!!!!!」

慌てて赤ん坊を覗き込むと、マングムは激しく嗚咽を漏らした。

マングム「何て酷いヤツら!天罰が下るぞ!!!」

赤ん坊に刺さった手裏剣を抜き、先についた血を確かめると、サウンたちは早々に立ち去った。

#詰めが甘いねぇ~♪

+-+-+-+

赤ん坊を抱いたまま天を仰ぐマングムに、ムミョンが近づいた。

マングム「好きにするといい。未練などない。こいつと一緒に往くさ!」

ムミョンが刀を振り上げたそのとき!
マングムの懐で可愛らしい泣き声が響いた。

ムミョン「!」
マングム「!」

息絶えたとばかり思っていた赤ん坊が泣き始めたのだ。

マングム「あ、あ、赤ん坊が!赤ん坊が生きてるぞ!!!」

#↑思わずムミョンを見上げて「赤ん坊が!」って訴えるマングムが可愛すぎて(笑)わかるわ~!

+-+-+-+

ムミョンがインジャの元へ持ち帰ったのは、赤ん坊の首にぶらさがっていたその指輪のみだ。
「ベク・マングムと赤子、どちらも死んだと?」しばし指輪を眺めると、インジャは微笑んだ。「嘘が下手だな」

ムミョン「!」
インジャ「そんな軟な性格で、どうやって大事を成す?」
ムミョン「申し訳ありません、主君」

「何て豪華なんだろうね」ふいに声のした方を見ると、ホンメが屋敷へ通されるのが見えた。
「驚いた!ありゃ一体いくらするんだろうね」立派な屋敷に感嘆の声を上げると、彼女はインジャに愛想よく笑いかける。

インジャは手に持った袋をホンメに投げて渡した。
チャリンと袋から小さな音が響く。

インジャ「500両ある。ペク・マングムの子を連れて来るのだ」

「…。」ムミョンが困ったようにインジャを見た。

インジャ「事が済んだらもう300上乗せしてやろう」

「惚れちまいそうだよ」インジャは嬉しそうに笑う。「ちょっとだけお待ちくださいな」
ホンメが出て行くと、インジャはもう一度指輪を眺めた。「邪魔者がいたって?」

ムミョン「はい、主君。弓の腕前が只者ではありませんでした」

+-+-+-+

イスが家へ帰って来ると、幼い娘は暇をもてあそび、庭で地面に落書きをしていた。
「タムソ」イスが呼びかけると、娘は父に飛びつく。「お父さん!」

イスが娘を抱いて家の中へ入っていくのを、物陰から窺っている影が二つ。
サウンとサモだ。
自分たちを妨害した射手が、逃げる際に上着の裾を木の幹に引っ掛けたのを、彼らは見逃していなかった。
証拠の切れ端を手に、彼らの確信は固まった。

+-+-+-+

マングムは赤ん坊を連れ、医者の元へ駆け込んでいた。

医師「幸い急所を外れておる」

医師がお腹に包帯をきゅっと巻くと、赤ん坊は無邪気な声を上げた。(←可愛いーーーっ!

医師「実に運の良い子だ」

「そりゃそうですよ」マングムが赤ん坊を受け取り、顔を輝かせた。「俺の子なんですから」

マングム「こいつ、わかってるのかな。親父の手をギュッと握ってやがる」

+-+-+-+

すぐさまイスは捕らえられ、拷問部屋に繋がれていた。
彼の前に現れたのは粛宗だ。

「子どもが死んだ」見下ろす粛宗の乾いた視線に、イスは恐怖に震えた。「殿下…」
「イスよ」粛宗の手に握られていたのは、イスが現場に残した上着の切れ端だ。

粛宗「そなたを友だと思っていた。そなただけは違うと思っていたのだ」
イス「殿下!私は決して…!」

そう叫んだイスの口に、粛宗は手に持った布切れを思い切り突っ込む。

イス「ううっ!」
粛宗「余は決して背後で起きることに目をつぶりはせぬ」
イス「…。」
粛宗「それがたとえ我が母、我が子であろうとも、余を欺く行為を許しはしない」

粛宗は台の上の拷問具を手に取った。「誰の指示だ?」

粛宗「持って来い。そやつの首を」
イス「!!!」
粛宗「然らば娘の命だけは助けてやろう」

+-+-+-+

昨夜の恐ろしい出来事が嘘のように、その日は穏やかに晴れていた。
「ここを覚えているか」竹林を歩きながら、インジャが口を開く。

インジャ「そなたに二度目の命を下賜し、二つの”二”、命の”寿”、二寿(イス)と名付けたのがこの林だった」
イス「あの日… 私に名前をくださり、私が生きるべき理由をくださいました」

インジャは静かに歩みを止めた。

インジャ「娘を助けたいそなたの気持ちに知らぬふりは出来ぬ。そう心に決めたのなら躊躇うな」
イス「…。」
インジャ「矢に情を込めるでないぞ」

インジャは黙って先を歩き始める。
イスはそっと背中の矢を抜くと、インジャの背中に狙いを定めた。
彼の放った矢はインジャの隣の竹を射抜いた。

015

インジャ「?」
イス「…。」

インジャは何も言わずに再び歩き始めると、今度は彼がイスに向かって弓を構える。
その矢も、イスの目の前をひゅるりと通り過ぎた。

インジャ「…。」
イス「…。」

ついにはお互いに向かって弓を構えると、彼らは同時に矢を放った。

014

インジャ「!」
イス「!」

左胸に矢を受けたイスが崩れ落ちる。
同じく胸に強い衝撃を受けて倒れたインジャは、そばに転がった矢を拾い上げて愕然とした。
それは… 矢尻のついていない、ただの棒だったのだ。

みるみるうちに青ざめると、イスは口から血を吐いた。

インジャ「愚かな奴…。矢に情に込めるなと言ったものを」
イス「申し訳ありません!」
インジャ「そなたの娘は… 私が引き取ろう」

「名前は…タムソです」やっとのことでそう告げると、イスは主君を見上げたまま息絶える。
「…。」そっと目を閉じてやり、インジャは悲しみと怒りに身を震わせた。

+-+-+-+

イスの遺体の前で泣くタムソに、インジャは静かに言い聞かせた。

【忘れるでない。許すでないぞ。我が国の王は獣にも劣るのだ!】

+-+-+-+

ここで区切ります。

1年ほど閉じていたコメント欄を再開しました。
翻訳に時間がかかるためお返事が出来なくて申し訳ないのですが、一言残していただければ大きな励みになります。
いつも読んでいただいてありがとうございます。

 - テバク ,