韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

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テバク18話あらすじ&日本語訳vol.3

   

チャン・グンソク、ヨ・ジング出演「テバク」18話の終盤です。

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昼間訪ねてきたチョン・ヒリャンの残した言葉が、インジャの頭にズシリとのしかかっていた。
ささやかな贈り物をすると、ヒリャンは彼に言ったのだ。

インジャ「…。」

「主君」後ろでムミョンが口を開く。

ムミョン「王が動くのなら、身を隠したほうがよいのではありませんか?」
インジャ「…。」
ジンギ「隠れる?!無罪放免されたばかりじゃないか。来てみろってんだ。どんな奴だろうと一発でぶっ飛ばしてやる」

「不安だ」インジャが珍しくそう呟く。

ムミョン「!」
ジンギ「!」
インジャ「今すぐ荷物をまとめろ」

と、その瞬間!
門が勢いよく開き、ふっ飛ばされた門番が階段を転がり落ちてくる。

インジャ「!」

刀を手に入ってきたのは…キム・チェゴンだ!
立ち上がった門番を、彼は一太刀で仕留めた。

チェゴン「イ・インジャ。王命を受け、お前の首を貰いに来た」
インジャ「…。」

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いつものように団欒している最中、テギルは何か気配を感じ、後ろを振り返った。「!」

テギル「爺ちゃん、ソリムを連れて先に家に入ってな」

トッケビは理由も聞かず、すぐさまテギルに言われたとおり立ち上がった。「ソリム、こっちだ。早く来い」

テギルは気配のした方へと向かう。

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「よかろう、キム・チェゴン」ファン・ジンギが言った。「今日はとことんやろうぜ」
柵をひらりと乗り越え庭へ飛び降りると、彼は大剣を抜いた。

チェゴン「お前が望むなら」

獣のような雄叫びを上げ、ジンギが襲いかかる。
二人は激しく刀をぶつけあった。
両者一歩も引かぬ戦況に、今度はムミョンが加わる。

と…
チェゴンは刀の勢いでムミョンを大きくはねのけ、そのままジンギの腹を斬った!

ジンギ「あぁっ!」

そこへ斬りかかったムミョンと立ちまわった末…
チェゴンの刀先がムミョンの脇に突き刺さる。「!!!」

力を振り絞って跳びかかったジンギの刀を冷静にかわすと、チェゴンは確実にその腹を仕留めた。

「!!!」成り行きをじっと見守っていたインジャが、その瞬間走りだす。
隅に置いてあった刀を掴むと同時に、チェゴンがひらりと家の中へと飛び移った。
インジャの刀をいとも簡単に払うと、一瞬でその胸に刀を突き刺す。

インジャ「あっ!」

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テギルも侵入者と激しい戦闘を繰り広げていた。
敵は一人。
これまで彼を探っていたチョン・ヒリャンの仲間だ。

素早い動きと反射能力で男を追い詰めると、テギルは静かに言った。「タムソがどこへ行ったって?」
男… チャン・ギルサンはニヤリと笑う。
ギルサンを蹴り倒し、テギルは駈け出した。

※チャン・ギルサン(張吉山)=実在した盗賊。1697年の謀反に関わっていたと記録があります。小説に描かれて有名になり、ドラマにもなりました。

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刀の突き刺さった左胸を抑え、インジャはまっすぐにチェゴンを見据える。

#うーん、胸というより、脇の方ですねぇ。

インジャ「一国の王が汚い手を…」
チェゴン「言いたいことがあるなら、閻魔大王に聞いてもらえ」

チェゴンは一気に刀を引き抜く。
とどめを刺そうとしたそのとき、後ろから気配を感じ、チェゴンは咄嗟に身を引いた。
小さな矢が飛んできて、柱に突き刺さる。

インジャ「!」

駆け込んできたのはタムソだ!
彼女は二人の間に分け入り、チェゴンへ向けて矢を構えた。

#弓は遠距離武器だという常識をくつがえすドラマ

インジャ「タムソ…!」
タムソ(心の声)「師匠… あのときもそんな目をしておいででしたね」

タムソは思い出していた。
かつてペク・マングムを殺したことでタムソが迷いを感じた時、インジャは愛おしそうに彼女を見つめ、言ったのだった。
「お前は私の娘であり、私の命であり、私の全てだ」と。
それが自分の大義であり、信念だと、彼は言った。

タムソ(心の声)「全て手放すつもりです」

「退くのだ」チェゴンが言う。

タムソ「師匠を斬りたいなら、まずは私を」
インジャ「!」
チェゴン「大事な命を捨てたくなければ早く退け!」

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タムソが弓に力を込める。
その瞬間、チェゴンが刀で弓矢ごと払いのけた。

#どんくさー

彼女は両手を広げ、夢中でインジャを庇う。
「やめろ!!!」そこへ駆け込んできたテギルが叫んだ。

テギル「…師匠!」

目の前に立ち塞がっている若い娘。
そして、何よりも大事な王の命令。
チェゴンは刀を向けたまま、静かに葛藤した。

と、その時!

タムソはその刃先を掴み、自分の腹に突き刺したのだ!

インジャ「駄目だ!!!」

#何してんだ(´-`)

テギル「タムソ!」

タムソの口から血が流れだした。「私の命と引き換えに…どうか一度だけ」

タムソ「一度だけ… 思いとどまってください」
インジャ「…タムソ!」

そして、握りしめた刀から手を離すと、彼女はバタリとそこへ崩れ落ちた。

インジャ「一体…一体どうして!」
タムソ「とても… 恨めしかったのです」
インジャ「…。」
タムソ「父と思っていた御方を憎むしかなかった年月が… あまりに重かったのです!」
インジャ「タムソ!」
タムソ「もうこれで… やめるつもりです。恨むことも、許しを乞うことも」

インジャは無我夢中で彼女の手を握った。「死んでは…死んでは駄目だ!」
「…。」タムソはゆっくりと体を反対に向け、呆然と立っているテギルを見る。

タムソ(心の声)「テギル… 私、どうしてこんなに遠回りしたのかしら。最初からこの命をもって許しを乞うべきだったんだわ…」

そうやってじっとテギルを見つめ、彼女は目を閉じた…。

インジャ「タムソ!タムソ!タムソ!!!」
チェゴン「…。」

#「こんなはずじゃ」とチェゴン師匠の代わりに一言。

タムソの前で涙を流すインジャの首に、チェゴンは刀を突きつけた。

インジャ「よかろう!私を殺せ。私を殺せ。私を殺せ!!!」

いよいよチェゴンが刀を振り上げたそのとき!
何かがごろんと足元に転がった。

求生佩だ。

チェゴン「!」

足元の求生佩を挟んで、師匠と弟子の間に短い沈黙が流れる。

チェゴン「本当にこやつを救うために使うのか」
テギル「師匠が言ってたろ。人を殺す刀もあれば、救う刀もあるって」
チェゴン「…。」
テギル「一度は… 一度は救えるじゃないか。タムソが命懸けで頼んだんだ」

チェゴンはインジャを見下ろし、吐き出すように言った。「しぶとい奴だ」

チェゴン「(テギルに)こやつを生かしておいたこと、後悔するぞ」
テギル「…。」

求生佩を拾い上げ、チェゴンはその場を立ち去った。
静かな屋敷に、インジャの嘆き声だけが悲しく響き渡る。

#拾って回収して、またどこかで使えるわけ?全くピンと来ないアイテムだよね

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大急ぎで駆けつけた延礽君は、誰かを抱えて出て来たテギルと出くわした。

延礽君「!」

ゆっくりとこちらを向いたテギルの胸に抱かれていたのは…
タムソだ。

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「!!!」延礽君は愕然と彼女に近づいた。タムソ…
そっと手を伸ばし、彼女の頬に触れた瞬間、彼の目から涙が流れ落ちる。

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翌朝。

タムソが灰になるのを、テギルと延礽君は揃って最後まで見届けた。

テギル(心の声)「全てが終われば… お前の笑った顔が見られるだろうと思ってたのに。タムソ、お前が笑っていられる世界を作れば… その時はまたお前に会えると思っていたのに。ごめん…。守ってやれなくて」

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晴れ渡った空の下。

一人残されたインジャは、静かに遺灰を川に撒いた。

#もはや突っ込むのも野暮だろうけど、刺された傷は?

インジャ「王よ…。指一本斬っただけで、終わりはしないぞ」

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「そなたは誰だ?」訪ねてきた見知らぬ男に、延齡君は言った。
「イ・インジャと申します」男…イ・インジャは丁重に頭を下げる。

延齡君「イ・インジャ?兄上の囲碁の先生では?」
インジャ「はい。三宗血脈の意味をご存知でしょうか。今、王位を継承できるのは世子邸下、延礽君様、そして延齡君様だけです」
延齡君「それで?私を抱き込むおつもりか」
インジャ「殿下が一番大事にしておられるのは、世子でも延礽君でもない、延齡君様でございます」

インジャは勝手に御簾の中へ入り込む。

延齡君「何の真似だ!」
インジャ「いかがでしょう。玉座へ上がってみるお考えは?」

「!!!」延齡君は怒りに卓を拳でドンと叩く。「無礼な!」

インジャ「それとも、私と共に我が国朝鮮をひっくり返して見るのはいかがでしょう」

延齡君は思わず立ち上がる。「こやつめ!何を企んでおる?今すぐ帰れ!」
「誰かおらぬか」延齡君の声にも、誰かが入ってくる様子はない。
インジャはさらに延齡君へと詰め寄った。

インジャ「延齡君様、私の娘が死にました。王の手に掛かって」
延齡君「?!」

袖口に手をやると、インジャは細長い針を取り出す。
そして、ひと思いに延齡君の首へ突き刺した!

延齡君「あっ!」
インジャ「どうだ。少しは私の苦しみがわかったか」
延齡君「!!!」
インジャ「家門を滅ぼされ、友を失い、娘にも等しい弟子までも!私の悲しみと苦痛を感じるか!!!」
延齡君「あっ…」

怒りに震えたかと思うと、インジャはふっと脱力する。「話せないのだから仕方がないか」

そこへ、後ろに控えていたムミョンが入ってきた。「主君」

#ん?幽霊?

ムミョン「今、延齡君を殺してどう後始末するおつもりですか!」

「あぁ」正気を呼び戻されたかのように小さく身を震わせると、インジャは針を抜き去った。

インジャ「確かに。この程度で私の痛みが消えるはずもない」

背を向けたかと思うと、インジャはいきなりムミョンの腰から刀を抜き、延齡君の腹めがけて突き刺した。

#ムミョンもドン引き

インジャ「王を恨むことだ。今やこのイ・インジャが死ぬか、王が死ぬか、どちらかが死ぬまで終わりはせぬ!」

腹の刀を抜き、インジャはトドメの一振りを浴びせた。
真っ赤な返り血を受け、インジャは倒れた延齡君を見下ろす。「必ずや王の首をとってやる」

インジャ「あの世で父親が来るのを待っていろ」

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ここでエンディングです。

えーっと…

^^;;;;;

タムソが誰かを庇って犠牲になるというのは、言葉は悪いけど「アリ」だとは思うのです。

ただ、彼女は完全にストーリーの本筋からドロップアウトしている状態だったので、今になって急に戻ってきて「私の命で大目に見て」って言われても、そりゃ釣り合いません。「んなもん知るか」とチェゴンがインジャを斬ってしまえば、それで終わりです。
王がチェゴンに与えたせっかくの求生佩も、ここぞという建設的な使い方をされず、結果的に、タムソが余計なことをしただけの印象になってしまいました。関係が希薄なので、彼女の気持ちを汲んだテギルの判断さえ、「うんうん、仕方ないよね」とは思えない…。

イ・インジャは「新しい朝鮮を作る」と改革のときをずっと待ってますが、彼自身はどこまでも狡猾な印象で、とても民のために李氏朝鮮を倒そうとしているような人物には見えません。もはやテギルも誰と何のために戦っているのかわからなくなってきました。インジャがテギルを王にしようとしている根拠をもっと前面に出してくれると、もう少しわかりやすいかなぁとか、そんなことを思いつつ…。

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