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テバク5話あらすじ&日本語訳vol.1

      2016/04/18

チャン・グンソク、ヨ・ジング出演SBSドラマ「テバク(대박)」5話です。

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「父ちゃん!」はっと意識を取り戻したテギルは、慌てて父を呼んだ。

トッケビ「もう遅い」

テギルは思わずトッケビに掴みかかる。

テギル「どういうつもりだ?狂っちまったのか?頭おかしいぞ!!!」
トッケビ「…。」
テギル「父ちゃんはどこだ?父ちゃんなしにどこへも行くもんか!!!」
トッケビ「遅いと言ったろ…。もう一刻は過ぎた」

「!!!」振り返った川面は見渡す限り暗く静かだ。
テギルの雄叫びが虚しく響いた。

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帰り道を悶々と歩いていたタムソは、やはり我慢できなくなって師匠の前に立ち塞がった。「教えてください」

タムソ「一体なぜあの男を殺したのですか」
インジャ「どきなさい」
タムソ「それは出来ません」
インジャ「ペク・マングムは20年前に死んでいるべき男だ」
タムソ「!」
インジャ「大義のための犠牲だと思いなさい」
タムソ「理由は…それだけですか」

「たかがそんな理由のために!」彼女は思わず声を荒げる。
「タムソ…やめるんだ」後ろに控えていたムミョンが彼女をたしなめた。

タムソはムミョンの腰の刀を抜き、自分の首に突きつける。。
「教えてください」彼女の目は涙で潤んでいた。

タムソ「民の血を吸って利を得る者!獣にも劣る者!死んで当然の者!…私の手で葬るのは、そういう者であるべきでしょう!」
インジャ「腹が立つか。私のせいで」
タムソ「…。」
インジャ「ならば私を斬るべきだ。なぜ自らに刃を向ける?」
タムソ「!」
ムミョン「主君!」
インジャ「それがお前の信念ならば、いっそのことその刀で私を斬れ」
タムソ「…。」
インジャ「何を躊躇っておる!!!」

タムソがゆっくりとインジャに刀を向ける。
振りかぶろうとしたその瞬間、インジャは素手でそれを掴んだ。「何の真似だ?」

048

タムソ「教えてください。なぜあの男の父親でなければならなかったのですか!」
インジャ「ペク・テギル… あやつは王の血筋だ」
タムソ「!… 王の息子?」
インジャ「あやつこそ淑嬪崔氏の最初の子。王と延礽君に対抗する切り札となり得る」
タムソ「それでも… 父親の死には納得できません。何の罪もないではありませんか!」
インジャ「何故そこまで愚かなのだ!お前も見たはず。あのように無節操なならず者が延礽君に立ち向かえるか?憎しみほど人間を強くするものはない」
タムソ「大義のためなら、人の命など… 信念など捨ててもいいとおっしゃるのですか!」
インジャ「そう言うお前の信念とは何だ?お前はなぜペク・マングムを殺せなかった?お前は何故…私を斬れないのだ?」
タムソ「…。」
インジャ「そういう弱い心がお前を傷つけ、私を傷つける。それが分からぬか!」

刀を取り上げると、インジャはそれを無造作に放り投げた。

タムソの目から涙が流れ落ちる。彼女は悲しみと虚しさにガックリとその場に崩れ落ちた。「まだ…足りないのですか」

タムソ「この長い年月、ずっと憎しみに耐えてきたのに!まだ足りないですか」
インジャ「…。」
タムソ「一体どんな大義のために… どんな信念のために…!」

「…。」インジャはそっと身をかがめ、血に染まったその手を彼女の頬に伸ばす。「タムソ、お前は…」

インジャ「我が娘であり、我が命であり、我がすべてだ」
タムソ「!」
インジャ「それが我が大義であり… 我が信念だ」
タムソ「…。」

#わかったようで… ものすごく誤魔化されてる気がする。

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川岸に上がり、テギルは悲しみと怒りにじっと耐えていた。
それでもやはり辛抱たまらず、バシャバシャと川に入っていっては雄叫びを上げる。

テギル「犬野郎め!父ちゃんを返せ!父ちゃんを返せーーーっ!」

「父ちゃん!!!」テギルが泣き叫ぶのを、トッケビはただ黙って見守るしかなかった。

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夜が明けると、テギルは敢えて我が家へ戻ってきた。

#帰ってきたんかい!ってずっこけた人、手ぇ挙げて!

彼は庭に入るなり、鎌を掴む。

トッケビ「何でこの家に?」
テギル「復讐する。父ちゃんをあんな目に遭わせた奴を探すんだ」
トッケビ「そんな物持って歩いちゃ大変だ!こっちに寄越せ」
テギル「我慢しろって言うのか?こんなザマなのに?!目の前で父ちゃんが死んだのに…!どこのどいつがやったのか、何で死んだかも分かんねぇのに!」

「賭博師が一人死ぬのに、理由なんてあるか」トッケビの言葉はどこまでも静かだ。

テギル「!」
トッケビ「鞭打ちで死のうが、刺されて死のうが、飢え死にしようが… 理由なんてあるものか!」

「爺ちゃん、俺のことはほっといてくれ」テギルはトッケビが止めるのも聞かず、家を出た。

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「またあいつだ」延礽君が賭場へ入ってきたのを見つけるなり、ホンメはすかさず立ち上がった。

ホンメ「今日は女じゃなくて、色男をお連れなんですね」

護衛のサンギルに続き、延礽君も彼女を振り返る。

ホンメ「ところで、煌々と満月が上るたびにあたしの金を根こそぎ持ってくのは、一体どちらさんなんです?金貸しでもないし」
延礽君「何か悪いことでもしたか?」
ホンメ「いやまぁ、そういうわけじゃありませんけどね、ひょっとしてあたしの知らない有名な勝負師かもしれないと思って」

延礽君は少々困ったように眉をひそめた。「ときどき頭を冷やしに賭博をするが…」

延礽君「勉学を好むただの書生だ」
ホンメ「そうですかい?洒落た風貌で、とてもそんなふうには見えませんけどね」

「ご案内しな」ホンメの指示で、手下が先に立って歩き出した。
喧騒の中を奥へと進みながら、延礽君は金が飛び交うのを窺う。
一体どこへ流れているのだろうか、これだけの大金が…。

そこへ…
突然飛び込んできたテギルが、ホンメを捕まえ、鎌を突きつけた!「近づくな!真一文字に斬っちまうぞ!」

ホンメ「血はもううんざりじゃないのかい?物騒な。言葉でお言いよ」
テギル「手短に言う。親父をあんな目に遭わせたヤツはどこだ?」
ホンメ「白面書生の旦那かい?」
テギル「白面書生?誰だか知らねぇが、そいつの家まで案内しろ」
ホンメ「それはちょっと…」
テギル「(脅かす)おい!」
ホンメ「行くよ、行くってば。あんたが死のうが、あの旦那が死のうが、あたしゃどうだっていいんだ」

ホンメの手下たちを鎌で牽制しつつ、テギルは出口へ向かった。

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「どうなっておる」囲碁を打ちながら、インジャが口を開いた。「とうに来てもいい頃だが」

そのとき、ドンと大きな音が響き、誰かが入ってくるのが見えた。
テギルだ。「どけ!死人を出したくなけりゃな!」

「?」向こうで微笑んでいる男の姿に、テギルは見覚えがあった。
あれは… 賭場で出会ったタムソの師匠ではないか!

テギル「(ホンメに)あいつに間違いないか?」
ホンメ「あたしの目で見たわけじゃないけど」

ホンメを後ろに放り出し、テギルはつかつかと前へ進んだ。

テギル「あんたが親父を殺したって… 本当か?」
インジャ「本当なら?」
テギル「何で殺した?何で殺したんだよ!親父が一体何したって言うんだ!!!」
インジャ「それがわかればペク・マングムが生きて戻るのか?」
テギル「黙れ、白面書生!親父のことをむやみに口にするな!」

050

#このシーンのタムソ、すんごい綺麗じゃない?♥

じっとテギルを見つめるタムソの目に、みるみるうちに悲しみの色が滲む。

インジャ「お前の父親の死体は裏にある丘の日当たりのいいところに埋めたから、誠心誠意礼を尽くしなさい」
テギル「!!!」

絶句するテギルを前に、インジャは立ち上がる。「私に復讐したければ、まずは大虎になることだ」

インジャ「私を倒せるだけの力をつけて来い」

「私はいつでもここにいる」そう言ってインジャは背を向けた。
「待て!!!」追いかけようとしたテギルの腕を掴んだのは…タムソだ。

タムソ「…済まない」
テギル「!」
タムソ「見過ごすわけにはいかないから…」

一瞬で彼の持っていた鎌を叩き落とすと、刀の柄で急所を突く。
「あっ!」テギルが痛みにうずくまると、彼女は自分の刀を抜き、彼の前に放って寄越した。

テギル「?」
タムソ「復讐したいのなら、その刀を取って」

テギルは迷わず刀を握り、立ち上がる。「後悔すんなよ」
斬りかかろうとした彼を、タムソはいとも簡単にかわす。
喉元を指で突かれ、彼はまた地面に伏した。

タムソ「今のお前は、師匠どころか私の衣の裾にさえ届かない」

「退け」立ち上がったところを、誰かに頭を叩かれ、彼はコロリと気を失って倒れた。
木の棒を持って憤っていたのは、ホンメだ。「なめんじゃないよ!」

ホンメ「頭がおかしくなっちまったんだね!ガキのくせして、あたしを誰だと思ってんだい!」

ホンメは意識のないテギルをまだ殴り続ける。
「おやめください!」タムソがたまらず止めた。

ホンメ「こんな奴、生かしておいちゃ駄目だよ!あの父親にしてこの息子ありだ、いつかあたしが殺られちまう。だから殺さなきゃ駄目だ!再起不能にしてやらなきゃ!!!」

ホンメが振り上げた腕を、誰かが突然掴んだ。

ホンメ「?」

後ろに立っていたのは… 延礽君ではないか。

ホンメ「お客さんが何でここに?」

「私は…」そう言って延礽君はタムソを見る。「その娘が目当てで来たのだ」

タムソ「…。」

延礽君は足元でノビているテギルに視線を落とした。「それくらいにしてはどうだ。月の綺麗ないい夜ではないか」
ホンメはテギルにもう一蹴り食らわせると、延礽君をじろりと睨んで退散する。

「助け出せるか?」延礽君の指示で、護衛のサンギルがテギルを抱き起こし、外へ連れ出した。

延礽君「…。」

#ジングくんが出番のたびに美しくなって行くんですが(;´Д`)
若い子の化けていく早さって恐ろしい(;´Д`)

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「このようなむさ苦しいところへいかがされましたか」延礽君を屋敷の中へ通すと、インジャはいつもと変わらぬ様子で尋ねた。
すっかり娘姿に着替えたタムソが、茶を淹れる。

延礽君「この山裾に虎がいると噂に聞いて来たのだが、どうも間違いだったようだな。虎の代わりに、山猫がいるだけだ」
インジャ「虎に出会って、打ち克つ自信がおありですか」
延礽君「確かに。小便を漏らさなければ良いが」

「本物の虎ならばな」そう言って彼は鋭い視線をインジャに向けた。

延礽君「ところで… 陽が昇れば賭場に、陽が沈めば月香閣の妓生」

延礽君がチラリとタムソを見る。「一体、この娘の正体は?」

インジャ「妓生に違いありません。高官宅の婦女子たちの弓の先生でもあり、私の弟子でもありまして」
延礽君「それほど多才ならば、宮廷の塀も超えそうだ」

「はて」延礽君が軽く微笑んで見せる。「殿下に恨みでも抱いている娘か?」

インジャ「延礽君様、少々ご冗談が過ぎます」
延礽君「冗談?そなたの家は甲戌の換局で断絶となったのだから、殿下に恨みを抱いていてもおかしくはあるまい。違うか?」

「…。」「…。」二人の視線が静かにぶつかる。

051

【私を刺激してどうするつもりだ?】
【爪を出せ。お前が隠している…その爪を】
【一介の王子に何が出来ると思う?】
【少なくともお前の舌くらいは切り落とせるぞ】

#恒例になりつつある心の声合戦、もはやちょっと笑っちゃうんですけど^^;

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延礽君は助けたテギルを医者に見せていた。
テギルはまだ気を失ったままだ。

延礽君「どうだ?」
医者「全く生気がありません。こうして息をしているのも奇跡です」
延礽君「意識が戻っても私のことは話すでないぞ」
医者「はい、承知いたしました」

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「監察権をくれと?」粛宗は二人の息子を横目で睨んだ。

世子の後ろに控えた延礽君が用意した書物を出す。「監察日誌にございます」

粛宗「司憲府の監察権をもらって一体どうしようというのだ?」

答える代わりに延礽君が差し出した監察日誌を、粛宗は訝しげにめくった。

粛宗「母親を亡くした虎の子が容易く死んでしまうのは何故だと思う?」
延礽君「…。」
粛宗「すぐに爪を見せるからだ」

「恐れいります、父上」延礽君が頭を下げる。

粛宗「お前たちが小さい頃、この父がいつもしてやった話があったろう。雨を操る怪物の話、覚えているか」
世子「百の目と千の耳を持つ怪物でございますか」
粛宗「そうだ。その奇怪な姿形ゆえ、雨を降らせてくれる有り難さより、恐怖が常に先に立つ。そこで石を投げる者もいれば、金串で刺す者もいた。そして、耐えられなくなった怪物は、大雨の日に雨水の外へ出て、人間たちを飲み込んでしまうのだ。殺してしまえば日照りが怖いし、生かしておけば後の災いが怖い。一体この怪物、どうしようぞ」
世子「もともとは善良な怪物ですので、うまく宥めて遠い海へ追いやるのがよろしいでしょう」

「お前は?」粛宗は延礽君へと視線を移す。

延礽君「父上、その怪物は宥めることも殺すことは出来ず、私には論じることも出来ぬほどの存在にございます」
粛宗「何故だ」
延礽君「その怪物こそ、父上だからです」

「…。」粛宗は手元の監察日誌を延礽君に投げ返した。

粛宗「今日からお前を司憲府正四品、将領に任ずる」

※司憲府=官吏の非行を調査し、責任を糾弾する部署

「責務に最善を尽くし、父上のご期待に応えます」深々と頭を下げて誓う息子に、粛宗はふっと笑った。

052

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ここで区切ります。

作家さんちょっと苦労してるよね。話がうろうろしてる感じ。もちょっとシンプルに進んでくれるといいんだけど。

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