韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

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オーマイビーナス Oh my Venus 5話あらすじ&日本語訳vol.2

      2015/12/26

シン・ミナ、ソ・ジソブが出演!「オーマイヴィーナス」5話の後半です♪

さっそくGo♪

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ジュンソンの模擬試合を、ヨンホはリングサイドで見つめていた。

トレーナー「あの調子ならチャンピオンは確実だな。ワールドカップのチャンピオンは空席だし、今回RFCを獲ったら完全制覇だな、きっと」
ヨンホ「けどあいつ、ライト級に下げるって言うんです」
トレーナー「何でだ?」
ヨンホ「空席を埋めるのは嫌だって。あいつを避けて階級を下げたアキラを仕留めるって」
トレーナー「楽な道も引き返すタイプだな」

ジュンソンの対戦相手が音を上げ、勝利を知らせるゴングが鳴る。
果敢なジュンソンの姿勢に、ヨンホの顔にも笑みが滲んだ。

+-+-+-+

ジュウンはデスクで昼食の時間だ。
食べ始めたものの、彼女は目の前のお弁当に溜息をついた。

ヨーグルトに生野菜、卵に蒸し鶏…。

ジュウン「体にいい有機農草の匂い…。はぁ」

彼女の頭においしいご馳走が次々に思い浮かぶ。
フライドチキン、とんかつ、ジャージャー麺…。

0047
思わず手を伸ばそうとしたところへ、現れたヨンホがご馳走を払いのけた。

ヨンホ(幻)「腹部肥満、成人病予備軍、警戒、危険、注意、要望!」
ジュウン「お暇なんですか?」

「この…」ヨンホがぐっと顔を近づける。「いかがわしい(=要望と同音語)女め」

0048

ヨンホ(幻)「(お弁当を指し)これを食べるんだ」

彼の幻が消えると、ジュウンは思い切り自分の頬を叩いた。「ダイエットの副作用かな?」

ヨンホ(幻)「(また登場)食べろよ」

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「ひょっとして、お昼に豚ポックム召し上がりました?」昼過ぎに訪ねてきた依頼者に、彼女は開口一番尋ねる。

依頼者「(自分の匂いを嗅ぎ)匂います?」

彼女の頭の中で、今度は美味しそうな肉炒めが輝いた。

ジュウン「(次の依頼者に)チャンポン。チャンポン召し上がったでしょ」
依頼者「あはは^^;」

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ジュウンはぐーぐー鳴るお腹を押さえた。

ジュウン(独り言)「さっき食べたでしょ。高級雑穀に高タンパク低脂肪」

「あぁお腹すいた!」デスクに突っ伏して、ジュウンは半ば放心状態で顔をあげる。「ここまでしなきゃダメ?」

「証拠はあるんですか?」と昔の写真を見て言ったヨンホの言葉が思い浮かんだ。

ジュウン(独り言)「私が自分だって言ってるのに、証拠不十分?!食べるもんですか!」

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練習を終えたジュンソンのところへ、大きなサングラスを掛けた女性がやってきた。
彼の前に来ると、わざとらしく咳払いをする。

女性「コリアンスネークさんと話があるんです。ちょっと外してくださいな」

「チャン・ヒジン?」彼女の顔を覗き込み、ジウンが言った。
そう、先日、検査中に押しかけてきた彼女だ。

ヒジン「!」
ジウン「What’s up!」
ヒジン「わ、私チャン・ヒジンじゃないけど」

ジウンが彼女のサングラスを外す。「チャン・ヒジンだけど?」

ヒジン「チャン・ヒジンだったとしても、SNSとかに載せちゃいけないのはわかってますよね?」

ジウンが苦笑いしてジュンソンを見た。

ジウン「あっち行けって?」

「OK」ジウンは立ち上がった。「See you later!」

ジュンソン「CF、やるって返事したけど」
ヒジン「どうして全額寄付なさるんです?スネークさんが先制パンチで寄付なんかしちゃったら、私どうなるんですか!お金儲けしか考えてないスターみたいじゃないですか!」

ジュンソンはさほど気にも留めない様子で服を着て、靴下を履き始める。

ヒジン「やるなら一緒にしましょうよ。それとも何かコメントしてくれるとか」
ジュンソン「俺たち知り合いじゃないですよね」
ヒジン「?!… 呆れちゃうわ。私のこと知らないの?」
ジュンソン「TVでたまに見るけど」
ヒジン「たまにって?めちゃくちゃ出てるのに!」
ジュンソン「…。」
ヒジン「とにかく!寄付は一緒にやることにしましょ。記者に余計なこと言っちゃダメですからね」

ジュンソンは何も答えず、チラリと彼女を見る。
帰ろうとして、彼女はふと引き返した。「ところで♪」

ヒジン「気になるんだけど。孤児なのに、どうして”シングルマザーの会”に寄付するんです?孤児院にするべきじゃない?」

「…。」ジュンソンは黙ってじっとヒジンを見つめた。

ヒジン「私に関心でも?♪ いやいや、そりゃあるわよ。あなただって男なんだし」
ジュンソン「ないけど」
ヒジン「ひょっとしてゲイなんですか?」
ジュンソン「…。」

0049

#この二人のシーン、前回は「なんだそれ」と思ったけど、ジュンソンのぶっきらぼうな感じがたまらなくいいね。
目上に対する礼儀正しさもすごく素敵だけど、素っ気ないジュンソン見られるだけで価値あるシーンかも(笑

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留学から一時帰国したヨンジュン青年は、母、そして叔父のチェ理事と食事に出掛けていた。
父であるキム理事長のイ会長の姿はない。

息子の顔を、ヘランはただただ幸せに見つめた。

チェ理事「(妹のヘランに)おい、小娘、お前何でそんなに痩せたんだ?」
ヘラン「お兄さん、(ヨンジュンを気にして)子どもの前で小娘だなんて」

※계집は女性を蔑んで呼ぶ言葉。娘という年齢ではありませんが、訳ではそうしました。

チェ理事「ガフンの奥様ってか?兄貴相手に”奥様”か?」
ヘラン「…。」
チェ理事「父親は何で来ないんだ?」
ヘラン「そうね…。いらっしゃるって聞いたんだけど」

「いいんです」ヨンジュンは優しくヘランに微笑んだ。

ヨンジュン「叔父さん、ちょっとお手洗いに行って来ます」

ヨンジュンが退室すると、チェ理事は顔を曇らせる。「腹が立って仕方ないな」

チェ理事「あんな気を遣う子に育っちまうなんて」
ヘラン「…。」
チェ理事「今度の61周年記念に合わせて、イ会長はキム・ヨンホを理事長に就かせるつもりだ」
ヘラン「…。」
チェ理事「言ったろ。ガフンの家の中じゃ、ヨンジュンのヨソの子だってな」
ヘラン「そんなことおっしゃらないで」
チェ理事「バカ言ってんじゃない!一滴の血も繋がってないんだぞ。お前の旦那、キム・ソンチョルはイ会長の婿だ。一人娘が死んで、会社を任せる人がいないだけなんだから」
ヘラン「誰が何と言おうとうちのヨンジュンは… 夫の息子で、お義母さんの孫なんです」
チェ理事「おい、チェ・ヘラン!しっかりしろ!後で裏切られて泣き言漏らすんじゃないぞ!」
ヘラン「…。」

+-+-+-+

ヨンジュンが個室へ戻るときに一緒に廊下を歩いてきたミン室長は、扉の前を通り過ぎ、隣の部屋へ入った。
花束を抱えたミン室長は、一人そこで待っているヨンホの前に進み出る。

ミン室長「徳成大学のチャ・ソニョンさんは少し遅れるようです」

「?」ヨンホはピクリと片眉をあげる。「遅れるんですか?」

ヨンホ「(チラリと後ろに目をやる)来ないんじゃなくて?」

ヨンホは花束を持って部屋を出た。「食事は一人でどうぞ。騙されてヘソを曲げちゃったんで」

#ん?
ミン室長は見合い相手との食事だと嘘をついてヨンホを呼び出して、隣の部屋のヨンジュンたちと食事させようとしたってこと?
とにかくちょっと変なシーン。

+-+-+-+

ジュウンは大きなトランクを引いてカフェへやって来た。「わぁ凄い♪」
ポインセチアの鉢もちゃっかり手に抱えている。
「早すぎたかな?」彼女は店の中を見渡し、カウンターへ向かった。

ジュウン「キャラメルマキアート!いやいや、ホワイトチョコ?(悩んで)キャラメルモカください。ホイップクリームたっぷりね」

と、そこへ誰かの声が横から飛んで来る。「ペパーミントを」
ヨンホだ。
「ホットで」そう言って、彼は涼しい顔でカードを差し出す。

「?」ジュウンは思わず彼の頬を指でつついてみた。
幻じゃない!

ヨンホ「何するんです?」
ジュウン「本物だわ…」
ヨンホ「(彼女の荷物を見て)移民でもするんですか?」
ジュウン「えぇ。地球の外にね」
ヨンホ「誰が許可したんです?」
ジュウン「ジウンさんに言われたんですよ。家が決まるまでいろって」
ヨンホ「…。」
ジュウン「家は広いし部屋は多いからってね」
ヨンホ「見かけより行動が早いな。とにかく(早口で)車出しとくからお茶が出て来たらお茶持って車に来て」
ジュウン「な、何て?!」

※”차 빼놓을 테니까 차 나오면 차 들고 차로 와요(車出しとくからお茶が出て来たらお茶持って車に来て)
차=車=茶(同音異義語)

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助手席でジュウンはお茶のタンブラーを片手に、なぜか花束を抱えていた。

ジュウン「どうしてこれ(花束)持ってろって?」
ヨンホ「後ろに置いてたら落ちそうで。大事な人がくれたものだから。シート冷えませんか?」
ジュウン「いえ。セルフスチームになってるから…」

ヨンホはチラリと後部座席を振り返った。
そこには、彼女が持って来たポインセチアの鉢がちょこんと置かれている。「後ろの花、ストーカーがくれたやつじゃないのか?」

ヨンホ「誰かさんは大事な人に花束貰えて羨ましいなぁ。誰かさんはストーカーから貰ったのに」

ヨンホは突然右手を伸ばし、彼女のおでこに当てた。「熱があるのかな?」

ヨンホ「心の声が口から出るなんて」
ジュウン「(手を払いのけ)人は憎くても花に罪はないから持って来たんですよ」
ヨンホ「優しいな」
ジュウン「(後部座席を見て)ところで、何で毛布と枕買ったんですか?ひょっとして(ニヤリ)私にあげて自分のがなくなったから?」
ヨンホ「女性たちが来て泊まるかもしれないからね」
ジュウン「はっ!」
ヨンホ「何です?泊まっちゃいけないんですか?」
ジュウン「ダメも何も!アンナ・スーと…(顔をしかめる)あ、そうだ。おめでとうございます、ジョン・キムさん。アンナ・スーとのスキャンダル、キーワードランキングがちょっとだけ下がってたわ」
ヨンホ「…。」
ジュウン「ほんの少しは忘れられたかもしれませんね」

ヨンホは何も言わず、かすかに顔をしかめた。

ジュウン「ところで、どこ行くんですか?」
ヨンホ「あぁ、僕の理想のタイプのところに」
ジュウン「理想?」

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ヨンホが彼女を連れて来たのは、ガランと静かなどこかの道場だ。

ジュウン「柔道?どうしてここに?」

주짓수=ブラジル柔術のことみたいですね。

ヨンホ「僕の理想を紹介するって言ったでしょう?」
ジュウン「だから、コーチの理想にどうして私が会うんです?」
ヨンホ「会って学べってことです」
ジュウン「(唖然)あら、何で私が?」

しばらくして…。

ジュウンは護身術の教えを受けていた。
女性が不利な状況をいかに覆し、自分より強い男性を倒すか。男女のペアでデモンストレーションが繰り広げられる。
「僕の理想形」隣で見ているヨンホがそっと言った。

0050

ジュウン「?」
ヨンホ「と、僕の理想形の… 旦那さん」

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胴着に着替えて更衣室から出てくると、ジュウンは気まずそうに咳払いをした、
黒い胴着を着たヨンホが、道場の真ん中でストレッチをしている。

ジュウン「あの… 館長さんたちは?」」
ヨンホ「退勤」
ジュウン「(もじもじ)」

ヨンホは彼女の方を向いて正座をすると、手招きをした。
彼女は言われたとおり向かいに胡座をかく。

ヨンホ「(手招き)もっと近くに」
ジュウン「え?」
ヨンホ「(無言)」

彼女は仕方なく、ズリズリと前に進み、向き合って正座をした。

ヨンホ「ストーカーや痴漢にまた遭わないとは限らないから、法でダメなら拳で解決しないと」
ジュウン「あぁ… それで今日(表情が和らぐ)」
ヨンホ「柔術は女が男に勝てるほぼ唯一の運動です。技で関節を折るから」

ヨンホは突然その場に仰向けになって脚を広げると、ヒョイと手招きをした。「ほら、僕の上に乗って」

ジュウン「えっ?!」
ヨンホ「さっき館長の構え見たでしょう?僕がカン・ジュウンさんで、(ジュウンを指し)ご本人が痴漢です」
ジュウン「私が?」
ヨンホ「攻撃してください。好きなだけ、いくらでも」
ジュウン「今、”いくらでも”って言いましたよね」

「行きますよ」ジュウンは起き上がり、膝でズリズリ近づくと、彼にブンと殴りかかった。「ストーカーめ!」
彼女のへなちょこパンチを涼しい顔で左右に避けると、ヨンホは両足で彼女を挟み、グイッと引き寄せる。

ジュウン「きゃっ!」
ヨンホ「…。」

彼女の腕をそっと掴むと、彼はゆっくりと押し戻した。

ジュウン「(ドキンドキン)」
ヨンホ「見ましたね?もう一度」

「ス… ストーカーめ!」ほとんど譫言のように呟き、彼女はまたパンチを繰り出した。
と、また彼が両足で彼女を引き寄せる。

勢いあまり、二人の唇が触れた。

ジュウン「!」
ヨンホ「!」
ジュウン「!!!」
ヨンホ「…。」

「…。」彼の視線がわずかに動くと、一気にクルリとひっくり返し、彼はジュウンの上に馬乗りになる。
「あっ」ジュウンが思わず声を漏らした。

ヨンホ「過度なボディータッチの警告1回」
ジュウン「そんな!」

ヨンホはスルスルと彼女の足元へ移ると、両足を掴み、自分の胴を挟む。「クローズガード」

0063

ヨンホ「足で相手を閉じ込めて、締める」
ジュウン「はっ」
ヨンホ「(彼女の足を叩き)締めて」
ジュウン「(キョロキョロ)」
ヨンホ「視線を逸らさないで、相手をじっと見る」

ジュウンが足に力を入れ、ヨンホの体が小さく動く。
彼は小さくうなずいた。「タップ」
ジュウンがさらにギュッと力を入れると、ヨンホの体が大きくしなり、彼女に覆いかぶさった。

ヨンホ「…。」
ジュウン「…。」

0051

ヨンホ「タップ」
ジュウン「(ギュッ)」
ヨンホ「何です?離したくないんですか?」
ジュウン「え?」
ヨンホ「タップって言ったら離すんです」

「あぁ」彼女が力を抜くと、ヨンホの体が離れていく。
ジュウンは仰向けになったまま、動けずにいた。

ヨンホ「しっかり呼吸して」
ジュウン「(呆然)」

+-+-+-+

道場を出てからというもの、ジュウンは彼の方をまともに見られないでいた。「えっと、あの…」

ジュウン「ホントに武道家が理想なんですか?」
ヨンホ「強い女、セクシーじゃないですか。そばにいなくても心配にならないし」

0052

#↑この右肘が好き!右肘が好き!

ジュウン「私、アンナ・スーみたいなタイプがお好きなのかと…」
ヨンホ「僕の好みに興味あるんですか?」
ジュウン「!」
ヨンホ「あぁ、さっきのチューと関係ある質問か」
ジュウン「はっ!!!(口を押さえ)チューだなんて!」

「あ!」ジュウンが話題を変えた。「私、4.2kg落ちたんです。ちょっとほっそりしたみたい」

ヨンホ「(首を傾げ)さっき僕が感じた限りは…」
ジュウン「いいですって!私の体のことは私がちゃんと」
ヨンホ「忘れたんですか?カン・ジュウンの体は…僕の思い通りだって」

「…。」ヨンホを見つめたまま、ジュウンは言葉を失った。

ヨンホ「”ほっそりした”か…。僕の点数は…」

「どうかな」そう言ってヨンホは首を横に振る。

ヨンホ「とにかく、最初の桁が変わって良かったですね」
ジュウン「(憮然)」
ヨンホ「Oh、大邸のビーナス♪」
ジュウン「(ぶつぶつ)とっくに変わってるのに…」

すねて窓の外を眺める彼女の横顔を、ヨンホは穏やかに見つめた。「…。」

+-+-+-+

0053

+-+-+-+

翌朝。

キッチンで朝食を用意すると、ジュウンが大声で皆を呼んだ。「皆さんお食事ですよ~!」

最初にやってきたジュンソンに野菜大盛りの皿と、チキン大盛りの皿を渡す。

ジュウン「(コソコソ)どうせ野菜と蒸し鶏なら、量だけでもたっぷり食べましょうよ」
ジウン「(コソコソ)Ma’am,何で小声で言うの?」
ジュウン「(コソコソ)ヨンホさんに怒られるかと思って」

「象も草食動物なんです。知らないんですか?」ジュウンがヨンホの真似をしてみせる。

ジウン「ププッ」
ジュンソン「兄貴、いらっしゃいませんよ」
ジュウン「どこ行ったんです?」
ジュンソン「あぁ… 用事があって、ちょっと遠くに。しばらく掛かると思います」

0054

#か、かっこいい…

ジュウン「…良かった。私たちだけでたくさん食べましょ」

そう言った途端、彼女の頭の中にヨンホの声が響いた。「甲状腺の薬!」
「あ、待ってくださいね」彼女は薬を取りに部屋へ戻った。

ジュウン「何よ!黙って行っちゃうなんて」

+-+-+-+

ヨンホは大邸へ向かう車の助手席でぼんやりしていた。
「後ろの座席のほうが安全かと存じますが」運転席でミン室長が言う。

ヨンホ「僕はまだ理事長じゃないですよ。それにミン室長を運転手にした覚えもありませんから」
ミン室長「徳成製薬のチャ・ソニョンさんのこと、よくお考えください。御二方、よくお似合いです」

「僕らのほうがもっとお似合いですよ!」ヨンホはミン室長と自分を指した。

#爆笑

ヨンホ「今日は何で花束がないんです?」
ミン室長「(ニヤリ)明日からはお辛くなるはずです。少しお休みください」

+-+–+

ジュウンはデスクで昼食の生野菜サラダをつまみながら、電話で話していた。「美味しいわけないでしょ」

ジュウン(電話)「減ったのは減ったわよ。服も緩くなったし」

彼女が突然目を丸くした。「コPDがアメリカに行ったって?!」

ジュウン(電話)「ジョン・キム探しに?!いつ戻ってくるの?ちょっと、元旦那なのにそんなことも知らないの?ううん、一旦切るわ」

彼女は溜息をついた。「どうしよう!」

ジュウン「あの人一体どこ行ったの?!アメリカ行ったのかな?」

+-+-+-+

ヨンホ宅に帰ったジュウンは一人マジメにトレーニングに励んでいた。
そこへ、不意に電話が鳴り出す。「?」

画面の「コーチ」の文字に、彼女は飛び上がった。「!」
携帯を掴むと、わざと少し待ってからクールに電話を取る。「…はい。どちら様?」

ヨンホ(電話)「”コーチ”って登録されてるはずだけど」
ジュウン(電話)「あぁ~、コーチでしたか。どこかへお出掛けだって聞きましたよ。私も久しぶりにワインを一杯やってるんです」

「一旦切ります」ヨンホは突然電話を切る。
「!!!」ジュウンは驚いて電話を見つめた。「何なの?!」

次の瞬間、かかって来たのはビデオ通話だ。「おっと!」

ジュウン(電話)「(画面一杯に映っている顔を隠し)きゃっ!何なのホント!」
ヨンホ(電話)「嘘がすぐバレるのは長所ですから。どれだけ運動しました?」
ジュウン「3,40分くらいかな?」
ヨンホ「ストレッチは十分やりました?」
ジュウン「どっちだっていいでしょ」

0055

つっぱねるジュウンの態度に、ヨンホが思わずニヤリと微笑む。

ヨンホ「前に言った1から10までのヤツ、あるでしょ。そのうち1番、4番、5番」
ジュウン「はぁ、くどい!ビデオ通話なんか何のために?この顔見たくてたまらなかったわけ?」
ヨンホ「はぁ、会いたいからって大騒ぎして…。それなら普段からもう少し綺麗にすりゃいいのに」
ジュウン「何ですって?」
ヨンホ「僕も(胸をトントン)つい心の声がね」
ジュウン「あ゛ーー!黙って行っちゃうなんて私どうしたらいいんですか!!!」
ヨンホ「1番、4番、5番を撮って、動画を送ってください。遠隔指導するから」
ジュウン「動画を?」
ヨンホ「証拠用です。見ないと信用できないから」

彼の顔を見ようとするからか、画面のジュウンの顔がぐんぐんドアップになっていく。

ヨンホ「えっと… そのホッペタどけてください。見えないから」
ジュウン「(ちょっと顔を離す)ところで、ひょっとしてアメリカですか?」
ヨンホ「(笑)だったら?」
ジュウン「アンナ・スーに会いに?」
ヨンホ「眉間に皺)だったら?」
ジュウン「気をつけてくださいね。友だちの元旦那のコPDがジョン・キム探しにアメリカに行ってるんですって」
ヨンホ「あぁ、そうなんですか」

ヨンホは余裕だ。「それじゃ、切りましょうか?」

ジュウン「(ムスッ)好きにすれば?」

ヨンホのいる部屋のドアを誰かがノックした。「?」

ヨンホ「(小声で)アンナ・スーが来たみたいだ」
ジュウン「(イラッ)それではどうぞ心地よく艶めかしい夜を!」

ジュウンが電話を切ると、ヨンホの目がスッと翳った。「…。」

扉が開き、ミン室長が入ってくる。
ヨンホが自分の後ろに広げていた椰子模様の毛布を外すと、病室のベッドの装置がむき出しになった。

「問診票です」ミン室長が書類とペンを差し出す。「予め書いておかれたほうが楽でしょうから」

ミン室長「院長は明日午前中に到着なさいます。ではお休みを」
ヨンホ「ミン室長」
ミン室長「?」
ヨンホ「(少し考えて)いや …心地よく艶めかしい夜を」

「…。」ミン室長は返答に困り、無言で退室した。

+-+-+-+

次の日から、ヨンホは足の状態を調べるため、さまざまな検査を受けた。

+-+-+-+

ジュウンも”ジョン・キム” のことが気に掛かっていた。
アメリカまで彼を探しに行ったというヒョヌの元夫にメールを送ってみる。「ジョン・キムは見つかった?」

ジュウン「…。」

どうにも落ち着かなかった。

+-+-+-+

ヨンホの元には、ジュウンから毎日トレーニングの様子が動画で送られてきた。
小さな画面の中でウンウン唸りながら奮闘する彼女の姿に、ヨンホは思わず顔を綻ばせる。
辛く寂しい入院生活の中で、それは彼にとって大きな癒やしになっていた。

0057

#検査中、やることもなくひたすら待ってるミン室長が映るのもキュンとなりますわ…。

ジュウン(動画)「(スクワットをしながら)11月22日。今日最後の運動、10番です。あぅ~キツイ!」

動画が見づらくて体を傾けるうち、つい横に倒れそうに鳴る。
そんな自分に呆れて、彼は苦笑した。「何やってんだ」

+-+-+-+

数日が経過したある日。

ヨンホはミン室長と共に院長の説明を受けていた。

※ミン室長がメモ取ろうとしてるのに萌え(笑

院長「もともと稀な病気だし、君は特に特異なケースだから断言は出来ないがね、骨肉腫について私の所見では99.9%完治だ」

#骨肉腫やったんか。今知ったわ

「ははは」院長が笑う。「おめでとう」

「…。」ヨンホは手のひらでそっと膝を触ってみる。

院長「そうだ、ときどき痛みがあるんだって?どのくらい?」
ヨンホ「神経症みたいなんですが、耐えづらいときもあります」
院長「心理的要因の可能性がある。恐怖のようなものだ。幼い子どもには耐えられないほど大きな手術だったからね」

~~~~

ヨンホの記憶の中に、それはしっかりと染みついていた。
父親に見送られて手術室に入ったあの時… 彼は「父さん、助けて」「怖い」と必死ですがったのだ。

「母さん!母さん!」
「辛いよ」
「お願い、助けて!」
「もっと大きくなってからじゃダメ?」

~~~~

ヨンホ「…。」
院長「神経症に完治というのはないからね」

ヨンホは静かに頷く。「ある日突然消えるかもしれないし、死ぬまで… 続くかもしれませんね」

院長「助けが必要ならいつでも連絡しなさい」
ヨンホ「えぇ。ありがとうございます」
院長「リハビリが大変だったろうに、本当によくやった。最近の言葉でいうと、”モムチャン(完璧な体)”だ」
ヨンホ「(微笑)生きようともがいたんでしょう」
院長「ご苦労だったな。奇跡だと言ってもいいはずだ」
ヨンホ「先生のお陰です。ありがとうございます」

穏やかに話すヨンホの横顔を、ミン室長は静かに見つめた。「…。」

+-+-+-+

退院の手続きを済ませ、ヨンホはミン室長と共に外へ出てきた。

ミン室長「どこへお連れしましょうか」

「ミン室長」ヨンホはポツリと言う。「…ちょっと休みたいんだ」

ミン室長「一番近くのホテルへお連れします」

+-+-+-+

ホテルへ着くと、ヨンホは携帯を手に取った。

ヨンホ(メール)「アンナ・スーがあと何日か遊ぼうって。今日は2番、5番、10番で」

それから…

彼はひたすら眠った。
心と体にずっしり積もった疲れが消えるまで…。

+-+-+-+

時間がたっぷり流れて…。

食事を運んで来たミン室長は、前日の食事に添えた黄色いバラがグラスに活けてあるのに気づいた。
思わず顔をほころばせ、花に手を伸ばす。

0059

と、そのとき…

「Good Morning!ミン室長」気配もなくヨンホが隣にやってきて、ミン室長は驚いて手を引っ込めた。「!」

ミン室長「Good Eveningです」

ヨンホはニッコリ微笑み、ミン室長が持って来たピンクのバラをひょいと胸のポケットに挿した。「行こう!」

ミン室長「?」
ヨンホ「OK?」

+-+-+-+

時計が指しているのは…「2014年11月25日 午後8時」

今日もジュウンは一人、せっせとトレーニングに励んでいた。
両手を広げて体を前傾させ、片足立ちでバランスを取る。

ジュウン「8、9、10、11、12」

そこへ…
「みんな出掛けたんですか?」まるでほんの少しどこかへ出掛けていたかのように、ヨンホが入ってきて言った。

ジュウン「あっ!」

バランスを崩したジュウンを受け止めようとして、ヨンホは彼女を抱きかかえるように床に倒れる。

ヨンホ「?!」

0060

間近で目を丸くしているジュウンの顔を、ヨンホはハッとして見つめた。
何やら文句を言っている彼女に、彼は嬉しそうに微笑む。

ジュウン「聞いてないんですか?」

そして… ゆっくりと手を伸ばすと、彼女の頬をちょんとつついた。「これ、初めて見た」

0061

+-+-+-+

ここでエンディングです~~~!!!
むきゃ~~♥♥♥

 - Oh my Venus ,