韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!プロデューサー/SPY/夜警日誌/トライアングル/主君の太陽など

トライアングル23話あらすじ&日本語訳vol.2

   

ジェジュン、イ・ボムス、イム・シワン、ペク・チニ出演「トライアングル」23話の後半に進みます。

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アン・チャンボン氏が事故に遭った現場では、引き続きタク刑事たちが捜査を行っていた。
そこへドンスがやって来る。

タク刑事「ここから1km手前に防犯カメラがあるんです。事故発生の2時間前から映った車両を調べてみたんですが、アン・チャンボン氏との関連性は全く見当たりませんでした」

ドンスは頷く。

ドンス「そこから犯人を見つけるのは、原っぱで針を探すより難しい。先に犯人を特定しておいて、そこから逆に捜査してみたらどうだ?」
ミン刑事「犯人を誰だと?」
ドンス「テジョングループのユン・テジュン、さらにキム・ジンス専務、ヒョン・ピルサン本部長もだ」
タク刑事「えぇ。分かりました」

二人の刑事たちはさっそく資料をめくる。
そこへ、ドンスの電話が鳴った。

ドンス(電話)「あぁ。分かった、今すぐ行く」

#ところで、たま~に出てくるミン刑事が、すこ~しずつカッコ良くなってるよね。

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シネの待つカフェにドンスが現れた。

ドンス「ユン会長に会ったのか?」

シネが頷く。

ドンス「何て?」
シネ「ドンスさんとドンチョルさんを説得して、テジョングループから手を引かせろって」
ドンス「…。」
シネ「ヤンハのためにもそれがいいだろうって」

「バカな…」ドンスは苛立ち、シネから視線を外した。

シネ「重症の精神疾患だろうからカウンセリングを受けた方がいい、そう言っておいたわ」
ドンス「…。」
シネ「それからね、私、ドンスさんに言ってないことがあるのよ」
ドンス「何だ?」
シネ「2ヶ月前、FBIの研修に参加するように指示を受けたの」
ドンス「どれくらい?」
シネ「2年」
ドンス「!」
シネ「手続きをしながら、ドンスさんが通う学校も探してみたわ」
ドンス「学校?」
シネ「ずっとこうしているわけにもいかないでしょう?警察に復職できたら一番いいだろうけど、それが出来る状況でもないし」
ドンス「…。」
シネ「そろそろドンスさんも新しい人生のために準備を始めるべきよ」

ドンスは深く溜息をつく。
自分の新しい人生を考えるには、あまりに気掛かりなことが残っていた。

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デスクに戻ってからも、ヨンダルは写真を見つめ、不思議な縁に思いを馳せていた。
ジョンヒが持っていたものとは別の、ドンスから受け取った写真。
そこには、父ジョングクと自分、そしてジョンヒと彼女の父が仲良く微笑んでいた。

そこへジュノが入ってくる。

ジュノ「ハンチャングループのユン理事にお会いして、資料を受け取りました」
ヨンダル「そうか。ご苦労だったな」

ジュノが資料をデスクの上に置くと、ヨンダルは再び写真に視線を移す。

ヨンダル「この子、誰だと思う?」

そう言って写真をジュノの方へ向け、ジョンヒを指さした。

ジュノ「オ・ジョンヒじゃないですか?」
ヨンダル「?…何で分かるんだ?」
ジュノ「ジョンヒもよく似た写真を持っていたんです。ジョンヒの隣にいる男の子が初恋だって」
ヨンダル「ジョンヒさんがそう言ったのか?」

「はい」ジュノはニッコリ微笑んだ。

ヨンダル「これ、俺なんだ」
ジュノ「えぇ?!」
ヨンダル「ビックリしすぎだって」
ジュノ「そんなことってあるんですか?!」
ヨンダル「ガキの頃、ドンジン炭座の社宅でジョンヒさんと一緒だったんだ」

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「ちょっと!そりゃ本当なのかい?」驚いたジョンヒの祖母が目を丸くした。

ジョンヒ「うんうん。そうなんだってば」

ジョンヒは写真を片手にそう言った。

ジョンヒ「間違いなくドンチョルがヨンダルさんなんだよ、お祖母ちゃん」

「何てこと!」祖母が思わず手を叩く。

祖母「こんなことがあるなんてねぇ。あんたとヨンダルは天の定めなんだ」
ジョンヒ「お祖母ちゃんもそう思う?」
祖母「天の定めじゃなきゃ、こうしてまた出会うこともないだろうよ」
ジョンヒ「そうだよね♥」

「ところで」祖母が続けた。

祖母「ヨンダル君は孤児だって言ってたけど、兄弟のことは覚えていないのかい?」
ジョンヒ「お兄さんと弟、二人共見つかったの」
祖母「おやまぁ!そりゃ本当に良かったねぇ。出世して、兄弟も見つかって」
ジョンヒ「^^」
祖母「兄弟はどこで何してるんだい?」
ジョンヒ「お兄さんは刑事だったけど最近退職されて」

「弟は…」ジョンヒは少し顔を曇らせる。

ジョンヒ「…ちょっと複雑なんだ」

「うんうん」祖母は笑顔で頷いた。

祖母「ヨンダル君にうちへ来るように言いなさい。昔の話もしなきゃね」
ジョンヒ「OK、お祖母ちゃん」

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「ホ・ヨンダルがハンチャングループと一緒に投資話を進めているなら、大変なことではないですか!」

ペ主任の語気はいつになく強かった。

ヤンハ「…。」
ペ主任「そうなれば、臨時総会でホ・ヨンダルの解任が決まったとしても、我々テジョンカジノに大きな脅威になります。何としても阻止するべきです」
ヤンハ「問題はそれが簡単には行かないことです」
ペ主任「これは代表お一人で悩む問題ではないと思います。会長にご相談ください」
ヤンハ「父がその事実を知れば、僕に失望なさるでしょう。僕が解決しなければ」
ペ主任「…。」

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あっちへこっちへと忙しいペ主任が次に呼ばれたのは、ピルサンの元だ。

ピルサンは応接ソファへ場所を移すと、慎重に口を開いた。

ピルサン「ユン・ヤンハがホ・ヨンダルの実弟だというのは事実なんですか?」
ペ主任「本部長がどうしてそれを?」
ピルサン「ファランさんが言ってました。ペ主任から聞いたと」
ペ主任「…。私も、代表が検察に連行されるとき、ホ理事と話しているのを聞いたんです」
ピルサン「その事実を知りながら、まだユン・ヤンハの配下にいるんですか?」
ペ主任「!」
ピルサン「忠告しておきますが、ユン・ヤンハは決して長くは持ちません。腐った金づるを掴んで慌てる前に、今からでも正しい身の振り方を考えるべきですよ」
ペ主任「…。」

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ピルサンの執務室を出てきたペ主任が重い足取りで廊下を曲がってくると、そこにファランがいるのを見かける。

ペ主任「ファランさん、何であれを話したんだ?」
ファラン「全部ペ主任のためですよ。無駄足ばかりだから気の毒で」
ペ主任「ヒョン本部長は信頼できるのか?」
ファラン「もちろん。ヒョン・ピルサン本部長のお父さんは、会長と一緒にテジョンを創立なさった方じゃないですか。ヒョン本部長にもテジョングループの後継者になる資格はありますよ」
ペ主任「…。」

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「ホ・ヨンダルはどう処理するつもりだ?」ユン会長がヤンハに尋ねた。

ヤンハ「臨時株主総会を招集して、解任案を議決する予定です」

「…。」ユン会長は溜息をつき、眉間に皺を寄せる。

ユン会長「それで解決できると思っているのか?」
ヤンハ「だからと言ってアン・チャンボン氏のように処理するわけにはいかないでしょう」
ユン会長「臨時総会に掛けたところで、ホ・ヨンダルを解任することは出来ん」
ヤンハ「何故です?」
ユン会長「理由はお前が自分で調べろ。ホ・ヨンダルの件は私が解決する。お前はこれ以上気にするな」
ヤンハ「!」

#これだけ臨時総会臨時総会と言わせておいて、またあっさりぶった切る。ヤンハは本当に無駄に馬鹿にされてばかり…。
도대체 얼마나 양하를 바보로 만들 거예요? 작가님!

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アン・チャンボン氏の弁護士がヨンダルを訪ねて来た。
ソウルへ出向くスケジュールを延期し、ヨンダルは弁護士を部屋へ招き入れた。

ヨンダル「どういうご用件で?」
キム弁護士「アン会長がホ理事に宛てた遺言状があるんです」
ヨンダル「…。」
キム弁護士「会長がどうなるかわからない状況ですので、ホ理事が遺言状の内容を前もって知っておいたほうがいいと思いまして」

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「臨時総会を招集しても、ホ・ヨンダルを解任できないのは何故です?」ヤンハが尋ねたのはキム専務だ。

キム専務「会長は、アン・チャンボン氏がホ・ヨンダルに宛てた遺言状の内容をご存知です」

#はぁ?!

ヤンハ「遺言状?」
キム専務「アン・チャンボン氏はテジョンカジノの大株主として所有している議決権を、ホ・ヨンダルに譲渡なさいました。今、テジョンカジノの持ち株構成を調べてみても、ホ・ヨンダルを解任するのは不可能です」
ヤンハ「…。ホ・ヨンダルの件は自ら解決なさるとおっしゃいました。どうなさるおつもりだと思われますか?」
キム専務「私の思うに、ヒョン・ピルサン本部長にお任せになるのではないかと」
ヤンハ「!」

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キム弁護士は遺言状の内容をヨンダルに告げた。

キム弁護士「大株主として所有しているアン会長の議決権を、ホ理事が承継されることになります」
ヨンダル「…。」
キム弁護士「また、会長の持ち株はホ理事の判断で適切な時期に社会へ還元するようにと、そうおっしゃいました」
ヨンダル「…。」

ヨンダルはアン・チャンボン氏と出会った頃のことを思い出した。
一人、パンと牛乳にありつけなかったアン・チャンボン氏に自分の分を譲ったのが始まりだった。
夜中に粗相をしてしまい、綺麗に体と服を洗ってくれるヨンダルを感慨深く見つめ、アン・チャンボン氏は刑務所へ入った理由を「欲のためだ」と答えたのだ。

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「お前たち、ホ・ヨンダルって知ってるか?」事務所へ新しく入った若者相手に、ヤン社長はヨンダル自慢に余念がない。

#一人は、ハン・ミョンジェ相手に金を貸す際にヤン社長自身も手を組んだ、セールストークが上手い青年ですね。

ヤン社長「そのホ・ヨンダルを育てたのが、まさに俺だ」
若者たち「…。」
ヤン社長「あいつがカジノで物乞いしてるときに、一目で才能を見破ったのがこのヤン・マンチュンだってことだ」
若者たち「(感嘆)」
ヤン社長「お前たちも俺の元でよく言うことを聞いて頑張れば、ホ・ヨンダルみたいになれるかもしれんぞ。分かるか?」

「はい!」若者たちは大きく頷く。
ヤン社長はカジノ客相手にいかに金を稼ぐか、熱くレクチャーを始める。

そこへ、扉が開き、誰かがゾロゾロと入ってきた。
刑事たちだ。

ヤン社長「ノ刑事、何事だ?」

刑事はヤン社長に強制捜査令状を示し、有無を言わさず事務所の捜査を始めた。

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「コ・ボクテが妙におとなしいわ」ミン社長は疑念を募らせていた。

マンボン「自分も退屈していたところです」
ミン社長「不意打ちを食らわそうとしているに違いないわ。ヒョンタクに調べさせて」

「はい、姐さん」マンボンが答えたところで、ノックの音が響く。
クク刑事を先頭に、刑事が連れ立って入ってくると、こちらにも強制捜査令状を示した。

ミン社長「一体何事ですか?!」

刑事たちが一斉に事務所の捜索に入る。

クク刑事「上からの指示です。(声を潜め)コ・ボクテが仕組んだようですね」
ミン社長「何ですって?!」

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知らせを聞いてチャンマダムとマンガンが駆けつけると、すでに私設カジノの事務所にも刑事が大勢立ち入っていた。
ここでも指揮を取っていたクク刑事は、捜査令状を示し、コ・ボクテの差し金だと繰り返す。

クク刑事「ヨンダルと関係あるところは、全部調べてるところだ」

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「ヨンダル!」廊下を移動中だったヨンダルの元へ、大慌てでジャンスたちがやって来た。

ジャンス「大変だ!」
ヨンダル「どうした?」
ジェリー「ジャンス兄の担保貸し屋と私設カジノ、それにミン社長の事務所まで刑事たちが押しかけてる」
ヨンダル「?!」
ジャンス「お前と少しでも関係ある人たちを尽く調べるつもりだ」
ヨンダル「誰の仕業だ?」
ジャンス「確かじゃないが、クク刑事が言うにはコ・ボクテだって」
ヨンダル「…。」

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ピルサンが屋上へやって来ると、ユン会長は遠くテジョングループ社屋からの景色を眺めていた。

ピルサン「お呼びですか?」
ユン会長「ピルサン」
ピルサン「はい、会長」
ユン会長「最近めっきり君のお父さんが恋しくてな。信頼して仕事を任せられる人がいないせいだろう」
ピルサン「…。」
ユン会長「テジョングループがここまで成長したのは、君のお父さんの功績が大きい」
ピルサン「微力ながら、私も父のようにテジョングループのために尽くしたいと思っています」

ユン会長がピルサンを振り返る。

ユン会長「私がビジネスにおいて親子の縁などに拘らないと、君はよく知っているはずだ」
ピルサン「…。」
ユン会長「ヤンハのヤツは残忍にはなり切れない」
ピルサン「何でしょうか?私にお任せになりたいのは」

「ホ・ヨンダル、君に処理してもらいたい」ユン会長は声を低くする。

ピルサン「…。」
ユン会長「喉に引っかかった棘のように、あの男は私を苦しめているんだ。ピルサン、君が棘を取り払ってくれ」
ピルサン「…私がやりましょう。ご心配なく」
ユン会長「…。」

+-+-+-+

本社へやって来たヤンハは、廊下でピルサンに出くわした。

ピルサン「本社にどうした?」
ヤンハ「父に会いに来たんです」
ピルサン「会長はキム議員に会いに汝矣島へ向かわれた。今日会うのは難しいだろうな」

ヤンハは冷たく視線を逸し、そのまま歩き出す。

ピルサン「ヤンハ」
ヤンハ「…。」
ピルサン「ホ・ヨンダルの処理、会長から任された。お前はもう気にせずに、ハンチャングループの投資の件を解決しろ」
ヤンハ「…。」
ピルサン「ホ・ヨンダルがハンチャングループと投資話を進めていること、会長はまだご存知なかった」
ヤンハ「…。」
ピルサン「俺は黙っているから、さっさと処理した方がいいな」

余裕たっぷりに告げると、ピルサンは反対方向へと去っていく。

ヤンハ「…。」

386

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「今すぐ所長を出しなさいよ!!!」ミン社長が警察署で声を荒げる。
隣に陣取るチャンマダムも負けてはいない。

マダム「あたしたちが何で捕まらなきゃいけないのか、理由を言うべきじゃないんですか!」
マンガン「理由は何だよ!理由は!」

その後ろで、ヤン社長も踏ん張っている。

ヤン社長「おい、ノ刑事!分かってるだろ。俺にはやましいところなんて一つもない。何でここにいなきゃならないんだ?ノ刑事!」
マンボン「前科があるからって罪ですか?俺が何したって言うんです?!」

#こういうリレー演技面白いよね^^ 俳優さんたちの仲の良さがSNSなどで伝わってきてるから、余計楽しい。

一向に静まらない室内にうんざりしたクク刑事は、とうとう机を叩いて立ち上がった。

クク刑事「全く!静かにしてくださいよ!」
全員「…。」
クク刑事「おい、カン刑事。みんな留置場に放り込め」
全員「!!!」
クク刑事「私だってね、皆さんの無念は分かるし、気持ちの上では皆さんの味方ですよ。クク・ポンダルを解ってるでしょう?」

そこへ扉が開き、入ってきたのはヨンダルだ。
ジャンスたちも一緒だった。

「ホ理事!」皆が思い思いに手を上げ、声を掛ける。
「どうなってるんですか?」ヨンダルはクク刑事に尋ねた。

クク刑事「あぁ、ヨンダ、いや、ホ理事」
ヨンダル「コ・ボクテの仕業だって聞きましたけど、本当ですか?」

「ちょっとこっち」クク刑事は人の耳を避け、少し離れた場所へ移動した。

クク刑事「ホ理事と関係あるところは全部調べ上げろって指示だ」
ヨンダル「…。」
クク刑事「不法資金取引だの不法カジノ経営だの、何とかホ理事を邪魔しようと必死だぞ」
ヨンダル「自分はともかく、あの人たちはどうなるんですか?」
クク刑事「取り調べだけやって、俺が適当に処理しておく。心配すんな」
ヨンダル「…。」

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「コ・ボクテのやつ、放っておくのか?」カジノへ戻ってきたヨンダルに、ジャンスが我慢できずに尋ねた。

ジャンス「このまま黙って見てるつもりかよ?」
ジェリー「兄貴が手を打たないと、とことん苦しめてくるに決まってるぞ」
ヨンダル「俺が解決するから、二人とも心配するな」
ジャンス「どうやって?」
ヨンダル「コ・ボクテがヤケになってるのは、自分がコーナーに追い詰められたのが分かってるからだ。ユン会長とも決裂したらしい。この機会にコ・ボクテが持っているテジョンカジノの持ち株まで一掃してやる」

「理事!」ジュノが駆けて来る。

ジュノ「臨時株主総会、取りやめになりました」
ヨンダル「!」
ジャンス「突然何でだ?」
ジュノ「それは僕にもよくわかりません」

「その手じゃ俺を解任できないって、ユン・ヤンハがようやく気づいたんだ」ヨンダルは小さく頷いた。

ヨンダル「次は俺たちが反撃する番だ」

皆黙って頷き、表情を引き締めた。

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シネが待っているカフェに現れたドンスは、どこか物憂げだった。

シネ「考えてみた?」

「あぁ」ドンスが自分自身で確かめるように頷く。

シネ「…。私と一緒に発つのは無理なんでしょう?」
ドンス「シネ、君の言ったことは確かにそうだ。俺もそろそろ次の人生を考える時だって…。けど、行くにしても、ドンウとの関係を解決してからだ」
シネ「でも、ヤンハとの関係がどうなるのか、見通しがつかないでしょう?」
ドンス「ユン会長がヤンハをダメにしてしまう前に、俺がもっと積極的に動いてヤンハを連れ出そうと思ってる」
シネ「…。」
ドンス「シネ、君は予定通り発ってくれ。それまでに兄弟関係が解決出来たら、俺も一緒に行く」

「それがいいわ」シネは微笑んだ。

そこへドンスの電話が鳴る。
「あぁ、俺だ」電話はタク刑事からだった。

タク刑事(電話)「アン・チャンボン氏の事件、糸口が掴めそうです」
ドンス(電話)「犯人を特定出来そうか?」
タク刑事「まだ特定は出来ませんが、テジョングループのヒョン・ピルサンの可能性が高いですね」
ドンス「!」
タク刑事「こちらで掴んだ証拠、持って行きます」
ドンス「分かった」

「アン・チャンボン先生の件、犯人が誰か明らかに出来そうだ」電話を切ると、ドンスはそのままシネに告げる。

シネ「誰なの?」
ドンス「ヒョン・ピルサン」

「何ですって?」シネはドンスの口から出た前夫の名前に、耳を疑った。

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+-+-+-+

ヤンハはテジョンカジノの屋上をぼんやりと歩いていて、ふと立ち止まった。
向こうにいる人影に気づいたのだ。
それは、コ・ボクテの秘書スチャンと、ピルサンだった。

ヤンハ「!」

良からぬ空気を感じ、ヤンハはそっと様子を窺う。

ピルサン「ホ・ヨンダルをおびき出すには、オ・ジョンヒを利用するといいでしょう」
スチャン「ホ・ヨンダルの恋人ですか?」
ピルサン「えぇ」
スチャン「密かに処理しなければならないのに、下手をすると目撃者が出てしまいます」

「二人共消せばいい」ピルサンの声はどこまでも冷ややかだ。

ピルサン「複雑に考えることはありませんよ」

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「!!!」ヤンハはひっそりと進んでいる不穏な計画に、驚愕した。

+-+-+-+

ディーラーの控室にヒョンミが入ってくると、PCに向かっていたミソンに笑顔で声を掛けた。

ヒョンミ「おやつにしようよ」
ミソン「それならあみだクジ作りましょうか?」
ヒョンミ「もぅ~あみだクジなんて面倒くさい」

「カジノWarで一発よ」ヒョンミがパンと手を叩く。

ミソン「カジノWarって?」
ヒョンミ「ディーラーなのに知らないの?」

ヒョンミはカードを持って来させると、ジョンヒたち皆を集合させた。
「超簡単よ」カードを一枚ずつテーブルに置く。

ヒョンミ「お客様に一枚、(自分の前に置き)ディーラーに一枚。オープンして」

客のカードはK、ディーラーのカードはAだ。

ヒョンミ「私はAね。お客様が負け、ディーラーが勝ったってこと。うちのカジノにはないけど、香港やマカオのカジノには本当にあるゲームよ」

ディーラーたちが「ふぅん」と頷く。
「ジョンヒ、あんたがディーラーやって」ヒョンミは隣のジョンヒにそう言い、ウィンクした。
ジョンヒがカードを受け取り、シャッフルを始める。

ヒョンミ「この中で一番数が小さかった3人、2万ウォンずつ出すのよ。OK?!」

「高すぎますよ~」不満の声も上がるが、皆OK!と彼女の提案に乗った。

全員にカードが配られ、ジョンヒの掛け声で一斉にカードをめくる。
「…。」チョンジャたち3人の前には「2」のカードがズラリと並んだ。

チョンジャ「何よこれ!ちょっと、オ・ジョンヒ、あんたズルしたんじゃないの?」
ミニョン「こんなことあり得る?」

「ズルなんかしてませんよ」ジョンヒは咳払いをしてしらばっくれる。

ヒョンミ「往生際が悪いわね。お金出して」

「私食べない」「現金持ってないもん」チョンジャたちが膨れたところで、ジョンヒの携帯が鳴った。

ヨンダル(メール)「今日、仕事が終わったらホテルの通用門で待ってます」

ジョンヒは思わず笑みをこぼした。

+-+-+-+

ヨンダルの携帯が鳴る。

オ・ジョンヒ(メール)「今日、仕事が終わったらホテルの通用門で待ってます」

ヨンダルが返事を打とうとしたところで、電話が鳴った。
ドンスからだ。

ヨンダル(電話)「あぁ、兄さん」

ドンスは街の中を歩いているところだった。

ドンス(電話)「アン・チャンボン先生をあんな目に遭わせたのが誰なのか、もうすぐ 明らかになりそうだ」
ヨンダル「それ、誰なんだ?」
ドンス「ヒョン・ピルサン」
ヨンダル「確かなのか?」
ドンス「これからタク刑事が掴んだ証拠を確認するところだ。会ってみて、また連絡する」
ヨンダル「分かった」

#ヨンダルがカッとなって暴走するのが心配でジョンヒに頼んだくらいなんだから、ハッキリするまで黙ってればいいのに、何やってんの。意味分からん。

ヨンダルは電話を切り、じっとしていられずに立ち上がった。

+-+-+-+

「ヒョン・ピルサン!」階段を下りてきたピルサンは、誰かに呼び止められた。

ピルサン「!」

向こうからヨンダルが真っ直ぐ近づいてくると、いきなりピルサンを殴り飛ばす。
ピルサンが床に倒れ込んだところを、ヨンダルは何も言わず、さらに何度も蹴りつけた。

そこへちょうど通り掛かったジャンスたちは、目の前の光景に驚いて駆け寄る。

ジャンス「おい!!!」

「頭おかしいのか?」「落ち着いてください!」ジェリーとジュノ、三人がかりでヨンダルを押さえた。

「ホ・ヨンダル、お前、気でも狂ったか?」ゆっくり起き上がったピルサンがヨンダルを睨む。

ピルサン「何の真似だ?」
ヨンダル「分からないか?アン・チャンボン先生が助からなかったら、俺がぶっ殺してやる」
ピルサン「あの爺さんが生きようが死のうが俺に何の関係がある?!」

「こいつ!!!」また飛びかかろうとしたヨンダルを、ジャンスたちが再び捕まえる。

ヨンダル「こいつがやったんだ!アン・チャンボン先生をあんな目に遭わせたのは、こいつなんだ!」

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「!!!」ジャンスたちの目が一斉にピルサンに集まる。

ピルサン「一体どこでデタラメを聞いたか知らないが、お前の言うことが本当なら警察が来るはずだろ!」
ヨンダル「…。」
ピルサン「お前、ここでバカな真似をしたこと、すぐ後悔するぞ」
ヨンダル「…。」
ピルサン「覚悟しておけ」

ピルサンはヨンダルを睨み、蹴られた腹を押さえながら立ち去る。
それでもまだ飛びかかろうとするヨンダルを、ジャンスたちは必死で押さえた。

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↑背中にしがみついてるジェリーが可愛すぎる♪

ジャンス「ここは我慢しろよ!」
ヨンダル「…。」

+-+-+-+

ヤンハは屋上で考え込んでいた。

「会長からホ・ヨンダルの処理を任された」
「ホ・ヨンダルをおびき出すには、オ・ジョンヒを使えばいいでしょう」
「二人共消せばいいんです。複雑に考えることはありませんよ」

ピルサンの言葉を、何度も頭の中で反芻する。
自分は今、どうするべきなのか。

ヤンハ「…。」

+-+-+-+

仕事を終え、着替えを済ませたジョンヒは、ワクワクして廊下を歩いていた。
「ジョンヒさん」そこへヤンハがやって来て、そっと彼女に声を掛ける。

ヤンハ「時間があったら、少し話せますか?」
ジョンヒ「申し訳ないんですけど、先約があって」
ヤンハ「それはひょっとしてホ・ヨンダル理事に会う約束では?」
ジョンヒ「…はい」
ヤンハ「場所は?」

「ホテルの通用門です」ジョンヒが少し怪訝な顔で答える。
「!」ヤンハの視線が鋭くなった。

+-+-+-+

ヨンダルはすでに通用門でジョンヒを待っていた。
その場をウロウロしては、しきりに時計を見る。

その様子を、少し離れた所で窺っている車が一台。
運転席で目を光らせているのは、コ・ボクテの秘書、スチャンだった。

スチャン「…。」

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今だ。
ヨンダルが背を向けると、スチャンはエンジンボタンを押し、一気にアクセルを踏み込んだ。

+-+-+-+

ここでエンディングです。

まだ先を見ないとよくわかりませんが、何だかスッキリしない話ですね。
ユン会長が誰に任せようと、結局またコ・ボクテに依頼してんじゃん、って思うし、
ヨンダルを殺すつもりなら、ジョンヒにも同じメールを送る必要があるのかなぁと思ってしまう。

とにかくアン・チャンボンおるしんの無事を祈りつつ、次に進みましょう~。
次こそヤンハが活躍してくれそうな予感♪

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