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マンホール-不思議の国のピル15話あらすじ&日本語訳vol.1

   

キム・ジェジュン(JYJ)、ユイ、チョン・ヘソン、バロ(B1A4)出演のKBSドラマ『マンホール 不思議の国のピル』15話のあらすじを、細かいセリフの翻訳を混じえて紹介します。

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「スジン!」突っ込んでくる車に気づき、ピルは道の向こうにいるスジンへと全速で走った。
危ういところで彼は道を渡りきり、スジンを抱えるように道路を転がる。「!」

ピル「何だよ、あいつ!」

車に駆け寄ろうとしたピルをスジンが止めた。「ダメよ、行かなきゃ」

ピル「なんで?」
スジン「ジェヒョンさんの車よ」
ピル「!」

二人は急いでピルの車に乗り込み、発進させた。
反対車線にいたジェヒョンは、急いで車をバックさせるが、すぐに追うのを断念する。
走り去るピルの車を見送ると、彼は道路の上に何かが落ちているのに気づいた。

ジェヒョン「?」

スジンの携帯電話だ。

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後ろをジェヒョンの車が追ってこないのを確かめると、二人はようやく深く息をついた。

ピル「スジン、大丈夫か?」
スジン「えっと… これ、どうなってるのかな」
ピル「驚いたろ。怪我はないか?」
スジン「ピル、ついさっきのこと、記憶にあるの」
ピル「?」
スジン「あのときは私があんたのこと助けたのに…」
ピル「!」
スジン「今回はあんたが私を助けたわ」

「…。」ピルが素早く考えを巡らせ、路肩に車を急停車させた。「スジン」

ピル「何でそんなこと覚えてるんだ?」
スジン「わかんない。ただ覚えてるの。あのときとまた同じ状況だったわ。私、ジェヒョンさんから逃げて屋上から落ちたんだけど、そのときあんたが手を掴んでくれて…」
ピル「!」
スジン「…どうしてまたここに来たのかな?」

「…。」事態の飲み込めたピルが小さく息をついた。

スジン「どうなってるの?ピル」

ピル「どうやら… 今回お前と一緒にマンホールを通ったらしい」
スジン「…マンホールを通る?」

マンホールに吸い込まれる前後のことを思い返し、ピルはもう一度スジンを見た。「…。」

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マンションへ帰ったジェヒョンは、テーブルの上に積んであった服をぶちまけ、怒りに任せて叫んだ。「あぁ!」
ウェディング写真の中で笑っているスジンを見つめる。「一体なぜポン・ピルに会ってたんだ?」

ジェヒョン「ひょっとして… 俺のこと通報するため?そんなはずない。絶対にそんなはずは…」

そこへポケットの中の携帯がなった。
スジンが落としていった電話だ。
チンスクからだった。

ジェヒョン(電話)「えぇ、チンスクさん」
チンスク(電話)「ジェヒョンさん?スジンは?」
ジェヒョン「携帯を置いたままどこかへ出掛けたようで」
チンスク「そうですか…。スジンが帰ったら電話するように言ってください」

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店を訪ねてきてすぐにいなくなったスジンが、チンスクはひどく気がかりだった。
そこへやってきたのがソクテだ。

ソクテ「何かあったのか?冴えない表情だな」
チンスク「さっきスジンが店に来たんだけど、顔色がかなり悪かったの。それでスジンに電話したんだけど、ジェヒョンさんが出て」
ソクテ「何かあったのかな」
チンスク「さぁ。夫婦喧嘩でもしたのかな。心配だわ」
ソクテ「まぁ、夫婦喧嘩なんてすぐ仲直りするもんだよ。長くは続かないさ」
チンスク「だよね?大したことないよね」
ソクテ「ところで、ピルがまたマンホールのところにいたよ」
チンスク「どうして?まだ掘ろうとしてるの?」
ソクテ「スジンのことなかなか忘れられないみたいだ。他の男と結婚したスジンを見るのが辛すぎて、時間旅行して昔に戻りたいってさ」
チンスク「呆れるわ。そうとう狂ってるわね」
ソクテ「そうだよな。ピル、このままじゃ何かやらかしそうだ」
チンスク「いつまで子どもなのかしら」

#仕方ないけど… 何も事情を知らない登場人物たちの会話は、ただただストレスだからサラッと流して欲しいㅠㅠ
わざわざシーンを作るなら、ファミリーらしく少しは信じよう、何か事情があるのかも…って、そういうセリフが欲しいよ。誰かが死にかけないと信じないんだから、全く。

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ターミナルで車を停め、ピルたちは一息ついていた。
ピルがコーヒーを買ってきて、待っているスジンに渡してやる。「飲みなよ」

スジン「ありがとう」

コーヒーを受け取り、スジンは待ちきれずに口を開いた。「ピル」

スジン「つまり私たち、マンホールを通って時間旅行してるってことよね」

落ち着いて頷くくピルとは対照的に、スジンは混乱していた。

ピル「あぁ、今までは俺一人だったけど、どういうわけか今回はお前と一緒にマンホールを通ることになっちまったらしい」
スジン「身をもって経験しても信じられないわ。こんなことがあるなんて…」
ピル「お前がどんなに戸惑ってるか、誰よりよくわかるよ。俺だって最初は同じくらい混乱したから」
スジン「…。」

「それにしても、パク・ジェヒョンがひき逃げ犯だったなんて」今回ばかりはピルも衝撃を受けた。

ピル「ホントに呆れるよ。お前のこと轢いておいて、平気な顔でそばについてるなんて」

「…。」スジンが思い詰めたように顔を曇らせる。「あんたの言うとおりだった」

ピル「何が?」
スジン「通り魔暴行の犯人… ジェヒョンさんだったわ」
ピル「何でわかったんだ?」
スジン「ニュースに出てた帽子、マスク、服… ジェヒョンさんの車のトランクにあるのを見つけたの。それでわかったわ。ジェヒョンさんが犯人だって。だから電話したのよ。あんたの助けが必要だと思って」
ピル「…これからどうする?警察に通報しようか?」
スジン「ううん。少し考えたいの。すごく混乱してて、マトモな判断ができそうにないわ」
ピル「わかった。じゃあ、これからどうするか道すがら考えよう」
スジン「うん」

椅子から立ち上がり、スジンは足首の痛みに思わず小さな呻き声をあげる。「あっ」
さっきジェヒョンの車を避ける時、怪我をしたのだ。
「気をつけて」ピルはスジンのコーヒーカップを受け取り、そっと彼女の背中に手を添えた。「行こう」

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夜中の道路をひた走るピルの車の中は、とても静かだった。
スジンには考えなければならないことがあまりに多かったのだ。

しばらくすると、彼らは江陵へたどり着いた。
ある小さな建物の前へやってくると、ピルが扉をノックする。「叔父さん」

「何だ?」中から威勢のいい声がして、扉が開いた。「こんな夜中に誰だ?」
海の家の叔父さんだ!
ピルは叔父の家にスジンを連れてきたのだった。

叔父「あれ?ピル!」
ピル「僕だよ、叔父さん」
叔父さん「どうしたんだ?連絡もなしに」

叔父はピルの後ろにいる若い女性に気づく。「あれ?」
スジンが笑顔で頭を下げた。

叔父「待てよ、知った顔だぞ。ひょっとしてピルの友だちの…?」
ピル「(うんうん)」
スジン「こんばんは。私のこと覚えててくださったんですね」
叔父「そりゃそうさ!こいつがえらく追い回してたお嬢さんじゃないか」
ピル「叔父さん、何でそんなことまで覚えてんだよ。大昔のことなのに」
叔父「それにしても、こんな夜中に二人でどうしたんだ?」
ピル「あぁ…」
叔父「ははーん!結局お前たち、付き合ってたんだな」

「あはは!」叔父が豪快に笑う。
ピルとスジンは戸惑って顔を見合わせた。

叔父「二人で夜の海でも見に来たのか」
ピル「違うよ、そんなんじゃないんだ。近くで用事があって。叔父さん、一晩だけ泊めてくれよ」
叔父「おっ?(手招き)入れ入れ、部屋はあるぞ」
ピル「叔父さん、救急箱ある?」
叔父「救急箱?どうした?誰か怪我したのか?」

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叔父に救急箱を借り、家の前の縁台でピルはスジンの足首に薬を塗った。
薬が滲みて、スジンが「あっ」と声を漏らす。

ピル「痛いか?今からでも病院に行ったほうがいいかな。思ったより怪我がヒドイ」
スジン「そこまでじゃないよ」

「自分でやるよ」スジンが伸ばした手を、ピルが払う。「じっとしてろって。俺がやる」
「さてと」薬を塗り終わり、ピルは腕まくりをすると、箱から取り出した包帯を彼女の足首に巻いてやる。

ピル「女の子なのにこんな怪我しちまって。痕が残りそうだ」
スジン「…。」
ピル「痛かったら言えよ。明日病院に行こう」

「いいな?」ピルの言葉に、スジンは笑顔で頷いた。
彼が手当をしてくれるのを眺めているうちに、スジンの視線が彼の腕に向かった。
腕に擦り傷が出来ていたのだ。
「ちょっと」スジンが彼の腕を掴む。「あんたも怪我してるじゃない!」

スジン「こんなヒドイ怪我してるのに、気付かなかったの?」
ピル「…。」

「もう!」今度はスジンがピルの腕に薬を塗った。

スジン「さっき、私を抱えて転がったときに怪我したんだわ」
ピル「…そうだな」
スジン「これからは私よりもまず自分に気を遣いなさいよ。私のせいで辛いのはイヤだから」

「どうしよう…」懸命に薬を塗ってくれるスジンに、ピルの視線が静かに向かう。「…。」
「?」スジンがふと顔をあげると、沈黙の中で二人の視線が絡み合った。

「とりあえず… 」先に目を逸らしたのはスジンだ。

スジン「これくらいやっておけば大丈夫そう。ヒドくなったら、明日病院に行こう」
ピル「うん」
スジン「…。」
ピル「ところで、ご両親に連絡したおいたほうがいいんじゃないか?」

「あ、そうね。そうしなくちゃ」スジンはポケットを探り、ようやく携帯がなくなっていることに気づいた。「どこかで落としたみたい」

スジン「携帯貸して」

ピルの携帯を借り、電話番号を途中まで打ったところで、一致する番号が表示される。「?」
『My Precius(宝もの)』スジン自身の携帯番号に、そう名前がつけられていた。

#名前の横のアイコンは何だ?

スジン「…。」

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ジェヒョンは人気のない資材置き場へやって来て、ドラム缶に火をくべ、証拠の品々を投じた。

#なるほど。時が巻き戻されても同じ行動をしてるわけね。

そこへポケットに入れたスジンの電話が鳴る。
『ピル』からだ。
「…。」彼は応答ボタンを押し、黙って電話を耳に当てた。

「もしもし?」聴こえてきたのはスジンの声だ。

スジン(電話)「もしもし?ひょっとして携帯を拾われました?もしもし?」

ジェヒョンはそのまま電話を切った。

ジェヒョン「カン・スジン… あいつと夜を明かすつもりか?」

そこへ…
「ちょっと!」誰かがやって来て声を上げた。「あんた何だ?」
見回りに来た警備員だ。

#警察と似た服装をしていますが、紋章も背中の文字も違います。民間のようですね。

警備員「こんなところで火を炊いちゃダメだ。建設資材に燃え移ったらどうするんだ?」

「あんた誰だ?」警備員が手にした懐中電灯でジェヒョンの顔を照らす。
と、その瞬間!ジェヒョンは警備員を掴み、思い切り殴りつけた。「あっ!!!」

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一室にピルが布団を運んでくる。「叔父さんがキレイにしてくれたんだ」

ピル「ああ見えても超キレイ好きでさ」
スジン「ピル、あんたも休みなよ。自分でやるから」
ピル「あぁ」

ピルは布団をスジンに渡した。「お休み、スジン」
と、その途端、部屋が真っ暗になる。

スジン「えっ!何事?!」
ピル「停電かな?」

外のブレーカーの前で叔父がニヤニヤしているのを二人は知る由もない。
偽装停電に加え、オバケじみた声まで聴かせる周到っぷりだ。

暗闇が怖くて、スジンはピルにしがみついた。「行かないで!」
しばらく間をおいて、叔父が電気をつける。

ピル「あぁ戻った」
スジン「(ピルから離れ)あぁ…」
ピル「良かった。じゃあお休み」
スジン「うん。あんたはどこで寝るの?」

「俺?」ピルは適当に部屋の外を指差した。「あっちに場所があるから」

スジン「あ、そうなの。じゃ…お休み」

またしても”タイミング良く”停電になり、スジンが悲鳴を上げてピルにしがみつく。
ふたたび灯りがつくと、怯えているスジンをピルは覗き込んだ。「スジン」

スジン「ん?」
ピル「俺たちさ、ソウルに帰らないで、ここにいようか」
スジン「…急にどういうこと?」
ピル「あぁ… お前と離れていたくないから」

なぜか自然と口をついて言葉が出た。
本当に純粋に感じたことだったから…。

スジン「!」
ピル「…。」
スジン「…。」

黙り込んでしまったスジンに、ピルが苦笑いをして照れくささを紛らわせた。

ピル「コンビニに行って何か買ってくるよ。休んでな」
スジン「…うん」

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急いで外へ出て、ピルは大きく息をついた。「あぁ」

ピル「ソウルへ帰るのはよそうだなんて… 何で今そんな言葉が出るんだよ。しっかりしようぜ、ピル」

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しばらくして、コンビニの買い物袋をぶら下げてピルが帰ってくると、スジンは疲れて寝入っていた。
掛け布団を丁寧に掛けてやると、ピルは彼女の寝顔を見つめる。「…。」
少しホッとしたように微笑むと、静かに部屋を出た。

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いつものように穏やかな朝が来た。
スジンが外へ出てみると、ベンチで赤ん坊のようにうずくまり、ピルが眠っている。「!」
彼女は急いで部屋から持ってきた掛け布団をかけてやり、彼の寝顔を見つめた。「…。」

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ピルが目を覚ますと、スジンは浜辺のベンチで海を眺めていた。
「スジン」ピルは隣に腰を下ろす。

「ピル」スジンが静かに口を開いた。「ジェヒョンさんは危険な人だってあんたが言った時、どうして信じなかったのかな」

ピル「…。」
スジン「あんたの言うことを聞いていれば、ここまでにはならなかったわ」
ピル「仕方ないよ。お前の選んだ人なんだから、信じたいと思って当然だ」
スジン「…。」
ピル「俺、時間旅行をするうちにパク・ジェヒョンがいい人じゃないって感じたんだ。だけど、どんな状況へ行ってみても、お前はあの人とどんどん親しくなっていて、お前にどう話していいかわからなかった」
スジン「…。」
ピル「お前に信じてもらうためには、マンホールで時間旅行してるって話さなきゃいけないんだけど、信じてくれるわけないからさ。それがすごくもどかしかった」

スジンは頷いた。「今はわかるわ。一人でどんなに辛い思いをしてたか」
これまでの苦しい思いが溶けていくようで、ピルは俯いて微笑んだ。

スジン「時間旅行してる間、一体どんなことがあったの?」

「うーん」彼はこれまで過ごした濃密な日々に思いを馳せる。「お前の知らないことがいっぱいあった」

ピル「お前が危機に瀕するたびに助けて、昏睡状態になって魂のままお前と話したこともあったな」
スジン「そんなぁ!」
ピル「お前は覚えてないだろうけどさ、俺に結婚しようって言ったんだ」
スジン「私が?!本当に?!」

「あぁ」ピルは笑った。

ピル「だけど、もう一度マンホールを通ると、そんな出来事は全部消えちまって、俺とお前はだんだん遠ざかって行った」
スジン「…。」

「あそこの小屋、見えるだろ」ピルが指したのは昔、火事が起きた海の家だ。

ピル「あそこが燃えたんだけど、火の中にお前がいたんだ。俺が助けに入って…マジで死にかけたんだから」

#ちょっと待った!火事までなかったことになってる?!現実では海兵男子が助けたんだぞ。

スジン「それで、あんたが助け出したの?」
ピル「もちろん。決まってるだろ。それで昏睡状態に陥って、魂になって彷徨ったんだ」
スジン「何でそんなことしたのよ、バカね。私のために命までかけるなんて」

「そんなことしたって”あいがとう”の一言も聞けなかったんでしょ」何に腹が立っているのか自分でもわからず、スジンはぷいと視線を逸した。

ピル「恩を着せるためにやったわけじゃないし。お前のために命がけなのは昔からだろ」

今や笑って話すピルを前に、今度はスジンが悶々として俯いた。

ピル「けど、一番もどかしかったのはいつだと思う?」
スジン「?」

海を見つめ、ピルはふぅっと溜息をつく。
忘れられない出来事が彼の胸の中に蘇った。
”お前が好きだ”スジンのカメラに残した告白。
すれ違い、ようやく言えた”好きだ”という言葉さえ、心を閉ざしたスジンの前で砕け散ったあの日…。
なかなか好きだと言い出せず、痺れを切らしたスジンが言った「あんたが好き」という言葉。

ピル「何度も勇気を出して告白したのに、お前が何も覚えてなかったとき…。お前から”好きだ”って言われたのに、次の日、冷たく変わっちまったお前を見てるしかなかったとき…」
スジン「…。」
ピル「ホントに悔しかった。俺たちお互いに好きだってわかったのに、マンホールを通ったら、全部消えちまうんだ。あのときはホントに気が狂いそうだった」

「私のこと恨んだだろうね」スジンがポツリと言う。
ピルは思わず笑った。「もう大丈夫」

ピル「これで俺たち同じ記憶を共有できたから、これまでの辛い時間、全部報われた気がする」
スジン「…ピル」
ピル「?」
スジン「私のせいで辛い思いをさせてゴメンね」

辛うじてそう言った彼女の潤んだ瞳を、ピルは黙って見つめた。「…。」

+-+-+-+

昨夜、警備員が暴行を受けた資材置き場に、おおぜいの警察官が集まっていた。

無線「被害者の状況を報告願います」
無線「病院に搬送され治療中とのことです。被害者の容態は良くありません。理由なく殴られたとのこと。顔への暴行が特に酷かったようです」

チェ警査がドラム缶の燃えさしをつついているところへ、同僚がやってきた。「本署から捜査に来るようです」

チェ警査「被害者は?」
同僚「病院で治療中です。どれだけ殴ったのか、顔がメチャクチャですよ」
チェ警査「加害者の顔は見たって?」
同僚「暗くてよく見えなかったものの、背が高くて、若い人だったそうですね」

「何をこんなに燃やしたんだ?」燃えさしをつつきながら、チェ警査がボヤく。
と、燃えさしを掘り返していた棒がふいに動きを止めた。「?」

壊れたキーホルダーの根元だ!

通り魔暴行の犯人はパク・ジェヒョンだと訴えたピルの姿が思い浮かぶ。
現場に落ちていた装身具の欠片と、パク・ジェヒョンのキーホルダーが同じものだと、彼はそう主張したのだ。

チェ警査「!!!」

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ピルが停職処分に遭っていることが、ようやくピルの両親の知ることとなった。
スジンの夫を殴ったからに違いない。
外に車もないようだが、黙ってどこへ行ったのだろうか…。

ちょうどそこへ怒鳴り込んできたのがスジンの両親だ。
昨夜、ピルがスジンを連れて行ってから連絡が取れないというのだ。

スジン母「ピルがスジンを拉致したんですよ!」
ピル母「拉致?」
スジン父「昨夜、うちの婿が見てる前で、スジンを車に引っ張り込んで消えたっていうじゃありませんか!」

ピルに連絡してみるが、応答はない。
通報すると息巻くスジンの両親を、ピルの両親は何とかなだめた。

+-+-+-+

ジェヒョンの目の前でピルがスジンを拉致したというニュースは、ファミリーにも伝わった。

#省略!みな一度ずつマンホールに吸い込まれよう!話はそれからだ。

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ここで区切ります。

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