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オーマイビーナス Oh my Venus 13話あらすじ&日本語訳vol.2

   

シン・ミナ、ソ・ジソブが出演!「オーマイヴィーナス」13話の後半です。

ではさっそく!

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「ジュンソンさん」自宅へ帰ってきた彼らを家の前で待っていたのは… ジュウンだ。「ジウンさん」

ジュンソン「弁護士さん」
ジュウン「ヨンホさん、どこにいるんですか?」
ジュンソン「そ、それが…」
ジュウン「ジウンさん」
ジウン「…。」
ジュウン「どれくらい酷いんですか?」
二人「…。」
ジュウン「(溜息)かなり悪いのね…」

※この時点では、ジュウンはヨンホがいつものように酷い神経症で苦しんでいるんだと思っているようです。

ジュンソンとジウンはただ黙って俯くことしかできない。

ジュウン「どこにいるんです?」
二人「…。」
ジュウン「ヨンホさんの具合が悪いことは私だって知ってます。どんなに酷いかも見ました」
二人「…。」

それでもぎゅっと口を結ぶ二人を見て、ジュウンの眼差しが変わる。「?」

ジュウン「何かあったんですか?」
ジュンソン「弁護士さん」
ジウン「Ma’am、その…」
ジュウン「ガフンの病院全部調べるわ。アメリカも中国も、地球の果てまで…ううん、宇宙の果てまで探して彼を見つけ出すわ」

「私、諦めません」ジュウンは首を横に振る。「だから、お願いです」
「ジュンソンさん」彼女はすがるような目で彼らの腕を掴んだ。「ジウンさん」

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ジュンソンたちを伴い、ジュウンはその足で病院へ駆けつけた。
ロビーを抜け、階段を上がり… VIP病棟の一番奥までたどり着いた彼女の前に、ミン室長の部下たちが立ちはだかる。「お帰りください」

ジュウン「行かなきゃ。離してください!」

彼らをかき分けると、そこにいたのはミン室長だ。

ジュウン「ミン室長!」
ミン室長「お帰りください。理事長は望んでおられません」
ジュウン「ご存じないんですね。私、彼の言うこと聞かないんです」
ミン室長「カン・ジュウン弁護士」
ジュウン「一度だけ!ひと目だけ会わせてください。ね?」

「ヨンホさん」部下たちが垣根を作っている向こうから、ジュウンは病室へ呼びかけた。「コーチ!」

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「離して!」ドアの外から聴こえてくるジュウンの泣き声に、ヨンホはそっと目を開けた。「ヨンホさん!」

0207

ジュウン(声)「ひと目会わせてください!大丈夫かどうか…!離してください!」

「…。」ヨンホは懸命に手を伸ばす。

ジュウン(声)「ミン室長!顔だけ見て帰りますから!ヨンホさん、私です!」

ヨンホはサイドテーブルの携帯を掴んだ。
彼女からの通知が18件入っている。
彼女の連絡先をタップすると、そこにはいくつもメッセージが並んでいた。「何かあったんですか?」「どこですか?」「ヨンホさん!」「コーチ!」「この野郎!」
「返事してください」「一言だけ」「だいぶ…悪いんですか?」「こちらから行きます」

ヨンホ「…。」

自分を案ずる彼女の心中を思い、ヨンホの目に涙が滲む。
病室の外からは、彼女の呼ぶ声がまだ聴こえていた。

彼はたどたどしい指先で、文字を打ち始めた。태…

0208

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「ヨンホさん!」泣きながら彼を呼び続けるジュウンの携帯が鳴った。「!」

そこには…「発信者:コーチ」の文字。

【태ㅂ탭】

※原語のまま載せました。「タップタップ」ですが、うまく打てず、탭と一文字になるべき部分が2つに分かれてしまっています。

「!!!」短いメッセージを見て、ジュウンはその場に座り込んだ。
「タップタップと言ったら、放すんです」彼はジュウンにそう教えたのだ。

もう一度メッセージが届く。

【탭태ㅂ】

その短いメッセージには、これまで苦しみながら耐えてきた彼の孤独と、彼女への優しさがぎっしり詰まっている。
止めどなく流れる涙を拭うと、ジュウンは立ちあがった。

ミン室長「(部下たちに)下がれ」

立ち塞がっていた男たちが一斉に道を空ける。
ジュウンは病室へ近づくと、ドアにそっと触れた。「ヨンホさん、コーチ」

ジュウン「私です。ずるいわ…。タップタップって言われたらどうしようもないのに。待つのは私には辛いことだから、こんなことするんだってわかってます。だけどね… 私そんな簡単な女じゃありませんよ。いつになろうと… どんな形になろうと… 待ってます。絶対戻ってこなきゃダメですよ。素敵に…セクシーになって… 絶対戻って来てください!」

0209

※ヨンホが前に「健康なのが一番素敵でセクシーだ」と言ったことを受けたセリフ。

ジュウン「忘れないで。堪えていられるなら限界じゃないって。信じれば出来るって。具合が悪くても大丈夫、素敵じゃなくても、セクシーじゃなくてもいいから!絶対戻ってきてください!」

「ごめんなさい」そう言いながら、ジュウンは泣きじゃくった。「どんなに愛してるか… 今まで言えなくて」

0210

ジュウンの絞りだすような言葉に、ヨンホはこみ上げる涙に顔を歪めた。
呼吸器が息苦しくて、彼の声は呻きにしかならない。「…。」

ジュウンは愛しげに病室の扉を何度も撫でると、背を向けた。

ジュウン「(ミン室長に)ありがとうございます。よろしくお願いします」
ミン室長「全力を注いで、守り通します」

静かに廊下を去っていくジュウンの背中を、ミン室長はじっと見送った。「…。」

0211

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ヘランの病室にイ会長がやって来た。

ヘラン「(起き上がろうとして)…お義母様」
イ会長「そのままでいらっしゃい」
ヘラン「…。」
イ会長「何があったのか…全部聞いたわ。チェ理事のことを考えれば、引き裂いて殺したって気は済まないわ。我が子が…あんなになったのだから」
ヘラン「申し訳ありません、お義母様」
イ会長「あなたが止めてくれた。だから、ヨンホは助かったのよ」
ヘラン「申し訳ありません、お義母様。申し訳ありません」
イ会長「このまま… 縁がなかったとして、現世の縁はここで終わらせるのが、お互いのためだわ」
ヘラン「…。」
イ会長「体を大事にして、元気にお暮らしなさい」

そうしてイ会長はヘランに背を向けた。

ヘラン「…。」

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ヘランの病室を出てきたイ会長に、婿のキム代表理事が付き添った。
イ会長は婿の握った手を振り払う。

キム代表理事「…。」

「今日は… ヨンホのところに行けそうにないね」イ会長はそう言って目に涙を滲ませた。

#「ヨンホの病室を見舞うイ会長を描く力量がありません」と受け取ります(意地悪

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自宅へ戻ってくると、ジュウンの目に何かが留まった。
彼が以前貼ってくれた小さな絆創膏が、中扉の縁に貼り付けてあったのだ。

彼女の心にまたヨンホへの思いがこみ上げる。
「…。」彼女は家の奥まで進めず、そこで力が抜けたように座り込むと、また泣いた。

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かすり傷で済んだチェ理事は、普段と同じように執務室にいた。

チェ理事「…。」

何をするわけでもなく、彼はぼんやり考えにふける。

~~~~

チェ理事は病室の妹を訪ねていた。

チェ理事「ヨンジュンをまず住処へ移しておいて、お前が退院したらそこでいいっしょに暮らせばいい。イム・スターに言っておいたから、ちゃんとやってくれるはずだ」

#個人的な頼みってそんなことだったのか?!

ヘラン「お兄さん」
チェ理事「?」
ヘラン「骨肉腫だったんですって、キム・ヨンホ理事長」
チェ理事「…。」
ヘラン「人生の半分は病院で手術してリハビリして… そんなふうに過ごしたんですって。お母さんもいないのに、あんな幼い子が知らないところに一人ぼっちで」
チェ理事「…。」
ヘラン「ヨンジュンのお兄さんなんです。私の夫の息子なんです。どうしてあんな良からぬ気を起こしたんですか、お兄さん」
チェ理事「俺とお前二人きりなんだ。俺が守らなきゃ誰が守る?恵まれない我が子を… 甥っ子のヨンジュンを俺以外に誰が守るんだ?」

ヘランは兄の手に自分の手をそっと重ねた。「お兄さん」

チェ理事「最初からサマになってはいなかったけど、バラバラの家族だったけど…、お義母さんと呼べる人がいたから…無愛想だけど実直な夫がいたから… ヨンジュンの母親でいられたから… 私は嬉しかったわ」
ヘラン「バカな娘だ」

~~~~

+-+-+-+

今回の事件の処理を引き受けたスジンが、チェ理事を訪ねていた。

スジン「(書類を差し出し)サインさえしていただければ、キム・ヨンホ理事長の過失、チェ理事の過失は全て、罰金で処理されるはずです」

『交通事故 傷害事故 合意書』そう書かれた表紙をめくり、チェ理事は粛々とサインを済ませる。
「イム・スター、ご苦労だった」サインを見守っていたウシクに、そう短く言った。

ウシク「いいえ、理事。理事とコースを一緒にまわる約束… 必ずお供します」

チェ理事はウシクと握手を交わし、小さく微笑んだ。

#このモッタリ感がドラマを象徴してるんだよね。”こういうやり取りは実際あるんだろうけど、わざわざ普通に入れんでもエエやん?”ってシーン入れるの。

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チェ理事の部屋を出ると、スジンはウシクの執務室へ移った。

スジン「チェ理事、あなたが付いてた上司なのに、私が合意書もらうなんて、いい気がしないんじゃない?」

#どぉーでもいいです!(キッパリ)

ウシク「お互いやるべきことをやっただけだ。お茶でも飲む?」

「ううん、いいの」スジンは首を振って微笑んだ。

スジン「VVIP検診センター、チェ理事と一緒に進めてたんだよね?」
ウシク「…あぁ」
スジン「外部法務チームだから、仕方なくチェックしたんだけど、ちょっと…」
ウシク「敷地と協力業者の選定に問題ありだろ」
スジン「…。」
ウシク「それで、キム・ヨンホ理事長に何か恨みでもあるんじゃないかと思ったんだな」
スジン「うん。私の知ってるイム・ウシクは、レーンの中でだけ最善を尽くす自慢の国家代表だったのに。ちょっとね」
ウシク「ただ… 俺の属するガフンをある分野において最高にしたい、そう思っただけだ。その過程でちょっと明快じゃない部分があったとしても、見ないふりしてやり過ごそう」
スジン「…。」
ウシク「コPDの件も目的がハッキリしてるから、正しい道はそれしかないと思ったんだ。金持ちの世襲が憎らしくもあったしな」

ウシクの率直な言葉に、スジンは思わずふっと笑う。

スジン「いつ終わる?」
ウシク「一緒に晩飯にしよう」

二人は揃って立ち上がった。

スジン「あ、私、ジュウンと一発やりあったわよ」
ウシク「え?!」
スジン「女だってそうやって解決するの。もう、ビックリしちゃって(笑)」
ウシク「君も恐ろしくなってきたな」

ウシクは小さく舌打ちをする。

スジン「ジュウンはね、あなたが私のこと本気だったはずだって」
ウシク「…。」
スジン「イム・ウシクは誰かが口説いたからってなびくような男じゃないとか言って」
ウシク「(苦笑)」
スジン「ジュウンのこと話しても… もうあまり辛くないわ」

ウシクは彼女の手を握る。「それで?もう大丈夫か?」

スジン「うん♪」
ウシク「美味いもの食べに行こう」

+-+-+-+

長い間、デスクでじっと考え事をしていたチェ理事は、懐から出した封筒をそっと置いた。

『辞職届』

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ジュウンは実家で家族と共に年越しを迎えていた。
除夜の鐘を伝えるTVを、ジュウンは膨れっ面で消す。「何で除夜の鐘聞きながらお雑煮食べなきゃいけないわけ?」

ジュウン「夜に食べるのは体に悪いんだから」
母「お店の終わるのがこの時間なのに、どうしろってのさ。足りないの?」

「もっと食べる?」弟のジェヒョクが妻に言う。

ジェヒョク妻「うん、オッパ。ううん、福の神パパ~♪」

「待ってろよ」ジェヒョクが台所へ走った。

黙ってお雑煮を食べるジュウンを、母親が覗きこんだ。「あんた、何かあったの?」

ジュウン「だから突っつかないで」
ジェヒョク妻「…。」
母「(嫁に)あんたの義姉さん、もともとこんな性格なのよ。我慢して」
ジェヒョク妻「はい…。(ハッ!)そんなことないですよ、すごくピュアな方なのに!」
母「あり得ない!ピュアなのを産んだ記憶はないよ」

「…。」母の冗談にも、ジュウンはじっと俯いたまま雑煮を見つめる。

母「あんた、浮かれてお喋りしてたあの男の人は何で紹介してくれないのさ?」
ジュウン「…。」
母「嫁に行かないのかい?!」
ジュウン「行くに決まってるでしょ!もうすぐジャーンって登場するから」

「待ってて」彼女は自分に言い聞かせるようにそう呟いた。

食べ終わると、彼女はヨンホの言いつけをちゃんと守り、甲状腺の薬を飲む。

【几帳面な私は、よく甲状腺の薬を飲み忘れる。
うっかり忘れながらも… 彼に出会ったあの日がまるで昨日のようで。
忘れずに運動して、忘れずに首猫背の矯正をして、毎日のように雑穀を食べながら…
1日に何度も彼のことが心配になって、ときどきとんでもないタイミングで涙が溢れる】

ジュウンは相談者との面談中に、そうやって突然涙を流した。

女性「(ジュウンの肩を抱き)先生、何かあったんですね」
ジュウン「ごめんなさい」
女性「私なんか20年もこうして生きてきたんだから、離婚が明日だろうがあさってだろうが構いやしないわ」

#本日ここまでで一番気に入ったセリフ↑

「大丈夫」母親のような年齢のその女性は、ワケも聞かずにジュウンを優しく抱きしめた。

0212

#美しすぎる!

女性「大丈夫よ」
ジュウン「大丈夫ですよね。本当に大丈夫ですよね」
女性「もちろん」

+-+-+-+

季節はめぐり、夏が訪れていた。

ジュウンは軽快な足取りで今日も裁判所の階段を駆け上がる。

そして、すぐに樹々は赤く色づき、秋が深まった。

【2015年1月1日から煙草の値段は2000ウォン上がり、2月26日には姦通罪が廃止になり、5月にはマーズの第一感染者が現れた。
8月15日、ジュンソンさんがRFCのチャンピオンになり、ジウンさんは海兵隊に6度も落ちたけど、再挑戦を誓った】

「だから、泣かないで。みんな堪えながら生きてるんだ」ヨンホの優しい声が思い浮かぶ。

0213

#今日最終回?

【私たちはみんな2015年をそうやって持ち堪えた。
そして、今日は2015年12月24日。彼は依然として… どこにでもいて…どこにもいない】

※「どこにでもいて」の部分で、ジュウンは目の前でニッコリ微笑む彼の幻を見ています。

しばらく歩いているうちに、またしてもジュウンの前にヨンホの姿が現れた。
彼女は驚きもせずに彼に近づくと、いつものように”幻”を通りすぎようとした。

ゴツン。

ジュウン「?!」

彼女は驚いて目の前の彼を見上げる。

ヨンホ「…。」
ジュウン「…?」

0216

ヨンホは驚きのあまり声を失っている彼女に、柔らかく微笑んだ。
ピンクのマフラーを取り出し、彼女の首に掛けてやる。

ジュウン「…。」
ヨンホ「久しぶりだな、カン・ジュウン」

おそるおそる…存在を確かめるように、彼女はヨンホの頬に手を伸ばす。

0215

#主君思い出すねぇ^^

ジュウン「本物なのね…!」

彼女が足元を見ると、ヨンホはすっかり良くなった足を強く踏み鳴らして見せた。

ジュウン「!!!」

ヨンホが彼女を抱き寄せると…
ジュウンの目からこれまで我慢していた涙がとめどなく溢れだした。

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ここでエンディングです。

この後も引き続き14話の翻訳を進めますが、2015年中にアップ出来るのはここまでになりそうです。
皆さん、本年もお付き合いいただきまして本当にありがとうございました。
どうぞ良い年をお迎えください^^

yujina

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