メリーは外泊中3話あらすじvol.2
離れていた二つの点が思わぬところで結びつき、
期待が高まる「メリーは外泊中」3話後半!
酔いつぶれてしまったメリーを背負って送っていったムギョルは、
静かになった家に帰ってきます。
続きをどうぞ。
すっかり疲れてベッドに倒れ込むムギョル。
ふたたび起き上がった彼は、一人音楽に向かいます。
作業が一段落し、ふっと息をついた彼の頭に蘇ったのは、昼間のメリーの言葉。
>>回想
メリ:「あんたがやりたいのはどんな音楽?」
ムギョル:「…嘘がないってこと」
メリ:「正直な音楽?正直な感動を与える音楽…そういうの?」
>>
メリーの言葉を思い出し、ムギョルの顔には微笑みが…。
すっかり明るくなるまでムギョルの作業は続きます。
+-+-+-+
100から始まった日めくりカレンダーは99に。
目を覚ましたメリーはもちろん二日酔いです。
父:「おい、ウィ・、メリ。お前、いつまでこうやってドジ踏むつもりだよ」
メリ:「あたし、もうお酒飲まない。約束するよ、お父さん」
父:「男に背負われて帰ってくるとは…。(思い出して腹が立ち)あいつただじゃ置かないぞ!!!」
メリ:「やめてよ、お父さん!彼は何も悪くないんだから!」
父:「・・・」
メリ:「ただでさえ、申し訳なくてたまらないのに」
父:「男の味方するのか。お前、正気なのか?!」
父に小突かれ、「ウーーッ!」と吐き気がこみ上げるメリー。
父も「大丈夫か?」とオロオロ^^;
メリ:「死にそう…」
父:「だから胃がムカムカしても食べなきゃダメだって」
父はメリーに粥を食べさせます。
ふがいない娘と、出だしからうまくいかない計画に父のイライラは募ります。
メリ:「ごめん…お父さん」
父:「とにかくあいつとは今すぐ縁を切れ!なんてナメたヤツと結婚したんだ!!!」
メリ:「… 100日契約終了~~~!(ヘナヘナ」
父:「(焦)おいおい、メリー、しっかりしろ。遅くなるから早くチョンインの旦那のとこへ…」
+-+-+-+
チョンインはドラマやOSTのために必要なインディーズバンドのリストを受け取っていました。
チョンイン:「(プロフィールをみながら)彼らに直接会ってみたいですね」
プロダクションの女性:「えぇ。では私がミーティングの日程を調整します。ふふっ、代表が音楽監督までなさるからホントにいいドラマになりそうだわ~!」
チョンイン:「ソジュンさんのスケジュールは直接確認を?」
女性:「えぇ。マネージャーがいないので。今日ティザーポスター撮影をする予定です」
チョンイン:「ティザーと… キャスティング確定の記事も出しますので、一緒に確認しましょう」
女性:「えぇ、代表。じゃ、私はスタジオ入りして準備をしておきますね」
チョンイン:「了解しました」
※この女性、今後「マネージャー」と呼びますね。
マネージャーが出ていこうとしたとき、入れ替わりでやってきたメリー。
メリ:「申し訳ありません。遅くなりました」
チョンイン:「どこか具合でも悪いんですか?」
メリ:「え?あ…えぇ。昨日ちょっとありまして…。すみません、もうこんなことのないようにします」
チョンイン:「構いません。もう退勤なさってください」
そう言い捨てるように声を掛け、彼女の横を通り過ぎるチョンイン。
メリ:「え?」
チョンイン:「体調が良くないんですから、帰って休んでください」
チョンインは背を向けますが…
メリ:「代表!」
チョンイン:「?」
メリ:「私、こんなつもりで働かせてくれと頼んだわけじゃないんです」
チョンイン:「… どんな仕事を頼めばいいか迷いますね」
#一瞬考えを巡らせるときに視線を泳がせるのがすご~く好き!
メリ:「どうせ私と代表が結婚することはないんですから気を遣われる必要はないでしょう?」
チョンイン:「・・・」
メリ:「私、どんなことでも出来ます。これまでいろんなバイトをしました。事務に備品管理、経理に秘書…何でも出来るんです」
チョンイン:「・・・」
メリ:「留守番では人手の無駄遣いでしょう?どんな仕事でもやらせてください」
じっと考え、軽くうなずいて彼女を見つめ返すチョンイン。
+-+-+-+
ドラマのポスター撮影がおこなわれているスタジオには衣装を運ぶメリーの姿がありました。
チョンインもやって来て、写真チェックをしているソジュンたちと合流します。
#いちいちかっこよく水の瓶を取る動作を挟んでくるのが憎たらしい
イアン:「よく撮れてるよな」
ソジュン:「イマイチね。背景がくすんでるし…」
イアン:「・・・」
チョンイン:「時間はまだありますから、ゆっくり相談して、納得するまでなさってください^^」
+-+-+-+
楽屋。
夜中のうちに作った曲をムギョルはリノたちに聴かせます。
「最高だ。本当に一晩で作ったのか?」と驚く彼ら。
ひとつ問題なのは、ライブ前なのにドラムのレオが現れないこと…。
ムギョル:「来るだろ」
リノ:「本番前に一度合わせてみなきゃ…」
ムギョル:「俺らだけで合わせよう。リノ兄、ドラム叩けるじゃん」
リノ:「おい、俺は長いこと叩いてないんだぞ!大変なことになるって」
ムギョル:「体が覚えてるって。やってみよう」
+-+-+-+
ふたたびポスター撮影の現場。
小休憩の間、ソジュンは携帯の画面を見つめます。
そこには、幸せそうに肩を組むムギョルと自分の姿。
ソジュンの指はムギョルへの発信ボタンを押していました。
ムギョル:「久しぶりだな。どうした?」
ソジュン:「カン・ムギョル、元気だった?あたし、新しいドラマに入ったの」
ムギョル:「そうか。」
ソジュン:「インディーズバンドの話よ」
ムギョル:「・・・」
ソジュン:「ふと思い出して電話したの」
ムギョル:「ドラマに入ったら戦争だな」
ソジュン:「まぁね」
ムギョル:「… 気を付けろよ。撮影で倒れないように」
ソジュン:「…もちろんよ。倒れちゃダメよね。私、運動だって頑張ってるのよ」
ムギョル:「そうか…」
ソジュン:「・・・」
なかなか言葉が続かない二人。
ソジュン:「もしもし?」
ムギョル:「あぁ、聞いてる」
ソジュン:「何よ… 久しぶりに電話したらぎこちないね」
ムギョル:「… だな」
ソジュン:「私、何度かライブに行ったのよ」
ムギョル:「… そうだったのか」
ソジュン:「・・・」
ムギョル:「ライブの時間になったから…」
ソジュン:「あ、そうなの。ライブしっかりね。あたしも今写真撮影中だったのよ。また連絡するわ。元気でね」
電話を切り、ソジュンは静かにため息をつきます。
+-+-+-+
メリーの目にとまったのは、一人ポツンと座っているソジュンの姿。
彼女は袋からボトルを出し、ソジュンに差し出します。
メリ:「水をどうぞ。酸素水です」
ソジュン:「・・・。(笑顔で受け取り)喉乾いてたのよ」
メリ:「^^」
ソジュン:「(水を口に運び)気がきくのね」
メリ:「ファンなので…」
ソジュン:「・・・。私の作品で何が一番好きなんです?」
メリ:「えーと、2年前に日本で撮られた同人映画です」
ソジュン:「あら、そんなのどうやって観たの?知ってる人はほとんどいないのに」
メリ:「その中で歌も歌っていらっしゃったでしょう?キャラクターもクールですごく素敵でした」
ソジュン:「そうね。だからこのドラマも選んだの」
メリ:「それじゃ、このドラマでも歌われるんですか?」
ソジュン:「^^」
メリ:「あ~音楽ドラマですか」
ソジュン:「今回の撮影はドラマのコンセプトでしょう?”ロックスターの彼女”」
メリ:「はぁ…すごく面白そう♪ 楽しみですね」
ソジュン:「私も楽しみだわ。けど、私にはアンチが多いから騒がしくなるでしょうね」
メリ:「そんなのありもしない噂じゃないですか!あまり気になさらないでください」
ソジュン:「気にしてたんだけど… ありがとう」
メリ:「^^」
そこへ現れたのはマネージャー。
メリーは「頑張ってください!」と声を掛けて、その場を離れます。
ソジュン:「あの秘書いい子だわ」
「いい子だなんて…」と声を潜めたマネージャーは、イアンの写真を撮ろうとして騒ぎを起こしたことを吹き込みます。
ソジュン:「まさか」
マネージャー:「サイン頼まれたでしょ」
ソジュン:「?」
マネージャー:「芸能人に会いたくて紛れ込んだんですよ」
ソジュン:「・・・」
マネージャー:「マネージャーの暴行をネットでバラすって代表を脅迫したんですよ!」
ソジュン:「ありえないわ」
マネージャーの話を一蹴したものの、気になったソジュンは思わずメリーを目で追います。
+-+-+-+
メリーはトイレの洗面スペースでメールを打っていました。
『カン・ムギョル、昨日はありがとう。それに、ごめんね』
トイレの個室からは誰かが話している声が聞こえています。
それは電話でソジュンについてあること無いこと中傷して笑っている誰かの声。
話しながら個室から出てきたその女性スタッフは、メリーの横に来て手を洗います。
スタッフ:「そうよ~。日本で誰も知らない同人映画だか何だか撮ったっつーんだけどさ、そうよ~」
そのまま出て行く女性スタッフ。
ちょうどメリーはムギョルに直接電話しようと携帯電話を耳に当てます。
そのとき…
別の個室が開き、そこから出てきたのはソジュン!
電話を手に持っているメリーを睨みつけた彼女は、黙って電話を奪いとり、鏡に向かって思い切り叩きつけます。
メリ:「何するんですか!!!」
ソジュン:「しらばっくれるの?」
メリ:「・・・」
+-+-+-+
スタジオに戻ったソジュンは、駆け寄ったスタッフを突き飛ばし、「撮影できそうにないわ。気晴らししてくる」とそのまま外へ出ていってしまいます。
チョンイン:「何事です?」
イアン:「知りませんよ。エラく怒ってるみたいですけど」
チョンイン:「(ソジュンの後ろ姿を見つめ)」
イアン:「ジュンのあんな顔、初めてだな」
マネージャー:「どうしたのかしら。化粧室から戻ってきたらいきなりよ」
現場のスタッフに待機するよう言ったチョンインは、ソジュンの後を追います。
+-+-+-+
夜の繁華街をぼんやりと…それでも早足で歩くソジュン。
その後にはチョンインの姿…。
ソジュンがやって来たのは、ムギョルが歌っているライブハウスでした。
カウンターで飲み物を貰い、聴き慣れた歌声に耳を傾ける彼女。
彼女の手には、ムギョルが使っていたピックが握られていました。
そこへチョンインも姿を現します。
チョンインは、ソジュンがじっと見つめている先にいる、ステージの上の一人の男性に視線を向けます。
#別々に存在していたムギョルとチョンインがつながった瞬間。俄然胸が踊ります。
そこへ入ってきてソジュンに声を掛けようとするマネージャー。
チョンインはステージから視線を動かすことなく、彼女を制止します。
ステージ上では結局不慣れなリノがドラムを叩いていました。
リズムをまともに刻めず、ムギョルの歌とずれてしまううちに、叩くのをやめてしまうリノ。
ムギョルのボーカルも止まってしまい、客はざわめきます。
「こんな演奏を聴くのは時間の無駄。ボーカルの子は礼儀も実力もないんですよ」とマネージャーはチョンインに吹き込みますが、そんな中、ギターを置いて再び歌い始めるムギョル。
曲が変わり、会場が騒がしくなったところで、チョンインはソジュンの肩に手を置きます。
落ち着いた彼女は、笑顔を見せ…
ソジュン:「戻りましょう」
チョンインはソジュンたちを先に戻らせ、ライブハウスにとどまります。
+-+-+-+
ライブが終わり、楽屋へ戻ったムギョルたち。
そこへ、右手をギブスで固めたドラムのレオが現れます。
来る途中で事故に会った様子。
謝るレオに「謝ることなんかない」とムギョルはつぶやきます。
「自分も申し訳なかった」と下手な演奏を謝るリノに、いらだって立ち上がるムギョル。
ムギョル:「いいって言ってんのに何だよ」
メンバー:「・・・」
ムギョル:「精一杯やったろ。それなのに何で謝る?!何が申し訳ないんだよ!!!」
たまらず、ムギョルはギターを抱えて楽屋を出ます。
そこには、彼を待っていたチョンインの姿。
チョンイン:「ちょっと」
ムギョルはイラッとして立ち止まります。
ムギョル:「何だよ」
彼の前に進み出たチョンインは、黙って名刺を差し出します。
ムギョルを見つめるチョンインと、彼を睨み返すムギョル。
そこへ後からやって来て「僕たちをスカウトしにいらっしゃったんです?」とリノが声を掛けます。
うんざりして、そのまま出て行くムギョル。
チョンイン:「(ムギョルの背中に向かって)私と話を」
リノ:「あ、あの…ムギョルは今、話をする気分じゃないんですよ。電話なさるといいですね。リーダーのリノです(手を差し出す)」
ヨハン:「ヨハンです」
レオ:「レオです」
穏やかに微笑んだチョンインは…
チョンイン:「アマチュアバンドに関心はありませんので」
+-+-+-+
結局、全員仲良く集まってくだを巻いているバンドのメンバーたち。
学生のとき、バンドを組んで楽しく演奏していたときのことを、彼らは懐かしみます。
あのときは楽しかったけど、いつまでもこのままやっていけるわけじゃない…。
彼らには厳しい現実が。
リノ:「なぁ、カン・ムギョル。お前は俺たちとは違う」
ムギョル:「・・・」
リノ:「お前は才能があるし、ビジュアルもいい。正直、俺たちとつるんでちゃダメだ」
ムギョル:「何でダメなんだよ」
リノ:「お前の人生まで狂っちまう」
ムギョル:「・・・」
リノ:「お前だけでも現実的に生きろ」
ムギョル:「… 現実ね」
グラスの酒を一気に口へ流し込んだムギョルは、それをテーブルに叩きつけます。
ムギョル:「現実って何だよ。人生ってそんなもんか?楽しく一勝負やらかせばそれで終わりだろ!違うかよ!」
+-+-+-+
泥酔して店から出てきた彼ら。
ムギョルは一人、メンバーとは別の方向へ歩き出します。
携帯を覗いた彼は…
ムギョル:「お?メリークリスマスからメールだ」
座り込み、小さくなって携帯を見つめる彼。
どこからともなく聞こえる猫の鳴き声…。
メリ(メール):「カン・ムギョル、昨日はありがとう。それにごめんね。あたしのせいで疲れてるだろうし、今日は家でゆっくり休んでね。曲作るから酒は飲まないって言ってたけど、また飲んだりしてないよね?」
ムギョル:「… もう飲んじゃったよ」
メリ(メール):「つっぱってないで体のこと考えて。死ぬまで音楽するには今から健康じゃないとダメでしょ?」
ムギョル:「死ぬまで…?」
メリ(メール):「あんにょ~ん。メリークリスマ~ス♪ にゃ~お」
ふっと微笑んで、メリーに電話をかけるムギョル。
でも、壊れてしまったメリーの電話にはつながらず、機械的なメッセージが流れるのみ…。
ムギョル:「電話出ろよぉ、メリークリスマス…」
鼻をすすって携帯を見つめるムギョル。
再び電話を掛けてみても、メリーの声は聞こえてきません。
ふと気配を感じ、目をあげると、そこには自分を見下ろしているチョンインが立っていました。
#この構図いい^^ 例えは悪いけど、寒空の下で鳴いている捨て猫を見つけたみたいでw
+-+-+-+
スタジオでは無事撮影が再開されていました。
夜食にしよう、と声を掛けるカメラマン。
メリーはスタッフたちにお弁当を配って回ります。
最後に一人分のお弁当を手にしたメリーが向かったのは、ソギョンのところ。
マネージャー:「何なの?さっき化粧室で何があったのよ」
彼女を手で制するソジュン。
メリ:「タメ口はやめてください。私、24歳の大人ですので」
マネージャー:「!」
イアン:「わぁ~お♪」
マネージャー:「(ソジュンに)ほら、生意気でしょ」
メリ:「誤解なさってるんです。私じゃありません」
ソジュン:「じゃ、誰なの?」
ソジュンの後ろでは、さっきの真犯人がオロオロしていました。
それをメリーは、もう一度まっすぐソジュンを見つめます。
メリ:「私はあまり長く生きているわけじゃありませんが、無念で腹立たしいことがあったとしても、すべて話せるわけじゃないのが人生だと思っています。
ソジュン:「・・・」
メリ:「要点だけもう一度お話しします。私じゃありません」
メリーの目をじっと見つめるソジュン。
メリ:「でも、ソジュンさんの立場から見れば十分に誤解されるような状況で、ソジュンさんが私にとった行動も十分にあり得ることだと思います。だから、私は理解します」
ソジュン:「・・・」
メリ:「これからもオフィスで顔を会わせる関係ですから、お互いに気まずくなるようなことがこれ以上ありませんように」
ソジュン:「・・・」
黙っているソジュンの代わりに「何言ってるのよ!」とメリをたしなめるマネージャー。
メリーはソジュンにお弁当を差し出します。
メリ:「召し上がってください」
ソジュン:「・・・」
メリ:「夜通し撮影するためには、体力をつけなきゃいけないでしょう?」
ソジュン:「…!」
ソジュンはメリーの手からお弁当を受け取ります。
メリ:「酸素水も^^」
水のボトルを渡し、一礼して下がるメリー。
イアン:「お~~!あの子、ハンパない度胸だな」
ソジュンは、笑顔でスタッフたちの世話をするメリーを見つめます。
+-+-+-+
ムギョルはまたグラスを片手に、今度はチョンインと向い合って座っていました。
ムギョル:「あんたにうちのバンドの何が分かるんだよ」
チョンイン:「インディーズバンドはメジャーデビューを目指しても誰も覚えてはくれない…そう言われているんです」
ムギョル:「ここが俺たちシマで活動の舞台なんすよ」
チョンイン:「自らをここへ閉じ込める必要はないのでは?」
ムギョル:「(笑)おたくらみたいな人がカッコだけバンド気取りの形だけの音楽を強要するからでしょ」
チョンイン:「それは真似事です。私はそうじゃない」
ムギョル:「…それで?俺に何を求めてんだよ?」
チョンイン:「ライブで見たカン・ムギョルさんのありのままの眼差しと感性」
ムギョル:「・・・」
チョンイン:「そして生きた音楽です。それ以上でもそれ以下でもありません」
思わず苦笑するムギョル。
チョンインは涼しい顔でグラスを口に運びます。
ムギョル:「言うことはマトモだな。そう言っておいて後になったら馬鹿馬鹿しい服を着せて口パクで歌わせるくせにさ」
チョンイン:「自分でも外見には自信がありますよね?」
ムギョル:「・・・(ジロリ」
チョンイン:「(少し身を乗り出し)自分の才能と可能性が分かってないんですか?」
ムギョル:「才能も可能性も商品にするんだろ?」
チョンイン:「私はロックの精神が一番大切だと思ってます」
ムギョル:「・・・」
チョンイン:「・・・」
ムギョル:「(笑)金の好きな制作者に… ロックの精神が分かんのか?」
楽しそうな表情を浮かべ、ムギョルは自分のグラスをチョンインに向けます。
それに応え、自分もグラスを上げるチョンイン。
二人のグラスはカチンと音を立てます。
#このシーン、難しくて(?)が多く、間違いもあると思います。すみませねn^^;
+-+-+-+
翌朝。
家に戻ってきたメリーを見て父は驚きます。
父:「何で会社に行かないで帰ってきたんだよ」
メリ:「昨日夜勤したから、出勤しなくていいって」
父:「何のために夜勤なんかしたんだよ。オフィスで一緒にいるために行かせたのに、もどかしくてたまらん!」
メリ:「眠いよ。寝るね(家に入ろうとする)」
父:「おぃおぃおぃ!どこに入るつもりだ。チョンインの旦那は出勤だから、あっちの家に行って寝ろ。そこでしばらく寝てチョンインと昼飯食ってこい」
メリ:「お父さん、何でそんなこと言うのよ!」
父:「契約してるなら約束の時間は守るべきだろ。こうやってうまいこと100日やり過ごすつもりだろ!」
メリ:「・・・」
父:「行って来い」
メリ:「分かったからさ… 着替えさせてよ!(服に鼻を)臭うってば」
+-+-+-+
モノクロでシンプルにコーディネートされた寝室。
朝日の差し込むベッドの上には、裸で眠っている人物が一人…。
「う~ん」
かすかにうめき声を上げた彼は目を覚まします。
体を起し、眩しさに目を細めたムギョルに声を掛けたのは…
チョンイン:「目が覚めました?」
ムギョルが振り返ると、シャワーを終えたチョンインが黒いバスローブを羽織って入ってきます。
#何か書いててすんっごい楽しいんですけど!
ムギョル:「どこだ?ここ」
水を瓶ごと口に運んだチョンインは…
チョンイン:「昨夜のこと、覚えてないんですか」
ムギョル:「?」
チョンイン:「・・・」
ムギョルは昨夜のことを思いめぐらせます。
酔っ払ってチョンインに抱えられるように歩いている自分…。
ムギョル:「俺のギターは?」
+-+-+-+
そのころ、メリーはチョンインの家の間近にやって来ていました。
門の前まで来た彼女は…
メリ:「慇懃無礼のヤツ、もう仕事に出掛けたよね?へへ… 入って寝ようっと」
+-+-+-+
寝室ではチョンインがムギョルに飲み物を差し出します。
受け取り、水を口に含んでため息をつくムギョル。
チョンイン:「曲作りは全部一人でするんですよね。レコーディングはどこで?」
ムギョル:「家でやりますけど」
チョンイン:「ホームレコーディングですか…。インディーズらしいな」
鳴った電話を取るチョンイン。
濡れ髪にバスローブ姿で、事務的に電話を取るギャップに激萌え!
+-+-+-+
メリーが家の中へ入ってきます。
ヘトヘトになってソファに倒れこんだ彼女は、聞こえてきたチョンインの声に慌てて起き上がります。
チョンイン:「体の調子はどうです?昨夜はよく休めなかったようですが」
メリ:「あーーっ、まだ出勤してなかったんだ」
そして、次に聞こえてきたのはチョンインとは違う別の男性の声。
声:「俺のこと… そんなに欲しいんですか」
メリ:「!!!… ホントにゲイだったの?!」
+-+-+-+
忍び足で声のする方向へと近づくメリー。
チョンイン:「お互いが求めているものを… 昨夜確認したはずでは?」
メリ:「はっ!獲物がかかったのね」(←かな?
声:「俺を手に入れたら、これから大変だと思うけど」
チョンイン:「僕たちはいいパートナーになれますよ」
声:「… どうだか」
メリーが覗くと、彼女に背を向けた状態で話している二人の姿が目に入ります。
チョンインと、ベッドの上でシーツを見にまとっている長髪の男性。
それは…
メリ:「ムギョル…」
ムギョル:「?」
チラリと後ろを振り返った彼は、目を丸くし…
メリ:「カン・ムギョル!」
チョンイン:「?」
ムギョル:「おい!メリークリスマス…お前!」
ムギョルを指さしたまま、チョンインと彼を交互に見るメリーに、
初めて事態を察したムギョルは慌ててシーツで身を隠します。
ムギョル:「おい、お前ここで何してんだ」
チョンイン:「二人は… 知り合いですか?」
チョンインの前へ駆け寄ったメリーは…
メリ:「私の夫です!」
チョンイン:「…!それじゃ、結婚式の…?(ムギョルを見る)」
ムギョル:「それじゃ、あんたは婚姻届の?」
そして、張り切ってムギョルに駆け寄るメリー。
メリ:「ダーリン!!!」
+-+-+-+
ここでエンディングです。
TVで話題沸騰!!カタツムリクリーム・かたつむりクリーム!【送料無料!!】超豪華! イッツスキン …
やっぱりチョンインが絡んだほうがずっとイイですよね。
思わずリアルタイムでは「もうこの二人の話でいいよ」と言ってしまったくらい、 ドキドキワクワクの時間でございました。
ごちそうさまでした^^
う~ん、メリーがもうちょっと自分と重ねられたり、共感できるキャラだといいんだけどな。
※長文にお付き合いいただいてありがとうございました。コメントもすべて楽しく読ませていただいています!
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[…] This post was mentioned on Twitter by kiyo nyan, NGまるみ, Aja Noir, kiyo nyan, ユジナ~♪ and others. ユジナ~♪ said: メリーは外泊中3話あらすじvol.2 http://is.gd/hhHQo […]
いつも楽しく読ませて頂いています!!
今回3話から、チョインとムギョルの絡みが♡
韓国語のわからない私には、ユジナ~さんの翻訳が楽しみで楽しみで(>_<)
4話の翻訳も楽しみにしています☆
私はムギョルの声にやられてしまいました(*^_^*)
はじめまして!
私はジェウクペンなのですが、今回のドラマ、韓国語が分からない私にとってこのあらすじがとっても嬉しかったです!
おかげ様で楽しむことができました!どうもありがとうございますTTTT
これからもあらすじぜひともお願いしたいです。。。(>_<)楽しみにしております♪
はじめまして♪
ジェウク氏が、大好きで「メリー・・」の放送を楽しみにしていました。
待っている間に、東海テレビで「美男・・・」が、始まり、グンソク氏のテギョンには、落ちませんでしたが・・・(笑)気になる存在に・・・
しかし、チョンインに・・・心を奪われています。
二人の絡み合いを 『どう表現されるのか?』ワクワクの1夜を過ごしました。
細かな動作の描写まですばらしくて、「そうそう~」って、盛り上がっています。
韓国語が理解できない私にとってYujin様様です。、本当に感謝いたします。
『ゲイ』・・・・どうもこのイメージは、ジェウク氏から離れてくれないのかしら?一時期かなり落ち込んだそうですが・・・今では、一つの武器?にして楽しんでいるようにも見えますよね。
二人とも・・・美しい~!!
今回のこのからみをどのように表現してくださるのか?特に楽しみにしていました。『面白い!!』ありがとうございました。
すごく楽しいです。
出会っていってこれからどうなるんでしょう?
韓国って次から次に気になるドラマがあるのに、わからないから、本当に感謝しています。ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
おはようございます。
いつも楽しく拝見させていただいてます。ありがとうございます!
軍足くんは「美男ですね」のイメージがまだ頭から離れない(離れたくない)し、私的イケメン俳優NO.2のジェウク氏は あのコーヒープリンス1号店での流暢な日本語が忘れられず今回も楽しみです。
メリー役の彼女は万年少女っぽくて可愛いだけ(ファンの方ごめんなさい)って感じがちょっとね。(何様)
これからの展開が気になりますね~。
yu-jinさんのツッコミもジャストミートで毎回楽しんでます^^
↑ 読み返して・・・訂正をいたします。(恥ずかしい・・・)
「チョンイン」って・・・ジェウク氏じゃない~!
新たに「心を奪われた」のは・・・グンソク氏の「ムギョル」です。
どの記事もとても参考&勉強になっています。
韓国語学習中なので、フレーズがしっかりと聞き分けられるなんて、素晴らしいと尊敬しています。
私は学習を始めて2年になり、細かい単語は別として相手が何を言わんとしているのかは理解できるようになったところで、ようやく字幕なしでドラマを楽しむことができるようになりました。こちらでさらに細かい学習をさせていただいています。ありがとうございます。
声の素敵な俳優さんが男性女性問わず好きなので、このドラマはとても好きです。ムギョルもチョンインも素敵な声をしていて、さらにはメリにも癒されつつあります♪
原作の方も見てみていますが、正直チョンインのキャラクターがまだうまく掴めていなくて、どんな人なんだろうと思いながら試聴しています。ようやくこの回のラストあたりから本格的に物語が自分の中でも動き出した感じを受けています。
記事を読ませていただいて、思わずうなずくことが多くって、物語を一緒に楽しませていただいているようで嬉しくなります。今後の展開が楽しみです。
毎回感謝。
会話はもちろん、合間の表情表現の仕方が好きです。
ゆじな様、はじめまして。
最近になり、ゆじなさんのブログを知りおじゃまさせてもらっております。
韓国語は独学で、「こんな事いってるんだろうな~」程度のなんちゃってな私です。
でも、ゆじなさんのブログを知って、細かな内容も知る事が出来るのが嬉しいし、
ゆじなさんの言葉のチョイスも好きです!
でもそれよりも、翻訳の中に出てくるゆじなさんの緑字の文が私はとても好きです!
この3話目は特に、そう!同じ~なんて嬉しくなってしまって。
しれで内容を知るだけではなく、更に楽しめるといいますか・・テンションが上がってます。
何を言ってるのか・・すいません。
いつもありがとーございます。
大変だと思います。寒くなりましたので風邪などお気をつけて、無理なさらずにがんばって下さい。
最高です。~~!!!
今日初めてお邪魔して、1話から復習させていただいています。
4話に行く前に、3話のチョンインとムギョルの最後の会話に
思わずテンション上がってしまいました。(*^^*)
韓国語を勉強中で、なんとなくは解っているつもりでしたが、
こんなにキワドイ会話内容。。。
ごちそうさまです。
そしてこれから4話、いただきます。