韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

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イタズラなkiss韓国ドラマ版14話 あらすじ vol.1

   

いたずらなキス韓国ドラマ版、大雨が上がる14話です^^

ビジネスのための結婚話を進めようとするスンジョ。
4年間の片想いに終止符を打ち、同じように自分のことを4年間ひたむきに思ってくれたジュングとのことを考え始めたハニ。

スンジョがヘラを家に招き、ジュングがハニに結婚を申し込んだことで、彼らの心はまた大きく動きます。

大好きなお兄ちゃんの気持ちを知っているウンジョ。
煮え切らないスンジョを刺激してくれるミナやジュリ。

本当はみんな愛しあう二人の味方です^^

そして…

ではどうぞ。

+-+-+-+

ジュングを拒絶し、店を飛び出したハニ。
雨の中を濡れながら歩いているところへ、傘を持って待っていたスンジョに出会います。

スンジョ:「・・・」
ハニ:「ここで何してるの?」

一つしかない傘を開き、黙ってハニを振り返るスンジョ。
ハニが傘の中に入ってくるのを待ち、ゆっくり歩き出します。

ハニ:「あたし、家を出るね。お父さんとも話したの。結婚の邪魔になっちゃうし」

動揺して足が早まるスンジョ。
その後をハニが追いかけます。

ハニ:「ジュングが頑張ってるから良かったわ。お父さんもすごく気に入ってるの。私もジュングと一緒に…お店手伝わなきゃ」

我慢の限界。
立ち止まり、彼女を振り返ったスンジョは…

スンジョ:「好きなのか?ボン・ジュングが」
ハニ:「…そりゃ好きよ。四年間あたしのことだけずっと好きでいてくれたのに」
スンジョ:「誰かに好きだと言われたら、お前も好きになるのか?!」
ハニ:「何よ…いけない?私だってもう片思いに疲れちゃったのよ。あたしのこと好きだって言ってくれる人と付き合いたいのよ。あたしはジュングが好きよ!」
スンジョ:「お前は…俺が好きなんだよ」
ハニ:「!」
スンジョ:「俺以外誰も好きにはなれない」
ハニ:「…何よ、その自信」
スンジョ:「違うか?!」
ハニ:「そうよ!!あたしが好きなのはあんただけ。だからって、どうしようもないでしょ!あんたはあたしのこと見てくれないし、あたしなんか眼中にな…」

ハラリと落ちる傘。
両手でハニの頬を包み込んだスンジョは迷うことなく彼女にくちづけを…


スンジョ:「俺以外の男を好きだなんて…言うな」

黙ってうなずくハニ。

ハニ:「… 2回目だね」
スンジョ:「何が?」
ハニ:「キスしたの」
スンジョ:「3回目だ」

スンジョ:「いいよ。もうそんなもの数えなくて…」
ハニ:「… うん」

+-+-+-+

その頃、ペク家では…

母:「まだですよ~、子どもなのに。そんなことなさる必要はないわ」
スンジョ父:「そうさ。双方が同意したと言っても、すぐどうにかなるわけじゃないだろ?」
ハニ父:「お互い気まずいじゃないか。俺が気まずいからだよ」
母:「キドンさん!」
ハニ父:「本当にお世話になりました。それも2度も…。(スンジョ父に)後々必ず恩返しするよ」

そこへ玄関の扉が開き、入ってきたスンジョ。
ウンジョがすぐに気がつき、驚いて立ち上がります。

ウンジョ:「お兄ちゃん!!!」

ずぶ濡れのスンジョの後ろには、同じようにずぶ濡れになったハニの姿。

母:「あら!あなたたちどうしたの?!風邪引いちゃうわ。早く上がりなさい!」

そのまま2階に上がろうとするスンジョを呼び止めるウンジョの真剣な顔(´;ω;`)ブワッ

ウンジョ:「お兄ちゃん!オ・ハニ、出て行くって」

振り返るスンジョたち。
ハニ父は娘たちにうなずいて見せます。

スンジョはハニの手を離れないようにしっかりと握り…

スンジョ:「お話があります」
大人たち:「?」
ハニ父:「… 私に?あ、それでもとりあえず着替えてきなよ」
スンジョ:「僕は… オ・ハニと結婚したいんです」

息を飲む一同+ハニ(笑

母:「はぁーーっ!」(←文字に出来ない^^;
スンジョ父:「何だって?」
ウンジョ:「・・・!」
母:「スンジョ!!!」
スンジョ:「もちろん今すぐではありませんが、卒業して父さんの会社も安定したら、そのときにするつもりです。お許しいただけるなら…お父様が」
ハニ父:「… あ、ホ、本気で言ってるのかい?」
スンジョ:「はい」
ハニ父:「分かってると思うが、この子は何も出来ない子だよ」
スンジョ:「わかってます」(ここで笑顔になるのがイイネ
ハニ父:「頭も良くないし」
スンジョ:「分かってます」
ハニ父:「料理もできないし」
スンジョ:「よく知ってます」
ハニ父:「おっちょこちょいで失敗ばかりで…」
スンジョ:「最高ですよ」

思わず笑ってしまうママ。

ハニ父:「だけど、明るくて真っ直ぐで…正しい道をひたすら進む…可愛いところがある子なんだ」
スンジョ:「はい。よく知ってます」

言葉が出て来ず、何度も頷くハニ父。

ハニ父:「まぁ、元々ハニは君が好きだったからね」

「キャーーーーーッ!!!」歓喜の悲鳴を上げて飛び上がるママ。
彼女はハニに抱きつきます。

母:「ハニ!ホントに良かったわ!!!(スンジョに)ちょっと、ペク・スンジョ!あんた何でそんなにカッコいいのよ?!キャーーーーッ!!!」

大喜びする皆の中で、一人溜息をつくウンジョ。

ウンジョ:「こうなると思ったよ…」

感激したママに抱きしめられながら、呆然とスンジョを見つめるハニ。
視線の向こうの彼は温かく笑っていました。

+-+-+-+

ハニが2階の窓辺でぼんやりしていると、風呂上りのスンジョが彼女に気づき…

はぁ… 迷いもせずに真っ直ぐハニのところへ来てくれるのね(感涙

スンジョ:「寝てなかったのか」
ハニ:「(ドキッ)…うん」

彼女の横に並んで立つスンジョ。

スンジョ:「雨、あがったな」
ハニ:「うん。雨があがったら空が澄んできたよ」
スンジョ:「…そうだな」
ハニ:「・・・」
スンジョ:「寒くないか?」
ハニ:「(うんうん)」

とっても小さな声で言ってみますが…
急に優しくなっちゃうもんだから、体中がムズムズくすぐったい^^;
ハニは彼の方を見られないのに、スンジョは話しながらハニを気遣うように見ているのが素敵^^

スンジョ:「じゃあ、先に寝るよ」

部屋に戻ろうとしたスンジョの袖先を、ハニは思わず掴みます。

そう、スンジョくんは間違いなく必殺袖先掴みに弱い。

スンジョ:「どうした?」
ハニ:「ふふっ♪」
スンジョ:「どうしたんだよ」
ハニ:「ただね… 部屋に戻って朝が来て…。 また冷たいペク・スンジョに戻っちゃったらどうしようって…。そう思ったの」
スンジョ:「じゃ、一緒に寝るか?今夜」
ハニ:「ち、ちがうよ、そんなんじゃなくて!」
スンジョ:「そうだな。もう少し我慢するよ」

そう言って、不安なハニを包み込むように後ろからそっと抱きしめるスンジョ。

ハニ:「想像もできなかった。あたしのこと好きになるなんて…」
スンジョ:「俺も」

嬉しくてたまらず、彼の腕の中でクルッと回り、抱きつくハニ。
スンジョも優しくハニの髪を撫で…

ハニ:「好きだよ。めちゃくちゃ好き!」

+-+-+-+

そんな熱い二人のそばには、大喜びで二人を激写するママと、後ろで溜息をつくウンジョくん

母:「くふふふふっ♪」
ウンジョ:「… お母さん、やめなよ」
母:「シッ!」

兄の気持ちを知ってて、すごく心配していたウンジョ。
お兄ちゃんに笑顔が戻って、本当はすごく嬉しいし、ホッとしたはずだけど、
それは態度に出さず、彼のスタイルを守り通しているのがカッコいいですよね^^

+-+-+-+

そして…

もう少しママと一緒にパパラッチしていたいけど、この男の様子をもう見に行きますか?そうですかorz

ジュングは誰もいない店のカウンターで一人うなだれていました。

自分がハニにしてしまったこと。
自分を拒絶するハニ。
さっきの悪夢のような出来事を猛反省し、何度も拳でテーブルを叩きます。

ジュング:「何でや…。あんな突然襲いかかったら、いくら好きでも嫌がるに決まっとんのに。あーーーっ!ボン・ジュング!ホンマ何でこんなことしたんや…!」

+-+-+-+

部屋に戻ったハニは窓辺で夜空を見上げていました。
どうしても思わずにじみ出てしまう笑顔。

隣の部屋では、同じくぼんやり外を眺めるスンジョ。
「はぁ~♪ ふふっ」 聞こえてきたハニの声に、思わず隣をチラリ。

スンジョ:「寝てないのか?」

ドキッとしてそっと立ち上がるハニと、それを気配で感じ取って思わず笑うスンジョでした。

+-+-+-+

翌日。
気持ちを切り替えたジュングは、朝から料理にいそしんでいました。

ジュングが心を込めて料理をする姿、すごく素敵に描かれてますよね。
食材や食べてくれる人を大事に大事に、尊く思っているのが表情や所作から伝わってきます。

ジュング:「ハニ、昨日はホンマに俺が悪かった。これ食べて、俺のこと許してくれ」

彼が作っているのは…お弁当のようですね。

そこへやって来て店の前に車を停めたハニ父は、すでに誰か出勤しているのに気づきます。
中にいたのは、せっせとお弁当を作っているジュング。

ハニ父:「ジュング、なんでもう来てるんだ?」
ジュング:「あ、シェフ!朝市に行って来られたんですか」
ハニ父:「あぁ。けど、これは何だ?朝から。何で弁当を?」
ジュング:「はい。ハニに食べさせようと思って」
ハニ父:「ハニ?」
ジュング:「はい。実はハニにちょっと… とにかくそういうことなんですわ」
ハニ父:「綺麗だなぁ」

お弁当に「オ・ハニ」「ボン・ジュング」の意味を込めていることを説明するジュング。

ジュング:「ソ八福弁当を作ってみたらどうです?」
ハニ父:「ソ八福弁当?あぁ…一度考えてみよう」
ジュング:「はい!」

楽しそうにお弁当を仕上げるジュングを、気まずく見つめる父。

+-+-+-+

学校でミナ&ジュリと向かい合うハニ。

ミナ:「何?冗談…言ってるの?」
ハニ:「ホントよ。大人の人たちが皆揃ってる前で言ったんだから」
ジュリ:「…ペク・スンジョが?ボン・ジュングじゃなくて?」
ハニ:「うん」
ジュリ:「何で?何で突然結婚しようって?」
ハニ:「そうね~。”やっと自分の気持ちに気づいた。愛だったんだ” そんなストーリーかな♪」
ミナ:「じゃあすぐ結婚するの?!」
ハニ:「まだ先だよ、卒業してからね」
ジュリ:「オ・ハニ!すごいよ!!あんた、あたしの人生の師にしたいよ!」
ハニ:「そんな~」
ミナ:「とにかくおめでとう!4年片思いがついに実ったんだね」
ジュリ:「そうだよ!あんた結局やり遂げたんじゃん!おめでとう!!」

喜びがこみ上げて思わず叫んでしまうハニ。

ジュリ:「あ…、じゃあボン・ジュングはどうなるの?」
ハニ:「・・・」
ミナ:「あ、そうだ。ユン・ヘラは?」
ハニ:「ヘラにはスンジョが話すって。ジュングにはあたしから言わなきゃ」

ちょうどそのころ、真っ赤なお弁当袋をぶらぶらさせながらハニを探すジュングの姿。
可愛い赤い袋がまた悲しみを誘い…ううっ

学生が集まっているのを見かけたジュングは、彼らが見ている掲示物に近づいてみます。

そこには…

【オ・ハニ!ペク・スンジョ 4年の恋愛を経てついに! ♥結婚の約束♥ 】

「どっちから告白したんだろ」
「オ・ハニが脅迫したんじゃないの?」そう口々に噂する学生たちの中で…

黙ってポスターを確認したジュングは、悲しく目を伏せ、赤いお弁当袋を見つめます。

+-+-+-+

そして、スンジョとヘラも…

ヘラ:「思ったより早かったわね」
スンジョ:「?」
ヘラ:「いつかあなたが自分の気持に気づく日が来ると思ってた。でも、思ってたより早く来たわ」
スンジョ:「俺もこうなるとは思わなかった。(苦笑)君には分かってたの?」
ヘラ:「お母さんだってご存知だったでしょう?」
スンジョ:「オ・ハニは…すごく難しかった。答えのない問題を解いてるように果てしなくて…だから辛かったんだ」
ヘラ:「認めるのが嫌だったんでしょう?答えが分からなくてウンウン唸るなんて、ペク・スンジョには有り得ないことだから」
スンジョ:「何で俺のことそんなに分かるんだ?」
ヘラ:「(笑って)もう辛くない?」
スンジョ:「…うん。振り回されないように踏ん張るのが辛かったけど、あ~、こいつには手足両方とも上げてやるよ… そうやって完全降伏したから、もう辛くないよ。楽しくなったな」
ヘラ:「ねぇ、謝りに来たのに自慢ばかりね」
スンジョ:「…そうだな。(笑顔)あぁ、丁重に謝罪するよ」
ヘラ:「・・・」
スンジョ:「けど、ただの友だちだったわけじゃない。君とはよく合うと思ってたから。一緒にいるとすごく気楽だった」
ヘラ:「辛いオ・ハニを避けて、緊張しない私に逃げようとしたのね」
スンジョ:「… ごめん」
ヘラ:「違うって言わないのね。けど、どうしよう。”大丈夫” あたしはそう言えないんだけど」
スンジョ:「・・・」
ヘラ:「(笑って)OK! 承諾よ」

立ち上がり、手を差し出すヘラ。

ヘラ:「結婚おめでとう」
スンジョ:「まだ先だよ」
ヘラ:「ん~、前もっておめでとうってことね、じゃあ」

立ち上がり、ヘラと握手を交わす二人。

スンジョ:「あぁ」
ヘラ:「何よ…。気持ちの整理しなきゃいけないのに、どうしてあなたの手ってこんなに温かいの?」
スンジョ:「君は本当にイイ女だよ」
ヘラ:「知ってるわ」

+-+-+-+

学生食堂のスタッフの昼休み。

ジュングは携帯の中で微笑んでいるハニの写真を見つめます。
お弁当を持って来ているのに「昼食はいらない」というジュングを不思議がる女性職員たち。
真っ赤なお弁当袋をつまみ上げた彼は、それを女性たちのテーブルへ静かに置きます。

あまりに美しく美味しいそのお弁当に感動する女性たちの横で、ぼんやりハニを思うジュング。

+-+-+-+

ハニは学校のベンチに座っていました。
考えた末に携帯電話を開いた彼女は誰かに電話をかけます。

食堂で後片付けをしていたジュングの電話が鳴り始めます。
発信者はハニ。
彼女の名前をじっと見つめた彼は、「とうとう来た」…そんな固い表情で、そのまま電話を閉じてしまうのでした。

ハニ:「私から直接言わなきゃいけないのに…。昨日もあんなふうに飛び出してきちゃったし。スンジョはもう話したかな。ヘラもホントにスンジョのこと好きみたいだったな…。だからあたしにもあんな感じだったのに。恋愛ってこんなにしんどいものなの?」

そう呟くハニの後ろでポスターを見た女子学生の「めちゃくちゃブサイクなのにさ!」の声^^;

+-+-+-+

ヘラはスンジョへの思いを断ち切るために、ひたすら球を打ち続けていました。

そんな彼女の様子を後ろから見つめていたギョンスは…
ハッとして走り出します。

彼がやってきたのはコンビニエンスストア。

ギョンス:「飲み物どこですか?飲み物!」

売り場の前で焦って飲み物を探す彼は…

ギョンス:「喉がカラカラに違いないのに…。何が好きなのか分からない!」

水にイオン飲料にコーラに…あれでもないこれでもないと気は焦るばかりです。

ギョンス:「(そばにいる人に)すいません、すごく喉が乾いてるとき、何飲みたいですか?」

日はすっかり暮れ…

まだ球を打ち続けるヘラの後ろで、ギョンスは両手に缶を一つ大事に持ち、じっと待っていました。

何球も…

何球も…

そして、最後の一球をトスした彼女は、もうラケットを振り上げることが出来ず…。
肩を押さえ、足の力を失ってその場に座り込んでしまいます。

ヘラ:「ユン・ヘラ、どうしちゃったの、本当に」
ギョンス:「…大丈夫か?」

驚いて見上げるヘラ。
彼の手に握られていたのは…ビールでした。

ヘラ:「ビール?」
ギョンス:「あ… 汗かいただろうと思って」
ヘラ:「(立ち上がり)ください。喉が乾いたわ」

乱暴にギョンスの手から離れていくビールの缶。

缶ビールのプルタブを開けようとしてなかなか上手く行かないヘラを手伝おうとするギョンスですが…

ヘラ:「いいんです」

それを拒んだヘラの手はもう感覚がなく、何度も何度も開けようとするうちに、プルタブは壊れてしまいます。

目の前にあるのに、決して飲んではもらえない、ギョンスの愛。

ヘラ:「あぁ~、ホントにイライラするっ!」

ヘラの目から涙がこぼれ落ちます。
懸命に堪えようとする彼女ですが…

ギョンス:「こ、声を上げるといい。俺は大丈夫だから。我慢するなよ」

こらえていた悲しみが溢れ出した彼女は大声を上げて泣き、
たまらずギョンスの肩にもたれかかります。

抱きしめることも、手を握ってやることも出来ず、
膝の上に手をぎゅっと握りしめたまま、じっとじっと…
ギョンスはそこに座っていました。

+-+-+-+

ジュングは一度きりのハニとのデートで一緒に眺めた漢江に来ていました。
飛んでいく花火の炎をぼんやりと見つめる彼。

ジュング:「ハニ、お前と絶対… これやってみたかったんやけどな」

「あなたは私の人生のナビゲーション~♪
私が行くべき道を導い……てください~~♪
はぁ…」

ビールを飲み干し、コロンと缶を転がした彼。
そこに電話が鳴ります。
元気な口調で電話に出た彼は…

ジュング:「はい、シェフ!今ちょっと気晴らしに…はい、分かりました。すぐ戻ります!」

電話を切り、またふっと真顔に戻るジュング。

+-+-+-+

ジュングに会えなかったハニはククス屋の前まで辿りつきます。
営業を終えて従業員たちが帰る中、一人店に戻って厨房に立つジュング。

厨房で一人修行を続けるジュングの様子を外からそっと伺ったハニは、
彼のひたむきな気持ちを思い、さらに胸を痛めます。

+-+-+-+

麺を打つ準備をしていた彼が物音に気づいて顔をあげると、そこにはハニが立っていました。
一度は辛い顔になったものの、彼女のために笑ってみせるジュング。

ジュング:「来たんか。ちょうど良かった。シェフが財布置いて帰ってしもてな。どこやったかな…」

彼は慌てて周りをゴソゴソ探します。

ハニ:「・・・」
ジュング:「あった!これな」

そっとハニの目の前に置かれた黒い財布。

ハニ:「財布…」

そして、さっと作業に戻ってしまうジュングに、ハニはなかなか話を切り出せません。
ジュングが使おうとしている粉には、緑色の美しい色に染まり…

ハニ:「綺麗な色だね。何の色?」
ジュング:「うん。クロレラ^^」
ハニ:「ジュング…。あたし、話があるんだけど」
ジュング:「悪いけどもう帰らなあかんねん。めっちゃ忙しくてな」
ハニ:「・・・」

そのとき、扉が開き、入ってきたのはペク・スンジョ。

スンジョ:「ボン・ジュング。ちょっと話そう」

ジュングの表情は途端に硬くなります。

ジュング:「ふざけとんか。お前と話なんか…。帰れ」
スンジョ:「それならここで話す。俺は…オ・ハニが好きだ」
ハニ:「・・・」

スンジョと目を合わせようとしなかったジュングが、視線を上げてまっすぐスンジョを見つめます。

スンジョ:「付き合うのにお前の許可がいるわけじゃないが、ハニが気にするから。お前に諦めてほしい。もう、お前さえ手放してくれればいいんだ」
ジュング:「アホ言うな!今ごろ何や!おい、ペク・スンジョ、お前今までハニにあんだけ冷たかったくせに、今さら何ほざいとんねん!お前はよう知らんやろうけどな、俺はハニのこと4年…」
ハニ:「ジュング…」
ジュング:「!」
ハニ:「… ごめんね」
ジュング:「・・・」

スンジョを前に、カッとなっていたジュングの表情は、ハニのたった一言で優しく…そして悲しく変わります。

ジュング:「…お前が謝ることないやろ」
ハニ:「ううん。それに、ありがとう」
ジュング:「・・・」
ハニ:「でも、あたしやっぱり…」
ジュング:「もうえぇ」

耐えられず、背を向けるジュング。

ジュング:「もう言うな。俺は全部分かってんねや。張り紙も見た。あ~オ・ハニ、ホンマに男見る目ないんやな!お前がこの先後悔しても俺は知らんからな。それでもええんか?ほら見ぃ、答えられへんやろ?」

勢いでスンジョを振り返ったジュングは…

ジュング:おいペク・スンジョ、どうすんねん。ハニは答えられへんらしいで」
スンジョ:「そうだな。気が引き締まるよ」
ジュング:「スンジョ…」
スンジョ:「・・・」
ジュング:「いつも俺が見守ってること忘れんなよ。ハニの目から涙が流れるようなことがあったら、お前の目からは血の涙が流れると思え」
スンジョ:「… 忘れないよ」

+-+-+-+

ここで一旦区切りますね。

はぁ~。
瞬間瞬間、みんな何て優しくて切なくて…いい表情をするんでしょうね。
泣きながら訳していたらどっと疲れてしまいました^^;

それではまた後半で♪

※前半記事のコメント欄は閉鎖しています。

 - イタズラなKISS ,

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